●タイトルはキングドリンと読む (´・ω・`) (´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`) (´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`) (´・ω;`) (´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`) ●どうでもいい仕事 「はい、愛と勇気だけをお供に生きる清き正しきアシュレイちゃんです。 寒い日が続きますから、皆さんに素敵なお仕事の紹介でーす」 「三百年以上も生きてて貧相な人間関係だな」 「家族恋人友達その他諸々募集中ですー」 実に寂しい事を言う『塔の魔女』アシュレイ・ヘーゼル・ブラックモア(ID:nBNE001000)にリベリスタの冷淡な一言が突き刺さる。「すんすん」とわざとらしい声を上げながら目の幅涙を垂れ流す彼女の小芝居はさて置いて。 「まぁ、仕事だな」 「はい、仕事です」 ブリーフィングのモニターには一面を埋め尽くすかのような膨大なアザーバイドの姿がある。脅威の増殖性を誇るアザーバイド『(´・ω・`)』はかつてアークのリベリスタが対決……というより駆除に乗り出した事もある因縁(?)の相手でもある。 直径数十センチ程の(´・ω・`)。 何処からどう見ても非常にどうでもいい存在に違いない。 「現場はどうでも良さそうな見晴らしの良い原っぱです。 既に多数の(´・ω・`)が発生し、増殖しています。(´・ω・`)の基本属性についてはご存知ですよね?」 「ああ。ディメンションホールを通過して現れる。 数が異常に膨大。蛇口を締めない限り溢れ続ける。個体毎に強烈な増殖能力を持っている。そして幼稚園児より弱い」 「ざっつらいと! (´・ω・`)は非常に貧弱ですが、これはは任務が簡単であるという事とはイコールしません。これは私より実際に相対した事があるアークの方が詳しいとは思いますけど!」 ……実はこの(´・ω・`)、一回アークの駆除班が手に負えなくなった事がある。(´・ω・`)は夜間ならば幼稚園児より貧弱だが、日の光を浴びると(`・ω・´)となり小学生程度には強くなる。 ……だからどうしたと言う勿れ。数はまさに暴力である。 「まさか昼間なのか!?」 「いえ、対決自体は夜間なのですが…… 今回の(´・ω・`)は(´・ω;`)する特殊能力を持っています」 「……何それ」 「(´・ω;`)は自爆攻撃をしてきます。リベリスタにとっては爆竹レベルですが、何分数が(ry」 「……」 「更に(´・ω・`)達にはボスとも言うべき強力な個体が存在しています」 「……なにそれ」 「王冠を被った巨大な(´・ω・`)。通称、キングドリン―― 強力ですよ、これは! 頑丈な上に何せ(´・ω・`)を沢山生み出しますからね!」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:YAMIDEITEI | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 10人 | ■サポーター参加人数制限: 4人 |
■シナリオ終了日時 2012年02月18日(土)22:12 |
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■メイン参加者 10人■ | |||||
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■サポート参加者 4人■ | |||||
