●骸骨と弓矢 人々の住む地上……の足元。さらにそれより下。地下には広大な空間が眠っている。昔の人々はそれを恐れながらも探求の心を刺激され、洞窟の中で秘宝を手に入れる英雄の話を作った。それは作り話であるが、地下に広がる暗き空間はこの世界にも確かにある。 さて、その空間はもちろん都市部にもある。今回の舞台となるそれは、地下鉄よりも更に深く、日の光も人の光も届かない、暗闇の中にあった。もちろん、人目に付かず、かつ人も滅多なことでは近寄らないような場所である。 なぜそんな場所が舞台となるかといえば、そこにエリューション・アンデッドが潜んでいると分かったからだ。もちろん、アンデッドというからには、かつてそこで人が亡くなったということなので、人が入ることができる入口があることは明白だろう。もちろん、逆にエリューション・アンデッドが這い出て来ることも考えられる。 さて、ここからが本番。件の地下空間に入り、殺される予定の人物がいる。無論、カレイドシステムによって判明した事象だ。 殺される予定の人物は地下鉄の職員であり、地下鉄のトンネルにできた縦穴のような場所を調査するためにやって来ていた。ライトという簡単な装備を手に調査を始めた彼は、この薄暗い場所が非常に凸凹しながらも、非常に広い場所であることを悟って驚く。ドーム球場ほどはあるではないか。 恐ろしくなった彼は、ライトを手に戻ろうとしたが、自分が迷ってしまったことに気付いた。手元のライトしか光がないうえに、想像以上に広い場所だったのだ、迷ってしまうのも無理はないだろう。 そこで、弦の音が響いた。次いで何かを引っ張り、何かを発射する音。 彼は、何かがこの空間にいることを感じ取り、恐ろしくなって冷や汗をかいた。しかし、相手は人間であるだろうと考えて、大声を出して助けを求めたのだ。「私は地鉄道の職員です。迷ってしまったので助けてください」と。もちろん、若干パニックに陥っているとはいえ、正しい判断である。 しかし、そこにいたのは人ではない。肉もすべて抜け落ちた、骸骨のエリューション・アンデッドだ。 エリューション・アンデッドは手にした獲物――弓の弦を鳴らし、矢を放っていた。もちろん、人を殺すためにである。ほとんど反射的に動いているこのエリューション・アンデッドは、人の気配を感じ取り、複数で狩りをし始めていたのだ。 返事はなく、帰ってくるのは弦の音。地下鉄の職員は、恐ろしくなってもう一度声を張り上げた。不安を紛らわすためにも、声を出したかったのだ。 「あなたは誰ですかー!」 だが次の瞬間、彼の体に矢が突き刺さり、彼は絶命した。エリューション・アンデッドが声を目標に撃ったのだろう。 カタカタと、骨の軋む音が地下に響き渡る。 ●地下へと至るは力持つ者 ライトや帽子、動きやすい服装を推奨。そう書かれたプリント用紙を机の上に発見しながら、リベリスタたちはどこかに探検へ出かけるのかと思っていた。 「でも、行くのは地下鉄だよ」 しかし、『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)の言葉によれば、割と近場であるらしい。その割にはつるはしやらスコップやらロープやらと、意外と本格的な装備が整っている。 「正確には、そのトンネルにできた縦穴から行ける地下空間。ここはちょっとした洞窟になっているよ」 その言葉に、リベリスタたちも頷いて理解する。この机の上に並べられている装備は、そういう場所用のものだ。 「でも、その装備は割と不要」 さっと、腕で机の上の装備を隠す真白イヴ。じゃあ、何が必要なのかとリベリスタたちは尋ねた。すると、真白イヴはライトを手にして、地面を照らし始めたので、リベリスタたちは首を傾げる。 「一番大切なのは、地下空間を照らす光。それと、複雑な地形をうまく移動できること」 ここで、その空間で戦う敵についての資料が掲示される。簡単にいえば、動く骸骨。ただし武器を持っている。しかも弓矢。 「弓と矢を器用に使って攻撃する三体のエリューション・アンデッド。気をつけて、向こうは暗闇でも動く」 それに、連携をとって攻撃をしてくるらしい。フェーズは1だが、油断ならない相手だろう。 「依頼の概要自体は簡単だけど、ちょっと特殊な場所と変わった相手。気をつけてね」 リベリスタたちに向けて、真白イヴは涼しくも真剣な顔で言った。放っておけば犠牲者が出てしまうのだ、その眼には真摯なものが込められており、リベリスタたちはそれをまっすぐに受け止めた。 だから、その眼に対する返事は……。