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 玻璃の様な肢体―――

 透き通るような真白い肌に、一日の余韻を消化するかのような艶やかな寝息。恰も無防備に晒すその体躯を一目とするためならば、幾人の人々がその一生をも代償にしてしまうだろう。もしもサンタクロースが実在するのであれば、きっと自分の仕事が莫迦莫迦しくなって、放り出してしまうに違いない。それだけの造形美であった。

 片や、流麗な墨染めの直黒を白いキャンバスに描き。
 片や、柔らかくそして凛然としたブロンドを白いキャンバスに浮かす。

 饗宴を終えた二人の令嬢は暫しの休息の中に落ちる。誰にも見せられない姿は、誰にも見せられないからこそ意味を成す。まるで嵌め絵<ジグソーパズル>の一片の様に折り合わさった二人は、その最安定点で確かに繋がっている。そして、だからこそ、『この一片』でしかあり得ない。異なるピースでは、その空白を埋めることは決して出来ないのだから。

 纏わられた装飾はきっと愉しげな時間の残滓であり。
 頭元に置かれた小包はきっと愉しげな時間の約束であった。

 これは、一年毎に更新されていく契約。
 メリークリスマス、なんてちょっと気恥ずかしいけれど。
 きっと、三六五日後も、幸せな現在<夢>に抱かれている事を願って。


 深々と降り積もる雪に目を瞑りながら。
 紅い外套に身を包んだ恰幅の良い彼/彼女が、ボトム最初の魔法を振り撒いていった。
 二人の美しい女性に。歩みを止めぬ、素敵な未来を手繰り寄せんとするその二人に。

 ―――夜は更けていく。

 
大御堂 彩花(BNE000609)
ミュゼーヌ・三条寺(BNE000589)
 
担当VC:よしの
担当ST:いかるが