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「終わったね」
「楽しかったね」
 ハロウィンが終わる。
 昼も夜も怪物だらけのお祭りは、ジャックランタンの灯が消えるとともに終わりを告げた。
「ばいばーい。また来年」
「じゃーなー」
 仮装行列に交じっていた古妖たちも、それぞれの里に帰る。
 人のいない道を、古妖『朱の盆』は鼻歌交じりに歩いていた。
 怪物に仮装する人間の祭。
 人とかなりかけ離れた姿の古妖でも、この祭りだけは混じることができる。
 人と共に騒げる数少ない祭。それがとても楽しくて。

「目標『朱の盆』確認。――狩りに移行する」

 そんな声に気づくのが遅れてしまう。
 周囲を囲む複数の人間たち。手には『銃』を構え、一斉に攻撃をしてきた。
 たまらず倒れる朱の盆。それを捕らえ、車に乗せる人間達。

「よっしゃ、狩り成功だ!」
「これでボーナス確保だ。とっとと運ぼうぜ」
「人間様の祭に混じろうなんか、バケモノの分際で生意気なんだよ」
「まあいいじゃねぇか。こんなバケモノでも俺たちの役に立つんだ。
 ――覚者に対する力としてな」

 源素に目覚めぬ者たちは、覚者に対抗する力を求める。
 例えばそれは徒党を組むもの、強力な武装を求めるもの。
 そして古妖を狩り、隷従させて戦力とするもの――


 常闇の中で古妖を狩る憤怒者達が、静かに蠢いていた。


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