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何を基準でと言ってはいけない最大トーナメント編

●リベリスタでもホッキョクグマとタイマンできるやつは稀だと思う
「全選手入場です!!」
 マイクを握った実況者が大きな声で観客を賑わわさせた。それに合わせ、彼らはこの地下闘技場へと姿を現していく。

「アークの誇る大鉄壁!! その強固さはタイマンでも魅せてくれるのか! 『デイアフタートゥモロー』新田・快(BNE000439)だァ―――!!」

「右を見ても左を見ても、こぞって自分をお前と名乗る!! 俺の名は『ガントレット』設楽 悠里(BNE001610)!!!」

「デカアァァァァァァ……くもないか!! 正直一人はこれを混ぜておかにゃいかんと思った! 『誠の双剣』新城・拓真(BNE000644)だ!!」

「元ネタで強い女はヤクザに蹴りを入れていたッ!! そんなことよりグラップラーな格好させても書き手が怒られたりはしないのかッ! 『現の月』風宮 悠月(BNE001450)!!」

「ある意味最大の問題児!! どうして今まで刺されなかったんだ『不滅の剣』楠神 風斗(BNE001434)!!!」

「タイマンなら絶対に敗けん!! このフレーズを当てはめるならお前だと思った『消せない炎』宮部乃宮 火車(BNE001845)だ!!!!」

「溢れ出るリア充臭!! 壁よりもお前の顔を殴りたい!! 『はみ出るぞ!』結城 "Dragon" 竜一(BNE000210)!!」

「ステシ開いた時のなんとも言えなさナンバーワン!! アルバム1ページ目の3割が半裸!! 『神速』司馬 鷲祐(BNE000288)!!!!」

「――――以上8名によって、地下闘技場リベリスタVSエリューションを行いますッ」
 観客席より響き渡る謎のありがとうコール。
 どうしてこのような事になったのか。それには少しだけ時間を遡らねばなるまい。

●リベリスタでもヘリコプターに引っ張られて平気な奴は稀だと思う
 エリューション・フォースが出現した。その報を受け、いつものブリーフィングルームに集まったリベリスタ達。しかし、その説明にと映像を流していたモニターの電源は、突如『運命オペレーター』天原和泉(nBNE000024)によって切られてしまう。
 怪訝に思った彼らが彼女の方を向くと、彼女は表情も変えずにこう言った。
「必要な分は見せたということだ。これ以上は見せぬ」
 間違ってる。あんた今間違ってるよ。
 しかし、それを口にだすのは憚られた。なぜなら彼女は今日とても黒かったから。お優しく寸勁でも打てそうなほど黒かったからだ。
 さて、事の経緯はこうである。
 冥時牛乳の管理する恵観区内に存在する大江戸ドーム。普段はスポーツの試合やイベントに使用されているのだが、この地下には一部の者にしか知られていない裏の闘技場があるのだとか。
 そこに、エリューションが住み着いてしまったとのことである。彼らは皆、格闘家の怨念。それぞれが1vs1、所謂タイマンかつ素手での戦闘でしかダメージを与えられないそうだ。
 無論、一般の格闘家で敵うはずもなく、こうしてリベリスタにお鉢が回ってきたのだと。


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:yakigote  
■難易度:EASY ■ リクエストシナリオ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2014年11月01日(土)22:09
皆様如何お過ごしでしょう、yakigoteです。

冥時牛乳の管理地域、恵観区の中にある大江戸ドーム。その地下にある闘技場にエリューションが現れました。彼らを打ち倒すまでこの施設を利用することは出来ません。現れた8体のエリューションをそれぞれタイマンで打倒してください。

※大事なものは勢いです。ネタ被りだけは避けましょう。
※自分の戦うエリューションがどんな感じかまで指定してOKです。

●エネミーデータ
格闘家のエリューション・フォース
・それぞれが異質かつスペシャリストな雰囲気を漂わせる格闘家のエリューション・フォース。素手かつ、一対一の戦いでしかダメージを与えることが出来ない。

