クリスマスSS 2016
きよしこの夜、ため息を空に返している人がいる。
暖房の効いた部屋の中、イケメン二人だけのパーティが罪でなくてなんだというの……。
香月 凜音と切裂 ジャックは、リビングのカーペットの上で気兼ねの無い時間を過ごしていた。
「凜音って、お菓子作るのがとっても上手なんだってな!」
「とっても、かどうかは分からんが菓子も飯も作れるぞ。つーかな。なんでクリスマスに俺はお前を膝に転がしてるんだろーなー」
さあな、と笑ってジャックは皿に盛られたマカロンに手を伸ばした。
「ていうかめっちゃいっぱい作ったな、食べきれっかな?」
「食べられるさ。朝までたっぷり時間はあるしな」
凜音はコンポのリモコンを操作してBGMをかけた。今夜のためにチョイスした曲で作ったクリスマスメドレーだ。
甘くスローなバラードがスピーカーから流れだしたところで、凛音は自分が焼いたクッキーを口に運んだ。
♪ Oh~Merry Christmas,Merry Christmas~ 白い夜、あなたの腕に抱かれて♪
いきなりラブソングかよ、とジャックがケラケラ笑いだす。
「男二人だぜ? お前ならいいけどな! お、美味いっ。お前女子力高いな!」
「菓子作りに女子力なんぞ要らねーよ。それより、サンタくるかな?」
無邪気な笑い声が聞こえてくる窓の下。
ため息をついて空を見上げる人のうえに白い白い雪が舞落ちる。
暖房の効いた部屋の中、イケメン二人だけのパーティが罪でなくてなんだというの……。
香月 凜音と切裂 ジャックは、リビングのカーペットの上で気兼ねの無い時間を過ごしていた。
「凜音って、お菓子作るのがとっても上手なんだってな!」
「とっても、かどうかは分からんが菓子も飯も作れるぞ。つーかな。なんでクリスマスに俺はお前を膝に転がしてるんだろーなー」
さあな、と笑ってジャックは皿に盛られたマカロンに手を伸ばした。
「ていうかめっちゃいっぱい作ったな、食べきれっかな?」
「食べられるさ。朝までたっぷり時間はあるしな」
凜音はコンポのリモコンを操作してBGMをかけた。今夜のためにチョイスした曲で作ったクリスマスメドレーだ。
甘くスローなバラードがスピーカーから流れだしたところで、凛音は自分が焼いたクッキーを口に運んだ。
♪ Oh~Merry Christmas,Merry Christmas~ 白い夜、あなたの腕に抱かれて♪
いきなりラブソングかよ、とジャックがケラケラ笑いだす。
「男二人だぜ? お前ならいいけどな! お、美味いっ。お前女子力高いな!」
「菓子作りに女子力なんぞ要らねーよ。それより、サンタくるかな?」
無邪気な笑い声が聞こえてくる窓の下。
ため息をついて空を見上げる人のうえに白い白い雪が舞落ちる。
