●愛への憧れ ある日突然、一人の高校生が学校に来なくなった。 その高校生の青年は、学校では特に問題を起こしたこともなく、友人関係も良好で、学校を休むような人物のようにも見えない人物である。それどころか、成績優秀容姿端麗スポーツ万能を絵に描いたようなイケメン野郎で、女生徒からもモテモテというまるで昭和の漫画のような青年であった。 そんな青年が、学校に行かずに何をしているかといえば、家の部屋でゲームをしているのである。しかも、いわゆるギャルゲーと呼ばれるタイプのゲームをしているのだ。なぜそうなったか。それは単純に、友人から借りた一本のゲームにドハマリしたのが起因で、その方向にどっぷりと浸かってしまったからである。部屋の中には色々と買い込んだ作品がタワーを作っていた。 さて、これだけなら、ただの残念なイケメン。もしくはただの引きこもり。なのだが、この青年の心からエリューション・フォースが生まれてしまったので、リベリスタたちにお株が回ってきてしまった。 そのエリューション・フォースは迷宮を作り出す能力を持っているのだから、厄介な存在であった。しかも、迷宮には罠が仕掛けられている。そのトラップがまた奇妙なもので、青年の心に根付いていたギャルゲーへの憧れや想いが凝縮されて作られたものだった。 例えば、学校に急ぐ道の途中で人とぶつかって恋の予感。 例えば、転校生と急接近する夕暮れの教室。 例えば、ヒロインとホームステイすることになった時のドキドキ。 ……そんな調子の罠が、多量に仕掛けられている。どうしてそれらが罠になるのかを説明するならば、迷宮は侵入者がそれを再現しなければ進めないという仕掛けだからだ。 故に、難攻不落。故に、強敵。 非常に奇っ怪な迷宮であるが、その侵入者対策はとても効果的と言わざるを得なかった。 ●罠の中身 さて、説明を聞いてげんなりしていたリベリスタたちに向けて、『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)は涼しい顔で詳細を述べた。 「今回の敵は迷宮のような特殊な空間を作る能力を持っている。その迷宮を超えて、迷宮を作り出す本体を探して倒して欲しい」 本体は小さなミノタウロスらしい。特殊な空間を作る能力に力を傾けているのか、戦闘能力はほとんどないようなものらしいが、一応油断はできないだろう。 「迷宮の入り口はターゲットの青年の部屋に至る扉にある。つまり、家の中に侵入して、その部屋にまで行かなければいけない」 神秘の秘匿にも気をつけてね、と真白イヴは付け足した。幸い、ギャルゲーに夢中になっているその青年以外の人間はその家にいないらしいので、迷宮を壊してすぐに逃げれば問題はなさそうだ。 「迷宮は広くて複雑。だけど、一番の敵は仕掛けられたラブ・トラップ」 「は?」 思わず聞き返すリベリスタ。ちなみに、淡々とした口調で真白イヴは言っていました。 「お題に沿って、青年の心に根付いているギャルゲーの風景をある程度再現しなければ、先に進めないみたい」 「はぁ……」 そうですか、とリベリスタたちは諦め気味に返す。どうも、トラップを超えるためにはラブコメをやれ、ということらしい。しかも、侵入者であるリベリスタ同士で、だ。 「この資料の中に、迷宮で掲示されるお題を集めておいた。参考にしてね」 リベリスタたちはその資料を受け取って、しかめ面をする。まぁ、予想はできていたとはいえ……実際やるのは中々度胸がいるだろう。その時のことを考えて辛くなった。 「今回は、アークが誰か助けを用意しておいたみたい」 「遅れました。少し、お茶の片付けに手間取ってしまって」 ちょうどよく現れたのは、何も知らなさそうな顔の『相良に咲く乙女』相良 雪花(nBNE000019)である。TVのバラエティ番組で、こういうシチュエーション見たことある、とリベリスタたちは思った。 