●シチュエーションデータ
砂地の円形闘技場。全周を観客席が囲んでいる。足場を気にする必要はないが、砂の中にはこれまでの戦いで飛び散った歯や爪も混じっていることだろう。
参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
ハイジーニアスデュランダル
結城 ”Dragon” 竜一(BNE000210)
ハーフムーンソードミラージュ
司馬 鷲祐(BNE000288)
サイバーアダムクロスイージス
新田・快(BNE000439)
ハイジーニアスデュランダル
新城・拓真(BNE000644)
ハイジーニアスデュランダル
楠神 風斗(BNE001434)
ハイジーニアスマグメイガス
風宮 悠月(BNE001450)
ナイトバロン覇界闘士
設楽 悠里(BNE001610)
ジーニアス覇界闘士
宮部乃宮 火車(BNE001845)

●リベリスタでも地球パンチで地震を止められる奴は稀だと思う
 脳が揺れると相手がぐにゃぐにゃに曲がって見える。

「白虎の方角ッ!!!」
 実況兼司会進行の男がマイクに向かって叫ぶ。主人公よりも戦っている本人たちよりもよく喋る彼のことだ。今日も男達の戦いを盛り上げてくれることだろう。
 選手紹介(OP参照。アレは一試合ごとの冒頭ダイジェストだ)が始めると、観客が多いに盛り上がる。某長寿コミックのモブと同じくらい作画に差があるがきっとわざとなのだろう。
 武器の使用以外の一切を認めるといういつもの説明の後に両者が立ち位置につく。
 観客席にまで伝わる緊張感。勝負の時間はいつも短い。事前のモノローグのほうが遥かに長いほどだ。長寿ボクシングコミックあたりと比べると本当に戦いは短い。彼らの一撃一撃は常に必殺を保っており、全てが余裕を持って受け止められるような代物ではないからだ。
 緊張感。地下だというのに、砂埃が舞う。
 スタッフの一人がバチを振り上げると、呼応と共に銅鑼を慣らす。
「始めいッ!!!」

●リベリスタでも遥か太古の時代から生きている奴は稀だと思う
 誰か知らないけどちょくちょくインタビュアーが来る。

『はみ出るぞ!』結城 "Dragon" 竜一(BNE000210)は太い男だった。何もかもが太い男が、そういったのだ。
「ここで一番強い人とケンカをやらせてもらいたいんだけどね!」
 頼るべきは自らとともに歩み、鍛え上げたこの五体。それのみを信仰する。そこに至った何もかもを否定しない。二刀流。例え剣がなくとも。スキルのメリットを半分捨て去ったこの状態でも。けして譲らない。これこそが超実践二刀流。故に、
「そちらもぜひおやりなさい、本物をッ。刃物もッ。不意打ちもッ!」
 全てを武であるとして処理する。この男はスタッフの説明を聞いていなかったのだろうか。
「もう……まいったな―――」
 ヤクザ風のエリューションフォースが言うが早いか、そいつが手にしたサングラスを自ら砕く前に竜一は地面の砂を掴み投げつけ、逆にこちらが目潰し。そのまま回し蹴りでふらつかせるとこめかみに肘鉄の連撃、鳩尾への抜き手をダメ押しで突き刺した。
「卑怯かね?」
 この言葉を言われたらもう何も返せない。
「俺は武術家さ!!」
 言ったもんがちである。
 ヤクザ風エリューションの視点からするとぐにゃ~っと曲がった竜一は彼の腕を取ると、そのまま飛び上がる。飛び腕ひしぎを思い起こさせる動き。しかし実態は関節技と打撃技の複合。両脚を噛み砕く竜の顎になぞらえ、頭部への強烈な一撃。そうして腕をとったまま相手を地面に叩きつけたのだ。
「竜 王 完 了 !」
 よし、そろそろ突っ込むぞ。お前、何もかも間違ってるからな!

