品部 啓 (しなべ ひらく)

クリエイター登録:2016-11-15 01:32:53
自己紹介 2017年10月30日 更新
慢性字数不足症候群末期のしなべひらくと申します。
前作BNEのことはこれっぽっちも知りませんが、今作での世界観を十二分に生かしたシナリオを提供していきたいと思います。
PCの皆様が可愛いので基本的にアドリブで暴走します
大体OPやSTコメントも字数足りない事が頻発してますが余計な議論は避けたいが為です。

●シナリオ傾向
ほのぼのや、皮肉と偶然に満ちた小難しい話が多めです。
でも基本ハートフルかつ前向きな人間ドラマです。
物によっては「PC様がしたいこと」よりも「もしその場にPL様がいたらどうしますか?」を体当たりで問うものがあり、PL様の価値観にまでかなり踏み込む場合があるので非常にクセが強く、人によってはオススメできないです。

●プレイングについて(あくまで当方の方針)
基本ヒントはSTコメントやOPで詳しく書いてあると思います。
推測できることや出すことについては全て真実を言わなければフェアではありませんので。

こちらで言及していないこと、提示された根拠から類推できない範囲についてはPLさんの裁量・プレイングを可能な限り重視します
PCさんがどこから登場するかがコメントに明記が無ければプレイング側を尊重しますし、BS耐性明記されていない敵にはBS耐性はない物とします

大人数のシナリオや個別描写系は例外ですが戦闘が絡むものの相談は出来る事なら出て下さい。出来る事なら、です。
性格・口調等の参考にします。
最悪、同意や確認取る程度でもいいです。

当然ステータスシートは熟読させて頂きますが、行動原理や口調等がSTに伝わらないこともあります。なのでプレイングは出来れば最大字数の9割以上が望ましいです。
口調プレイングでお願いします。

報酬を頂いている身なので読解は最大限努力しますし文法ミスや誤字脱字程度は仕方ないですが、明らかに整合性を欠くものや難解なものはリプレイでのPCさんの動きを保証しかねます
区切る為の記号はコメントにて指定が無い限り使わないで下さっても構わないです(※任意ということです)

●マスタリングとかリプレイとか(あくまで当方の以下略)
プレイングは少々の漏れがあってもよほどのことが無ければ成功の可否の判定については好意的に解釈しリプレイを執筆します。
基本その状況に照らし合わせて如何に合理的であるか、その考え方に根拠や合理性があるのかで判断しています。

ただ、OPやコメントで推奨されているのと敢えて逆のことや「するな」と言われていることをすればリプレイにてそれ相応のペナルティが間違いなく下るものと判断してください。
場合によってはホントに容赦しません。言った以上はやります。

成功の可否以外の行動については物によりますが判定が厳しいです。
成功はあくまで最低条件とお考え下さい。
条件を満たす分にはハードルは低いですが、かと言って成功してもいい描写が得られるかどうかは保証しません、プレイング次第ですよということです。


どんなにステータスが低くてもプレイングや相談さえ良ければ判定が甘くなります。というか相談とプレイングが全てです。
逆に普通以下の難易度で厳しい判定が出た場合は……まあ、察してください。

STの負担が半端ないので前衛中衛後衛ぐらいは書いてくださいホントお願いします。

「臨機応変に行動」等は採用されないと思ってください。
臨機応変ならばどのスキルとどのスキルを状況に応じて使い分ける、ハッタリかますなら具体的にどんな台詞でブラフを行うのか等のように出来るだけ具体的に明記してください。

具体性とリプレイでの効果は正比例すると考えて頂いて間違いありません。

以上を踏まえて言うと
・裏読む必要は一切ない
・素直にやればいい
・字数は埋めるだけ埋めること
・具体的にすること
・するなと言われていることは絶対やらない
・心情(モチベーション)超大事
・前衛後衛中衛書いてね
・相談の内容も参考にするから出来るだけ出てね
・ちゃんとSTに伝えてね
となります。ご参考にどうぞ。

●ファンレターについて
出さないで頂いても全く構いません。
だって、字書くって労力必要ですし、時間割いて頂くわけですから。
極端な話「うちの子をありがとうございました」でも全然かまいませんので(それだけでも嬉しいのです)