「?」 首を傾げる雪花。その様子を見ながら、果たして、一体どんな戦いになるのだろうかと、リベリスタたちは戦慄を隠せないでいた。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:nozoki | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年10月31日(月)22:57 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●眼鏡委員長、激突だ! どこまでも広がる空、いつもの街の風景、通りすぎる人々。そんな見慣れた光景だけど、その日の朝だけ違って見えた。 どうしていつもの風景が見られなかったのかと問われれば、彼はこう応えるだろう。 「ったく、母さん、起こしてくれないんだもんな!」 パンをくわえながら足を振り上げて、通学路をダッシュ通勤しているのは『高校生イケメン覇界闘士』御厨・夏栖斗(BNE000004)だ。この古典的でギャルゲー的な状況のために、いつもの風景は見られなかったのである。 今の夏栖斗が見えるのは、通りすぎていく町と時計、モブの『ぜんまい仕掛けの盾』ヘクス・ピヨン(BNE002689)。それに加えて、目の前に見える急なカーブ。 「よっしゃ! ここを曲がりきれば――!」 フラグという言葉がある。そのフラグというやつは、どうも口に出したり心で思ったりすると実現しやすくなるという。マーフィーの法則とも言われるものだ。 つまり、 「んー……チャリ通だから余裕があるとはいえ、時間にあんまり余裕は無いわね。もうちょっとスピード上げようかしら……」 と、自転車でスピードを出しながら説明的な台詞を言っていた『ソリッドガール』アンナ・クロストン(BNE001816)がこの後夏栖斗と曲がり角でぶつかったのは運命といえよう。 ということで……キキーッ! ドン! ガッシャーン! (明らかに自転車に轢かれた!) 「しまったっていうか何であんな速度でつっこんでくる!?」 空中で三回転ほど吹き飛びながら、夏栖斗は泡を吹いて倒れた。 お互いにスピードを出してからの正面衝突は中々危険なものですね、とぐるぐる眼鏡を指で押し上げながらヘクスは思う。ちなみにへクスはモブ役なのでそれを見ているだけだ。古風に表すと黒子。 (あそこで転がってるのはクラスの軟派No1の御厨夏栖斗……) 再び説明的な台詞を言いながら、アンナは自身の眼鏡が外れたことにも気付かず頭の中で試算する。助けるか、助けないか。 「ちょっと大丈夫!? ……って御厨じゃない。なんでこんな時間に食パンくわえて走ってるのよ」 手を貸して、気絶寸前な夏栖斗の体を助け起こすアンナ。 (目をあけると、そこには委員長。普段はメガネなのに衝撃で外れて美人だったことに気づく。意外とこの状態で惹かれるの余裕でした) モノローグを心の中で唱えながら、夏栖斗はセーラー服に包まれた豊満な胸に目がちらちらと移っていたりする。男の子だもんね。 「委員長! ゴメン大丈夫?」 アンナは深いため息をひとつ。それから、長い金髪を撫でる。 「後ろ乗ってきなさい。ここから下りだし、走るより速いわ」 「え?! ニケツしてもいいの? 交通法的に?」 バカ! と頭に拳骨をしてから、眼鏡を拾ってアンナはかけ直す。 「……勘違いしないでよ。私のせいで遅刻したなんて事になったら気分が悪いだけ」 (勘違いしないでよいただきました) へクスのメガネが光る。 「じゃ、遠慮なく」 そして始まる二人乗り自転車。アンナが乗る自転車なので、夏栖斗は腰に手を置いていく。怖いのでおそるおそる。 「む、よろしい。そこで固定するように。