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:nozoki | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年10月13日(木)23:43 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●洞窟を覗くもの リベリスタたちは地下鉄内の線路を映画のように進み、うっかりすれば見過ごしてしそうな入り口を見つける。都会の地下にぽっかりと空いたこの穴が地下空間に繋がっているとは、それこそ映画のようである。B級だが。 「面倒な場所に居るものだな。墓穴に籠もるなら、大人しく眠っていればいいものを」 ここまでの道中、表情を変えず周りをきょろきょろと見ていた『普通の少女』ユーヌ・プロメース(BNE001086)が、ここに来ても表情ひとつ変えずに呟いている。手には照明弾とカラーボール、その額には暗視ゴーグルもあり、準備万端という格好なので、無表情でも地下探索を楽しんでいるのが分かった。 「昔の戦争でも、狩りでも、有用な弓は危険なものだよね。となると、今回の敵の厄介さがわかろうもの」 ユーヌの恋人である『リア(※不具合)』結城 竜一(BNE000210)の方は戦いの方に関心が寄っていた。竜一は近接型である自分が射手との相性が悪いことを自覚しているため、灯りを持たず気配遮断を使って動くつもりだ。ピンチになった仲間を庇う覚悟もある。 「無茶する竜一も心配だが、酷い怪我するなよ?」 しかしまぁ、そういうところはユーヌに見抜かれている。僅かに心配を含んだ見つめた瞳を見ながら、竜一は胸を張って言った。 「俺のゲーム知識的に、狙撃手なんざ居場所さえ見つけちまえばこっちもんだ。相手の位置探しが勝負を分けると俺は思うんだぜ」 ゲームの知識が自信の源なのか、とユーヌはやっぱり表情変えず思いながら、長い黒髪を弄っていた。ユーヌなりの心配の表れである。 「洞窟にスケルトン。RPGのお約束!」 うさみみとヘッドライトを振り回しながら、『素兎』天月・光(BNE000490)はそれこそウサギのように跳ね回っていた。これまでの道中もそんな風に進んできた為、戦う前から擦り傷がいくつもできている。とはいえ、本人は気にせず、絆創膏だらけの引き締まった体を動かし回っていた。 「でも、暗闇に足場の悪さと来ているからただの雑魚とはいかないのか? でも、負けないぞ!」 手を振り上げて、メガネ越しの笑顔が地下を照らしている。 「洞窟探検でお化け退治だなんて心躍るシチュエーションだよね、特に男の子にとってはさ」 わくわくを抑えきれないのはもう一人。『R.I.P』バーン・ウィンクル(BNE003001)は顔を緩ませながら、洞窟の中を覗き込んでいた。しかし暗くて何も見えないので、バーンは頬を膨らます。 「それにしても何のための空間だったのかな? キネマだったら宝物とお墓でも守っているのがお約束だけど」 12歳の光はRPGに例えたが、バーンは76歳らしく、キネマと言って例えていた。 それから、バーンは覗き見るのに飽きたのかぴょんと跳ねて周りに譲る。 「この空間いったいどういう空間なんだろうな」 その空いた場所に廬原 碧衣(BNE002820)が入って、代わりに覗き込んだ。やっぱり何も見えない。額に付けていた暗視ゴーグルを下げて、改めて見てみる。すると、今度は広いことが分かる。広すぎて広いこと以外は分からないが。 「それに残った死体がエリューション化したというのであれば、何かがあったという事だろうし……。戦闘後に余裕があればその辺も解明しておきたいな。また同じような事が起こっても面倒だしな」 ふう、と一息を付いてその場所から離れつつ、碧衣はここの調査を決意する。 「骸骨の弓手との腕比べになりそうですね。私もスターサジタリーの端くれですので、この勝負に受けて立ちたいと思います」 相手は遠距離攻撃を得意とする骸骨だ。ならば、と『デモンスリンガー』劉・星龍(BNE002481)は持ってきたライフルで肩を叩きながら撃ち合いの覚悟を決めた。銃を弄るよりも酒とタバコ、をモットーとしている劉であるが、煙が溜まる地下空間ではいつも咥えているタバコを仲間の前で吸うわけにもいかず、戦う前に酒を飲むわけにもいかないので、銃しかないのだ。 「……まあ、私は修行不足だな」 パンクロリなファッションに付いた埃と土を払いながら、その言葉を受けて碧衣は一応持ってきたクロスボウを見た。撃ち合いするためのものだが、これだけ難しそうな地形だと、射るよりも他の戦い方をした方が無難なのだと判断したのだ。 「貴方の分も戦っておきますよ」 戦闘に向けて劉は黒手袋を装着し直し、黒いスーツを着直す。サングラスはここまでの道中で使ってきたが、外して暗視ゴーグルを装着する。準備は万全だ。 (全ての敵を滅ぼす事。