クリスマスSS 2016
クリスマスは二人でお出かけ。
クー・ルルーヴはマフラーを巻きながら玄関で靴を履くと、御白 小唄と挨拶を交わした。
「どこに行きますか?」
外はきっと寒いだろう。
映画がいいかな。それとも……。
「その前に」
小唄は少しはにかみながら、用意していたプレゼントをクーへ差し出した。
「今日はこれを着けて行こう?」
驚くクーに、小唄はにっこり笑顔を向けた。
小唄の頭に乗せられたイヤーマフ。
それと同じものが、小唄の手の中にもあった。
もふもふのファーの付いたイヤーマフは、とても温かそうで。
「マフラーだけでは寒いでしょ?」
そう言って、小唄は少しつま先立ちになった。
手を伸ばし、クーの耳に当たらないよう、イヤーマフを後ろから回して付けてあげる。
クーは小唄に合わせて、少し膝を曲げ……。
自然と二人の顔が近付いた。
二人は見つめ合う。
小唄は嬉しそうに、にっこりと。
クーは頬を染め、微笑んで。
「えへへ。お揃いですね」
「ありがとう。大切にします。ずっと……」
暖かさが耳元からも心からも溢れ出て。
外は寒いけれど、なんだかぽかぽかあったかい。
お揃いのイヤーマフなら、寒い外でもきっと平気。
さあ、どこへ行こうかな……。
クー・ルルーヴはマフラーを巻きながら玄関で靴を履くと、御白 小唄と挨拶を交わした。
「どこに行きますか?」
外はきっと寒いだろう。
映画がいいかな。それとも……。
「その前に」
小唄は少しはにかみながら、用意していたプレゼントをクーへ差し出した。
「今日はこれを着けて行こう?」
驚くクーに、小唄はにっこり笑顔を向けた。
小唄の頭に乗せられたイヤーマフ。
それと同じものが、小唄の手の中にもあった。
もふもふのファーの付いたイヤーマフは、とても温かそうで。
「マフラーだけでは寒いでしょ?」
そう言って、小唄は少しつま先立ちになった。
手を伸ばし、クーの耳に当たらないよう、イヤーマフを後ろから回して付けてあげる。
クーは小唄に合わせて、少し膝を曲げ……。
自然と二人の顔が近付いた。
二人は見つめ合う。
小唄は嬉しそうに、にっこりと。
クーは頬を染め、微笑んで。
「えへへ。お揃いですね」
「ありがとう。大切にします。ずっと……」
暖かさが耳元からも心からも溢れ出て。
外は寒いけれど、なんだかぽかぽかあったかい。
お揃いのイヤーマフなら、寒い外でもきっと平気。
さあ、どこへ行こうかな……。
