バレンタイン&ホワイトデーSS 2016
バレンタイン。
小唄とクーは、仲良くケーキ作りの日。
「賭けに負けた分とはいえ、一緒に作業するのは楽しいですね!」
キッチンで、ワイワイとスポンジを作って、デコレーションをほどこす。その一つ一つに、心が弾む。
それは、きっと一人じゃないから。
汚れが目立たないように茶系の上着の小唄がはしゃぐ。
クーはブラウスの上にエプロン姿で、見事なチョコレートケーキに苺をのせた。
「小唄さんのおかげで手早くできました。感謝ですね」
温かい二人の共同作業。
出来上がったワンホールのケーキは、キラキラ輝いて見えるよう。どんな宝石だって、これには敵わない。
「先輩、試食試食!」
「では、出来立てをどうぞ」
あーん、と。
小唄は口を開けて、クーはケーキの一切れをフォークで差し出す。二人の獣耳がぴくぴくと動いた。
「うん、とってもおいしいです!」
おいしいケーキに小唄は幸せそうな笑顔を浮かべる。ほっぺたにクリームをつけたままの相手に、クーは嬉しそうに微笑む。
「で、先輩。これ誰にあげるんです?」
「今、あげたところです。それでは、皆さんを呼んでお茶にしましょうか」
バレンタインのケーキは、とろけるように甘くて。
そして、優しい味がした。
小唄とクーは、仲良くケーキ作りの日。
「賭けに負けた分とはいえ、一緒に作業するのは楽しいですね!」
キッチンで、ワイワイとスポンジを作って、デコレーションをほどこす。その一つ一つに、心が弾む。
それは、きっと一人じゃないから。
汚れが目立たないように茶系の上着の小唄がはしゃぐ。
クーはブラウスの上にエプロン姿で、見事なチョコレートケーキに苺をのせた。
「小唄さんのおかげで手早くできました。感謝ですね」
温かい二人の共同作業。
出来上がったワンホールのケーキは、キラキラ輝いて見えるよう。どんな宝石だって、これには敵わない。
「先輩、試食試食!」
「では、出来立てをどうぞ」
あーん、と。
小唄は口を開けて、クーはケーキの一切れをフォークで差し出す。二人の獣耳がぴくぴくと動いた。
「うん、とってもおいしいです!」
おいしいケーキに小唄は幸せそうな笑顔を浮かべる。ほっぺたにクリームをつけたままの相手に、クーは嬉しそうに微笑む。
「で、先輩。これ誰にあげるんです?」
「今、あげたところです。それでは、皆さんを呼んでお茶にしましょうか」
バレンタインのケーキは、とろけるように甘くて。
そして、優しい味がした。