それ以外に興味は無いわ) ここまで無愛想な表情で冷淡に歩いて来ていた『ネメシスの熾火』高原 恵梨香(BNE000234)は、心の中でぶっきらぼうに言いながら、ちょっとサイズの合わない頑丈なブーツの紐を締め直していた。ストイックな恵梨香であるが、見つけた頑丈なブーツは少しサイズが大きかったのだ。体が小さい故の悲劇である。 「問題ないわ」 とはいえ、それが戦闘に支障が出るレベルではないので、恵梨香は呟きながら準備を終えた。 「よし、準備はできたな。行こうぜ!」 一方、『てるてる坊主』焦燥院 フツ(BNE001054)は発光していた。スキンヘッドと発光が合わさり、どこか後光が差しているようにも、スキンヘッド自体が発光しているようにも見える。 ともかく、リベリスタたちはこうして準備を終えて、洞窟内へ向かった。 ●まっくら洞窟 斥候役とふたつのチームに分かれて洞窟内を探索することになったリベリスタたちは、壁を横にして円を描くようにして動いていた。 「まぁ、無いよりマシだ」 ということで張られたユーヌやフツの守護結界に守られつつ、ライトの光とフツの光を使って探索している。できるだけ声は小声で、できるだけ気配を悟られないように動いている。 「……」 劉は感情探知を使って地下空間内の感情……骸骨のものがあればそれを探るつもりであったが、純粋な殺意だけが感じ取れて驚いていた。声には出さないものの、超直感で動き回る何かが居ることも分かってもいる。改めて、戦うしかないエリューション・アンデッドであることを確認して、劉は帽子を深く被りなおした。 恵梨香はその気配のことを伝えられると、何もない方向に手持ちのもるすとらっぷを投げつける。……特に反応はないので、恵梨香は少し悲しい気分になった。 「少々眩しいから、気をつけろよ?」 地形的に把握が難しい場所に骸骨が位置することに気付いたユーヌは照明弾を使ってその位置を確認。そこに竜一が光を付けたままの懐中電灯を投げ込んで、動いている骸骨の存在を把握させた。その数は三。既に気付いていたかのように、リベリスタたちを見ている。 びゅん、と風を切るような音と共に、素早く射られた矢がリベリスタたちの横を通り過ぎた。既に戦闘は始まっているのだ。 「サーチアンドデストロイだね! がんばろう!」 「ここからが本番ですね」 光の言葉に返しながら、お返しにと、劉はライフルを構えてスターライトシュートを放つ。しかし、それは地形に阻まれて一体にのみ命中した。阻まれた個所は崩れ落ちたが、受けた骸骨はまだ元気に動いている。 「そこね。外さないわ」 続いて、恵梨香がフレアバーストを使って骸骨たちを焼いた。阻む地形は劉によって破壊されていたため、その攻撃は見事に当たったのだ。とはいえ、フレアバーストではまだまだ骸骨たちを倒しきれない、彼らは平然と弓を構えて近づいてきている。 弦が鳴り、矢が連続して発射された。その様子は正面から降る雨のようで、視界の中に何十発もの矢がある。 「俺こそが、守護神だ!」 飛んできた矢の雨を、竜一が後衛の代わりに受けながらそう言ってみた。一発二発三発……骸骨が放った矢をほとんど受けきることはできたが、その体はほとんどボロボロであり、膝を付き始めていた。 「当らないよ!」 同じく、前衛で矢を受け続けていた光にもダメージは蓄積していく。数発を手に持ったラージシールドやブロードソードで弾くことができたものの、連射相手には根本的な解決にはならない。 「まぁ、微々たるものだが」 そんな光を傷癒術で回復させながら、ユーヌは目を細める。矢は途切れることなく発射されており、前衛もいつまで持つか分からない。割と厄介な状況だ。 「味気ないな。少しはマシな色になっただろう?」 とりあえず、とユーヌはカラーボールを投げて骸骨を色分けしていく。これで見間違えることはないだろう。 「南無阿弥陀仏。突破はできそうか?」 フツも竜一を傷癒術で回復させながら、状況を見る。連携を取ってきている相手は、弓をとにかく連射することに集中しているようだ。 「まかせな!」 その間に高く障害物に守られた位置に登った碧衣がトラップネストを使って、ダメージの蓄積が少ない骸骨を麻痺させる。それによって、骸骨たちの連携は崩れて、矢の雨は少しずつ収まっていく。 「少し外したな。私はこれを続けるから、後は頼んだ」 戦いに関する感情を内に秘めつつ、碧衣は凛とした顔を皆に見せて安心感を与える。 「君たちが弦を鳴らすなら僕は悲しみを謳おう、力ある者を打ち砕く運命の一撃を」 トラップネストによって麻痺をしなかった骸骨の内一体を狙って、踊るようにバーンは魔曲・四重奏を奏でて攻撃していく。その一撃で吹き飛んだ骸骨は、体を構成するパーツがポロリと落ちて崩れ落ちそうになる。 