そこより上でも下でもいけない」 「は、はい」 (つーかそこはうっかり上の方を掴んで一枚絵ゲットする流れでしょうがこのへたれー) やっぱり怖くて手を動かせなかった夏栖斗に対して、アンナは毒づくのだった。 残念さを思いながら自転車を漕ぎ、アンナは再びため息。それから、空を仰ぐ。 (……空しい。何が空しいって福利厚生で散々彼女といちゃラブしてたリア充相手にギャルゲムーブってのが……) そう、ここまでのギャルゲームーブはすべて迷宮のトラップ攻略の為。だから、仕方ないのだ。 (まあ僕このあと彼女から怒られるんですけどね) 仕方ない。 ●眼鏡の転校生……それは……とても甘くDangerなAppleさ…… 夕暮れの教室。朝から続いた喧騒が終わりを告げて久しく、静寂とノスタルジーが溢れる空間に、一人の少女が待っている。『寺生まれの茶野くん』茶野 幸太郎(BNE001945)はそれを知っている。トラップに入る前に打ち合わせをしていたから、という理由で。 (いやー、依頼ってのは分かってるんだけどなー? ギャルゲするんだろー? そんならちゅっちゅとかラッキースケベとか期待してもいいよなー? えへへー、楽しみなんだぜー) その童顔はにやけ顔で染まっていた。幸太郎は寺生まれとはいえ軟派で現代的な男の子だ。この千載一遇のチャンスを逃す手はないと張り切っている。男の子だもんね。 「二人Distance 近づき離れ 君のHeart 鼓動震え Surround空に――」 夕暮れの教室で幸太郎を待っていたのは、眼鏡を装備しベースを弾いている『黄金比率は9対1』有馬 守羅(BNE002974)だ。最近のツンデレにはツンが足りない、と題する守羅はもちろんツンツンで行くつもりである。 (残念な女子すぎんだろー……) がくり、と肩とテンションを落とす幸太郎。まさか、NOBUにリスペクトされてかなり残念な曲を作詞作曲しているところに遭遇するなんて。 しかし、ここはお気楽極楽がモットーの幸太郎。凹んでも仕方ないので、事前に守羅から受け取っていたギャルゲーのノウハウを思い出す。普通逆とか言わない。 (ギャルゲに重要なのは会話、何か選択肢、垣間見える隠れた一面、好感度の上昇って有馬言ってたんだー) むずかしーなー、と幸太郎は首を捻った。 「――見たわね?」 今からお前を試してやる、と言わんばかりの鋭い目線を幸太郎に向ける守羅。あくまでも冷徹に、相手を見踏みするツンツンムーブである。 「実に良い歌だったぜーブラボー!」 それに対して幸太郎がとった選択肢は、瞳を輝かせながら守羅の手を掴んでギュッと握りしめるというものだった。 (悪い気はしない、好感度UP) その積極的な姿を見て、少し驚きながらも守羅は評価した。だから、相応にツンツンで刺さるような目線を幸太郎に向ける。プレッシャーを与えるように。 (好感度の上昇はーアレだな! ちゅーだな!) それを気にしないかのように、幸太郎は一気に守羅を抱きしめてみる。いきなりすぎるので、守羅は接近してきた顔を手で制しながら言い放つ。 「これだけは言っておかないと」 「?」 「眼鏡は伊達なの」 (そこなの?) 教室と同じく夕暮れの廊下からその光景を覗きつつ、ヘクスは思わず突っ込んだ。 「これでもう好感度急上昇だろー!?」 「いや、好感度上昇イベントでキスまで進むのは無いわー」 二人の意見はともかく、これでこのラブ・トラップはクリアできたらしい。夕暮れの教室セットはコントのように崩壊し、再び迷宮の風景に戻る。 「次、乙女ゲー依頼があったら覚悟しておくことね」 「えっ!」 守羅の言葉に、男たちは飛び上がった。だって、目が本気なんだもん。 「じゃあ次行きますよ」 ロープを引っ張りながら、へクスは先を急ぐ。がんばれ他人のスタンス故に、トラップでまったくダメージを受ける予定がないへクスは、このようにどんどんと先に行けるのだ。ある意味究極の防御である。 ●セクシー眼鏡は薬品の香り 独特な薬品の匂いが充満する保健室。そこで待ち構えているのはミニスカナース服に身を包んだ『宿曜師』九曜 計都(BNE003026)だ。何かの撮影みたいに思えるが、ギャルゲーなのでそこは目を瞑ってほしい。 (……あたしの名は計都、モテカワスリムで恋愛体質の愛され校医) 白のタイツに足を包み、胸を寄せてあげてパワーアップした計都は何度も足を組み替えながら、その時を待ちかまえていた。ちなみに、残念ながら貧乳は隠せていない。宿命だから。 「ちょっと部活中に気分悪くなって。僕帰宅部だけど、計都先生のとこに帰宅」 トラップに対する言い訳を口走りつつ、やってくるのは夏栖斗。先の自転車激突のほうがダメージとして深刻だった気がするけど、あくまで風邪とかその類のものを装う。 「カズトくんは風邪? お熱はあるのかしら?」 それに対して、保健室校医の計都はおでこをくっ付けて熱を計るというお約束に出た。見事な先制攻撃だが、計都は天然でこれをやっている……という設定だ。 この攻撃で、夏栖斗の顔は真っ赤になった。元々ミニスカナースに弱いというのに、これだけの攻撃を受けてしまえばその反応は当然と言えよう。 「うーん、熱は無いようだけど……。え、どうしたのカズトくん、顔が真っ赤よ!?」 「先生苦し……」 「帰宅部はさっさと帰宅して養生しろよ」 そこに乱入する形で、『デイアフタートゥモロー』新田・快(BNE000439)がやってくる。ラグビーのユニフォームとヘッドキャップに身を包んだ快がやって来たのは、部活動中に怪我をして運び込まれたから……という設定だ。 「って快またお前怪我してんのかよ! つばつけとけ! 帰れ!」 「俺はいいんだよ、ラグビーは怪我してナンボのスポーツだよ」 快の乱入によって雰囲気は一変。保健室はラグビー部のナンバー8と帰宅部のエースがお互いに追い出し合う場所へと変わった。 「新田くん、足首をひねったの?」 しかし、ミニスカ校医の計都が快の足元に座り込むと二人はリモコンの一時停止ボタンを押したかのように大人しくなってガン見を始める。しかし、見えそうで見えない! 「骨は折れてないみたいだけど……。こらー! どこ見てるの!!」 照れながら頬をかく夏栖斗と、目をそらす快。 「きゃーっ!」 そして、ドジっ子設定の計都は立ち上がろうとして転ぶ。転んだ拍子にスカートがめくれて見えそうになるけど……これも見えない! 「おしい」 「おしい」 「もー、あなたたち、そんなに元気なら、出ていきなさーい!!」 そんな感じで、このラブ・トラップは無事消化された。 全体的に見事なコンビネーションだったけれど、そういうのは戦闘でやって欲しい、とは保健室のベッドの上で寝ていたヘクスの言だ。 ●眼鏡お嬢様ヤクザ風味 さて、快は続いてもうひとつのラブ・トラップに挑戦していた。 「あ、雪花さん伊達眼鏡どうぞ。今回全員眼鏡ってコンセプトらしいから」 「そうなのですか。では……似合いますでしょうか?」 そんなわけで、雪花も眼鏡を装備してそのトラップに挑む。今度は雪花の家に夕食に招待されて、遅くなったので泊まっていく……という設定らしい。 「雪花さんは特に意識しなくていいよ。普通に手料理ご馳走してもらえると嬉しいな」 「はい、がんばりますね!」 「あはは……」 どうも力を込めている感じのする雪花と共に快はトラップを進める。まずは、和風で巨大な相良邸の大きさに驚きつつ、雪花の料理を食べるイベント。 「初めて食べたけど、雪花さんの料理、すごく美味しい。これぞ和食、って感じで!」 「お褒めに預かり光栄です。料理には自信がありますから……」 ころころ、と小さく笑いながら雪花は言葉を紡いでいく。少しも拙い雰囲気を見せていないが、滅多にしない演技ということで少し緊張しているらしい。