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くら


 昔とは言っても、大昔ではなく、ほんの少し昔、ある所に、手広く商売をするやり手の商人がいました。
 商人の趣味は骨董品の収集で、それらの骨董品を収める蔵は、それ自体が中身に負けぬ、大層趣のある立派な、商人自慢の蔵でした。
 しかし時が流れ、代も替われば蔵の存在も次第に思い出されず、ただ其処に在るだけの物として扱われる様になっていきます。
 そして更に代が変り、商売の仕方も変わって行き……この現代、あの商人の子孫は大きな借金を負いました。
 借金の理由は然程珍しい物ではありません。不況と言う名の災厄が悪いとも言えますし、時世を見る目を持てなかった子孫が悪かったとも言えましょう。
 ただ、蔵の中の収集品は借金の形に方々に買い叩かれ、そして蔵自体も土地整理の為に取り壊される事が決まります。
 ですが不思議な事に取り壊しの前の晩、満月の光が煌々と照らす夜に、自ら動くはずなど無い蔵が、跡形も無く煙の様に姿を消したとか。
 その事は怪談として付近では語られて居るそうで……。


 それからほんの少しの時が流れ……、大変長々とお待たせしました。
 此処から物語を始めましょう。


「今回、皆に、戦って貰うのは…………」
 ぐりぐりと画用紙にクレヨンを擦り付けながら、『リンク・カレイド』真白イヴ(ID:nBNE000001)は集まったリベリスタ達に事件の詳細を……、説明するよりもお絵描きに気を取られがちの様だが、
「……ん、完成」
 むふー、と若干鼻息荒く、ドヤッな空気を出しながら、しかしあくまでも無表情を崩さずに、イヴは完成した絵をリベリスタ達に披露する。
 其処に描かれていたのは、……何とも判別し難いが何らかの建造物、敢えて近い物を挙げるとするなら、そう、蔵?
「そう、今回皆に戦って貰うのは、……蔵」
 とある蔵がエリューション(E・ゴーレム)と化し、以前自分の中に収めてあった骨董品を回収しにやってくる。と、言う事らしい。つまり、……建造物が喧嘩相手?
 そして絵と共に渡された資料には、この任務が困難な物になる事を予感される情報がずらずらと羅列されていた。

 資料
1:蔵が骨董品回収の為に現れる場所は博物館。深夜3時ジャストに博物館上空に出現し、其の頑丈さと重量で博物館の屋根をぶち抜きながら博物館内部へと侵入する。
2:蔵が出現している時間はターゲットの骨董品を回収するか、若しくは15分が経過するまで。回収か時間の経過と言う条件を満たすと煙の様に消えてしまう。
3:出現時期が間近すぎる為にアークは事前工作が出来ません。博物館には電子警報機器(センターに通報する類の奴)や警備員がいますのでそれも何とかしてください。事後工作はアークが引き受けてくれます。
4:E・ゴーレム(蔵)の能力に関して
 4-1:E・ゴーレムは物理攻撃に対して非常に高い防御力を持ちます。ついでにHPも見た目通りそれなりに在ります。
 4-2:E・ゴーレムの攻撃パターンは3種、1つ目は自分の身体の一部を飛ばす物理攻撃(瓦とか)、2つ目は蔵の入り口を開けて狙った対象を蔵の中(異空間)へと吸い込む攻撃(蔵の中に入った人数が3人以上になるとこの攻撃はしません)、3つ目は上空にワープしての落下攻撃(天井の破壊音等から落下を察知する事は出来ますが、万一喰らったら一発KOです)
 4-3:蔵の中の異空間には刀で武装した一匹のE・フォース(蔵によって形を与えられた商人の残留思念)が居ます。E・フォースは神秘攻撃に対しての非常に高い防御力を持ち、E・ゴーレムとHPを共有しています。
5:今回狙われる骨董品は、茶器です。博物館にとっては重要な展示物になるらしく、事前に避難とかは出来ません。
6:E・ゴーレムもE・フォースも、フェーズは2とされています。

