●殺人鬼の作法 ××××××××××××。 どこで読んだか、何時に聞いたのか。覚えてはいるけれど口にしないことを誓っている。焦がれたあの人を思い出さないことを誓っている。 ただ、その頃の私は自分ことをなんて罪深いのだろうと嘆いていた。人を殺して、人を殺す。醜く、惨たらしく。殺人鬼なのだから。自然と人を殺して、生命を奪った罪深さに苛まれたものだ。所詮それは、鶏の首を捻るような偽善であったのだけど。 私から懸命に逃げる彼女を、その頭を踏みつける。踏みにじる。身体中のあちこちが黄色く変色した人間。かろうじて人間に見えるも、とてもとても正常とは言えないもの。踏みつけた頬も、黄色く変色していく。赤いものと混ざり合って、ぐずぐずに膿んでいく。皮膚が、骨が、臓が。膿んで、死んで、崩れていく。餅を押し込むみたいに変形して。そのまま汚らしく飛び散った。 ××××××××××××。 そうであり、そうであれと私に命令するただひとつの大前提。根幹。つまり自分。自分そのもの。 罪悪感はない。だって、そういうものだ。豚を食う。鳥を食う。その一連的な流れにすぎない。だって、殺人鬼なのだから。人を殺して回るからこそこういう生き物なのだから。首のなくなった人間。人間であったもの。死骸。それも黄色いそれに侵食され、全てが全て崩れていった。 寒気を感じて、襟を閉じる。日に日に寒さが増すようだ。まったく、温暖化なんて実感できない。極端になっただけではないか。 身震いして帰路についた。寒さに空気が澄んで、今日も星が綺麗だ。まったく心洗われるようで、思わずくるくる回って踊り。少しだけ恥ずかしくて俯いた。 ●預言者の技法 「一連の殺人鬼。今回の対象も、何か知っているようなの」 集まったリベリスタ。彼らに向けて、予言の少女は深刻な面持ちでそう告げた。 殺人鬼。殺人鬼だ。理由はわからず、理解は出来ず。ただただ人を殺して回るフィクサード。少女だから。そういうものだから。彼女らは自己完結した論理展開で人を殺している。そういうもの。殺人鬼。 分かろうとも分からず。分かれば最早人を踏み外す。その哲学に共感性はなく、同じ生き物なのだとすら考えたくはない。 「Jバラード、今回はそう名付けられたの。彼女もGコード、凪眞帝子と同じく自分の根源を覚えているみたいだった」 Gコード。本名、凪眞帝子。少女だから殺人鬼なのだと、そう残して自害した殺人鬼。足がかりにはなったものの、彼女から有益といえるまでに情報を得られたかは今のところ判断がつかない。 「だから、今回も捕縛任務よ。彼女達について、何か分かるかもしれない。そのために、何としてもJバラードを捕まえて」 それは、ただ戦うだけよりも。ただ打ち負かすだけよりも厳しいもの。それでもやらねばならない。その為に、彼らはここにいるのだから。 ぎゅっと、拳を握り締める音。誰が発したものでもなく、自分の爪が食い込む感触に決意を昂らせた。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:yakigote | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年02月17日(金)23:30 |
||
|
||||
|
■メイン参加者 8人■ | |||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
●処刑人の方法 肉を食せない、食さない人間が居る。それはなんらステータスには成り得ないし、その精神性はいつだってマイノリティの域を出ることはない。当然だ。雑食であるべき人類が偏食であったとして何の自慢になろう。殺人鬼とて同じ事だ。殺せない、殺さない殺人鬼。そんなもの、意味を成さない。逆接、否そうでもないのか。これは別段胸を張れることではない。私はマジョリティに属すのだろう。 人殺しと殺人鬼の境界を考えるとすれば、それはどこにあるのだろう。人数。思想。過去。哲学。生物。思い巡らせることに意味はない。それそのものは元来、結果の後に他者からつけられるものであるからだ。本人にその自覚はなく、それらの相違点は客観的なものに他ならない。だが、元よりそうであるならば。主観での殺人鬼が存在するならば。 イルネス。病気。病んでいる。少女。その哲学を聴いてみたいと『ピンクの害獣』ウーニャ・タランテラ(BNE000010)は思う。それはきっと、自分に近くて、遠くて。正反対でいながら、全く同じもの。果てしなく近づいて、果てしなく離れていく。