「敗北を知りたい……」
 到底勝者とは結びつかぬ格好で『神速』司馬 鷲祐(BNE000288)は言う。半裸。半裸である。もはや正装を通り越して私服のような安定感。ところでラニるってなあに?
「……「死ぬにはいい日だ」だと?」
 彼の相手はホワイトハウスに侵入しそうな日系人ぽいエリューション。男は鷲祐に対し、ひとつの提案をする。
「ハンケチをつまみ、離した方の負け……? フッ、面白い」
 このへんのくだりは思い切ってカットする。男が抓むだ抓まないだはっきり言ってすげえ格好悪いからだ。
 よって、
「最高速を生み出すには大地を踏み締めその反作用を用いるが骨頂。貴様の導く「核の硬さ」もまたその一端―――故に、大地に超真空を発する程に張り付けたこの脚が繰り出すはッッ! 地球そのものの蹴り――!! 衛星監視でGPSを狂わせるなど造作も無い。この俺の速さは、地球と大地が諸手で支え崇め奉るッッそして神速の蹴りッ! それでも! なお! 立つならッ!!」
 最早どっちがどっちだかよくわからない。鷲祐よ、お前は一体どれなんだ。
「さぁいくぞ、全身の筋肉を液体へ……弛緩させそして気体にまで……時速なぞ考えてない。測る手段は『この世界に』ないッッ!! 爆発的な緊張が導くこの速力! 速力×加速×スピード=破壊力ッ! 新たな技と力を以てッ! 俺は今更なる未来を開くッ!!!」
 最早混ざりすぎて何が何だか分からない。そんなカオス。カオスすぎてひとつ確信する。そう、こういうことって大抵、
「夢―――」

「若いなら若いまま、未熟なら未熟なまま、5年目をぶつけたい。クロスイージスに殉じたいのです。イージスじゃなければいけないのです」
『デイアフタートゥモロー』新田・快(BNE000439)の出で立ちは道着姿である。アークの制服カラーで染められた道着。黒帯を巻いて、胸にはアークのエンブレムワッペンが縫い付けられている。
 果たしてそれは何の段位であるのかとは問うてはいけない。たぶんクロスイージス5段くらいだ。きっとそうだ。
 相手をするは中国拳法家っぽいエリューションだ。なんだか、出てきた当時は嫌みったらしいのに中盤から敵にも情けをかけそうな色黒である。
「この試合のキャッチ・コピーを知ってるかい、Eフォース君。リベリスタVS竹ヤリ」
 半分まんまである。意味がわかりにくい上に負けフラグだ。
 敵を待ち受ける構えを取るものの、空気圧の目潰し的な攻撃に怯み、出鱈目に攻撃したところを見事にカウンターされて吹っ飛ばされる快。
「だぁおっ!」
 持ち前のタフネスでなんとか復帰したものの、気づく。クロスイージス、ステゴロに向いてない。
 ならばどうする。イージスであることは捨てられない。ならばそれ以外に何とする。
(俺はまだ使用っちゃいない! 俺だけが掴んだ―――俺だけのラストクルセイドッ)
 最新、最強、最善、最良、現在最も進化したラストクルセイドを。
「最後に辿り着いた最終形態が、あろうことか―――当てないラストクルセイドだったなんて」
 これも負けフラグである。

『誠の双剣』新城・拓真(BNE000644)が対峙した先、敵であるエリューションはその視線を受け止めた。その様を見て、いや感じ取って拓真は感心したように笑う。
「ふむ、斬った……と思ったが躱したか」
 そうはいうものの、拓真の腕には何も握られておらず、規範に法り徒手空拳である。今先ほどは、小手調べとばかりに真正面から叩き切るイメージだけを相手に送りつけたのだ。
 相手にも困惑の表情。刃はない。だが、受け止めれば真に切られうる。そう思わせる何かが確かにあった。
「俺ほどになると、この身こそが刃よ。帯刀の必要もない」
 これぞ無刀取りの更なる上を行く無刀斬り。なお、無刀取りとこの無刀斬りはまったくの別物である。進化系的なやつではない。
 相手が放つ蹴り技を、そのまま受け止め、掴む。
「ほう、変わった事をする……立合いの最中というのに、自ら好んで安定の欠く片足になるとは……」
 そのまま持ち上げ、宙に浮かんだ相手を地へと叩きつける。しかしこのグレーな色したムキムキの弟みたいな名前のスキル強いな。
(相手はそう容易くは倒れんだろう。だが、見失うな。立ち会う相手は格闘家、故に人と同じよ。人への勝ち方なら心得る。否、人への勝ち方しか己は知らぬのだ──―!)
 リベリスタのお仕事はどっちかっていうと人外相手のほうが多いです。
「終いにしよう、中々に遊べた戦いだった」
 首筋に、手刀。無手であったはずだ。それでもエリューションの首は飛び、虚空へと霧散する。
「全く、何処で何が役に立つかは解った物ではないな」

