●単純式 無敵? 敵の無い人生なんざ、俺様は御免蒙るね! ――――『魔神王』キース・ソロモン ●強弁と詭弁のアレ 「ヤミのゲームをご存知ですか!」 「やぶからぼうに何を言う」 唐突と言えば余りに唐突に――光陰矢の如し過ぎ去って久しいブームを思わせるような発言を飛ばした自称アシュレイちゃん(推定300以上)にリベリスタは怪訝な視線を向けていた。 「今日はそんなお仕事なのです」 「どんなお仕事だよ」 「あはは、ほらアレです。トレーディングカードゲーム。ゲームセンターなんかにもあるじゃないですか。実際のカードを読み込んでバトルする……みたいな」 「まぁ、あるけど……それがどうした」 「それがね、今回の肝なんですよ!」 外国人の割に変に日本のサブカルチャーに明るいアシュレイは気の無い調子のリベリスタを他所に相変わらず楽しそうである。 「とあるゲームセンターのゲーム台が革醒してしまいました。 通常、ゲームは手持ちのカードを――『デッキ』を反映してプレイされるものですが、このゲームはゲーム機の中に人間を取り込んでしまうようです」 「……取り込まれるとどうなる?」 「まさに『ゲームの中でゲームを体現する』事になりますねぇ。つまる所、被害者はカードの代わりにデータとしてゲーム内部に反映されてしまう訳です。その、ゲームの中で死んでしまったりすると……」 「……まさか」 「……外に唯放り出されます。別に怪我も何もしませんね」 「意外と無害か?」 「いやぁ、放っておくと周囲の革醒を促す訳ですからとてもそんな事は無く。 しかもこのゲーム台、厄介な能力を持っているんですよ」 「厄介な能力って言うと……」 「壊せないんです。所定のプロセスを踏まない限り物理的に破壊出来ません。 ゲーム台とその『装備者』は――暴力で屈服させる事が出来ないんですね」 「使用者?」 新たにアシュレイが口にした一言にリベリスタは怪訝な声を上げた。 「そこがポイントなんですが――余程相性が良かったのか何なのか。このゲーム台は現在一人の一般人を『マスターと認めている』状態なんですよ。ゲーム台の無敵防護を崩すにはこの『プレイヤー』を倒す必要があります。勿論、そのゲームを戦場にして、です」 「……」 「皆様の内一人はプレイヤー役。主人公らしいキャラを立てられる人が望ましいですね! 残りは召還カードや罠カード、魔法カードとして実際に頑張る係ですね。 えーと、ルールですがー。戦闘力自体はゲーム台が計測するんですが、能力関係については革醒の影響でアレがソレでどーなったのか分かりませんが、酷い状態です。大体言ったモン勝ちで強弁(ソウル)と詭弁(トリック)が強い程認められるみたいなそういう! とにかく倒せ!」 「あー、小学生のやるバリアカキン! 効かない! ね」 「説得力(笑)が足りないと発動しませんよ。兎に角理屈やそれらしいアレをこじつけないと。詠唱とか状況限定とか。それらしくないとつまんないですし」 「つまんないとか言うな」 だからヤミのゲームなのね、と沈痛な顔をするリベリスタ。 エリューションのもたらす神秘は何時聞いても斜め上である。 似たような事例が無い訳では無いが、大の大人がそれはえーと。 子供もいるのかも知れないが――ぶっちゃけどうなんだ? 「……それで、そのゲームの名は?」 「ダークネスクレイエンペラー!」 「……………『プレイヤー』ってのは?」 「沼野陽生(ぬまの・ようせい)! 通称『大人買いのヤミー』! 強敵ですよ!」 子供に混ざって諭吉を飛ばすみたいな、そういう、アレ。 「負けたら邪悪ロリにされてしまうので気をつけて下さいね!」 「脈絡ねえよ!?」 「神秘とは度し難いものなのでした」 「もうヤケクソだろ、お前!」 割と。 「話は聞かせて貰った!」 「帰れよ、もう!」 何処から出たかは誰も知らない。 『清廉漆黒』桃子・エインズワース(nBNE000014)の瞳が爛々ランランらららのら。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:YAMIDEITEI | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ EXタイプ | |||
■参加人数制限: 10人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年07月10日(火)23:03 |
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■メイン参加者 10人■ | |||||