それは同じ事だ。反比例線。けして交わらないという点において。ならばと、本能が告げる。今が最も近いのだと。必ず、捕まえてみせる。 語る言葉など、ありはしない。Jバラード。それが殺人鬼だと言うのなら、『夜翔け鳩』犬束・うさぎ(BNE000189)はそれを元から絶つのだと、そう願う者。交わることはない。交わるわけがない。人間思考を外れたそれと、根底からの否定者。接点があっていい筈もなく。だから、重ならないか。殺しあうか。出会うのならばお互いに、後は為す以外にないのだ。 これでもう、何度目になるのだろう。源 カイ(BNE000446)が一連の少女達と関わることになったのは。殺人鬼。身の毛もよだつ。吐き気を催す、殺人鬼。Gコード、凪眞帝子からは有益な情報を得られたとは言えない。否、何を言ったとしても理解できなかっただけかもしれないが。Jバラード。ルーツを知る少女。今度は、明確に掴みたいものだ。 素敵で、詩的。よろめいて、ときめいて、恋に落ちてしまいそうだと『人間失格』紅涙・りりす(BNE001018)。でも、殺せない。殺しちゃいけない。哀しくて寂しいけれど、恋はふぇあでなければいけないのだ。そうしていつか、あの子に会えるなら。焦がれた硬質に会えるのなら、それはそれで悪くはない。 「否。恋には既に堕ちていた。君に。君達に。それじゃ、今日も楽しく始めよう。嘔吐先生の哲学講座」 なんて。恋愛モノらしくはないかもしれないけれど。 殺人鬼。人を殺して周り、殺して周り、殺して周る少女。怖くて、恐ろしい。そんなものと、戦わなくてはならない。殺してもならない。死なせずに、アジトまでどうぞエスコート。厄介だ。実に厄介だ。それでも、だからこそ『ディフェンシブハーフ』エルヴィン・ガーネット(BNE002792)は意気込んだ。息を巻いた。障害があるほど、恋も戦いも燃えるのだから。流石に人種レベルの経験者は言うことが違う。 殺人鬼。哲学不明。理由少女。理解不能の殺人鬼。その噂は『ヒトデナシ』山田 茅根(BNE002977)もいくつか聞き及んでいる。思考か、思想か、哲学か、道徳か。少なくとも、常人には理解の及ばないそれ。だが寧ろ、それを賞賛する。評価する。分からないというのは相違だ。価値観が違うという個の理想だ。素晴らしい。実に興味を惹かれてならぬ。 少女。だから殺人鬼。少女は、殺人鬼であるべきだ。難しいことではない。理屈をこねまわしたり、理由を並べ立てたり。そんなことを彼女らは行わない。ただただ、食事のように。呼吸のように。否、心臓を動かすように。当然のそれでしかないというだけなのだろう。正常では辿りつけない、異常でも感知しかねる向こう側。逆接、『忠義の瞳』アルバート・ディーツェル(BNE003460)は思考する。理解なしに、その真実へ足がけられるのだろうかと。 生かしたままで。殺さないままで。面倒な仕事だと『深紅の眷狼』災原・闇紅(BNE003436)はため息をついた。まあ、いい。言ってしまえば、一応でも生きていれば良いのだ。話が聴ければ、その程度にさえ生きていればそれでいい。だったら、死なない程度に傷めつけてやれ。 「さぁ、時間が惜しいしさっさと行きましょ」 その声を銅鑼に、リベリスタらは歩き始めた。二月も半ばを過ぎたとは言え、夜の空気は肌寒い。それは澄んでいるということだ。純粋な空気。純粋な夜。真っ暗で、真っ暗で。飲み込まれそうな錯覚を覚えながら、それでも足取りは覚悟を表していた。 ●通行者の兵法 特別であること。それは誰だって願っているものだ。誰かが、誰もが個であれば特殊であるのだと言っていたが。論点が違うだろう。特別でありたい。それは省略されている。正しくは優位的に特別でありたい、だ。貧乏よりも裕福が良いし、才能があるに越したことはない。そうありたいのだ。そして、それは常識の埒外であればなお素晴らしい。 「こんばんは、君ひとりかい?」 呼びかけられて、少女は振り返る。見やれば、予想に反して八人か。集団でナンパというわけでもあるまい。嗚呼そうか。なんとなくわかる。自分みたいのものが居るのだから、きっとそういうものもいるのだろう。 笑いかけた。応えを投げた。話されたら、返すのが当然だ。そこに嫌悪はないのだから。 「ええ、この後もきっとひとりになるわ」 微笑んで、微笑んで。走りだす。殺そう。殺すとしよう。だって自分は殺人鬼。そういうもので、そういうものだ。 だったら、この夜もこれからも何も変わらない。変わらないのだ。 ●保健係の骨法 しかし、憧れと陶酔は違うものだ。