● その日リベリスタ達が従事していたのは、アメリカでのフィクサード討伐だった。 アメリカ東海岸沿いの小都市で起きた、猟奇殺人事件。老若男女を問わずバラバラになって発見される被害者を前に、地元のリベリスタ組織はアークへ出動を要請した。 アメリカは神秘的には後進国である。アメリカのリベリスタ達は総じて質が低い。それこそ手段を選ばずに軍などを動かすのであれば、フィクサードを倒すことも出来ようが、それでは混乱を助長しかねない。 アークが選ばれたのは、そこで余計な混乱を引き起こすこともなく、確実にフィクサードを討つことが可能な戦力だったからだ。 アーク評価の上昇が近年であることを考えれば、無数の要因が絡んだ偶然の結果だ。 しかし、その選択がアークと恐怖神話の体言者を結びつけた。 その引き寄せ合う力を、人は運命と呼ぶのかも知れない。 ● まったく、最近忙しくてかなわない。 仕事のノルマが多過ぎるんだ。 材料の動物を捕まえてきて、中身を取り出す。いらないものは捨てて、大事な部分をケースに入れる。ケースは倉庫に仕舞う。 言うのは簡単だけど、意外と難しい。 とは言え、しごとに勤しんでいる時はとても楽しいのだから文句は言えない。じぶんが偉大な何かと一体化するあの感覚。あの素晴らしさは何物にもかえがたい。 だから仲間達にも教えてやったのに、あいつらは分かろうともしなかった。だから、中身を取り出してやったんだ。 でも最近ふと思う。 あいつらとは何の仲間だったんだろうな? 一緒に何かすごいことをやってたような気もする。悪いことかもな。 悪いことは良くない。 それにしても、中身はやっぱりきれいだ。 灰色でつるつるしていて。 これがあんなくだらない動物の中に入っているんだからおどろきだ。 きれいでとてもうつくしししい。 あれ? なにかものおとがしたぞ? どうぶつがはいってきたな。 つかまえてなかみをとりだすんだ。 あれだけいればのるまはたっせいできるもんな。 ● フィクサードのアジトに突入したリベリスタ達は当惑していた。アメリカのリベリスタ組織の支援を受けながら探索を行い、発見したアジトへやって来た所だ。 『万華鏡』の効果が薄いアメリカだ。不測の事態が起きることなど織り込み済みだ。 しかし、ここまでは予測できるものではない。フィクサードが何者かの眷属と化しているなどとは。 虚ろな目をして涎を垂らしながらフィクサードはナイフを振り回している。その後ろに控えているのは、蝙蝠のような一対の翼を持つ、人型サイズの甲殻類達だ。およそ知性を感じさせないおぞましい怪物達だが、そこからは猛烈な悪意を感じる。 そして、リベリスタ達は見た。 不気味な怪物の足元に転がる銀色の筒。そこに浮かぶものの影を。 この場にあった真実を理解したリベリスタ達は、その邪悪さに吐き気を催す。しかし、恐怖に足を止めようとはしない。 リベリスタ達はそれぞれの得物を手に、異界よりの使者に立ち向かうのだった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:KSK | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年05月14日(水)22:58 |
||
|
||||
|
■メイン参加者 8人■ | |||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
● 「何だこれは! まともじゃないぞ!?」 「おいおいおい、こいつはどう見てもまともじゃねぇぞ」 歴戦の戦士である『Brave Hero』祭雅・疾風(BNE001656)もさすがにこれには言葉を失った。『(自称)愛と自由の探求者』佐倉・吹雪(BNE003319)は帽子を目深にかぶり直して悪態をつく。 傭兵という形でアメリカにやって来たものの、疾風の本質は『ヒーロー』。連続猟奇殺人を行うフィクサードに義憤を覚えたし、現地の人々の日常を取り戻すために全力を尽くすつもりだった。吹雪だって似たようなものだ。いい加減な男であるが、リベリスタとしての節度は弁えている。 そんな彼らもこの事件に関わる中で、どこか異質なものを感じていた。そして今、その異質さは現実のものとなってリベリスタ達の前に現れたのだった。 フィクサードを探してアジトに辿り着いてみれば、まったく別の何かがそこには巣食っていたのだ。 追っていたフィクサードの後ろで、不気味に蠢くアザーバイドの影。 「エリューション絡みの化物やキマイラは見慣れているつもりだったが……こいつ等から感じる不快感は一体何だ?」 