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 互いに色々と手探り状態だったとは云え、十分過ぎる程に立派なクリマスパーティの様子だった。
 胸元の開いた紅いサンタ服に身を包むサタナチア。対照的に普段通りの紳護はむしろ、真面目で通る彼らしい。
 ……チョコレートに始まりカレーで一区切りつけた恋愛模様は、何処か不器用な二人の不器用なりの美しい関係を示している様に見えた。これが、二人が恋仲と成って初めてのクリスマスになる。
 真顔の紳護だが、彼が何処か照れていることが分かるのは、今ではサタナチアぐらいのものかもしれない。
「これ、プレゼントよ」
 これまでの想い出等、共にリベリスタであるが故に共通する話題も一段落した頃、サタナチアが細長い包みを取り出した。紳護は「……うん?」といまいちピンと来ていない。
「もう、クリスマスと云ったら、プレゼント交換するのがボトムの習慣なんでしょ?」
「ああ、そうらしいな」
 ……慣れていないんだ、という紳護の呟きは小さすぎてサタナチアには届かなかった。
「有難う。開けていいだろうか?」
 少し拗ねた様子であった彼女は、しかし紳護のその言葉にすぐさま表情を変えて「ええ」と頷いた。
 紳護の視界に入った箱の中身は、ドッグタグだった。その裏面には、”赤い蝶”が拵えられている。彼は一目見て、そのプレゼントを気に入った。
「―――か、かけてあげるわよ」
 紳護がサタナチアの方に少し頭を下げる。サタナチアは嬉しそうにそれを紳護の首へとかけた。
「ありがとう」
「どういたしまして! ……お返しは?」
「―――」
 期待に満ちたサタナチアに、堅物の紳護が何を”お返し”したのかは、二人以外は誰も知らない。
 
サタナチア・ベテルエル(BNE004325)
紳護・S・アテニャン(nBNE000246)
 
担当VC:那紀
担当ST:いかるが