「……がんば」
 げんなりした顔のリベリスタ達を、イヴはぐっと親指を立てて送り出す。


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:らると  
■難易度:NORMAL ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2011年05月12日(木)23:25
 吸い込み攻撃に対して庇って一緒に吸い込まれたり、突き飛ばして身代わりになったりする場合は、その相手(一人しか選べません)のそばに居てください。らぶらぶか貴様等!な位の距離で。
 一応蔵は自分の耐性のない攻撃をしてくる相手を吸い込もうとしてきます。判り易いですね。
 後、警備員は職業意識ちゃんとしてるので結界や強結界をただ使うだけでは排除出来ません。
 エリューションとしては、E・ゴーレムがE・フォースの主なんでしょうが、蔵にとっては商人が主の様です。
 物に対して、あるいはエリューションに対して、感情を推察するのはナンセンスかも知れませんが、蔵はどういう気持ちだったのでしょうね。

 ちなみに、E・ゴーレムやE・フォースの防御力どうこうはこのシナリオの中だけでの話です。
 E・フォースは寧ろ物理のが効き難そうだ! とか思われる方も、もしかしたら居るかも知れませんが、今回はコレでお願いします。

 蔵が空から天井ブチ破って降って来たら怖くない? と思ってOPを書きました。
 でも落下攻撃には注意してください。本当に注意してください。フリとかじゃなくて本当にちゃんと注意してくださいね。
 この前、お昼にやってた刑事物のドラマにちょろっと出て来た石造りの蔵が格好良かったんですよね。
 内容は蔵とか全然関係なくてお金持ちの家だから蔵があった程度なんですが。
 でも平仮名で『くら』って書いちゃうと回転寿司とかお酒を連想しますよね。
 まあ建築物が敵って辺りにインパクト感じて貰えたら良いなぁと。
 それでは、お気が向かれましたらどうぞ。
参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
プロアデプト
ラキ・レヴィナス(BNE000216)
マグメイガス
ウェスティア・ウォルカニス(BNE000360)
スターサジタリー
エナーシア・ガトリング(BNE000422)
プロアデプト
鬼ヶ島 正道(BNE000681)
プロアデプト
遠野 うさ子(BNE000863)
デュランダル
斜堂・影継(BNE000955)
ナイトクリーク
心刃 シキ(BNE001730)
スターサジタリー
結城・ハマリエル・虎美(BNE002216)



 暗い空で煌々と月が輝く深夜。だが不意に、空にその月の光を遮る一つの点……そう、蔵が出現した。
 だが其処は支えも何もない空の上。蔵は当然の様に、冴え冴えしい夜の空気を切り裂いて落下を開始する。自分の下にある博物館を目指して。
 そして、……轟音。

 音は衝撃と共にやって来た。大きな地震とも紛う様なその衝撃は、周囲の展示品を砕き、或いは薙ぎ倒して蔵の出現を館内に告げる。
 蔵の基礎部分を完全に地に埋め、まるで最初から其処に建てられて居たかの様な姿を見せる蔵。
 けれど不思議な事にこの異常事態にも館内に配置された警報は鳴らず、駆けつけるべき職務を負った警備員も現れはしない。
 その代わりに姿を見せたのは、
「商人の蔵だったというなら正当な商取引で人手に渡った物は商取引で取り返しなさい。自慢の蔵が主人の顔に泥塗ってどうするのよ、まったく」
 と、腕に装着した小型キャノンを構える『BlessOfFirearm』エナーシア・ガトリング(BNE000422)をはじめとしたリベリスタ達だ。
 蔵が空から降って来ると言う異常事態にも動じた風の無い彼等の姿に、蔵の周囲の空気が張り詰めた、警戒へと変る。
 勿論リベリスタ達を敵と認識する知能はあっても、エナーシアの言う商取引云々は蔵の理解の埒外だ。けれどもし本当に蔵の主であった商人がこの場に居たのなら、やはり彼もエナーシアと同じ様に蔵を叱り諌めただろう。
 けれど蔵は己の中に虚像の主を造り、それにかつての骨董品を捧げる行為に執着する程に歪んでしまっており、ぶつけられた言葉を振り返る事はない。
 蔵の想いが何時歪んだのかを知る術も無い。主たる商人が死んだ時か、己の中の骨董品が散った時か、己が潰される事が決まった時か、それともエリューションへと堕ちた時か。
 全ては謎のままだが、最早蔵とぶつけ合えるのは力と力のみ。リベリスタ達と蔵の死闘が始まろうとしていた。