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●運命の時間 草原に降り注ぐのは七月の陽の光。 やや丈の長い緑のカーペットが撫で付けた風の流れにざわざわと音を立てる。 鳥の声が響く。抜けるような蒼穹に白い雲が幾つか浮かんでいた。 しかし、それら草原の風景は十分なリアリティを持ちながらも、何処か『現実感を欠いていた』。 どれだけ技術が進もうと――『コンピュータグラフィックス』が圧倒的な映像美を完成させようとも、人間が両のレンズで見渡す『本物の風景』とそれらの間には深い乖離がある。人間の完成させた余りに高度な技術と云う奇妙な幻想に身を浸すのは確かに不思議な感覚だった。 「……フッ、待っていたぞ。挑戦者……」 十分な距離を置いて向かい合うのは一組の男女。 彼方、長身が一際目を引く『美形の』男性である。黒いレザーの装備に青いマントを備えた彼は如何にも非現実的なサブカルチャー――つまる所は『幻想世界(ファンタジー)』の住人のいでたちを思わせた。 「こうなる事は運命だったのかも知れませんね」 リベリスタ的に考えて――その言葉の後半は飲み込み、敢えて相手に合わすように言ったのは此方の少女。 高機動型バトルスーツを身に纏い、抜き身の霊刀東雲で『敵』を指し示す――『神速ドロー』セラフィーナ・ハーシェルであった。 「ならば、私はその呼び声に応えましょう。魔術師、沼野陽生よ!」 アーティファクト破壊的に考えて――とは存外にノリのいい少女は言わなかった。 何故、彼女がこの場で男と――沼野陽生なる人物と向かい合っているかと言えばその事情は複雑にして単純だった。 この世界の裏側に、闇の中に密かに潜む神秘達――冗談のような代物から人間社会を揺るがすような危険物まで。その悉くを人知れずに取り除き、移ろうこの世界の安定を図るのが彼女達リベリスタである。特務機関アークより本日もたらされた彼女達の『任務』は何時もとは違う特別なカラーを持っていたという事だ。 即ちそれはエリューションにしてアーティファクト『ダークネスクレイエンペラー』の破壊。 世界に存在する神秘因子に触れ、革醒に到ったこのゲーセンのカードゲーム機体――『ダークネスクレイエンペラー』は通常の手段で外部からの干渉を受け付けない。つまる所、この機体を破壊するにはマスターとして指定された『プレイヤー』である沼野陽生とゲームしてこれを制するという必要不可欠のプロセスをこなさない事には話は始まらないのだった。 「フッ、面白い。女、名前は?」 「セラフィーナ・ハーシェル」 幽かに浮かぶ暗黒微笑(笑)にセラフィーナは動じない。 完全にノリノリで何かになり切っている彼の様子は(通常ならば)実に痛々しいのだが、イケメン無罪。 少なくともサブカルチャーの中に存在する美形めいた美形である彼にはその弓月微笑(黒)でさえ、この上なく良く似合うのだから。 「ダークマスター・沼野陽生。人は俺を『大人買いのヤミー』と呼ぶ……」 ……あ、あんまりかっこよくないぞ…… 「何れにせよ、私達は出会ってしまったのです。後は――決闘(デュエル)が言葉となるでしょう」 空気を緩ませないように親切なセラフィーナが話を進めた。 遅ればせながら説明すれば二人は今まさに『ゲーム世界の中』に居る。『ダークネスクレイエンペラー』の力により現実世界からゲームの世界に取り込まれた二人は互いの信じる『デッキ』を有し、まさに雌雄を決しようとしているのであった。 まぁ、俺は男でセラたんは女の子だけどさ。 圧倒的な実力でだーくますたー()を自認する陽生は流石に『プレイヤー』に選ばれる腕前である。 通常ならばこのゲームに初めて触れるリベリスタ達では――それもアウェーとも言える環境では太刀打ち出来る所では無いのだが、『ダークネスクレイエンペラー』の持つ人間を取り込む能力はそんなリベリスタ達に確かな勝機をもたらすものだった。 元より地域最強と言われる陽生のデッキに対抗するクリスのデッキはまさに『カードとして取り込まれた仲間リベリスタ達』なのである。通常のゲーム仕様に存在しない鬼札達。陽生のデッキとて『プレイヤー』の力で強化されてはいるだろうが、侮れる力ではありえまい! 「いいだろう、少女たんよ。美少女と決闘(デュエル)とか俺得、じゃなくて意気や良し。この俺の力、存分に見せてやるぜ!」 大分、素に戻って来た陽生が高らかに言いマントをばさっと翻す。 今一度、一陣の風が戦場を駆け抜け、空気が見事に戦いの色に変わる。 