他者よりの優位性に自尊心を感じることはあるかもしれないが、それにより自分を特別な何かだと思うことはない。繰り返すが私はマジョリティであるのだ。普通だ。普通というやつだ。そうあることになら自信すら満ちている。私は普通の殺人鬼なのだ。 駆け出した殺人鬼の一歩を、うさぎが阻む。囲んで、包んで。逃げられなくして。集団でひとりを。有効な作戦だと言える。無論、その威力を面で抑える必要がないのであればだが。 突き出した指先を、刃の腹で受けた。その強力。思わず裏に手を添えるが、はたと慌てて振り払った。受け流して、半歩を取る。添えた指先に柔らかい感触。化膿したのだろう。刃の向こうに届きうる。顔色は変わらない。変わっていたとしても、わからない。 踏み出したそれに合わせ、自分も大きく前へ出る。異常な距離感。友達よりも近く、恋人よりは遠い。そこを斬りつけた。ざんばらに。血が赤いことで安堵させられる。だけど、頬を包まれた。視界が黄色い。痛みよりも嫌悪が酷い。自分は二目見れぬものになっているのだろう。直に脳も同じになる。だけど。だけど。認められない、そんなものは認められない。この先を消費してでも今を拒絶する。振り払った、大きく退いた。どっと吹き出る汗。ようやく訪れた痛みから。うさぎは一時、最前を退いた。 うさぎと交代に、ウーニャが前へ出た。途端、攻撃は苛烈さを増す。触れれば毒で、当たれば毒だ。肌は容易く黄色に爛れ、撒き散らして成り果てるだろう。それでも微笑む。微笑みを向ける。ほら、私は健全だ。健全そのものだ。それもまた毒である。黒い絵の具が何もかも台無しにしてくれるように。白いペンキはぶちまければ何もかも根こそぎにする。毒で、病だ。なれば。どちらが強いのかと、試してみるのも悪くない。灰色に混じることはないのだから。 不吉を投げる。一枚目が外れ、二枚目が突き刺さった。幸運たらしめるものを剥ぎとる、一人ぼっちの道化。三枚目。構えれば目前に少女がいた。微笑みを返される。美しいものだ。蹴り飛ばされはしたけれど。 痛い。蹴られた衝撃よりも、回っていく膿によるものだ。急速に化膿する自覚症状。気持ちの悪さに、胃が逆流しそうだ。それでも、三枚目。突き刺さった。突き刺してやった。笑う反面、痛みに声なき声をあげて背を反らす。 「ナンパ、になるのかな。君に興味があってさ」 声とは裏腹に、それほどの余裕がエルヴィンにあるわけではない。当たれば容易く防御を突き抜け、膿を注ぐ少女の攻撃。回復と、治癒と、療養と。傷も毒も取り除き続けなければならなかった。 「君の事を知りたいんだ。君そのものを、君のルーツを」 人は死ぬ。容易く死ぬ。殺されなくても死んで。殺されれば当然に死ぬ。自分が間違えれば、その手順を手法を手段を誤れば、誰かが生命を落としかねないほどには簡単に。 「そうだね、君が焦がれた、君をそういう風にした存在を知りたいんだ。ぶち殺す為に、ね」 口説くような文言は続く。知りたい。そういうものがいるのなら。少女を殺人鬼にしたのだという、何がしかが有ると言うのなら。護るために、殺してしまえ。と。少女がこちらを向いた。笑うでもなく、怒るでもなく、微妙な表情で。 「きっと、何か勘違いをしているわ」 その意味がわからないまま、殺せない殺し合いは色を深め。 痺毒に侵された少女へと、気泡を送り込む。破裂して、撒き散らして。風が舞い、吹き上がった塵芥の向こうから可憐な細指が見えた。右手で受け切れない。そう判断すると、背を反らせて回避を試みる。鼻先を掠めた。じゅくじゅくに湧いたそれを、親指で払い落とす。やわらかい感触が、また不快だ。 「簡単にはいかないでしょうけど、いい加減圧倒したいですね」 それはどちらかと言えば、ひとりごとに近いのだろう。本当、何度目になるのだろうか。殺しあって。殺しあって。殺しあって殺しあって殺しあって来た。そろそろ、何かが見えてもいい頃だ。 「貴女と同じ子が言ってましたが……先生で心当たりな方はいますか? 学校の教諭、お医者さん、政治家、芸術家とか……」 戦っていても、否。戦っているからこそ今問いかける。その後で尋ねる余裕などないだろうから。殺人鬼と卓を囲む事などありえぬだろうから。それでも、帰ってきたものは簡素に過ぎた。 「教えると思う?」 ごもっとも。でも、いるのね。 お互いに見えないわけではなく。それでも手が届きもせず。そんな距離から死線を打ち込んだ。人が生きていく上で必要な行為には、全て快楽が伴うものだと茅根は考える。それが、この少女には無いというのだろうかと。