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●なう(´・ω・`)どーりんぐ 人生、出会いたくないものに出会ってしまう機会は案外多い。 「また現れたのね、(´・ω・`)……ってこれ、私がしょぼんとしているみたいじゃない」 コホン、と一つ咳払いをした『鋼脚のマスケティア』ミュゼーヌ・三条寺(BNE000589)が「前回は煮え湯を飲まされたけど……私はいつだって堂々と胸を張っているわ」と改める。 彼女等リベリスタの今日の相手はアザーバイド。識別名『(´・ω・`)』。 「これが本物の(´・ω・`)。なにこれかわいい」 『すごい(´>ω<。)かわいい』エナーシア・ガトリング(BNE000422)の瞳が何処と無くきらきらとしている通り。まさにこれ以上無い位に名が体を表すこのアザーバイドは通常のそれに見られない脅威を持ち合わせていた。 「(´・ω・`)可愛いのに倒さないと駄目とか悲しいね……」 「見渡す限り一面に広がる(´・ω・`)っすかぁ。世界に無害なら一匹お持ち帰りしたんすけどねー」 「全くね。一匹くらい、増殖能力無くした挙句にフェイト得たりしてないかしら。 こういう力の抜けたフォルム、わりと好きなんだけど」 『いつも元気な』ウェスティア・ウォルカニス(BNE000360)、『理想狂』宵咲 刹姫(BNE003089)、クールな『薄明』東雲 未明(BNE000340)が溜息を吐く。 じー。 「違うのです。こっち見るなです」 何故か『ぴゅあわんこ』悠木 そあら(BNE000020)が抗議する。 「うわー、またたくさん(´・ω・`)がいるっすね……」 「ドリン殲滅作戦、今回こそは。これ以上増やさせるわけにはいかない。 見てたら和みそう……だけど、そんな顔をしてもだめだ! おれはおまえたちをたおしにきたんだからな!」 『倉庫に棲む虎』ジェスター・ラスール(BNE000355)、『red fang』レン・カークランド(BNE002194)の言葉は、『リベリスタが十四人も投入されなければいけなかった戦場』に向いていた。 「でも、いくら可愛くても……戦場の数は脅威だわ。五桁とか」 エナーシアの眉が顰められていた。見晴らしの良い平原には――無数、雲霞と呼ぶべき(´・ω・`)の『軍勢』が蠢いている。 もぞもぞぴょんぴょんごそごそどりーん。効果音さえ聞こえてきそうな有様は何処ぞの遊園地のような光景を醸している。 しかし、この場は遊び場では無い。 「……ま、前回の雪辱もある。ある意味フェーズ3より面倒な生き物だしな――」 『普通の少女』ユーヌ・プロメース(BNE001086)の言葉は正鵠を射抜いていた。 (´・ω・`)の最大の問題点は増殖性革醒現象が裸足で逃げ出すその増殖性である。単体はそれこそ一般人はおろか子供にすら遠く及ばない程度の戦力でしかないのだが、(´・ω・`)は(´・ω・`)を生み出し、二体になった(´・ω・`)と(´・ω・`)は更に(´・ω・`)と(´・ω・`)を生み出す……超、厄介。 「何とも不可解な存在ですね。 こんな異常増殖をする存在となると……元の世界も埋め尽くしているのでしょうか?」 『無何有』ジョン・ドー(BNE002836)はグラスの奥で目を細め、今この瞬間にも増加しようとする(´・ω・`)の群れをねめつける。 「調査してみたら面白そうですが、まずは目の前の問題を解決するといたしましょうか」 彼の言う全く冗談としか思えないネズミ算、倍々ゲームを容易に達成する(´・ω・`)を放置すればこの地球は程無く(´・ω・`)の群れに飲み込まれてしまう……計算上は十分にそれが成り立つのだ。 かくてアーク本部の指令を受け、現場に急行したリベリスタは今まさに(´・ω・`)との戦いを展開しようとしている所であるのだが…… (´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`) いざ、目の当たりにすればその威圧感簡単には筆舌に尽くし難い。簡単に表せたそんな気もするが。 「ったく、うじゃうじゃうじゃうじゃとよくもまぁ沸きに沸いたもんだね」 「でも、ここまでいると、もはやちょっと気持ち悪いレベルっすね……」 単純で愛らしい生き物も数が集まり過ぎればアレである。 『ザミエルの弾丸』坂本 瀬恋(BNE002749)、ジェスターが相槌を打つ。 通常の(´・ω・`)の増殖能力に加え、(´・ω・`)を大量に生み出す『つよい(´・ω・`)かっこいい』の存在、更にはこの(´・ω・`)達が出現したバグホールも戦場の何処かに存在しているという。合計三箇所より無限に沸き続ける(´・ω・`)を叩き潰しながらその元栓を封殺する……今日の仕事はなかなかどうして簡単ではない。 「(´・ω・`)を見ていると(´;ω;`)たくなるわね。