遠くから――何処からか響いてきた勇壮なる音楽は決闘開始を告げる――『ダークネスクレイエンペラー』の戦闘用BGMだ。 「デュエル――」 「――スタート!」 陽生の声をセラフィーナが次ぎ、チンと澄んだ音を立てて金色のコインが舞う。 先手は――セラフィーナ! ●デュエル・スタート 『ダークネスクレイエンペラー』はトレーディングカードゲームである。 原則毎ターン一枚のカードをドローし、プレイするオーソドックスな――そこにはコストだの何だの色んな概念があるのだが、細けぇ事は考えてねぇじゃなくて今回の話にあんまり関係ないので捨て置く。 ゲームには主に三種類のカードが存在する。一つは『召還カード』。ゲームの根幹をなす兵隊カードである。攻撃防御等を司る基本にして最も重要なカードと言えるだろう。二つ目は『魔法カード』。カード毎に設定された任意の可能タイミングで自由に発動出来るサポートカードである。三つ目の『罠カード』は同じくサポートカードだが効果の毛色が違ったり、先に仕掛けておくといったプロセスのあるものが多いといった所である。 ……ええと、ともあれ。ゲームの勝利は敵プレイヤー(マスター)のライフポイントをゼロにする事で達成される。 先手、自身の引いた五枚の手札を確認したセラフィーナの口元が幽かに歪む。 彼女の手札の中には何れも強力なリベリスタ・カードが揃っているのだ。 「私のターン! ドロー、そしてお願いします、弐升さん!」 空中に回転するカードの乱舞より一枚を引き当てたセラフィーナは一声と共にその札を表に出した。 【召還ユニット】『群体筆頭』阿野弐升 攻撃力600 守備力200 特殊能力 『匿名希望』 場に存在する時、ターン開始時このユニットのネームを好きなネームに変更しても良い。 『群体筆頭』 自身のネームと同じユニットが存在する数により、攻撃力と防御力が上昇する。 ――血と泥に塗れるのはいつだって語られない有象無象の群体さ ――名無し兵 「まあ……よろしく?」 『群体筆頭』阿野 弐升(BNE001158)のレンズの奥の覇気のない瞳が正面の陽生を見据えた。 如何な馬鹿馬鹿しい展開と言えども今日の相手は決して油断の出来る相手では無い。 (弐升さんのコンボで……!) 手札の中の魔法カード『二束三文の端役』はプレイヤーのライフを消費する事により擬似的な召還ユニットである『トークン』を発生させる事が可能である。群体筆頭とコストを彼自身で購う魔法カード、そして二つの絶妙な連携はセラフィーナがまずは狙う高速戦の第一手であった。 「我等、群体筆頭推して参る」 見栄を切る弐升。彼がトラップカードを仕掛け、ターンが変わる。 一方の陽生は召還ユニット『愚直な猛進』を設置してその速攻能力を発動した。 具現化した巨大な鉄球が黒々とした存在感を露わに猛烈な勢いで動き出した。 高い攻撃能力の反面、若干防御には不安を残す弐升を『まとめて』ひき潰そうという算段だが―― 「ちょっと早いけど、こーいう使い道もあるんだよぉー!」 ――弐升は弐升でその展開を読んでいたかのように伏せられた鬼札を表に返す。 【罠】使い捨ての脇役 防御時に任意の数だけユニットを破棄。破棄したユニットの数に比例したダメージを攻撃ユニットに与える。 ――脇役ってのは、主役を引き立たせるためにある。 精々派手に散って主役様を彩ろうじゃないか。 ――命知らずな決死隊 まさにフレーバーテキストのその通り。 苛烈なる攻撃を加えんとする鉄球に群体達が束にかかる。彼等が炸裂するその前に筆頭たる弐升が猛烈なる戦鬼烈風陣を放ち、その威力の余波で彼等が破壊されるよりも早く『割り込んだ』罠カードが巨大な鉄球を命を賭して道連れにする。 「……くう……!」 召還ユニットの破壊でライフポイントが低下した陽生が小さく呻く。魔法カードによって作られた群体とも言うべきトークンは攻防で破壊されたが主要なる弐升はそのままである。 「俺のターン、更に『笑うタナトス』を召還して、罠カードを設置。エンドだ!」 続くターンでセラフィーナは更に召還ユニットを揃えていく。 機先を制した彼女が次に頼んだのは、 【召還ユニット】『蒼き炎』葛木 猛 攻撃力520 防御力230 特殊能力 『喧嘩上等』 このユニットは一定以上のダメージを受けた場合、戦闘力が上昇する。 『運命に愛されし者』 このユニットは一度戦闘不能になっても撃破されない。ただし、発動は一度のみ。 よぉ、お前さんは拳での殴り合いってのはどう思う? 俺は好きだね、特に強い奴相手だと笑いが出るぜ。 ……さぁ、構えな。お前の魂の輝き、魅せてくれよ。 ──『蒼き炎』葛木 猛 「さあ、やってやんぜ! かかってきな!」 