 話は、蔵が降って来る少し前に遡る。
 暗闇の中、ウサギ耳の可愛いパーカーを着た少女が塀を乗り越え博物館の敷地内へと侵入を果たす。
 目立つ外見をしているにも関わらず、其の少女は周囲の闇に溶け込むように移動する。そして堅牢な筈の電子錠も彼女が手を触れて何事かを呟くだけで其の任務を放棄した。
 彼女は『カチカチ山の誘毒少女』の称号を持つリベリスタ、遠野 うさ子(BNE000863)だ。そう、蔵が落下した時に警報が鳴らなかった事や、警備員が駆け付けなかった事も、全てはリベリスタ達の働きによる物だったのだ。
 難無くメインのセキュリティ室へと辿り着いた彼女は『電子の妖精』を使用し、複数の機器を手を触れる事も無く同時に操作していく。
 監視カメラを把握し、防災シャッターを下して巡回する警備員の移動先を限定して追い込んで行く。驚いた警備員が待機室の仲間に連絡を入れるも、既に待機室の出入り口はうさ子によってシャッターが落とされており、外部連絡回線も遮断済みだ。
 そして、
「働き蟻は巣の中へ。荒事は兵隊アリに任せておくのだよ」
 仲間へ成功の連絡を入れたうさ子は、知らずと掻いていた掌の汗を拭う。
 うさ子の能力はこの作戦を可能とはしたが、けれどそれは容易いと言う事とイコールではなかった。
 侵入時に巡回に見つかってしまえば、何か一つでも手順をミスれば、どこかに見落としが有れば、勿論仲間はフォローしてくれるだろう。けれど警戒心は強いが、仲間意識も強く役立つ事を願う彼女にとって取り返しの付かなくなるかも知れない失敗は恐怖だ。
 難無くこなした様に見えはしても、これも立派に一つの戦いだったと言える。


 轟! と強い風が吹き、リベリスタが一人蔵の中へと吸い込まれていく。けれどそれは蔵が狙った茶器を持つ『いつも元気な』ウェスティア・ウォルカニス(BNE000360)では無く、彼女を突き飛ばしたラキ・レヴィナス(BNE000216)だ。
 ちなみにウェスティアが突き飛ばされるのは3度目。毎回吸い込みから弾き出す為に全力で突き飛ばされるので、既にもうふらふらの様相を呈してきている。
 1度目は『影の継承者』斜堂・影継(BNE000955)に突き飛ばされたが、初回と言う事もあってウェスティアは何とか空中で踏ん張った。けど影継の力は超強かった。
 2度目はエナーシアに突き飛ばされた。エナーシアが女の子であっただけに初回に比べれば威力は弱かったが、初回の勢い消えないシェイク状態で突き飛ばされた為に結構堪えた。
 最後の3度目に突き飛ばしたラキは、一見細身に見えるのに実は体躯が引き締まってるから細身に見えるだけでやっぱり力は超強い。作戦だとは判っていても一寸めげそうになる。突き飛ばされ、耐え切れずによろけたウェスティアを、『静かなる鉄腕』鬼ヶ島 正道(BNE000681)の鉄腕が労わりをこめて優しく支える。勿論彼女の持つ茶器が割れると困るからではなく、何度も突き飛ばされてふらふらになった彼女の身を案じてだ。
 そして門の閉まった蔵に対し、漸く出番が来たとばかりに『みす・いーたー』心刃 シキ(BNE001730)がギャロッププレイを、結城・ハマリエル・虎美(BNE002216)がスターライトシュートを、つまりは彼女達の本気の攻撃を叩き込み始める。
 普段相手にする相手とは大きくサイズの違う建築物である蔵に、それでもシキは気力で無理矢理縛り上げ、
「ただの銃弾ばっかじゃないんだよー♪」
 動きを封じられた蔵に虎美の銃から放たれた光弾が突き刺さる。