これは重要な事ですが苦言も大歓迎です。
どんな言葉であれ真摯に受け止めて次回の執筆に生かしたいと思います。
あっでも送ってくださると活力になるのは他のSTさんと同様ですので、「まあ、気が向いたら送ろうかな?」ぐらいの考えで構いませんよ。
頂いたファンレターは時々読み返しております。本当にありがとうございます
担当NPC
神は私達にサイコロを与えた。振るかどうかはその人次第だ
菊本 正美(nCL2000172)
まあ、さ。ちょっと賭けてみたいものが出来たんだよ
空野 旦太(nCL2000173)
これ以上、俺を災難に巻き込まんでくれ……!
小川 忠彦(nCL2000189)
理想郷を作りたい。誰しもそう思うものじゃないの?
小数賀 ルイ(nCL2000178)
魔物の罪は魔物のものではない。我々が負うものだ
杉原 昇平(nCL2000187)
雑記 2017年10月30日 更新
●ひとこと
ちょっと身内の件で多忙でして気付いたら1か月経ってました(真っ青)
そ……そろそろ最終回出します。

●ある日の菊本研究室
学生1「先生! 夏です!」
准教授「うん。知ってる。私も暑さ対策で髪の毛ポニテにしてクリップで止めてる」
学生2「女子が『結び方が雑だ』って言ってましたが」
准教授「困ったなぁ……」
学生1「先生のそういう地味にモテる体質はこの際いいんですよ!」
准教授「地味に……モテる……?」
学生2「問題は俺達の青春です!」
准教授「えー……」
学生1「何すかその不服そうな声は」
准教授「だって、私頑張ってるじゃないか。君等の青春をサイエンスで彩ってる自覚あるよ」
学生2「それが困るんです!」
学生1「俺達は! こう! もっとウェイウェイした夏を送りたいんです!」
准教授「青春なのに夏?」
学生2「そういう今更なツッコミ要らない!」
学生1「ほら! 浴衣女子連れて夏祭り行ったりとかそういうのです! チェックシャツに眼鏡の野郎ばっか見てたくないです!」
准教授「……シュレーディンガー音頭でもやっておけばいいんじゃないかな」
学生1「ドン引きされるのがオチです!」
学生2「得るのはプサイとファイの違いぐらいでしょ! そういう理系ネタで勝負したくないです!」
准教授「えー。……でも君等、彼女出来たら『花火みて炎色反応ネタを言うのは理系として二流だよ』とかドヤ顔で言うんでしょ絶対」
学生1「…………」
学生2「…………」
准教授「(あ、刺さったか……)」


●ある日のイレブン執務室
魔物「夏だねー……」
隊長「暑くはないですか?」
魔物「大丈夫。それより外がうるさいなって」
隊長「……セミ、ですか」
魔物「毎年同じのが湧くんだね。すごい」
隊長「……ああ。まあ」
魔物「でもセミって凄いよね。素数の発見者なんだ」
隊長「……は?」
魔物「うん」
隊長「素数の発見者?」
魔物「うん。素数」
隊長「人間ではなく?」
魔物「セミ」
隊長「本当ですか……?」
魔物「13年に1度とか、17年に一度とか出てくる。素数の周期を知ってるんだ」
隊長「何でそんなこと……」
魔物「他の素数セミとの交雑を避けるためって説とか、大量に発生することで敵に狙われるリスクを減らすためってのがあるみたいだけど、僕は詳しくは知らない」
隊長「はあ……」
魔物「……」
隊長「……」
魔物「セミ、うるさいね……」
隊長「……。我慢してください……」
魔物「毎年我慢するの?」
隊長「……慣れです」
魔物「大変だね……」


●雑記
「トロッコと笑顔」のリプレイ納品されました。
参加してくださった皆様、ありがとうございました。
予想以上に字数足りなかったです。

「無辜の大罪」納品されました。皆様お疲れさまでした。
少女の明るい未来を何よりも望んだ皆様に、心からの感謝を。

「果たして兎は哭くのだろうか」納品されました
コメントで申し上げていた「かちかち山模擬裁判」、同席していた裁判官よりも裁判員役の子供たちの方が重い懲役刑を出したそうです。

「されど人生は素晴らしい」納品されました
いくつもの偶然の末に起きた「奇跡」。「彼」と再会できるかは……私にも分かりません。

「菊本准教授の最期」納品されました
「覚者と非覚者の相互理解を促す筈のFiVEの試みは逆に新しい差別を招くのでは」
FiVEが抱えるジレンマに言及した准教授の末路は、皮肉に満ちたものに見えるでしょう。
ですが射殺や刺殺から逃れ、自殺を断念させても非覚者菊本正美がこの日死ぬことは避けられなかったのです。
いや、この男のことです。自身の運命を予測したうえで、ジレンマを指摘したのかもしれません。

「ある夢見の記録File1」納品されました。
た の し かっ た!

「二つの予知・01」「二つの予知・10」納品されました。
とりあえずここでガイア製薬の件は終わりです。次は一体何が……。

「おれのかんがえたさいきょうのこよう」納品しました。
スミクイの知能って一体……?