炎属性を持つ好戦的なキャラクター、見るからに普段のキャラクターまんまな『蒼き炎』葛木 猛(BNE002455)と、 【召還ユニット】『蒼震雷姫』鳴神・暁穂 攻撃力320 防御力180 特殊能力 『雷の力』 攻撃時、このユニットのHPを消費する事で攻撃力を増加する事が出来る。 『発雷機関』 このユニットがターン終了時に場に存在している場合、このユニットの攻撃力が増加する。 此方もまぁ、見事ばかりに本人まんまといった具合の『蒼震雷姫』鳴神・暁穂(BNE003659)の二体である。 「今、目覚めしは蒼雷従えし拳姫なり! その拳は立ち塞がる全てを薙ぎ倒す!」 凛とした瞳を敵に向け、外ハネの長い髪を払った彼女は見事に登場シーンの見得を切る。 「この体内の発雷機関は、時間の経過で徐々にその出力を上げていく!」 フェイト復活と逆境の発動により猛攻を受け止める事に長けた猛とターンで攻撃力を増加させる危険なユニット暁穂の同時召還は敵の攻撃を凌ぎ、更に猛烈に反撃する為の布石である。敵陣の『笑うタナトス』が倒し難く増殖するユニットである事を鋭く看破したセラフィーナはそれ以上の戦力を展開する事で戦場を制圧せんとしているのである! 「さあ、行きましょう! 皆さん!」 マスター・セラフィーナの号令で召還ユニット達が動き出す。 「森羅万象を司る龍脈よ――俺のこの爪は総ゆる敵を逃さない!」 炎を従え、猛烈苛烈に繰り出された猛の攻撃に防御に回った『笑うタナトス』が撃破される。 案の定、それは墓地(セメタリー)から再度出現し、陽生の陣地に戻ったが――更に加わるのは弐升と暁穂による一斉攻撃である。 連続攻撃により陽生のライフポイントは更に大きく減少していた。 「――私のデッキ・コンセプトは戦友。仲間と共に貴方を倒します! この、アークデッキで!」 連携は力。力こそ連携。 例えば暁穂の魔法カード…… 【魔法カード】覚醒の雷 味方ユニット1体にダメージを与え、同時にそのユニットの攻撃力を大幅に増加させる が『喧嘩上等』を持つ猛の潜在能力を倍にも引き出すように。 リベリスタデッキは互いの力で互いを引き立てあう。それは友情で、努力で、勝利! 遥かな古来より週一信じられてきた少年漫画の三大原則に沿うこれはまさに――約束された栄光の剣! 状況の優位を確信し、凛然と声を張るセラフィーナ(ロリ)。 しかし、これはBNE。 されど、これはBNE。 大凡、少年漫画的ならぬ煮詰めたタールの如き後味の悪さと捻くれた原則論の支配するヤミの世界である。 果たして――『大人買いのヤミー』と恐れられるその男は未だ不敵な笑みを崩しては居なかった。 「中々やるな、セラたん。しかし『ダークネスクレイエンペラー』の真髄はここから……!」 全身から黒々としたオーラを発する陽生。マスターに中々親切で気の利く機体の優しさがキラリと光る。 少なくともゲームの内部ではダークマスターの威厳を備える彼は、確かにこの展開にも簡単に敗れるような甘い相手では無かったのである…… ●幕間 「こいつで終わりだ、さぁ、派手に決めてやるよ──!」 画面の中で猛が大いに躍動する。魔法カード『竜王斬撃破』の派手なエフェクトに歓声が上がった。 現実世界――ゲームセンター。 美少女デュエリスト、絶対王者『大人買いのヤミー』に挑む! そんなセンセーショナルなニュースと展開は雷のようにゲーセン内を駆け抜け、多くの期待を集める事となっていた。 『ダークネスクレイエンペラー』を囲うギャラリー達は手に汗握るその熱戦に呼吸も忘れる時間を過ごしていた(大袈裟) 「ふっふっふ、セラたん。顔色が悪いな!!!」 可染微笑の良く似合うゲーム内のアバターとは随分違う冴えないおっさ――兄ちゃんが微妙なコミュ障を思わせる甲高いテンションで少女を弄る。画面に表示されたライフポイントはほぼ同じ。序盤の優位を得ていたセラフィーナの首筋を一筋の汗が流れ落ちた。 「ふーむ、いい勝負ですねぇ」 流石に序盤からフロントを張り続けた弐升である。 カードの傾向としてはスーサイドめいた彼は流石に倒されギャラリーとしてここにあった。 「ま、これからですよね」 「はいっ!」 セラフィーナは元気良く頷くが、内心には少しの焦りもある。 (く……やはり、強い……!) 状況は一進一退。リベリスタ・デッキの強力コンボは確かに陽生さえも追い詰めるだけの威力を秘めていたのだが…… リベリスタ・デッキにはリベリスタ・デッキなりの弱点があった。リベリスタ・デッキだからこそ不可避なる弱点があった。それは―― 「ああ、駄目です! しっかり! 