 ガプッ。メリィ。モニュ。モグ。
 自分の手番が来る前に、『不滅の剣』楠神 風斗(BNE001434)は腹ごしらえを行っていた。ステーキと、炭酸抜きのコーラである。しかし、体を作るために米と肉ばかり食うというのは聞いたことがあるが、炭酸抜きコーラってどうなんだろうね。普通にスポーツ用飲料とかじゃ駄目なんだろうか。
「さァて、じゃあ試合開始といこうかおっと、まず最初は握手だな。戦う相手には敬意を表さないと―――」
 武道家とはけしてスポーツマンではない。よって、紳士的に振舞うのは自由だが、その際に生じた隙も全て本人の責任である。卑怯という言葉はないのだ。よってこの際、発生したものは急所攻撃―――金的である。
 白目向いて腰だけが妙に浮いた姿勢で飛び上がる風斗。これはたぶん女性関係的な恨みがエリューションに感応したっぽい何かだ。
「俺としたことが、戦いの場で馴れ合いを演じてしまうとは……おかげで目が覚めたぜ……待たせたな、さあ始めようか、ガチンコをよ……」
 深読みすると下ネタである。
 人は己の筋力を30%ほどしか発揮できていないという俗説が存在する。100%には自らが耐えられぬのだと。それならば、それに見合うだけの肉体を備えられたなら。その力を、『人間を打撃する』ことに用いたならば。
「人体のリミッターを解除しッ! 100%を引き出すッッ!!」
 そして人には、更にその先がある。100%は上限ではない。
「120%ッッ!!!」
 グレーな色したムキムキの弟みたいな名前のスキルと覚えよう。正確には違うけど。

「地下に砂地の円形闘技場……それも、相当使い込まれた形跡がある。Eフォースの基は、そこで敗れるか敗死した格闘家の怨念という所ですか。誰が作ったのかは知りませんが、あまり表沙汰には出来ない使われ方をしているようですね」
 女性である、というだけではないのだろうが。それが最たる点として、『現の月』風宮 悠月(BNE001450)はこの空気の中異彩を放っていた。
 男臭い。ともすれば血なまぐさいこの会場。その演舞台にひとり、女が立っているという光景は、観客達にも伝わったのか。喧騒から一転、静まり返った場を形成していた。
「しかし、先程の和泉さんの様子からすると、彼女はもしかして……まあ、彼女がどんな趣味を持っていても驚く事ではありませんけれど」
 酷い言われようである。この書き手以外の和泉さんは椛の髪型で「デュエルしろよ」とか言いませんよ。
「―――さて。素手で一対一の勝負が必要という話でしたね。格闘技の試合……そういう『制約』ですか」
 魔術師、魔導師と呼ばれる類に連なる悠月にとって、素手での近接戦というのは得手としたものではない。しかし、彼女と手荒事専門とも言えるリベリスタである。そういったものに全くの不心得者というわけでもなかった。
 魔を練り、魔を紡ぐ。たぶん某路上喧嘩の布ひらひらさせて戦う的なアレなのだろう。
「―――何が相手であろうと、容赦はしません。その怨念の全て、祓わせていただきます」
 …………うん。やっぱひとり空気が違うよな。

