クリスマスSS 2015
大好きなお兄ちゃんと!
「凜音ちゃん、見てみて♪」
神楽坂 椿花は、母親が作ってくれたサンタの衣装を着て玄関を出ると、迎えに来た香月 凛音の前でくるりと回った。
「とっても似合ってるよ、可愛いサンタさん」
椿花は、えへへっと照れ笑いをしたかと思うと、凛音の手を取っていきなり歩き出した。街の中心地へ向かってぐいぐい引っ張って行こうとする。
「どこへ行くんだ?」
「プレゼントを買いに行くの」
ああ、と納得すると、凛音は椿花の隣に並んで歩きだした。
チャーミングなサンタさんに連れて来られたのはファンシーショップだった。店舗全体がクリスマスの巨大なおもちゃ箱のようだ。品物も普段より華やかに輝いて見えるようにディスプレーされている。
繰り返しクリスマスソングが流れる中で、椿花が手に取ったのはクマのぬいぐるみだった。
周りの装飾よりも一段と煌びやかな笑顔を顔に咲かせ、凛音を振り返る。
「凜音ちゃん! クマ! 大きいクマさん!!」
「はいはい。買ってやるけど1つだけな?」
普通、プレゼントはサンタさんが渡すものなんだけどな、と苦笑しつつ、凛音はポケットに手を入れた。
可愛い、妹のような椿花が喜ぶのなら、財布が空になったって構わないさ。
神楽坂 椿花は、母親が作ってくれたサンタの衣装を着て玄関を出ると、迎えに来た香月 凛音の前でくるりと回った。
「とっても似合ってるよ、可愛いサンタさん」
椿花は、えへへっと照れ笑いをしたかと思うと、凛音の手を取っていきなり歩き出した。街の中心地へ向かってぐいぐい引っ張って行こうとする。
「どこへ行くんだ?」
「プレゼントを買いに行くの」
ああ、と納得すると、凛音は椿花の隣に並んで歩きだした。
チャーミングなサンタさんに連れて来られたのはファンシーショップだった。店舗全体がクリスマスの巨大なおもちゃ箱のようだ。品物も普段より華やかに輝いて見えるようにディスプレーされている。
繰り返しクリスマスソングが流れる中で、椿花が手に取ったのはクマのぬいぐるみだった。
周りの装飾よりも一段と煌びやかな笑顔を顔に咲かせ、凛音を振り返る。
「凜音ちゃん! クマ! 大きいクマさん!!」
「はいはい。買ってやるけど1つだけな?」
普通、プレゼントはサンタさんが渡すものなんだけどな、と苦笑しつつ、凛音はポケットに手を入れた。
可愛い、妹のような椿花が喜ぶのなら、財布が空になったって構わないさ。