「よく分からねぇけどあのザリガニもどきはやべぇ、出来れば係わり合いになりたくねぇ位だ」 『ラック・アンラック』禍原・福松(BNE003517)はガリッと加えていたキャンデーを噛み砕く。 エリューション化による強制進化はその名の通り、制御できない。時として、常識ではありえないおぞましい何かを生み出すものだ。だが、こいつらからは明らかに異質な気配を感じる。 近しい感覚を上げるというなら、生理的嫌悪感。 もっと言うのなら、本能が恐怖し、彼らの存在を拒絶している。身体の底から名状しがたいおぞましさが湧きあがってくるのだ。 「どうやら、<恐怖神話>は一筋縄ではいかないようだな」 そう言って、握るリボルバーの弾丸を確認する。 恐怖が無い訳ではない。 しかし、恐怖していることと勇気を持って戦うことは矛盾しない。恐怖に耐えることこそ、人間の尊厳そのものなのだから。 「出来れば係わり合いになりたくねぇが……あれの正体が何だろうと今はやるしかねぇのか」 「エリオットはザリガニに操られているのか? これが元凶か! まるで地獄だな。行くぞ、変身ッ!」 吹雪はナイフの握り心地を確かめるようにすると、腰を落とした姿勢から一気に飛び出す。高速の跳躍から縦横無尽に飛び回り、多角的な攻撃を展開していく。 疾風もまた、クリスタル状の外骨格を纏うと足に気を集めて行く。同時に足元をならすための軽いフットワークを行っている訳だが、それを見切れるものはそう多くあるまい。 そして、最初からいち早く異常な気配に気付いていた福松は、機先を制してフィクサードを押さえる。 「まぁ、予想外ではありますが、特に感想はありませんね」 長大な重火器を構える『デストロイド・メイド』モニカ・アウステルハム・大御堂(BNE001150)は、建物の中に向かって狙いを付ける。元より敵がフィクサードだけだったとしてもこのように動くつもりだったし、変更の必要性も感じない。 極限まで高められた制圧力は何があっても揺らぐものではないのだ。 「異質ではありますがこの世界では別に珍しくもない」 引き金を絞ると飛び出た弾丸が戦場を蹂躙していく。敵がいるのなら、弾丸が無くなるまで弾丸を叩き込むだけの話だ。 対するアザーバイドは臆したかのように身をかがめる。 しかし、フィクサードは逆だ。痛みを意に介することも無く、リベリスタ達の前に向かって飛び出してくる。それを見たリベリスタ達は、彼が正常な状態に無いことを確信する。その動きは鋭く、事前に聞いていた実力よりも明らかに上だ。何かしらの強化を施されてしまったのだろう。 いずれにせよ、応戦するかのようにそれぞれ爪とナイフを振り回してくる。 「中身を取り出してケースに仕舞うだけの簡単なお仕事、ね。いいねえ……『中身』の有るヤツは。羨ましいよ」 緒形・腥(BNE004852)はくつくつ嗤う。黒いフルフェイスからは、彼が何を考えているのかを読み取ることは出来ない。彼もまた深淵に心を置いてきた人種だ。 「自由の国アメリカとはいえそれは節度を持った上での自由ですわ。動物じゃあるまいし欲望のままに動いてただで済むと思っていたんでしょうかね」 『聖闇の堕天使』七海・紫月(BNE004712)は顔をしかめながら、清らかな存在に呼びかける詠唱を行う。そう簡単に倒れる仲間とも思っていないが、これ以上予期せぬ事態が起きてはたまらない。 「あぁ、エビっぽいのもいましたっけ。そういえばこういう猟奇殺人はアメリカが本場でしたっけ?」 それにこっちにだって、血の気の多いメンバーはいるのだ。 「アメリカでザリガニっぽいもの……って言やァ、やっぱあれだよなッ、ロブスター! なァんか腹減ってきたぜッ! ブチ殺した後、みんなでレストランでも行かねェ?」 『きょうけん』コヨーテ・バッドフェロー(BNE004561)はおよそ恐怖を感じる神経の持ち合わせがない。福松と共に狂うフィクサードに向かって殴りかかって行く。 彼に存在するのはただ1つ、戦いの愉悦を感じる神経のみ。 「シリアルキラー、かァ……オレにはちーッと、理解できねェなァ。抵抗されても大して怖くねェ人間なんざブチ殺して、何が楽しいンだよ? どォせ戦うなら、お互い全力でッ! ブチ殺す気でッ! 戦いてェじゃねェか!」 気息を整えると猛然と突進し、コヨーテは殴りかかって行く。その身はもはや戦闘に特化された生命体だ。 恐怖神話の何するものぞ、といった所か。 そんな仲間達を見て、『BlessOfFireArms』エナーシア・ガトリング(BNE000422)はやれやれと肩を竦める。 「猟奇殺人の裏にアザーバイドねぇ。