とあるマンションの一室。
　そこでは、チーム『妖怪研究同好会あさやけ』のメンバー主催で行われている、クリスマスパーティが行われている。
　会場となるリビングは、主催によって簡単に装飾されている。後方にはそこそこ大きなクリスマスツリーが設置されていた。華やかに飾られたモミの木は、電飾もあって雰囲気づくりに一役買ってくれている。
　ツリーの周りには、同好会メンバーによって片っ端から声をかけられた、友人知人達の姿が確認できる。参加者は皆、サンタ衣装を着て、楽しそうに語らい、憩いの一時を過ごしていた。
　そんな参加者の前に、２人の女性が現れた。やはり、彼女達もサンタ衣装に身を包んでいる。
　大きな袋を抱えていたのは、もこもこして暖かそうな女の子向けのサンタコスをした『調停者』九段 笹雪（CL2000517）だ。下はミニスカor短パン＋厚手のタイツで防寒対策を施している。
　黒く長い髪を編み込んでおり、その先端を赤いリボンで飾っている彼女。普段は気だるげな印象を与える彼女だが、今日はパーティーだからか、非常にノリノリである。
　同じく、賑やかな会場へ、盆の上に盛られた大きなクリスマスケーキを運んできたのは、『デブリフロウズ』那須川・夏実（CL2000197）だ。
　釣り目の三白眼。右目に泣きぼくろ。短い太眉というのが特徴的な夏実。ちょっと小生意気な印象を抱かせる彼女。大人ぶってはいるが、こういうパーティーではしゃいでいるあたりは、まだまだ子供だと感じさせる。
　夏実の持つクリスマスケーキは、多数の参加者に対応できるようにと大きなものが用意されている。上には砂糖で作られた笹雪と夏実のサンタコスバージョンの砂糖菓子人形が乗せられていて。それがなんとも可愛らしい。
　夏実がウインクして参加者へとケーキを差し出す。笹雪も負けじと袋を差し出すが、袋からは河童や唐傘お化けといった古妖のぬいぐるみがこぼれ出ている。
　そんな２人の姿に、参加者からは笑い声が上がり、パーティーを一層盛り上げるのだった。