「時を経ても消えざる妄念、闇に消えるが定めと知れ!」
 影継は強烈な吸い込みにも体勢を崩さず、目の前に見えた光に対して吸引の勢いすらも加えたメガクラッシュを叩き込む。
 充分すぎる手応えにすかさず追撃を加えんとした影継だったが、不意に走った嫌な予感に倒れ込む様にして無理やり攻撃を中断した。直後、先程まで影継の首があった空間を銀色の光が薙ぐ。
「……オノレ、ワガタカラヲネラウ賊メ!!!」
 撒き散らされる強烈な怨念と殺気。素人目にも業物と判る刀を其の手に、執着心と言う承認の残留思念を元に蔵が造り出した歪んだE・フォースは怒りの表情を顔に浮かべる。本当の商人ならば決してしなかった歪んだ表情を。
 しかし倒れた影継への攻撃は、2番目に蔵に吸い込まれたエナーシアによって防がれた。振るわれる刀を、落ちる1$コインをも正確に打ち抜く事を名前の由来に持つ技、1$シュートが正確に捉えて其の軌道を逸らす。驚嘆すべきはシューティングスターによって高められたエナーシアの銃器操作の精度と言うべきか。けれど真に恐ろしいのはその繊細な神業をアームキャノンでやってのけた事である。一体どういう仕組みなのだろう。
 そして次いで飛び込んで来たラキが半ば体当たり気味に突進攻撃を加え、Eフォースを影継から引き離した。


 激化する蔵とリベリスタ達の戦いは、一見リベリスタ達が優勢に進めている様に見えた。
 蔵が放つ瓦の攻撃を正道が其の頑健な肉体で受け止め、耐える。反撃にはウェスティアの魔法の矢が、シキの気の糸が、虎美の光の弾丸が、うさ子のトラップネストによる状態異常が、正道のアデプトアタックでの構造上の弱さを狙ったぶん殴りが、……つまりは蔵にとって苦手である攻撃が、次々と蔵に叩き込まれている。
 けれど蔵の巨大な耐久力はまるで尽きる様子を見せず、むしろ攻撃するリベリスタ達の精神力の方に底が見え始めて来ていた。
 そして不意に蔵を縛り付けている糸が、その張力を失った事に気付いたシキがいち早く蔵のワープを察して警告の声を上げる。
 其の声に咄嗟に天井を見上げて耳を澄ませた虎美が、持ち前の超直観能力で落下位置を予測し、
「みんな、そこっ!」
 指示を飛ばす。そして全員が散開した直後、再び博物館の館内を猛烈な衝撃が襲う。

 一方蔵の中の戦いは、外よりも更に激しく厳しい物だった。
 何故蔵の中が外よりも苦戦していたか。其れは純粋に蔵の中が外に比べて戦力不足だったせいである。
 ギリギリとラキの剣がE・フォースの刀と噛み合い押し合う。横から影継がメガクラッシュで殴りつけ弾き飛ばし、更に弾き飛ばされたE・フォースに対してエナーシアが銃撃を打ち込むのだが、E・フォースは何事も無かったかの様に戻って来て再び刃を振るい始める。
 影継のメガクラッシュ、エナーシアの1$シュート、ラキのアデプトアタック、そのどれもが充分にダメージを与えている手応えはあるのだが、そのダメージが敵の動きに、表情に反映されてこないのだ。無論ラキやエナーシアはエネミースキャンも使用していたが、大した情報は得られていない。
 そして影継、エナーシア、ラキの攻撃がE・フォースに命中しているのと同様に、E・フォースの刀も既に幾度か前衛の2人の身体を捉えている。
 終わりの見えない削りあいの戦い。泥沼の様に粘りつく血汗。