正直アザーバイドとか掛らなくても、このレベルの猟奇殺人は頻出してるのよね」 「あぁ、恐怖神話と言うけどさ、やってる事は普段見てるのとそう変わらないな」 エナーシアはライトをマウントしたライフルで、アザーバイドに狙いを付ける。 手にはめたナックルガードを確かめるようにしながら、腥は防御結界を展開していく。 だが、同時にフルフェイスのシールドへはアザーバイド達の姿を映し出している。敵から来てくれたのは良いチャンス。逆に手掛かりを掴ませてもらおう。 その中で感想をポツリと一言。 「ケースの目的と用途が不明なだけでね。まさか観賞用とかでは有るま……あり得るか」 「全く実に楽しく益体のない世界よね」 ● 半ば不意を打たれた形になったものの、その程度でリベリスタ達の勢いが怯むことは無かった。むしろ、すぐさま体勢を立て直して攻勢へと転じたのだ。 リベリスタ達の戦闘力を知ったアザーバイド達は戦法を変えてくる。リベリスタ達のかく乱を行い、切り崩しにかかって来たのだった。 「なんというか、ザリガニに操られてしまうとか情けないと言うか何というか……。それも神秘なのでしょうか? 私だったら絶対にいやですわね」 しかし、紫月の送り込む癒しの微風がリベリスタ達の正気を呼び覚ます。フィクサードの場合、元から素養があった所を付け込まれたのだろう。 腥がいち早く敵の能力の正体に気付いたのが大きかった。リベリスタ達はいち早く散開し、攻撃の目標を散らすように動く。お陰で紫月も確実な回復を見込むことが出来た。 もっとも、 (わたくし自身はもう少し痛い目にあっても良かったのですけど、これは内緒ですね。うふっ) とかなんとか、アブナイことを考えてしまっている訳だが。人間の心の闇もまた深い。 また、エナーシアは特殊攻撃に高い耐性を持っているため、臆することは何も無い。 「残念だけど一般人にはアンテナとか付いてないので電波とか出されても」 等と軽口を叩きながら、器用な早撃ちでアザーバイドの翼を破って行く。怪電波を出す部位まで突き止めていれば、迷わず撃ち抜いていただろう。さしものアザーバイドと言えど、翼を失ってまで飛べるほどの特殊能力までは有していなかった。 「まあ、見た目通り頭部なのか、頭部は別にあるのか、そもそも頭部があるかも判らないけど。物理的に殴ってくるってことは物理的ミンチにすれば問題なかろうなのだわ」 神秘の世界における真理の1つ。 往々にして暴力は何事に対しても有効だ。 そして、動きを鈍らせたところへ、吹雪が近接して斬りかかる。巧みなナイフ捌きで淀みの無い連続攻撃を仕掛けていく。 「これ以上好き勝手動きまわらせねぇ。こんなところで頭の中身を筒に漬けられるのはカンベンだぜ」 その宣言に偽りはない。 変幻自在の攻撃を前に、アザーバイドは最早反撃することもままならないのだ。 (あいつはもう完全に正気を失ってるな、まぁあんな奴らとずっと一緒にいたんじゃああなっちまうのも当然か……) ほんのわずかだけ、フィクサードに憐憫の情が移る。だからと言って、ここで刃を止めるつもりもない。変な情けをかければ、次にあのフィクサードの代わりになるのは自分達だ。それを見誤る程に、吹雪は若くなかった。 同じように、モニカも神秘業界での人生は決して短くない。フィクサードに情けをかけたり、アザーバイド達に恐怖して動けなくなるような青さは、当の昔に過ぎ去った。 彼女の目に映るのは、標的とそこに吸い込まれていく弾丸。 モニカという名をした無敵の砲台を前に、アザーバイド達は見る見るうちに消耗していった。 その間隙を突くように、エナーシアの弾丸が転がっている銀色の筒を壊していく。その中から出てきたのは人間の脳髄だった。しかし、彼女は臆することなく筒に向かって引き金を引く。 「Rest In Peace! 次に生まれてくる時は、せいぜい幸せになりなさい」 自分の行いが何を起こしているのか、理解しないエナーシアではないだろう。しかし、止めない。 むしろ、慌てたような動きを見せるのはアザーバイドの方だった。 その動きをつぶさに観察しながら、腥はアザーバイド達の正体を見切りつつあった。最近世界中を騒がせる狂気のアザーバイド達。彼らはいずれも「とある神話」に名を刻む魔物と同じ名を有している。 とすれば、彼らの名は……。 「もしかして……ユゴスからのお越しでは無いかね?」 ミ=ゴ 思い当たるのはその名前だ。 そして、その物語の内容は奇しくもこの状況に符合する。その種族は人間の脳髄を生かしたまま取り出す技術を有しているのだという。先ほど見えたあの筒の中身は、紛れもなく「それ」だ。 あえて言うのなら、筒の特性があくまで観察用に思えると言った所か。