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『一つの杯に二人の愛を +モブ』 |
十二月二十五日。 真冬の外は、寒い。故なるかな。厚着するのは当然である。だから、 「いやぁジュースうめぇ……! ユーヌたんと飲むジュースうめぇよ……!」 「んっ……そうだな」 結城 竜一(BNE000210)と、ユーヌ・プロメース(BNE001086)は、二人マフラーとばかりに一本のマフラーを首筋に巻いていた。 ハート型に組み合わせられたストローが二人の関係をしかと表している。更には聖夜だからか、竜一はテンションが上がって満面の笑顔だ。ユーヌは反対に無表情であり、その感情は読み取り辛いものの―― 「いや本当にうめぇよ! ただ飲むのと違ってさ、やっぱりユーヌたんと一緒に飲むってのは……こう、なんだ。つまりユーヌたんちゅっちゅっと言う事なんだよッ!!」 「……全く。竜一はいつもそんな感じだな」 悪い? と聞く竜一だが、ユーヌは即座にいいや、と答える。なぜなら、 「……それでこそ竜一だからな」 絡める各々の指と指。あぁ、もう一目瞭然だろう。愛があるのは確定的に明らかだ。 聖夜はまだまだこれから。二人のこれからに、幸あれ―― ――の、後方で。 「あー寒いなぁ、寒いなぁッ! 気温の問題じゃねぇよ! 心の問題だよッ!!(名言) くそうカップル共め! お前らの温かい空気の礎として何人の一人身が犠牲になってると思って……え、何? なんですか店長……クビィ?! なん、なんでですか!? えっ、煩いから? そんな殺生な……あれ? 店長、そこの女の人はどなた……まさか店長アンタまで裏切り者なのか?! そうなんだな!? うぉおおおクリスマス爆ぜろオオオ――あ、すんません黙るんでクビは勘弁して下さい」 頑張れヘルマン・バルシュミーデ(BNE000166)! 君の道行く先は、カップルに用意されたクリスマス電飾光で明るいぞッ! |
ヘルマン・バルシュミーデ(BNE000166) ユーヌ・プロメース(BNE001086) 結城 竜一(BNE000210) |
担当VC:アミジョウ 担当ST:茶零月 |