素敵な素敵な夢の世界。とてもとても甘いチョコレートの楽園。
　たっぷりとチョコレートが塗られたケーキの上。色とりどりのクリームがデコレートされていて。チョコとビスケットでできた小さな家、それにチョコレートのネームプレート。
　そのケーキの上に腰掛けているのは２人のゴスロリ衣装を纏った女性達。さながら彼女達は、この楽園のお姫様だ。
「それでですね。その洋服がとても素敵だったんです……」
　１人は白い衣装の『深緑』十夜 八重（CL2000122）。たたずむ彼女はとてもしとやかな振る舞いで紅茶のカップを手にし、楽しそうに語る。
「今度、買いに出かけてみようか」
　それを聞いていたのは、瑠璃に紺を落としたような色の衣装を着た三島　椿（CL2000061）だ。同じく紅茶のカップを手にし、穏やかに微笑みながら、八重へと言葉を返す。
　甘い紅茶に、チョコレート。たわいない世間話が彩りを添えて。
　目覚めるまでは、このまま甘い一時を……。