紫雲の糸、黎明の瞳を抱く凪いだ湖面の様な少年■名に恵みの大海を、精霊御す証に深緑を、異能に礎たる地の力を擁く■北の果て、凡そ人が立ち入らぬ試練の大地が山奥出身■両親は先の大戦により鬼籍の人。復讐の武人たる祖父に戦闘技術を叩き込まれて育つ。その身は舞う楯にして矛■古武術の流派を納めていると思われるが、未だ三文芸と派を名乗る事はない■自然の摂理、弱肉強食の中で生き抜いてきた為か、年齢よりも達観した精神性を持つ。恋愛観も非常に肉食。■五行の門を潜ったのは祖父の遺言。孫の生を歪めた事を病床で悔いた彼の人の、最後までの独善。それくらい叶えてやろうと思ったから■一族の狂気を背負い、然れど気負わず笑う。心腐らせる事に意味などない事くらいは知っている■その生い立ちから極度の機械音痴。レンジ爆発は日常だけれども認めない。指摘されると拗ねる■精霊の契約印は背中、胸部の紋様は誓いと祈りの形