● 「うっかり、首からアーティファクトをぶら下げちゃったにゃんこをふんづかまえて来てね」 『擬音電波ローデント』小館・シモン・四門(nBNE000248)は、画面いっぱいにかわいらしい猫を映し出した。 もっふもふ。 「お名前は小町さん。2歳の娘盛り。三毛。由緒正しい旧家で飼われているお嬢様です。今は冬毛ですが、夏場はスリムなボディが魅惑的なセクシーさんです」 いえ、猫の美人チェックはいいです。 「回収してきてほしいのが、これ」 丸い玉が連なった数珠みたいだ。 鼈甲色がちょっと変わっている。 「その昔、あやかしを封印したと言ういわくのあるお数珠なのですが、糸が切れそうになっておりました。それを直そうと御当主が蔵から出して、ちょっと置いておいたら――」 ら? 「事情を知らないその家のお嬢さんが小町ちゃんの首輪にぴったり。と、装着しちゃいまして……」 知らなかったとはいえ、なんてことをしてくれたんだ。 「アーティファクトと接触しちゃった小町ちゃんは、超興奮状態で屋根の上に上って降りてこられなくなってます」 おっきいおうちだから、ちょっと大変。と、四門は言う 「はやいとこ対処しないと、猫ちゃんが革醒してしまいます。お尻尾が二本になってしまいます」 超まずい。 「色々手を回して、『通報がありまして』 とおうちに行く手はずを整えてます」 ペットサービスセンター的な。で、ごり押し可能とのこと。 「一般人のおうちなので、飛んだり、目立つスキル使うことはないように。猫ちゃんを回収して下さい。お数珠は、こちらで修復した上でおうちにお戻ししますから、預かってきて下さい」 それから。 「小町ちゃんと遊んできても、何の問題もありません」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:田奈アガサ | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年02月03日(月)22:24 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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● 「これが私のアークでの初仕事……って、ペット保護かい!」 小島 ヒロ子(BNE004871)は、送迎の車の中で一声上げた。 巨大ロボ燃えで機械の体を手に入れたお姉さん的に、たがために戦う的展開じゃないといけない気がする。吹きすさぶ風はどこに行った。 「割りとこういうの多いよねー」 お接待とかお茶会とかゲーム大会とか大食いとか。 「でもまあ、簡単なお仕事に比べれば、屋根の上にいる猫ちゃんを救うだけの仕事なんて簡単すぎて欠伸が出ちゃいますYO」 訓練されたリベリスタ、色々認識がずれてる。 「凄いなあ、アークって手広くやってんだねー」 地球のどこでもお呼びとあらば、即、惨状――じゃなかった、参上。 そんな、アーククオリティ。 「作戦名はNMF。ネコ・マイ・フレンド作戦です」 『俺は人のために死ねるか』犬吠埼 守(BNE003268)さんは、しゃらっと言いました。 和製英語は、英語圏の人間には理解不可能の暗号と化す。 「地上で七輪焼き鳥をして匂いで興味を引き、動物会話で不安を取り除きつつ確保。作戦時間超過、あるいは不測の事態の際は、強硬手段に出ることもあり得ますが、穏やかに抱っこへ移行する事を目的とします」 「時村ペットサービスの者ですぅ! お困りですね? わたし達がサクッと解決するのですぅ! 任せてくださぁい!」 『白雪姫』ロッテ・バックハウス(BNE002454)、きゃっきゃ。 「みけみけみけ……ハッ!時村ペットサービス、いっきま~す♪」 月杜・とら(BNE002285)の鼻息荒ク、それでもぎりぎりの理性で敬礼。 「職業体験中の学生さんも一緒させていただく旨、ご主人からのご快諾を頂戴しまして、恐れ入ります」 こういうとき、いかにも誠実と職務忠実がラインダンスを踊っている犬吠埼さんの駐在さんスマイルが、場を一気に和ませる。 「猫ちゃんのトラブルとお聞きしましたが……?」 はい。と、お嬢さんが頷く。 