バレンタイン&ホワイトデーSS 2016
チョコレートは、決してデザートだけの物ではない。
合わせ方によっては、立派な酒のつまみとなる。大人の食べ方と言う物もあるのだ。
ここは、バレンタインの甘いムードとは少し離れた、大人の為の場所。
とある静かなバーにて、2人はチョコレートをつまみに、ウイスキーを楽しんでいた。
なるほど、ウイスキーとチョコレートの相性は抜群だ。最高の組み合わせに、酒も進む。
「ほら、コレ美味いぜ。口開けな」
ふと、悪戯っぽく笑いながら、四月二日はチョコレートを一つ手にとり、鷲哉へと差し出した。
「おいおい、子供じゃないんだから……」
驚きと照れを交えた苦笑を浮かべつつ、鷲哉は口でチョコレートを受け取った。
「ん。ほんとだ。これ美味いなぁ」
だろ? と四月二日が笑う。手にしたグラスの氷が解け、からん、と音を立てた。
2人は酒のお代わりを貰うと、改めて乾杯した。
静かに打ち付けられたグラスが、かちん、と音を立てる。
――夜は、まだ始まったばかりだ。
合わせ方によっては、立派な酒のつまみとなる。大人の食べ方と言う物もあるのだ。
ここは、バレンタインの甘いムードとは少し離れた、大人の為の場所。
とある静かなバーにて、2人はチョコレートをつまみに、ウイスキーを楽しんでいた。
なるほど、ウイスキーとチョコレートの相性は抜群だ。最高の組み合わせに、酒も進む。
「ほら、コレ美味いぜ。口開けな」
ふと、悪戯っぽく笑いながら、四月二日はチョコレートを一つ手にとり、鷲哉へと差し出した。
「おいおい、子供じゃないんだから……」
驚きと照れを交えた苦笑を浮かべつつ、鷲哉は口でチョコレートを受け取った。
「ん。ほんとだ。これ美味いなぁ」
だろ? と四月二日が笑う。手にしたグラスの氷が解け、からん、と音を立てた。
2人は酒のお代わりを貰うと、改めて乾杯した。
静かに打ち付けられたグラスが、かちん、と音を立てる。
――夜は、まだ始まったばかりだ。