気を確かに――」 思わず声を上げたセラフィーナが見つめるゲーム画面の中ではまさに劇的な展開が新たに誕生しようとしていたのだ! ●一定真面目に書いた事だし、そろそろアレでいいよな! 【召還ユニット】『ぴゅあわんこ』悠木 そあら 攻撃力570 防御力280 特殊能力 『仲間意識』 自分と同じ属性のユニットがダメージを受けた場合、1/2の確立でそのユニットを回復する 『好き嫌い』 攻撃者が好みの相手でない場合、受けるダメージは全て半減する 但し好みの相手の場合は倍のダメージを受ける 何者にも揺るがない 一途な想い、貴方だけ でも余所見ばっかりしてたら 他の人にとられても知らないんだからっ ───『ぴゅあわんこ』そあら 『ぴゅあわんこ』悠木 そあら(BNE000020)は――まさに彼女は。 ユニット属性(´・ω・`)・ぴゅあ・光のその通り。 純粋であるが故に、果てしない葛藤の中での戦いを強いられていた。 始まる前、彼女は言った。 ――ヤミのゲーム? あたしにとって危険なカードがあるです? ノープロブレム。あたしはさおりん一筋ですもの。 さおりんほどの完璧な俺様は他にいないのです(`・ω・´)きりっ まさに、その言葉に偽りは無かったのだろう。 その心算に何か一つでも間違いがあったとは言い難い。でも、それでも。 (な、何か本能が……あたしじゃない別のあたしが地団駄を踏んでいるのです><;) 青い鎧を身につけた金髪の剣士が――伊達男は『ナイトバロン』の名を持つある種の人種への特攻ユニットはそあらのHPをそれは物凄い勢いで削り続けていた。 「いい顔しなよ。折角の可愛いのが台無しだから、さ」 ここまで魔法カード『いちごばくだん』を展開し、罠カード『(´・ω・`)』で敵の攻撃を凌いだそあらではあったが――『ナイトバロン』ランスにばかりは苦戦を否めない。何処か軽薄そうな彼がやくざな調子で、自信たっぷりに何かを言う度に彼女曰く「あたしではないあたし」がグラグラ揺れる。ある種の中の人へのダイレクトアタックは生まれてこの方、悪趣味に悪趣味を突っ走ってきた彼女にとっては甘い毒。 『そう』でない相手には滅法強いそあらもこういう相手には滅法弱い。 「ぴ、ピーチ!」 口説かれ(笑)たまらず、そあらが叫んだ。 「働けピーチ! 回復しろ! 一応ホリメなのですから――」 その声は半ば悲鳴めいていた。 「――エナーシアさんにべったりしてるんじゃないのです!」 「えー」 不満気な声を上げたのは一枚のカード。 【召還ユニット】『清廉漆黒』桃子・エインズワース 攻撃力??? 防御力??? 特殊能力 『ももこはじゆう!』 このユニットは言う事を聞かない。 『かわいいもの好き』 『深謀浅慮』梅子・エインズワース、『銃火器の祝福』エナーシアが場に存在している場合、このユニットはもっと言う事を聞かない。 『メフィストの抱擁』 ??? 年収は五千万から受付まーす♪ ───『清廉漆黒』桃子・エインズワース 「うぎぎ……><;」 人形のように抱きしめられ、身動き取れぬ状態で実力を発揮し切れていないのはもう一枚のカードである。 【召還ユニット】『銃火器の祝福』エナーシア 攻撃力620 防御力190 特殊能力 『銃腔と愛』 攻撃時、アクションを終了する事で任意のユニットに直接ダメージを与える事が出来る。 この攻撃は反撃を受けない。この効果は一度のみ使用する事が出来るが、敵ユニットが破棄される度に新たな使用回数を得る。 ――銃腔は祝福より満たされ次を求めて咆哮する 次の祝福の為に。その次の次の祝福の為に。 ───『銃火器の祝福』エナーシア 「あ~、エインズワーズちゃんはどうするの? 聞くまでもなかったよね~。ガトリングちゃんといちゃつく? そっか~。そうだよね~。 女の子同士仲がいいのはステキだよねぇ~」 『殺人鬼』熾喜多 葬識(BNE003492)がのんべんだらりんとやけに暢気なコメントを添えた。 そあら(+ランス)に『清廉漆黒』桃子・エインズワース(nBNE000014)に『BlessOfFireArms』エナーシア・ガトリング(BNE000422)。 まさに揃って『しまった』……としか言いようがない一種の事故を体現するこの組み合わせは戦場を混沌の渦に陥れていた。 責める事勿れ。カードゲームに事故は付き物である。不利になったのは全く全く何をどうしても否めないが。事故は事故である。起きるから事故なのである。さもありなん。えなちゃんのファンブル値を見てみれば分かる事。えなちゃん><。 (うぎぎ……このままでは何をしに来たのか分からないのです><) 「きっと楽しいのですよ。