クリスマスSS 2016
クリスマス用に飾り付けられたリビング。
室内の照明は蝋燭のみで、ほんのり暗め。恭司と燐花は2人掛けのソファーに横並びに座り、お互いの方を向いてお喋り中だ。
「いつものリビングも、蝋燭に照らされると別の場所みたいです」
燐花は頭の上の猫耳を僅かにひくひくと動かす。
白のシャツに淡いピンクのロングカーディガン、下は黒のホットパンツ姿で。穏やかにほほ笑みながら相手を見上げた。
淡く照らされた彼女の横顔は、本当に楽しそうだ。
「そうだねぇ……同じ部屋なのに、どこか幻想的だよね」
恭司は濃い目の灰色セーターに白のシャツ、青のジーンズという出で立ち。手にはシャンパンが入ったグラスを持っている。
傍らのテーブルにはケーキや飲み物が置かれていた。
並んだ御馳走に、いつもとちょっと違う甘い雰囲気。
アルコールじゃない別のものに酔っていまいそう。
お互いに相手を大事に思っているけれども、恋愛とは違う微妙な関係。
「なんだか、この後眠るのが勿体無く感じてしまいますね」
「ちゃんと寝ないと、サンタはやって来ないよ?」
軽く恭司が笑えば。
燐花もつられる。
サンタクロースには来て欲しいけれど。
やっぱり出番は、まだもう少し後に延ばしてもらうことになっちゃいそう……
室内の照明は蝋燭のみで、ほんのり暗め。恭司と燐花は2人掛けのソファーに横並びに座り、お互いの方を向いてお喋り中だ。
「いつものリビングも、蝋燭に照らされると別の場所みたいです」
燐花は頭の上の猫耳を僅かにひくひくと動かす。
白のシャツに淡いピンクのロングカーディガン、下は黒のホットパンツ姿で。穏やかにほほ笑みながら相手を見上げた。
淡く照らされた彼女の横顔は、本当に楽しそうだ。
「そうだねぇ……同じ部屋なのに、どこか幻想的だよね」
恭司は濃い目の灰色セーターに白のシャツ、青のジーンズという出で立ち。手にはシャンパンが入ったグラスを持っている。
傍らのテーブルにはケーキや飲み物が置かれていた。
並んだ御馳走に、いつもとちょっと違う甘い雰囲気。
アルコールじゃない別のものに酔っていまいそう。
お互いに相手を大事に思っているけれども、恋愛とは違う微妙な関係。
「なんだか、この後眠るのが勿体無く感じてしまいますね」
「ちゃんと寝ないと、サンタはやって来ないよ?」
軽く恭司が笑えば。
燐花もつられる。
サンタクロースには来て欲しいけれど。
やっぱり出番は、まだもう少し後に延ばしてもらうことになっちゃいそう……
