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『クリスマスなんてなかった2014』 |
クリスマス。 なにそれ、おいしいの? と、嘯く気力も尽きかけている。 急にフォーチュナから呼び出されなければ、今頃、深夜まで営業している猫カフェでねこをもふっていたはずなのに。 白虎も頼りになるが、虎はネコ科の猛獣であって猫ではない。 いや、そもそもこれっぽっちも癒されない。 しかも、弱かった。 思いのほか、弱かった。 チームではなく、インヤンマスターの単独任務というだけで、大体わかるくらいの弱さだ。 何しろ、戦闘描写が一行もされていない。 「いいか。今日暴れるということは、今日、何の予定も入ってません。と、公言しているようなものだ……」 思わず説教口調になっているが、そのくらい許してほしい。 ぎゅっぎゅとしたいのはほんわりした猫であって、面白半分愉快犯、革醒それなにおいしいの? な、うっかり革醒ヤンキーではないのだ。 「別に、カップルじゃなかろうと、亜楽しく過ごす方法はいくらだってあるんだ。人のなけなしの楽しみに泥を塗利、世界を破滅に導くような輩を放置するわけには行かない」 こいつらを引き渡したら、猫カフェに行こう。 まだクリスマスは終わっていない。 |
ベオウルフ・ハイウインド(BNE004938) |
担当VC:ハルミツ 担当ST:田奈アガサ |