一番見たいのは(´;ω;`)より><。だけれど」 「あたし似てないです。さおりんが似てるとか言うです。 ひどいのです。狙われているのです。助けてさおりん!」 「です><。」 嗜虐的にポツリと呟いた『運命狂』宵咲 氷璃(BNE002401)にそあらさん、えなちゃんが応える。 「あらあら、ふふふふ……」 何処と無く不穏に華やかに笑う氷璃に(´・ω・`)と><。の二人はさて置いて。 決戦は既に間近に迫っていた。 「王を騙る痴れ者めが……真なる王の覇道に平伏すがよい」 『レッツゴー!インヤンマスター』九曜 計都(BNE003026)が彼方で格別の存在感を見せるつよい(´・ω・`)かっこいいに視線をやる。 王は兎も角、神はそこに居るじゃないか。 「神じゃないのです。こっち見るなです」 過敏なそあらさんの主張は兎も角、パーティの狙いはバグホールの速やかな探索制圧、つよい(´・ω・`)かっこいいの撃破、そして残存(´・ω・`)の駆逐の順である―― 「しかし、間抜け面がこうも揃うと壮観だな?」 「間抜けじゃないのです。そあらさんは違うのです」 「ああ、そうだな」 頷いたユーヌは(´・ω・`)じゃないそあらさんをなでなでとする。面々は事前の意志を確認し、計都の翼の加護で宙空へと舞い上がった。 (さて、まずはバグホールの探索か……) 羽を持つ彼女が目指すのは戦場を完全に俯瞰出来るだけの高度。 「んじゃまぁ、掃除と行こうかね。 間違えて悠木のネーサンを片付けないように気をつけながら、ね」 「さくせんそあらだいじに。間違ってもあたしをホールの向こうに返してはいけないのです」 そあらの言葉に瀬恋が意地悪く「了解」と笑う。 緊迫感が足りないよ(´・ω・`) ●ごみの(´・ω;`)ようだ パーティの『翼の加護』による飛行で(´・ω・`)の群れをパスしバグホールに肉薄するというものである。 この作戦は少なくとも自由な捜索行動を行うという意味では実に理に叶ったものだった。五メートルの高度を取り雲霞の如き(´・ω・`)の群れの『上』を行くパーティに地上に蔓延る(´・ω・`)の群れは概ね打つ手は無い。遠距離攻撃等という洒落たものを持たないが故の(´・ω・`)。自分達の上を行くパーティの姿を悲しそうに見上げながら唯ぷるぷると震え増殖を繰り返す他、彼等(?)に出来る事は無い。 ユーヌが二十メートルの位置から俯瞰で戦場を探索する。そあらが、エナーシアが、ジョンが、ウェスティアが、氷璃が超直観で周囲を見回す。 「蛇口の如くなら(´・ω・`)の増え方が異常なポイントが見つかる筈……」 ミュゼーヌの凛とした切れ長の目が細められ、無数の(´・ω・`)に満ち溢れた訳の分からない戦場を見下ろした。新たな(´・ω・`)達がバグホールから零れてくる以上は、必然的にバグホール周辺が最も(´・ω・`)の密集度が高いポイントになるという理屈である。 (でも、アレはともかく、蛇口の元を探すのは少し骨かしら……?) 王冠を被った巨大な(´・ω・`)――即ちつよい(´・ω・`)かっこいいは見通しのいい平原で一目で分かる程度には目立っている。 十倍以上のサイズを誇るそれは物理的に姿を隠せない。しかし一方で物理法則に従わずそのサイズすら知れないバグホールが何処にあるのかを一目で看破するのは困難だ。広範囲に増殖した(´・ω・`)達が勢力圏を広げた結果、探索に目を向けなければならない範囲も広がっているのだ。 暗視を持つ未明、レン等にとっては関係無かったが、夜の闇が邪魔をしている部分もある。パーティ側の『すぐさま見つかる筈だ』という希望的観測が『誤算』になっている点が否めない。 しかし、反面パーティの動き自体はスムーズである。 時折重なった(´・ω・`)が跳ねてはきたものの、意味無ぇし。 「本当に弱いわね……」 「そうっすね……」 ぺちん、という効果音が良く似合う(´・ω・`)の体当たりを軽くいなした未明がしみじみ呟く。 「それにしても酷い光景。増えやすい分、数匹くっついたら消える性質もあれば良かったのに」 「そう言えばそんなパズルゲームがあったような気がするっすね」 未明の繰り出す幾条もの斬撃が瞬時に前を阻みかけた(´・ω・`)の組体操を破壊する。 