面白可笑しく遊びましょ?」そう桃子を誘ったえなちゃんの微妙に足りない危機意識がいとおかし。 彼女とて「えなちゃんと遊ぶです」な桃子の隙を縫っての狙撃、魔法カード『スキャン』で相手の手札を覗かせと出来る範囲の仕事をしてはいるのだが…… 「……ヤミのゲームなのに禁止カードとは度し難いのだわ……」 桃子のみならぬエナーシアもう一つの誤算は渾身の罠カード―― 【罠カード】Ashley's Coupon 対象のPLは貴方の指定した本数の指定した飲料を買ってくる。 貴方はその代金を立替える。 ――コレが通らなかった事にもある。 これはヤミのゲーム 中座しようと停止など出来ないし、カードを生み出すのは意志の力。 意志の主(プレイヤー)がいなければ紙屑も同然なのだわ―― 然り。理屈の上で確かにエナーシアの計算する所のコイツはまさに一撃必殺であった。 だが、イマジネーションは無限の可能性をソリューションしても有名カードゲームのお遊びエキスパンションばりのこれはらめぇ><。 「たすけて、さおりん!」 「こんな時は俺だけ見てろ」 「><;」 「ああ、駄目です! しっかり! 気を確かに――そあらさん!」←時系列的に幕間のトコ 酷い有様。 「銃腔を満たすのは私自身でも良いけど、遅ければ遅いだけ多くを満たせるわ」 溜息混じりに呟いたエナーシアが相変わらずの桃子に言う。 「桃子さん、回復を頼むわ。南米の主夫層の辺りじゃ覇界だなんて言ってる奴もいるけど、とんでもない! ホリメだと目に刻み込んでヤルのです!」 「回復するです!」 特定個人にだけ素直な桃子を上手く操るエナーシアは猛獣使いの風情である。(※但し頭には歯型がついている) しかし、ある意味でタイミング悪くこれが時既に遅かった。 「まぁ、お前だけやっつけるのも何だしな。後は俺も付き合うからよ」 「きょ、今日はこの位にしといてやるのでした……」 ぐったりとしたそあらが光の粒になって消えてしまう。ひらひらと手を振ったランスも又、同様に消える。 激減する陽生とセラフィーナのライフポイント。 「テメーは何で倒した癖に勝手に消えんだよ!!!」 思わず叫んだ陽生の目に『ナイトバロン』ランスのテキストの一部が入ってきた。 『気まぐれ』 このユニットは言う事を聞かない。 「こんなのばっかじゃねーか!」「こんなのばかりですか!」 見事に重なる陽生とセラフィーナの声。 露骨に進行するgdgd。ダレる空気。カオスと云う名の投げっぱなし。責任放棄。 【召還ユニット】『殺人鬼』熾喜多 葬識 攻撃力450 防御力250 特殊能力 『漆黒開放』 場のユニットトークンを生贄に捧げた時、このユニットの攻撃力と防御力を上昇する。 『暗黒』 このユニットのHPを消費する事で複数のユニットにダメージを与えても良い。 ――ねぇ? 夜の闇と心のヤミ。どちらのほうが昏いのかな? 昏ければ昏いほど、深遠に近く。ねぇ、覗かれている方は、どっちなんだろうね? ───『殺人鬼』熾喜多 葬識 「のろのろと、御行儀よく遊ぶのも飽きた頃だよね。 もういいじゃん、全部、みんな、殺しちゃおうよ。 墓場のも全部起きなよ、全部殺すよ。もう――我慢の限界だ」 酷いこの不条理なる有様に抗わんと戦いを展開するのは弐升の残したトークンを喰らい、魔法カード『殺人衝動』を展開する葬識であり、 「とりあえず目の前のにぶっ放せばいいんだよね?」 直情径行なる気質そのままに勢い良く景気の良い気合を入れる『いつも元気な』ウェスティア・ウォルカニス(BNE000360)であった。 (二次元も思ったよりいいものじゃ無かったんだよ……) いざ、入ってみたゲームの世界は案外夢もロマンも無かったが、何はともあれ。事前にインターネットを駆使し、『ダークネスクレイエンペラー』のカードリストをチェックしていたウェスティアは陽生の繰り出す手を次々と看破し、読んでいた。 「『鏡面世界』リリフレク――確かにその防御は無敵だね。でも――!」 四方向中の三方向に反射領域を備える陽生自慢のユニットは史実……もとい過去に敗れた事の無いボスの一角である。 さりとて、まさにその手に負えない防御を突破する為に頼まれるウェスティアは動じる事は無く戦場に『詠唱』を響かせた。 【召還ユニット】『いつも元気な』ウェスティア・ウォルカニス 攻撃力640 防御力230 特殊能力 『範囲魔術』 このユニットはこの能力発動宣言後一度のみ攻撃対象を敵ユニットを中心とした『範囲』とする。 彼女こそメイガス。ひたすらに魔道を追求するメイガス。 全てを犠牲に。塵は散りに。