|
「竜一」 ユーヌたんの流し目は色っぽいなぁ。と、竜一は相好を――これ以上崩しようがなかった。 しょうもない所を全て帳消しにする「美形」の二文字を返上しなくてはならないほど表情筋が緩んでいる。 「なにかな、ユーヌたん!」 prprがつかないのが奇跡だ。 「何で私が袋に入ってるんだ」 いきなりミニサンタコスチュームを着せられ、あれよあれよと袋に詰められて、夜の街に繰り出された日には、こういう奴だとわかってほれてはいるが、そこはそれ、様式美というものである。意図を聞いてやらねばなるまい。 「俺は『仕事上がりのサンタ』なんだよ!』 ちゃんと虎美にもプレゼントしてきたしね! と、ソツのないところを見せ付けるシスコン。 「だから、ユーヌたんは『俺にご褒美プレゼントするサンタ』ってことなの、今日の仮装は!』 「ほほお――で、なんでわざわざ外出なんだ?」 「『おれの』ユーヌたんを見せびらかす。我々の業界ではご褒美です!」 「そろそろ恋人と二人っきりで過ごすという褒美を私にくれはしないのか」 「進路変更、直帰します!」 竜一サンタは気前がよかった。 |
ユーヌ・プロメース(BNE001086) 結城 ”Dragon” 竜一(BNE000210) |
担当VC:白夜ゆう 担当ST:田奈アガサ |