繰り出された華麗な『剣劇』は残影すら刹那に縫い止める冷たき銀光である。 「ははは、まるで(´・ω・`)がゴミのようっすね!」 「何処かで聞いたフレーズだわ……」 残影剣を同じく繰り出したジェスターに未明が嘆息する。 「あー、ったく! 数が多いな。何処だ……?」 一方、目を皿にするようにして周囲を探すレンが呟く。 「面倒くさいな、なかなかこれは!」 彼が焦れる気持ちは当然である。 仕事柄体力気力を温存する事も必要なこの局面において多くのリベリスタは専ら捜索を中心に行動する選択を行っていたからだ。 とは言え、リベリスタは別のアプローチも幾らかは用意していた。 (いちごばくだんで同士討ちを誘発するのです。あたし、賢い!) そあらの手にしたとちおとめが可憐に輝く。此の世に今の所二人しか使えない――幻のいちごばくだんは地面に敷き詰められたかのような(´・ω・`)の真中で炸裂する。そあらの想定は『不殺』のいちごばくだんの『魅了』で(´・ω・`)同士を争わせるというものだったが…… (´・ω・`*) (´・ω・`*) (´・ω・`*) (´・ω・`*) (´・ω・`*) (´・ω・`*) 「戦闘不能で動かないのです! しかも増殖してるです!」 熱っぽくそあらさんを見上げる(´・ω・`*)達は動く気配もなく、しかも死んでいないから新たな(´・ω・`)を生んでいる。 「成る程、彼らに『不殺』は意味を成しませんか」 「(´・ω;`)」 ふむ、と呟いたジョンが神気閃光による攻撃を選択肢の内から外す。 「嬉しそうにするなです。あたしはお前達の仲間じゃないのです」 本家(´・ω・`)よりも高速で(´・ω;`)を達成する事に成功したそあらは何処か恨めしそうに(´・ω・`*)達を見下ろしていた。 「噂に聞く(´・ω・`)とご対面です。数が多いだけに厄介ですが、却って分かり易いとも言える。私は思う存分撃ち捲くるだけ――」 (´・ω・`)の数が多いポイントに当たりをつけた『デモンスリンガー』劉・星龍(BNE002481)がマハーバーラタ等で表現される神の炎――苛烈なる称号を誇るインドラの矢を降り注がせる。ワン・オブ・サウザンド(千分の一丁)より放たれる火炎豪炎は赤々とした破滅の中に大量の(´・ω・`)達を飲み込んでいた。 絨毯爆撃とばかりに火を放つのはマグメイガスの二人――ウェスティアと氷璃も同じである。焼き払うに適した魔術師の炎が夜を赤々と染め上げる。冷たい空気を焦がすように熱を入れる。 「少し交通整理が必要ね」 涼やかに呟いたエナーシアはある程度この状況を察していたのだろうか。 パーティの支援範囲を出ないように予め注意を払った彼女は編隊から少し離れ、眼窩の(´・ω・`)達に鋼鉄の弾幕を降り注がせた。殺傷力と貫通性、連続性に重きを置いた彼女の『制圧』は続け様に鉄の咆哮を鳴り響かせる。 「Reload! おかわりだわ!」 強烈な轟音を吐く少女のショットガンが戦場の空気を揺らす。 木っ端微塵にぶっ飛ばされ続ける(´・ω・`)達に構わぬ告死天使の一般人――苛烈な弾幕の終焉は、 「……あら。JAMってしまったのです><」 素が現れた彼女の『美学主義』によってもたらされた。 ドジっ子が暴れた一帯には(´・ω・`)の穴が開いていたが、それも周囲からもぞもぞと移動し、増えて、スペースを埋める(´・ω・`)達にすぐに塞がれていくのだった。 「さぁ、恐がらずにあたいの意識と同調させるっす!」 大技で消耗した星龍に刹姫がキラキラとした視線を向ける。 彼女が疲れた仲間に施すのは十秒補充のインスタントチャージである。 自身を対象にする事も含めれば少女の力は無限機関。自家発電こそ、その本領の発揮であった。 ――キース様×ケイオス様、リバ可。コワクナィョ? ハアハア―― 「ッ……!?」 碌でもない意識の同調に噴き出した星龍は置いといて。 捜索の時間は少しずつその長さを増していた。 「仕方ないわね、これは!」 焦れたミュゼーヌが炙り出す、とばかりに(´・ω・`)の群れを薙ぎ払う。 面々が(´・ω・`)を次々と――それこそ塵芥のように――撃破するも、その数は余り減じたようには感じられない。 「あー、うっぜえ!」 頭をわしわしと掻いて吠えたのは瀬恋だった。 