「なんだか良く分からんが、タイマン張ってぶち抜きゃ良いんだな?」
『消せない炎』宮部乃宮 火車(BNE001845)が現れる。
 曰く、タイマンというのは度胸と根性でやるものだ。度胸と根性なんて簡単なものだ。度胸と根性を出せばいいのだから。
 例え骨を折られようが。ぶん殴られようが。目玉が飛び出ようが。車に轢き潰されようが。拳銃で撃ちぬかれようが。レーザーのような必殺技をその身に受けようが。
「最後の最後、心折れてない奴だけが―――勝つンだよ」
 火車は防がない。防御をしない。寧ろ折れた方の腕で殴り、寧ろ急所で相手の拳を攻撃する。
「ビビった奴が『勝った』って言えんのか?」
 ダメージは大きい。健全体から瞬時に満身創痍へ。それでも折れない。火車はその程度で敗北に甘えない。
 その勢いに気圧され、距離を取ろうとする相手を上着を使って絡めとる。
「服も体の一部だろぉうがぁ?」
 ゼロ距離。小細工の不可能な距離。技の意味が最大限に損なわれる距離。行われるのはただの殴り合い。折れた腕で、ひん曲がった足で。血を流した頭部で。
「そうぅうるあぁぁぁぁッ!」
 技術を用いずに、互いの腕力で殴りあうのだ。そこで勝利するに必要な物はなんだろう。相手を凌駕するパワーか。何度殴られても倒れないだけのタフネスか。否、それよりも、それらよりもこの場では気合が勝利する。
 火車がエリューションのパンチを自分から顔面を出して受け止める。ズレたインパクトがEフォースの拳を破壊した。
「どっちが先に諦めッかなぁぁあ!?」

「普段から格闘で戦ってるから僕はまだマシだけど……」
 武器を用いぬという特殊な環境での戦闘。『ガントレット』設楽 悠里(BNE001610)は気を引き締める。
「というか冥時牛乳は何を考えてこんなとこを作ったんだろう……」
 そりゃまあ最強を見たいからではなかろうか。
 純粋な格闘戦の経験は、悠里と言えどそこまでこなしているわけではない。だが、格闘家のエリューションフォース。その修業にはもってこいの相手だった。
「こいつ……強い……!」
 強烈な張り手。鞭のように振るわれたその打撃は、皮膚表面を削り、神経に極大の信号を与えてくる。ダメージは少ないが、連続で起こる激的な痛みが精神を摩耗させるのだ。
 その上で、毒手。毒手である。皮膚を破りながら、その中へと蟲毒に漬けられた腕により害悪が混入される。
 辛くも勝利したものの、悠里の姿は見るも無残なものであった。皮膚の至るところが剥ぎ取られ、アレたぶん毒じゃなくて飯食わなかったせいだと思うけど侵された毒でガリガリになっている。
 すぐに治療を。そう言いたいところだったが、間の悪いところに想定外のエリューションフォースが追加で出現。タイマンルールが発動されて仲間は助けに行けず、悠里が倒すしか無い。
 しかもそいつも毒手を使うのだ。毒で攻撃される悠里。先ほどまでの精悍な彼はどこへやら。一方的に打ちのめされる。この差で毒使う必要がどこにあったのか。非情。あまりに非情なエリューション。しかしその毒はさっきの毒となんやかんやでなんやかんやするからして、
「―――裏返ったァッ!!!」

●リベリスタでもババアのキスで現代に転生した奴は稀だと思う
 主人公がどれくらい強いのか時々わからなくなる。

「設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ」
 何の打ち合わせをしてあったのか、皆が口々にそう叫びだす。
「設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ」
 今や毒は裏返り、薬となった。悠里の肉体も以前の輝きを取り戻している。
「設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ」
 やまない設楽悠里復活コール。かつてここまで雑なエンディングがあっただろうか。
「設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ設楽悠里復活ッッ」
 なお、復活した悠里にエリューションは嘘のようにボロ負けした。
 地下闘技場の平和は守られたのである。
 やったぜ。
 了。

■シナリオ結果■
大成功
■あとがき■
やったぜ。