クリスマスSS 2016
街中のそこかしこからジングルベルが聞こえてくる。
今日はクリスマスだ。
家族と、恋人と、友人と。街を行く人々は、それぞれのクリスマスを過ごしながら歩いている。
手をつないで歩いている三島・椿(CL2000061)と『笑顔の約束』六道・瑠璃(CL2000092)の姿もその中にあった。
「……立派なクリスマスツリーね」
「うん」
椿の言葉に対して、瑠璃の反応は薄い。感情をはっきり見せるタイプではないのでその辺りは仕方ないところだろう。
一方で、椿はと言うとかなりのドキドキものだ。普段はクールな雰囲気だが、こう見えて結構顔に出やすいタイプなんである。
「あ、雪が降って来たよ」
「そうだね」
周りから見て、2人はどのように見えているのであろうか。
友達というには親し過ぎるし、恋人というには遠過ぎる。仲の良い姉弟と言っても通用するかもしれない。
だけど、そんな距離感も2人にとって、それほど不快なものではなかった。
それに周りにどう見られていようと、自分たちには分かっている。
椿がつけている髪留めは瑠璃が贈ったものだし、瑠璃が首にしているペンダントは椿が贈ったものだ。
だから、この時間を共に出来る喜びを味わいながら。
この時間が永遠に続けばいいのにと思いながら。
椿と瑠璃は共にクリスマスツリーを眺める。つないだ手だけは離さないようにして。
今日はクリスマスだ。
家族と、恋人と、友人と。街を行く人々は、それぞれのクリスマスを過ごしながら歩いている。
手をつないで歩いている三島・椿(CL2000061)と『笑顔の約束』六道・瑠璃(CL2000092)の姿もその中にあった。
「……立派なクリスマスツリーね」
「うん」
椿の言葉に対して、瑠璃の反応は薄い。感情をはっきり見せるタイプではないのでその辺りは仕方ないところだろう。
一方で、椿はと言うとかなりのドキドキものだ。普段はクールな雰囲気だが、こう見えて結構顔に出やすいタイプなんである。
「あ、雪が降って来たよ」
「そうだね」
周りから見て、2人はどのように見えているのであろうか。
友達というには親し過ぎるし、恋人というには遠過ぎる。仲の良い姉弟と言っても通用するかもしれない。
だけど、そんな距離感も2人にとって、それほど不快なものではなかった。
それに周りにどう見られていようと、自分たちには分かっている。
椿がつけている髪留めは瑠璃が贈ったものだし、瑠璃が首にしているペンダントは椿が贈ったものだ。
だから、この時間を共に出来る喜びを味わいながら。
この時間が永遠に続けばいいのにと思いながら。
椿と瑠璃は共にクリスマスツリーを眺める。つないだ手だけは離さないようにして。