「ひな祭り大作戦」納品しました。
やっぱりほのぼのでハッピーなのって一番いいと思うのですよ。

「≪悪意の拡散≫2人の思想」「≪悪意の拡散≫3つの概念」納品されました。
電磁波騒動の行方。
我々は知らない、知ることは無いだろう……。

「ある夢見の記録File2」納品されました。
相当濃いシナリオだったと思います。燃え尽きた感覚しかない。

【鉱員の挽歌】4つの美徳、4つの悪徳
【金糸雀の歌】5つの事柄、FiVEのアンチテーゼ
納品されました。

【鉱員の挽歌】第7の喇叭、【金糸雀の歌】運命の6面体
納品されました。次回最終回です!

ちなみに『喇叭』と書いて『らっぱ』と読みます。
タイトルを考える為だけにヨハネの黙示録を調べました。

金糸雀と書いてカナリアと読みます。
【鉱員の挽歌】はイグノラムス側ストーリー、【金糸雀の歌】はラプラスの魔側ストーリーです
ちなみに「思慮、節制、勇気、正義」ついては「プラトン、四元徳」とか「枢要徳」で検索すると出てくると思います。

●更に
韋駄天足についてですが、覚醒状態では使えないそうです。
なので韋駄天足のご利用は計画的に。

●今後のOP予定
【金糸雀の歌】8-もう一つの力と正義の数-
【鉱員の挽歌】9番目の的球
11月1日公開予定です。

●正義。力。そして歪み

 確率論の創始者であるパスカル曰く、正しいものに従うことは正しいことであり、力に従うのは当然のこととした上でこう語る。
 人は正義に力を与えることが出来なかった。何故なら力が正義に対して自身の正当性を主張したからだ。そして人は正しいものを強くできず、強いものを正しくするしかなかった、と。


 ……秩序は放置すれば無秩序となり、条理は不条理に屈するのが必然だ。正しさは条理の世界の言語としてしか成り立たず、力は不条理の世界の言語にもなりうる。
 結局『正義と呼ばれる力』には、『力にとって都合のいい正しさ』しか引用されないのだ。
 然らば、『暴走する正義』の本質とは、所詮『力の暴走』に帰結するしかないのかもしれない。


 歪(ひず)みは、既に大きな亀裂を生じさせている。

 寄らば大樹の陰。不安を煽られた末端の憤怒者の内、ここに身を寄せる連中も急激に増えている。
 本来、自分の望む系(システム)を作るためには純度を保ち、何度も容赦なく鋏を入れ、伸びようとする枝を剪定する必要がある。しかし、今となっては……。
 机に広げた書類を前にして、イグノラムスは溜息を吐いた。静かな空間に響くのは、ラプラスの魔の寝息のみ。そちらを見れば、椅子にもたれかかって眠る魔物の姿が。

 ふと、脳裏を過るかつての光景。
「あなたがラプラスの魔と呼ばれるなら、私は無学者(イグノラムス)でいい。あなたがいるから私は驕らずに済む」
 そんな言葉に魔物が優しく微笑み、彼の頬に手を伸ばしたのを、イグノラムスはよく覚えている。
「流石僕の教え子だ。本当に、気付きが早い」
 その表情。声。思い出す度、覚える感情は。

 彼は胸元の赤いペンダントトップを握りしめると、口を真一文字に結び、そして胸を過るそれを耐えた。
 幸い、魔物は眠ったまま。すーすーと寝息が聞こえるだけ。男はその感情を抑えた後、傍らにあった白衣を取ると、眠る魔物に掛けた。
 あと、何日、何時間。秒にして何秒。この時間があるのだろう。もし許されるのなら、この時間の記憶以外の悉くを、捨て去ってしまいたい。だが、それは許されない。
 ……またしても、物事は思い通りに行かないのだ。
 ……やはり、思い通りに動かしたければ。

 魔物の華奢で冷たい手。男はその手を自分の骨ばった手でそっと包み、口を開いた。
「……ドクター」
 ――世界は常に、『悪』を渇望しているのです。『正義』の名の下斬り伏せられて、屈し、地獄の業火に焼かれるべき『悪』を。
「だから、どうか……」
 ――愚鈍で、凡庸で、低俗で、無知で、不義で、卑怯で、脆弱で、狭量で、容易く思考停止に陥り、この世で最も憎まれ、排除されるべき『悪』である『私』を、どうか、どうか。

 ――……心から、憎んでください。

     Xデーは、近い。

依頼結果
完了依頼数:22 ( 普通:15  簡単:6  楽:1)
大成功:1  成功:21  MVP:1
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