クリスマスSS 2015
ツリーやリースの飾り付けも終わり、浅葱と鈴鳴はふたり一緒にケーキを食べて、クリスマスのお祝いをすることに。
「わぁ……!」
テーブルにどんと置かれた大きなホールケーキの上には、苺に混じって可愛らしいサンタの飾り菓子が置かれていた。――と、よくよく見ればサンタの片方は大きな旗を持っていて、何処かマーチングでカラーガードを務めている鈴鳴を思わせる。
「ふっ、このサンタ鈴鳴さんみたいで可愛らしいですねっ」
にっこり笑顔で苺を口に運ぶ浅葱は、クリームを口の端に付けているのに気付いていないようだけれど。ケーキを切り分ける鈴鳴も瞳を輝かせ、鈴鳴サンタの隣に居る相棒――長いマフラーを巻いたサンタを見て、嬉しそうに微笑んだ。
「こっちのサンタさんは、浅葱ちゃんそっくりですね」
白く長いマフラーは、浅葱のトレードマークだ。自分たちそっくりのサンタが、笑顔の贈り物をしてくれたみたいで――ふたりは顔を見合わせて、お揃いだと言うように頷き、仲良く一緒にケーキを口に運んだ。
「めりーくりすますっ」
「メリークリスマスです、浅葱ちゃん。ふふ、ケーキ、とっても美味しいですね♪」
――知らず口ずさむのはクリスマスソング。手探りでもゆっくりと、ふたりは己の信じるものの為に、これからも進んでいく。
「わぁ……!」
テーブルにどんと置かれた大きなホールケーキの上には、苺に混じって可愛らしいサンタの飾り菓子が置かれていた。――と、よくよく見ればサンタの片方は大きな旗を持っていて、何処かマーチングでカラーガードを務めている鈴鳴を思わせる。
「ふっ、このサンタ鈴鳴さんみたいで可愛らしいですねっ」
にっこり笑顔で苺を口に運ぶ浅葱は、クリームを口の端に付けているのに気付いていないようだけれど。ケーキを切り分ける鈴鳴も瞳を輝かせ、鈴鳴サンタの隣に居る相棒――長いマフラーを巻いたサンタを見て、嬉しそうに微笑んだ。
「こっちのサンタさんは、浅葱ちゃんそっくりですね」
白く長いマフラーは、浅葱のトレードマークだ。自分たちそっくりのサンタが、笑顔の贈り物をしてくれたみたいで――ふたりは顔を見合わせて、お揃いだと言うように頷き、仲良く一緒にケーキを口に運んだ。
「めりーくりすますっ」
「メリークリスマスです、浅葱ちゃん。ふふ、ケーキ、とっても美味しいですね♪」
――知らず口ずさむのはクリスマスソング。手探りでもゆっくりと、ふたりは己の信じるものの為に、これからも進んでいく。