全く恐ろしい程の数、数、数、数…… (´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`) 数、数、数。 (´・ω・`)の与える威圧感はその顔立ちからは想像も出来ぬものである。 しかし、やがて……パーティに待ち望んでいた一声が届く。 「見つけた!」 それは上空より発生地点を探ったユーヌの言葉である。 パーティは全く迷う事無く降下してきたユーヌのポイントへ急行する。 「逃げるやつは(´・ω・`)だ、逃げない奴は訓練された(´・ω・`)だ」 ユーヌの可憐な手が何故だか物干し竿を握り締めた。 「――来い来い、氷雨っ!」 ●じつは(´・ω・`)なんかん 「――W・P×盟主様、だと!?」←自家発電中。 刹姫は置いといて、状況は佳境へ突入しようとしていた。 「水は大切な資源だ。限りある世界を大切に――」 レンのグリモアールが薄く輝く。 暗闇を切り裂く凶き赤光は彼の魔術が生み出した偽りのバロックナイト。 不吉の月に照らされた(´・ω・`)達が次々と死に絶える。 「――栓はきっちり閉めないとな」 嘯いた彼の肩が消耗で小さく上下する。しかして彼の双眸は散らされた(´・ω・`)の下になっていた次元の歪みを確かに捉えていた。 「支援します。あの穴の破壊を――」 ボトボトと新たに産み落とされる(´・ω・`)を、周辺より集まろうとする(´・ω・`)を冷静に眼鏡を持ち上げたジョンが撃ち抜いた。 彼の全身から発せられた気糸の束は闇の中で見事にばらけ、数十にも及ぶ(´・ω・`)の破壊に成功している。 「余りこれに手間取るのもどうかと思いますからね」 「同感っす!」 障害を切り開くのは前衛の役目である。 鋭く応えたジェスターが仲間によって生み出された(´・ω・`)の空隙に着地する。繰り出された武技が次々と(´・ω・`)を打ち砕いた。 「そんじゃ、派手に行くよっと!」 漸く暴れられる、と溜飲を下ろしたのは瀬恋も同じくである。 「ったく、相手が大分不十分っつうかさ」 大蛇が暴れる苛烈な武闘。範囲の(´・ω・`)は木っ端の如く宙を舞う。 この程度の相手では到底収まらない彼女の視線はちらりとつよい(´・ω・`)かっこいいの巨体を捉えていた。 (気が抜けるツラしてるけど容赦はしないよ?) 逃がさない、その決意が獰猛な視線に滲んでいる。 「気をつけて下さいです。キングは(そこそこ)強いのです!」 敵の能力を察したそあらが警告を放つ。 「こっちも対応が要るわね」 巨体を震わせてリベリスタに接近を始めたつよい(´・ω・`)かっこいいに未明が対応した。 空中殺法が彼女の手に鈍い手応えを与えていた。 「一斉掃射! 今の内に閉じて、早く!」 「道を、開けるわ――!」 ミュゼーヌの声にエナーシアが応え、二人の銃声がユニゾンする。 群がられる前衛をそあらが必死で支援する。 (´・ω・`)の邪魔が砕ければ、バグホールは――無防備。 「よっし!」 降下を果たしたレンがホールの破壊に成功した。 「次は――王!」 「踏み応えだけはありそうだ。まったく、垂れ流しで締まりがないな?」 「出し惜しみはナシよ、間抜け面の王様!」 瀬恋が、ユーヌが、ミュゼーヌが敵を見る。 視線を未だ健在な強敵に向けたリベリスタ達に山のような(´・ω・`)の群れが雪崩れ込んでくる――! 戦いは苛烈を極めた。 強力な個と只管の数の戦いのその結末は…… 「さて、出来る限り片付けるとしましょうか」 「(´・ω・`)ではないのです! ハートの目で追いかけてくるなです! あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ;□;」 「その(´・ω・`)な顔フッ飛ばしてやるぜー!」 ……結果的に痛み分けの形を取る事となっていた。 パーティはキングの破壊には成功したものの『増えすぎた』(´・ω・`)との競り合いに敗北したのである。 結果的にリベリスタの奮闘で大打撃を受けた(´・ω・`)による被害は限定的なものに収まった事は追記しておく。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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