クリスマスSS 2016
クリスマスの夜は、ちょっとドキドキの空中散歩。
眼下には夜景が広がり、顔を上げれば冬の星々が煌めいていた。
「ふふ。こうして空の上から見る夜景は綺麗ですね」
白い羽を広げた十夜 八重に、切裂 ジャックはお姫さま抱っこされていた。
触れるか触れないかといった感じに腕を回しているジャックに、
「……もっと、ぎゅーってしがみついても大丈夫ですよ?」
と、八重がからかうように言った。
「い、いや……。なんか女の子触んのって、罪悪感あんねんけど……。でも落ちるのも嫌やしな。ごめんな!!」
そんなジャックの様子ににこにこしながら、八重はさらに彼をからかう。
「あ、あれ、見てください。……と、この状態で指差すのは無謀でしたね」
「はは……。安全飛行でたのむー……」
空の上では、そんなやり取りすら楽しくて。
「ありがとう、八重。お前のおかげで素敵なクリスマスや。あの光全部集めて、八重にプレゼントしたいくらいやわ」
「そう言ってもらえると、私も誘ったかいがありました。あのキラキラ、ひとり占めはもったいないので、分けっこしましょうね」
煌めく光のひとつひとつが、お互いへのプレゼント。
いつまでも飛んでいたい。
そんなクリスマスの夜だった。
眼下には夜景が広がり、顔を上げれば冬の星々が煌めいていた。
「ふふ。こうして空の上から見る夜景は綺麗ですね」
白い羽を広げた十夜 八重に、切裂 ジャックはお姫さま抱っこされていた。
触れるか触れないかといった感じに腕を回しているジャックに、
「……もっと、ぎゅーってしがみついても大丈夫ですよ?」
と、八重がからかうように言った。
「い、いや……。なんか女の子触んのって、罪悪感あんねんけど……。でも落ちるのも嫌やしな。ごめんな!!」
そんなジャックの様子ににこにこしながら、八重はさらに彼をからかう。
「あ、あれ、見てください。……と、この状態で指差すのは無謀でしたね」
「はは……。安全飛行でたのむー……」
空の上では、そんなやり取りすら楽しくて。
「ありがとう、八重。お前のおかげで素敵なクリスマスや。あの光全部集めて、八重にプレゼントしたいくらいやわ」
「そう言ってもらえると、私も誘ったかいがありました。あのキラキラ、ひとり占めはもったいないので、分けっこしましょうね」
煌めく光のひとつひとつが、お互いへのプレゼント。
いつまでも飛んでいたい。
そんなクリスマスの夜だった。
