クリスマスSS 2015
クリスマスの夜が更けてリラックスモードも深まれば、少女達のパジャマパーティが始まる。
皆で飾りつけた部屋に、クリスマスツリー。
テーブルの上には、ケーキの箱とたくさんのお菓子たち。
「はい、鈴鳴ちゃん。次どうぞ」
淡いブロンドの編み込みを解いた少女へと、明石 ミュエルは髪を梳かしていたブラシを渡す。
「ありがとうございます」
礼儀正しくお礼を言った守衛野 鈴鳴に、微笑み返した。
梳かし終えた金髪を、ミュエルはサイドでゆるく束ねる。ピンク色のシュシュで留めていれば、視線を感じた。
(綺麗……)
皆、ふわふわ。髪長い、と関心したような柳 燐花の青い瞳が向けられている。
白のぶかぶかシャツを着た少女は、それでもいつもよりずいぶんと柔らかな雰囲気を漂わせていた。
「次、燐花ちゃん使う?」
ん? と首を傾げれば、ミュエルのアホ毛がてっ辺でヒョコヒョコと揺れ動く。
揺れるその毛を見上げ、ふるふると首を振って。燐花は傍にあったクッションを抱え込んだ。
「大丈夫です」
「そう?」
ソファにうつ伏せて、「じゃあ私が梳いてあげようか」と短いながらも艶やかな髪を見て微笑む。
少し、恥ずかしそうに。パタリと尻尾が床から跳ねて、クッションへと口元を埋めた。
それでも横へと寝ている耳は、少女が今のこの時をリラックスして過ごせている証拠。
口元は笑んで、黒い子猫は嬉しげに友人達を眺める。
灰色髪をゆるり背後で束ねたクー・ルルーヴは、ケーキの箱を開けて微笑んだ。
「まあ、美味しそうですね」
パタパタと、彼女の背後で犬の尻尾が嬉しそうに揺れる。
セミロングの髪をブラシで梳かしていた鈴鳴が手を止めて、すぐさま緑の瞳を輝かせた。
覗き込もうとする少女に、「ほら、ね」と箱を大きく開けて見えやすくする。
「本当だ、とても美味しそうです!」
ふんわり白の生クリームに乗った、苺の赤が輝いている。
「綺麗にカットするのって、技が要りそうですよね」
けれどもこの綺麗な生クリームのホイップも崩したくない、とその瞳が言っていた。
「ケーキ、部屋の飾りつけの間しっかりと冷やしておきましたから。包丁を熱湯で温めてから切れば、きっと綺麗に切れると思いますよ」
こういう事にも詳しいメイドのクーは、穏やかな微笑みを鈴鳴に向ける。
「後で皆でやってみましょうか」
「はい! ぜひ!」
ほっぺたが落ちそうです……と、頬を両掌で包んだ鈴鳴の言葉に、興味を惹かれたミュエルと燐花もテーブルへと近付く。
可愛く彩られた部屋に、甘いお菓子とケーキ。
少女達の笑顔が咲いて広がれば、それは素敵な夜となる。
皆で飾りつけた部屋に、クリスマスツリー。
テーブルの上には、ケーキの箱とたくさんのお菓子たち。
「はい、鈴鳴ちゃん。次どうぞ」
淡いブロンドの編み込みを解いた少女へと、明石 ミュエルは髪を梳かしていたブラシを渡す。
「ありがとうございます」
礼儀正しくお礼を言った守衛野 鈴鳴に、微笑み返した。
梳かし終えた金髪を、ミュエルはサイドでゆるく束ねる。ピンク色のシュシュで留めていれば、視線を感じた。
(綺麗……)
皆、ふわふわ。髪長い、と関心したような柳 燐花の青い瞳が向けられている。
白のぶかぶかシャツを着た少女は、それでもいつもよりずいぶんと柔らかな雰囲気を漂わせていた。
「次、燐花ちゃん使う?」
ん? と首を傾げれば、ミュエルのアホ毛がてっ辺でヒョコヒョコと揺れ動く。
揺れるその毛を見上げ、ふるふると首を振って。燐花は傍にあったクッションを抱え込んだ。
「大丈夫です」
「そう?」
ソファにうつ伏せて、「じゃあ私が梳いてあげようか」と短いながらも艶やかな髪を見て微笑む。
少し、恥ずかしそうに。パタリと尻尾が床から跳ねて、クッションへと口元を埋めた。
それでも横へと寝ている耳は、少女が今のこの時をリラックスして過ごせている証拠。
口元は笑んで、黒い子猫は嬉しげに友人達を眺める。
灰色髪をゆるり背後で束ねたクー・ルルーヴは、ケーキの箱を開けて微笑んだ。
「まあ、美味しそうですね」
パタパタと、彼女の背後で犬の尻尾が嬉しそうに揺れる。
セミロングの髪をブラシで梳かしていた鈴鳴が手を止めて、すぐさま緑の瞳を輝かせた。
覗き込もうとする少女に、「ほら、ね」と箱を大きく開けて見えやすくする。
「本当だ、とても美味しそうです!」
ふんわり白の生クリームに乗った、苺の赤が輝いている。
「綺麗にカットするのって、技が要りそうですよね」
けれどもこの綺麗な生クリームのホイップも崩したくない、とその瞳が言っていた。
「ケーキ、部屋の飾りつけの間しっかりと冷やしておきましたから。包丁を熱湯で温めてから切れば、きっと綺麗に切れると思いますよ」
こういう事にも詳しいメイドのクーは、穏やかな微笑みを鈴鳴に向ける。
「後で皆でやってみましょうか」
「はい! ぜひ!」
ほっぺたが落ちそうです……と、頬を両掌で包んだ鈴鳴の言葉に、興味を惹かれたミュエルと燐花もテーブルへと近付く。
可愛く彩られた部屋に、甘いお菓子とケーキ。
少女達の笑顔が咲いて広がれば、それは素敵な夜となる。
●発注キャラクター●
柳 燐花(CL2000695)
守衛野 鈴鳴(CL2000222)
明石 ミュエル(CL2000172)
クー・ルルーヴ(CL2000403)
担当ST:巳上倖愛襟
イラスト:壱
柳 燐花(CL2000695)
守衛野 鈴鳴(CL2000222)
明石 ミュエル(CL2000172)
クー・ルルーヴ(CL2000403)
担当ST:巳上倖愛襟
イラスト:壱