しかし、アンデッド故の執念か、得体の知れない恨みの力か、骸骨は体を繋ぎ止め、弓を手に取り連射を続行した。残り一体とも連携したそれは勢いを増しており、矢面に立っていた竜一と、前に出ようとしていた光にかなりのダメージを与え、膝を付かせた。 「此処で俺が倒れると言う事は、次に誰かが倒れるかもしれないと言う事。なら、俺が倒れるわけにはいかないじゃないか!」 大見得を切り、竜一は右手で頬を拭って立ち上がる。本人的には血を拭ったつもりなのだが、実際には汗を拭いただけだ。……とはいえ、そうしてカッコつけることで自身を奮い立たせているのは、こうしてフェイトの力を使ってまでも皆を守りたいからである。 「へいへい。兎狩りもできないのかい?」 光もフェイトの力を使って意識を取り戻し、膝をバネのように折り曲げてから、勢い良く骸骨に向けて跳び込んでいく。 「狩りの時間が終っただなんて思わないでよね」 自分のところに攻撃が集中するように挑発を織り交ぜながら、光は幻影剣を使って骸骨たちにお返しの攻撃を決めた。ダメージが多く蓄積していた一体はその一撃を食らって崩れ落ち、ただの骨へと変わっていく。 「集中して攻撃。相手が動く前に」 さらに、まだ動けているもう一体に対して、恵梨香のマジックミサイルが飛んでいく。複雑な地形を縫うように放たれたその攻撃は、骸骨の体を嬲るようにしてダメージを叩き込んだ。 お返しに、と矢は放たれて恵梨香の体に向けて飛んでいくが、それはやはり竜一の体に防がれる。 「この程度、どうってことはない。そうだろ?」 グッ、と親指を立てて竜一は不敵に笑う。 「まったく。……まぁ、穴蔵に住み着いてるだけあって、目が節穴のようだな?」 その返しにユーヌが陰陽・星儀を使い、骸骨の身に不吉と不運の星を降臨させる。竜一が無茶をしているからか、それを放ったユーヌの顔は少しむすっとしていた。 不運と不吉に見舞われた当の骸骨は、足を踏み外して転ぶ。カタカタカタ、と骨を軋ませながら立て直そうとするその姿は、とても不気味である。 「今度こそ安らかに眠れ」 そこに、バーンの魔曲・四重奏が飛んで行き、とどめを刺した。終わるときは呆気ないもので、ただの骨となったそれに向けてバーンは冷笑を浮かべた。 「さて、と。後はこの一体だな」 トラップネストでの足止めを止め、ピンポイントに切り換えて攻撃を始める碧衣。 「悪いな。恨み事は後で聞く」 骸骨たちを倒したことで矢の量が著しく減少し、回復の手に余裕が出てきたフツも式符・鴉を使って追撃し、ダメージを与えていった。 「……」 サングラスを指で調整してから、劉はライフルの標準を合わせていく。連射された矢が劉の顔や帽子を掠めていくが、劉は涼しい顔でそれを無視。 「私たちの勝ちですね」 そして、劉がピアッシングシュートの為にライフルの引金を引き――戦いの決着を付けた。骸骨の中心を撃ち貫き、ただの骨へと変えたのだ。 ●戦いの後は…… 劉は仲間たちから離れた場所でタバコを吸いながら、持ってきたウィスキーを遺骸に向けてかけていた。彼なりの鎮魂法である。 (彼らの想いも思い残すことなく、この戦いで昇華できたら良いのですが……) そんな風に、劉は思っている。 「死んでも消えない恨み辛みか……悲しいね」 埋葬するために箱へ遺骸を詰めつつ、光も骸骨であった人の気持ちを想う。戦った相手とはいえ、元々は人なのだ。丁重に葬りたいのだろう。 「何か言いたいことがあったら、何でも聞くぜ。恨み言だって構わねえ」 そんな中で、フツは交霊術を使い、彼らと会話をしていた。こんな暗い場所に置き去りにされた人々の為に、慰霊しているのだ。 何でも、ずいぶん前の時代の探検家パーティだったらしく、地下へと至る洞窟を進む内にここまで迷い込んでしまったらしい。その内に地震が起き、閉じ込められてしまったとか。 「やっぱり、冒険心をくすぐるシチュエーションだもんね」 碧衣とバーンは洞窟内を探検していた。これほど広大な空間に何があるのか、興味あるのである。最も、バーンは好奇心から、碧衣は責任感から、という違いがあったが。 「二度と、こんなところに人が迷い込まないようにしないとな」 「それがいいと思う」 碧衣の言葉に、恵梨香も頷いた。誰でも、こんな広くて暗い場所にずっと居たらおかしくなってしまう。 だから、迷いこんでしまう人が出ないためにも、碧衣の提案でこの場所は封印されることになった。 「じゃあな。強かったぜ、お前たち」 深い闇の中で起こった事件は、これにて解決である。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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