先ほど冗談で口にしたように観賞用なのか、残虐趣味を満たすために過ぎないのか。あるいは……研究用なのか。 だが、これ以上考えても意味は無いと見切る。そうなったら、腥の行動は早かった。 「さーて、わくわく中身拝見のお時間ですよー。盛大に血とハラワタをブチまけて逝くがいい、きっと楽しいぞう?」 腥の蹴りがアザーバイドの1体を引き裂く。 すると、派手な毒々しい色をした体液が飛び散った。 同時に疾風も勝負を決めにいく。 狙いを研ぎ澄まし、力を蓄える。 そして……解き放たれた。 「吐き気を催す邪悪とはお前達のことだ、許さんぞ!」 羅刹の如き闘気を帯びた疾風は、空中から鋭い斬撃を加える。 飛び散る火花。 そして0距離からサブマシンガンの気弾を叩き込み、最後にキックでアザーバイドの身を貫いた。 無双の連続舞闘を前にして、アザーバイドが立ち上がる道理は無かった。 「ふしるるるるるるるるるるるる」 その時、フィクサードが妙な叫び声を上げる。 アザーバイドが倒されたからフィクサードが解放される、ということは起きない。命令を下す者がいなくなったために暴走を起こしたのである。 しかし、相手がそんな状態になった所で、油断はしない。 同時に恐れもしない。 「へへッ、福松と一緒なら安心だなァ」 「頼りにしているぞ、バッドフェロー」 「頼りにされたッ! 任しとけ、お前ェとオレなら百人……や、千人力だなッ! ンじゃ、燃え尽きよォぜ……オレらとエリオット、どっちがか死ぬまでなッ!」 福松とコヨーテも体力を消耗している。一方、狂った動きを見せるフィクサードは、実際はどうあれ、それを感じさせない動きだ。 カードの嵐が舞う中、2人は息の合った連続攻撃でフィクサードを追いつめて行く。 炎の拳と真っ直ぐな拳。 敵に相対するには不足に見えるかも知れない。だが、これは神秘の闇を切り開く何物にも勝る武器だ。恐怖神話すら乗り越えようとする、人間の力だ。 「なァ、エリオット、楽しいかッ? オレはすっげェ楽しいッ!」 壊れた相手に呼びかけるコヨーテ。実のところ、彼を満足させてくれる戦いを提供してくれるのなら、彼には相手が何者であれ関係無いのかも知れない。そして、フィクサードの戦闘力は不幸なことにその基準を満たしてしまった。 「あいつの攻撃力は洒落にならんからな……」 悦びから狂戦士と化したコヨーテの姿に、福松は苦笑を浮かべる。もしもあの攻撃力が自分に回って来たら、勝敗はともかくただでは済むまい。 とその時、コヨーテが何かに気付く。フィクサードの身体の異常性に、だ。 アザーバイドが何かしらの処置を行ったというのは聞いている。そのせいか、タフネスはそうそう切れることは無いだろう。コヨーテ個人としては終わる事無く殴り合えるのも悪くは無いが、ものにも限度と言うものがある。 「へへッ、オレに代わってトドメさしといてくれよォ?」 「あぁ、任せておけ」 コヨーテが庇うように立つ後ろで、福松がフィクサードの頭部に狙いを付ける。 「リベリスタを舐めるなよ、アザーバイド!」 福松の言葉と共に不可視の殺意がフィクサードの頭部を襲う。 そして、その一撃がトドメとなり、フィクサードは動きを止める。 「必ず殺すから必殺なんだ、キングオブイリーガルは伊達じゃないんだぜ」 福松はフィクサードの頭部に出来た空洞に向かって言い放った。 ● 「こんな状況ではアークに要請を出して正解だったんでしょう。正直、アメリカの神秘はちょっと酷すぎますからね」 戦いが終わった工場の中を見て、モニカはため息をつく。 彼女に言わせれば、アメリカのリベリスタ等アメコミヒーロー気取りのド素人がリベリスタを名乗ってるだけと言っても何ら語弊はない。 もっとも、それが互いにとっても良いことなのだろう。「良き友人」である彼らが神秘の世界に乗り込んできたのなら、神秘世界のバランスなど一瞬で崩壊しかねない。世界のバランスという観点に立つのなら、今のままがちょうど良い。 今回のような闖入者がバランスを崩さない限りにおいては、だ。 「いったい何だったんだ、こいつら……」 目的も見せず、ただ狂気だけを振りまいていくアザーバイド。 危機を脱した所で、吹雪はようやく一息をついて、その正体に想像を巡らせる。しかしそこで首を振って、帽子を目深にかぶる。 「いや、知らないままの方がいいのかもな」 知ることは必ずしも人に幸福をもたらすとは限らない。 知って不幸になることを知らずに済むのなら、重畳と言うものだ。 だが、それでも刻は動く。 恐怖神話が形を取って箱舟を取り囲むまで、残された時間はあと……。 |
■シナリオ結果■ | |||
|
|||
■あとがき■ | |||
|