 しかし終わりの来ない戦いは存在し無い。
 目には見えずとも、蔵とE・フォース、2つのエリューションが共有する耐久力は着実に減っていた。
 けれど同様にリベリスタ達の消耗も既に限界近くに達している。
 蔵の外では飛ばし気味だった虎美の精神力が既に限界を迎えていたし、正道のメガネにも積み重なったダメージのせいかヒビが入っている。未だ精神力には余裕のあるシキも、蔵が彼女も攻撃の対象とし始めた為、回避に気を取られて攻撃の手が緩まってきている。
 そして蔵の中はもっと悲惨だ。E・フォースが遠距離攻撃手段を持っていなかった為、エナーシナにはまだ目立った怪我は無いが、其の分ラキと影継はダメージが著しい。
 だが、リベリスタ達は折れなかった。
 正道は怯む事なく蔵の壁に向かって其の拳を振るい続け、精神力の尽きた虎美も未だ銃の引き金を引く事を止めない。
 うさ子は攻撃力の無い自分が何とか蔵の攻撃を引き付けようと奮闘し、シキはそのうさ子の行動に応えるかの様に気力を振り絞って気糸を放つ。
 ウェスティアはそんな仲間達の様子に心を痛めながらも、自分が最大の大砲である事を自覚しているのだろう。決して魔法の矢を生む為の詠唱を止める事はない。
 懸命にダメージを積み重ねていくリベリスタ達。最後の決着は、蔵の中で付けられた。

 積み重なったダメージに影継が崩れて膝を付く。
 E・フォースが狂った様な声で笑い、影継目掛けて刃を振り上げる。エナーシアが必死に妨害しようと銃撃を放つが、それでもE・フォースを止める事は叶わない。
 そして振り下ろされた刃。けれど、その刃は影継に届く事はなく……ずぶり、と割って入ったラキの身体に吸い込まれた。
 雄叫びを上げ、自分の身体に潜り込んだ刃を押さえ込むラキ。其の雄叫びは、行動は、既に力尽きていた筈の影継に最後の力と気力を与えた。
 再び崩れそうになる震えた膝を気合で持ち上げ、影継は叫ぶ。
「刻め、雷光の一撃!」
 そして放たれたのは彼が持つ最大の一撃、ギガクラッシュ。


 それは本当に突然の事だった。不意に正道が振るおうとした拳をピタリと止め、そして触れられても居ないのにぼろりと崩れる石の壁。勿論、其の部分だけでは無く次々と。
 急にガラガラと崩れ始め、瓦礫と化した蔵の中から出て来たのは、重傷を負って倒れた2人と、必死に其の2人を介抱するエナーシア、そして二つに圧し折れた一本の刀だった。
 其処からのリベリスタ達は本当に忙しかった。大急ぎでアークへの連絡を済ませ、傷付き疲れた身体に鞭を打って大急ぎで撤収をせねばならない。勿論重傷者は自分で歩く事が出来ないので誰かが運ばねばならないし、下手に時間をかければシャッターを抉じ開けた警備員が来るかも知れない。
 一体この騒ぎをどうやってアークが収拾をつけるのか、少し興味は惹かれるが、取り合えず死闘の幕は下りる。

 後日、ある博物館に隕石が落下したと言う噂がインターネット上で話題になったり、病院で療養を余儀無くされた2人の元に、寿司を手土産に仲間達が訪れたりした等と言う事もあったのだが、まぁそれはまた別の話。

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■

 皆さん解体作業お疲れ様でした。
 非常に良い感じで楽しかったです。

 えー、3と5に分かれたので3の前衛の方には少し負担がかかりましたが、名誉の負傷だと思っていただけると幸いです。
 一応、突き飛ばし×2+庇うで4人まで入れる感じでした。まあでも最後の一人は物神両型さんとか支援能力者さんじゃないと入ってもきつかったでしょうけど。

 警報だの何だのは少し心配でしたが、綺麗にクリアしていただけて良かったです。

 こんな結果になりましたが、如何だったでしょうか?
 ご参加本当にありがとうございました。