灰は敗に。脆くアンバランスで──あっさり落とされる様はまさにカトンボ。 さりとて彼女を目の前に、無事で居られる敵等居ようか。居まい。他には何も出来ない。しかし、この破壊。何者にも追随を許しはしない! 「さあ、行くよッ!」 気合の声と共に彼女の周囲を焔が巻く。 まずいと発動しかかった陽生のトラップカードを罠カード『超直感』でカウンターした彼女は魔法カード『フレアバースト』によって高めたそ炎の魔導力を乾坤一擲の破壊に向けて解き放つ! 「私は怒った……! ぽっぽー!」 着弾は無敵の防御を誇るリリフレクの前面。必ず除かねばならぬその強敵は反射能力でリベリスタ陣営にダメージを与えるが『範囲魔法』で着弾点より無差別に焼き尽くす炎の嵐はリリフレクの防御の穴を逃さない。 ――火山の名をもじって冠する彼女を体現するかの如く敵陣に凶悪な範囲と威力の爆発を呼び起こす! 「く……!」 「まだまだ、これからです!」 陽生とセラフィーナのライフポイントが再び下がる。 難攻不落にも思えたリリフレクが破壊され、同時にリベリスタ陣営にも余力は薄い。 反射により大ダメージを受けたのはセラフィーナだが、先程放たれた葬識の『殺人衝動』が効いている。両墓地(セメタリー)の召還ユニットを除き、その数に応じてライフポイントを回復するこの切り札こそ、ウェスティアによる強引な突破を支えた一枚であった。 「後は任せたっ!」 逆境で力を発揮し、幾度も活躍を見せた猛が遂に倒された。 「――シビれさせてあげるわ!」 猛威を振るう『疫病の翼』ヨルを蒼い雷迅――暁穂が引き裂く。 激しい攻防が繰り返される。彼我の召還ユニットが破壊され、戦いは次々とその局面を変えていた。 「おのれ、ならば――行け! 『くろくてはねのはえたかわいくてむがいなねこたん』!」 「毒を以って毒を制する――誰をも邪悪ロリにしてしまうねこたんがそこに居るとするならば! 此方は『無音リグレット』柳・梨音(BNE003551)さんで勝負です!」 迸る気合、交錯するプライド。 くろくてはねのはえたかわいくてむがいなねこたんに連動するように召還されたユニットは、 【召還ユニット】『無音リグレット』柳・梨音 攻撃力220 防御力180 特殊能力 『封殺系スピードスター』 このユニットの戦闘ダメージは通常の戦闘ダメージに先んじて処理される。 このユニットの攻撃によりダメージを受けた召還ユニットは行動処理済みとして扱われ、特殊能力の使用も不可能となる。 ――さあ、これでもう動けない。 どうしたの? 怖いの? 大丈夫よ。すぐに終わらせるなんて勿体ないこと、しないもの。 ゆっくり一緒に遊びましょう?お兄ちゃん。 ───『無音リグレット』柳・梨音 「誰かしらの期待を背負って……邪悪ロリ(スク水)、柳梨音見参……」 攻撃力、防御力共に優れない梨音は戦闘的なユニットでは無い。 しかし、厄介な能力を持つ一つの敵を釘付けにするという意味では彼女に勝るユニットは中々居まい。 「厄介なアクティブ持ちは……私におまかせ……」 まさに――くろくてはねのはえたかわいくてむがいなねこたんを封じる為のアンチユニットとも言える梨音だった。 いや、そんな能力がどうとかそんなのは実は枝葉なのだ。 「邪悪ロリktkr」 「邪悪ロリktkr」 陽生とくろくてはねのはえたかわいくてむがいなねこたんが唱和する。 体温の低そうな少女。何処か胡乱で冷たい眼差しに理由の一切不明なスクール水着。 「邪悪ロリktkr」 「邪悪ロリktkr」 「何か……釈然としないけど……」 カードの効果とかそういう事は一切どうでも良く、どうでもいい次元で足止め効果を発揮する梨音はまさに面目躍如を果たしていた。多分。 状況が即座に激変した。 「もんどうむよう……厄介な敵は……これで排除……」 くろくてはねのはえたかわいくてむがいなねこたんを、 【罠カード】おさわりきんし 属性(ロリ)に対して攻撃が行われた時に発動。 攻撃したユニットをゲームから取り除く。 「『独身警備員、少女に夜の密着警護』」 「慈悲はない……さあ、ハンマープライス」 ───アーク総合警備保障と少女二人 ……で秒殺した(陽生がうっかり取り除かれかけたのは余談)チャンスを生かし、防戦に甘んじていたセラフィーナが遂に攻め手を繰り出した。 「このカードだけは使いたくありませんでしたが……切り札です!」 「――!」 「神をも殺す者、12チャンネルよりの使者――Champion of the Seagals!」 