自分の行為に悦楽を持たず。殺して楽しむことはせず。それで殺人鬼。殺して回るから、殺人鬼。その境界線。そうであれば、大変なものだと。娯楽、という面であれば他の何ものでも補えそうではあるが。良い時代になったものだ。 少女だから殺人鬼。そう教わったのだろうか。そう教わったからそうなったのだろうか。そういうものだと教えられるからそうであるように。数列が絶対だと刷り込まれるように。もし、そうなのだとしたら。そういうものでしかないのだとしたら。残念でならない。異端とも思えないのだから。当然、そうであれば、という前提を持っての事になるのだが。さて。 「君のさ。名前、教えてよ? あ、あと僕が勝ったら、ちゅーしてもらうね?」 「え……初対面の男か女かも分からない人にそれはちょっと……」 りりすの呼びかけにもなんだか、普通の反応。それでも、その隙間には死が飛び交っている。行動に言動が伴わない。言葉は歳相応の少女でも、差し出された指先は殺人鬼のそれだ。少女で、殺人鬼。少女だから、殺人鬼。愛しい。それが愛おしい。気持ちが分かるなんて、まやかしだ。理解は錯覚で、共感は自惚れ。だから。分かりたいと思わない。分かって欲しいとも思わない。分かろうとすら思わない。愛しい。愛おしい。誰が。君が。少女で殺人鬼。少女だから殺人鬼。そんな君が愛おしい。その主観だけが真実で、その自覚だけが真実だ。たまらない。身も心も溶けてしまいそう。震えてしまいそう。身震いする。恐怖か戦闘かで言えば、きっと理由は恋愛だ。 「ついでに君の先生って、どんな人?」 「教えると思う? 寧ろ、知られているのがとても怖いわよ」 それもそうだ。 殺人鬼にも、疲弊が見え始めている。人数に大きな差がある以上、手数の面で圧倒的に有利であれば正しい陣形の元、徐々にダメージを与えられることは明白である。だが、それでもその強靭さは健在だ。避け、あるいは防ぎ、掴み。迂闊に接触しようものならば、こちらに膿を残されてしまう。化膿。膿化。身体が膿になる。想像だに悍しい。 闇紅が空を舞う。最上段からの剣戟は、しかし寸でに躱された。蹴り上げに上体を捻り、後衛の位置にまでまた跳ぶ。当たらない。否、当たってはいるのだがほとんど避けられている。 「この……ッ! ちょろちょろと、面倒ね……」 一手、精神を研ぎ澄ます。その間、火力は下がることになるだろうが当たらぬ大砲に意味はない。世界に自分とそれとしかいなくなる錯覚。感覚。鋭利な刃物に生まれ変わる。 「おとなしく当たってなさいよ」 飛んだ。それまでよりも素早く。疾く、速く。それは殺人鬼の目測を誤らさせ、袈裟懸けに大きく斬り裂いた。血飛沫があがる。 アルバートの号令を皮切りに、リベリスタらの動きが変わる。繰り出される麻痺毒の糸。三方向から伸びるそれに、少女の身は雁字搦めに拘束された。殺してはいけない。殺されてもいけない。これはそういう話だ。そういう仕事だ。殺人鬼を無力化し、かつ生命を落とさない、落とさせないための攻撃。戦いながら殺さぬという矛盾の肯定。その許可。抵抗も虚しく、その幾秒後かにはアスファルトへと倒れ伏した。 その前に、身を屈める。化膿させる。そのスキル。これが哲学による産物なのだろうか。少女だから、殺人鬼。自分にも言えるだろうか。欲しい。解析し、写しとり、模倣しよう。それを、理解しうるだろうか。 手を取り、口付ける。化膿の悪手に、触れてみせる。 目が、見開かれた。あどけない少女の顔。殺人鬼とは思えない顔。そのままで、彼女は言う。 「犬になれば、猫を分かると思うのなら。それは大きな間違いよ」 途端、視界が潰れ呼吸も怪しくなる。顔全体に、喉の奥までうじうじ湧いた黄色の軟体。現実を否定しても少女は離してくれない。痛みと苦痛と不快感。そうした何かに成り果てて、アルバートの意識は落ちていった。 ●殺人鬼の作法 ノーマルであることの異常性について思考しようと思うのだが、どうにもその時間はないらしい。 今度こそ意識を失った少女を、拘束し、捕獲し。そうしてひとつの事件が終わる。否、これからなのか。何か分かれば良いのだが。少女。少女達。殺人鬼で、殺人鬼の直列。ナンバリングはJ。十人目。何人か、欠けてはいるけれど。 順当にいくのであれば、あと十六人。否、ふたり残っているのか。担いで、車に詰め込んで。起きないように。起こさないように。そうして走り去った後には、人殺しが居たなんて誰も信じやしないだろう。 了。 |
■シナリオ結果■ | |||
|
|||
■あとがき■ | |||
|