それでもボロを出さないのはさすが肝が据わっている、と快は思った。 そしてホームステイなのだから、当然ひとつ屋根の下。お風呂上りに遭遇とか、襖一枚隔てた向こうで寝ているとか、そんな一枚絵をゲットしつつ快はトラップを突き進んだ。その顔は幸せが満ちていたという。 「ね……眠れん」 そして就寝の時。雪花の姿に仮想現実だとしても、ドキドキせざるを得ない快は布団の中で寝がえりを何度も打った。青少年なのだから仕方ない。雪花との年の差は結構あるけど。 「リアルでもあればいいのに」 そう呟きながらも、ちょっと怖い顔が並ぶのを思い出して、別の意味で震える快だった。 「あーあ、俺もゲームじゃなくて現実世界で恋愛がしたいよ」 最後にそんなことを呟いて、快はこのトラップを突破した。 ●ダンス ダンス 眼鏡。通称DDM さて、最後のトラップで前面に出ているのは『夜明けのシューティングスター』ミーシャ・レガート・ワイズマン(BNE002999)だ。最後ということで、リベリスタ一行はゲーセンに集結している。 (音ゲーマーは自らの境地を極めるため日々修行に励み、格ゲーマーは見知らぬ相手に日々戦いを挑み、女子高生は青春を駆け抜けるため、日々プリクラを撮りまくる。それが私のゲーセンにおける印象……すなわち、戦場です。) ミーシャによると、ゲーセンという場所はそういうことらしい。必要以上に警戒をしながらキョロキョロと辺りを見渡しているあたり、本当に戦場気分なのだろう。 「と、いう訳でダンスゲームです。このゲームは某米国で体育の授業やダイエットに使われている音ゲーです。雪花さん、ちょっとやってみてはいかがですか?」 さて、ミーシャにおすすめされたままに雪花はダンスゲームを始める。 慣れない様子の雪花とは対照的に、ミーシャは見事なステップをこなしていく。密かにハンデを付けてプレイをしているとは分からない程度に。 「そうそう、そんな感じでタイミングよくですよ♪」 笑うミーシャの豊満な体から汗はほとんど出ていない。かなりのやりこんでいるんだろうなー、とそれを見ながら守羅は思うのだった。 「えー? これぐらい普通ですよー。ランカーは化け物ですからー♪」 続いてミーシャはDJゲームをやったが、これはミーシャの独壇場だった。まるで人の動きとは思えないような指の動きを使い、次々と難問をクリアしていったのである。 「あなたたち、校則違反よ!」 「いいじゃないですか先生! 青春ですよ!」 そこで、計都先生が合流。仕方ないですね、という話の流れになって、みんなと一緒に青春することになった。 「そうそうー。あ、そうだー」 「どうしたのよ」 「みんな一緒にプリクラ撮りたいなー。もちろん相良も一緒になー」 「お、いいね」 幸太郎の提案に、 「ほら、君ににあうっておもって」 と、雪花にぬいぐるみをプレゼントしていた夏栖斗と快が同意し、全員でプリクラを撮ることになった。隅でみんなを見ていたヘクスも一緒に。 「……ピース、ですね」 少し照れた様子の雪花と一緒に、プリクラが一枚プリクラマシーンから落ちてくる。全員が窮屈そうにしながらも、それぞれの表情を浮かべているこの一枚を残して、トラップの空間は消滅した。 ●最後の言葉は「このギャルゲー眼鏡しかいねぇんだけど! 俺の島じゃノーカンだから! へぶっ!?」 迷宮の最奥に居たミノタウロスはへクスにダメージを与えられず、全員の攻撃を受けて見事に倒されました。 そして、引き篭もっていた残念なイケメンはミーシャに殴られ、守羅の説得を受け、計都に洗脳されて見事社会復帰しました。 めでたしめでたし? |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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