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家庭科室には、チョコレートの甘い香り。 胸いっぱいに吸い込めば、それだけで何だか幸せな気持ちになってくる。 草臥 木蓮(BNE002229)の味見係として付いて来たと言っても過言ではないテテロ ミーノ(BNE000011)も、料理の本をお手本にしてチョコマフィン作りに勤しんでいた。たとえ途中で分からないところがあっても、すぐ隣に頼もしい先生(もくれん)が居るから安心。ちなみに、二人が身に着けたピンク色のエプロンは『MORU』のロゴが入ったお揃いだ。 やがて完成したマフィンは、ちょうど良い焼き加減で。思ったより上手に出来たと、満面の笑み。狐の耳と九本の尻尾が、彼女の気持ちを表すようにほわほわと揺れる。 焼き上がったマフィンをバットに並べたら、木蓮のと交換。謎の生き物『モル』の顔を中央に乗せたハート型のチョコは、流石の仕上がりだ。 一つ口に運んでもらったそれをもぐもぐ食べて、ミーノの表情が緩む。お返しにあげたマフィンも、木蓮に良い甘さだと褒めてもらえた。 「ちょこまひん、みんなにくばるの~」 「うん、きっと喜ぶぜ!」 そんなやり取りを交わしつつ、いそいそと後片付けを始める二人。 ――さて、ラッピングはどうしよう? |
草臥 木蓮(BNE002229) テテロ ミーノ(BNE000011) |
担当VC:キロン 担当ST:宮橋輝 |