【召還ユニット】Champion of the Seagals 攻撃力9999 防御力9999 特殊能力 『不死身』 このユニットのHPが0になった場合手札に戻る。 『無慈悲』 このユニットによってHPが0になったユニットは即座にゲームから除外される。 『例外』 領域(空)でダメージを受けた時、鉈(machete)によるダメージを受けた場合能力は発動しない。 チャーリーからの定期報告が無い。お前ちょっと見て来い。 ───テロリストの会話 聖樹と呼ばれる異界より召喚された戦士。 数々の戦場より生き残って来た者だけがSeagalの名を名乗り、特に強力な固体はChampionと呼ばれると云う…… つまる所、究極の厨カードである! 「よし、任せておけ!」 「要するに、禅次郎さん!」 STコメントで『自分』をアバターにしろって言ったでしょうが! ルール守れよ!!!(笑) 「あー、そう言えばそんなルールもありましたねー……」 怒られつつも出てしまったものは仕方ない、『リベリスタ見習い』高橋 禅次郎(BNE003527)が何処かで見たようなオールバックでシュババババとその両手を動かしている。(苦肉の策) 独特の拳法に加え、銃器も刃物も使いこなす。腕や足を瞬時に破壊、無効化した後、背後に回り首を折る。 慈悲等無く、娘の為なら総ゆる悪人をぶっ殺す。例外なくぶっ殺す。何故なら彼はコックだから。何故なら彼は沈黙だから。 彼は死なない。彼は不滅だ。でも空と鉈だけは勘弁な。呪術の類も結構嫌いだ。何故なら彼は(ry) ……大会等で『盛り上がらないから』という理由で禁止される事請け合いなまさに鬼神の一枚だった。 「俺は――俺が考える最強の戦士で挑む!」 セガ……禅次郎の前にチャンピオンは無く、彼の前に生き残る者は無い。 されど怯まぬ陽生は向かってきた禅次郎に対し、リバースされていた罠カードを表に返した! 「罠カード『エクゼグティブデシ』……」 ――はい、そこまで!!! 「えなちゃん、後でドクペを飲みに行くですよ!」 「それはいいけど……今は一応戦闘中なのだわ、桃子さん!」 相変わらずの一名(+被害者)は兎も角、まさに戦いは佳境を迎えようとしていた。 「良く俺をここまで追い詰めたな、セラたん!」 ギラギラと目を輝かせた陽生が最高潮の戦場に勝利を確信した声を上げた。 「だが、俺にはこのカードがある。『ダークネスクレイエンペラー』の『神14(かみフォーティーン)』と呼ばれた歪夜騎士団カード!!!」 「――――!」 セラフィーナの表情に驚愕が走る。 バロックナイツってゲーム化されてんのかとかそんな細かい事はどうでもいい! 「『倫敦の夜は何時だって俺とお前のものだった……』」 ゆるりとした動作で回転する宙空から札を選び取る陽生。 その恐怖神話の――伝説の名を思い出し、セラフィーナがガクリと肩を落とした。 「うう……この状況は逆転できないよ……もう、諦めるしか……」 呟くセラフィーナにサレンダーが過ぎるが――それは一瞬の事だった。 「……いえ、違う」 彼女の目の輝きは絶望的な局面にも死んでは居ない。 顔を上げ、キッと凛然たる視線で陽生を射抜く。 「絶望し、括目せよ! これが俺の切り札だ――ッ!」 高笑いする陽生がそのカードを表に出した! 【召還ユニット】『The Satubatsu Writter』ラルト・ザ・ヒャッハー 攻撃力3 防御力1 特殊能力 『ローカルの整体男』 肩こり・腰痛等に良く効きます。 『トラウマイスター』 辛い記憶を刻み付けたい貴方に! ……え、あの。僕どうしてここに居るんですか? ───黄泉ヶ土らると 「……」 「……………」 「違ぇえええええええええええええええええええ――ッ!?」 紛れ込んだパチモン。叫ぶ陽生。 「俺様ちゃん、やる気出てきたよ!」 何故だかハッスルする葬識――リベリスタ。 「ちょっ、待て! 待てよ!!!」 「待たない」 「ぎゃー!」 「ひー!」 「馬鹿な!?」 「アホか!」 「これが私達の絆の力です! いっけええええっ!!」 「数の暴力だろ!!!」 「えなちゃん、ももこさん、ケーキの美味しい喫茶店を知っているのでした」 「まだ戦闘中なのだわ、桃子さん!」 「ランス(´・ω・`)」 騒ぎも騒ぎ大騒ぎ、最早収拾の付かないgdgdは何処までも加速して…… ……リベリスタ達の愛が世界を救うと信じて! YAMIDEITEI先生の次回作にご期待下さい!!! |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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