クリスマスSS 2016
「クリスマスに予定ねえのかよ? 色男が台無しだな」
部屋を訪れた秋葉に誘輔はそう言いながら、冷蔵庫からこれでもかというほど酒を引っ張り出すと、テーブルに置いていく。
「そっちこそ予定あらへんのやろ? 僕が付き合ってるの感謝してほしいわぁ」
秋葉はというと、提げたピザ屋の袋からピザだのチキンだのを取り出すと、テーブルへ並べていく。
「それじゃ」
「クリスマスに」
「乾杯~~!」
2人で同時に缶ビールのプルタブを引く。プシュッという小気味よい音。
というやりとりがあったのが1時間前。
部屋のそこかしこにはビールの空き缶に、シャンパンやワインの空き瓶がごろごろと転がっている。
誘輔は片手に持ったワインをラッパ飲みし、秋葉は缶ビールを手にしているから、これらはまだまだ増えていく。
「瑛月、さすがに吸いすぎだろー」
「何言うとんねん。こんなんじゃ全然足りへんわー」
言いながら、酔ったテンションだけで笑いあう。
騒ぎすぎて処分するタイミングを失ったタバコの吸い殻が、字面の通り、灰皿に山盛りになっている。
散々飲んで、散々食べて、散々バカ話をして。
酔いの回った2人は、日付の代わる頃、互いにもたれかかって眠ってしまう。
意識がなくなったのは、どちらが先だったか。
聖夜を悪友と過ごすのも悪くないものだ。
部屋を訪れた秋葉に誘輔はそう言いながら、冷蔵庫からこれでもかというほど酒を引っ張り出すと、テーブルに置いていく。
「そっちこそ予定あらへんのやろ? 僕が付き合ってるの感謝してほしいわぁ」
秋葉はというと、提げたピザ屋の袋からピザだのチキンだのを取り出すと、テーブルへ並べていく。
「それじゃ」
「クリスマスに」
「乾杯~~!」
2人で同時に缶ビールのプルタブを引く。プシュッという小気味よい音。
というやりとりがあったのが1時間前。
部屋のそこかしこにはビールの空き缶に、シャンパンやワインの空き瓶がごろごろと転がっている。
誘輔は片手に持ったワインをラッパ飲みし、秋葉は缶ビールを手にしているから、これらはまだまだ増えていく。
「瑛月、さすがに吸いすぎだろー」
「何言うとんねん。こんなんじゃ全然足りへんわー」
言いながら、酔ったテンションだけで笑いあう。
騒ぎすぎて処分するタイミングを失ったタバコの吸い殻が、字面の通り、灰皿に山盛りになっている。
散々飲んで、散々食べて、散々バカ話をして。
酔いの回った2人は、日付の代わる頃、互いにもたれかかって眠ってしまう。
意識がなくなったのは、どちらが先だったか。
聖夜を悪友と過ごすのも悪くないものだ。
