バレンタイン&ホワイトデーSS 2016
「わわっ、ペスカ、ダメですよ! まだ出来上がりじゃないです!」
そう言って、ラーラは、プレートに盛られたチョコレートに飛び掛かろうとしたペスカを制した。
「良いですか、ペスカ。これは、この後、しっかりと焼き上げるんです」
彼女が作るのは焼きチョコレート。
オーブンに入れて、少し待つ。
お菓子が焼きあがるのを待つ時間が、ラーラは好きだ。
美味しく焼きあがるように祈りながら待つ。ワクワクとドキドキが詰め込まれた、宝石のような時間。
ほどなくして、オーブンが焼き上がりの合図の音を上げた。
火傷しないように取り出して、お皿に盛り付け、もう一工夫。
「見ててくださいね、ペスカ」
彼女自身の想いを込めた、スキルの炎で焼き目をつける。
おまけに一つ、指で描いた炎のハート。
ラーラ特製、焼きチョコの完成だ。
そんな彼女のチョコレートを受け取る幸せ者は、果たしてだれなのか。
……もしかしたら、彼女自身が食べるためのチョコレートなのかもしれないけれど。
そう言って、ラーラは、プレートに盛られたチョコレートに飛び掛かろうとしたペスカを制した。
「良いですか、ペスカ。これは、この後、しっかりと焼き上げるんです」
彼女が作るのは焼きチョコレート。
オーブンに入れて、少し待つ。
お菓子が焼きあがるのを待つ時間が、ラーラは好きだ。
美味しく焼きあがるように祈りながら待つ。ワクワクとドキドキが詰め込まれた、宝石のような時間。
ほどなくして、オーブンが焼き上がりの合図の音を上げた。
火傷しないように取り出して、お皿に盛り付け、もう一工夫。
「見ててくださいね、ペスカ」
彼女自身の想いを込めた、スキルの炎で焼き目をつける。
おまけに一つ、指で描いた炎のハート。
ラーラ特製、焼きチョコの完成だ。
そんな彼女のチョコレートを受け取る幸せ者は、果たしてだれなのか。
……もしかしたら、彼女自身が食べるためのチョコレートなのかもしれないけれど。
