クリス様にディーテリヒ様を『起こすだけは起こして貰って』…… ……まぁ、どんな上等な死霊術士でもあんな人操作しようもありませんが…… 時間が稼げればいいのですから……その辺の傭兵様なら少しは誤魔化せるでしょうか。 さて、全ての準備は整いました。 『燃料(アーティファクト)』、『場所(三ツ池公園)』、『時間(バロックナイト)』、『技術(ウィルモフ・ペリーシュ)』。 私如きが『魔王の座』を設えられる最高の条件です。 ディーテリヒ様の望みは兎も角…… ここまで来れば、私は自分の勝負に勝つだけです。 ええ、最高にくだらない理由(わたし)が…… 最高に価値ある世界(もの)を駆逐しようというんです。 最悪の障害(アーク)は承知の上。 ……………お手柔らかに済めば……済みませんよね。 だって彼等は、この世界が頼る最高にして最後の『運命維持力』なんでしょうから! ![]() |