「首輪をつけたら、興奮しちゃって、屋根に上って、あの、オデブなので、降りられなくなっちゃったみたいで……」 飼い主なので、表現がストレートだ。でも、他の誰かがデブって言ったら、「冬毛です!」 とか言い出すんだぜ。賭けてもいい。 「お任せ下さい。おそらく首輪にびっくりしたと思われますので、こちらで外して構いませんか?」 「あ、はい。お願いします」 「小町ちゃんって苦手なものとかありますか?」 未明、飼い主さんに聞きとり調査開始。 「人見知りするとか、他所の猫は苦手とか」 しっかりしたお嬢さんに見える。 (可愛いわよね、三毛。しかも冬毛ときたか……) 未明さんが、内心、目を細めているなんてことは誰にも秘密ですよ。 「そういうのはないです。人懐こいし、お庭でおよその猫と遊びもしますし」 ああ、それなら。と、飼い主さんが言うのをふむふむと紙に書き込む未明さんは、頼りになるおねえさんって感じだ。 「それなら、OK! オセロ、ちびモ二、チャチャ……君たちに決めた」 『三高平の悪戯姫』白雪 陽菜(BNE002652)は、おうちからの選抜部隊のウォームアップを開始する。 (小町ちゃんと仲良くなって封印の数珠をもらおう!) よし、少なくとも一人は今日のお仕事の趣旨を忘れてない! 「いつも使っている餌皿。まっしぐらなソウルフード。玩具や毛布など、お気に入りグッズについてもお借り受けしたいのですが」 犬吠埼さん、ちゃんとした業者さんだ。 少なくとも、猫への愛情とマイナスイオンには定評のあるチームだ。 大丈夫、時村だよ! ● 人目がなければ、こんなお屋根は一っ飛び。なのだが、心配そうに奥さんとお嬢さんが見上げているのを邪険に追い払うわけにも行かない衆目環境。 リベリスタ。神秘秘匿は義務です。 えっこらショ、えっこらショとはしごで昇る。 四方から、序所に包囲を固めていくのだ。 おっきなおうちの甍の波は、そりゃもう大海原である。 しかも行き着きである。天気晴朗なれど、波高し。 小町ちゃんは、丸い。 どのくらい丸いかというと、雪だるまくらい丸い。 その頭と胴のくびれにちょうどお数珠がはまっているのだ。ソウ・プリティ。例えるならば、伯爵夫人のようだ。 「うにゃにゃん、うにゃにゃん」 うにゃにゃん、にゃん。 ねーこじゃねこじゃと屋根瓦の上で転がりまわる様に、ぬこ好きなどは心臓に激しいダイレクトアタックを食らうのである。キミへの愛で心臓が止まる。 猫は見下ろされるの大嫌い。太陽礼賛のごとくへりくだる異常な猫好き三人娘。 匍匐前進とは、猫に近づく為にあるのだ。 「ハァハァ、小町たん独身でつか? いい柄でつね~、とらと遊びませんか?」 いい女は、こんなとき明確な答えを出さない。 (理性ですか、消えました。そもそもそんな上等なもの、とらにありましたでしょうか) もう18歳なんだから、外付けでいいから持ってください。 「はじめまして小町様! わたしロッテなのですぅ! わたし達も、お隣で日向ぼっこしてもいいですか?」 ロッテはいたって真面目に自己紹介から入った。 陽菜にいたっては、無言だ。足に滑り止めをつけている辺り、抜け目ない。 (革醒するかもしれないとはいえ焦りは禁物だよ! 逃げられたら一巻の終わりだからね) そのまま家出なんかされたら目も当てられない。 更に、犬吠埼さんも側面から回りこんでいる。 包囲網は完璧だった。 『なんだか体中くすぐったいのよ。もう今にも走り回りたくてたまらないの』 そ、それはいけない。うにゃにゃんにゃんと遊んで疲れていただかなくてはっ! 「早速ですが、お庭お借りします!」 『無銘』佐藤 遥(BNE004487)がバケツに水を汲み、串打ちされた鶏肉をセットしている内に、『薄明』東雲 未明(BNE000340)が持参の七輪に炭を起こして、網をセットする。 「風向きはこっちかな」 「そうね。いいと思うわ」 ぱちぱち、ぱちぱち……。 七輪から、炭火のどこか切ない匂いと鶏肉の焼ける匂いが漂う。 「猫用だし味付けは無し、でも皮を焼いて香ばしさをプラス」 鳥の脂が炭の上に落ち、反射的に人間の唾液分泌を促すのだ。じゅるじゅる。 「ところでさ……」 七輪の火を見つめながら、遥が静かに話し出した。 「前におかあさんと買い物に行った帰り道でのことなんだけど、家の近くでご近所の白猫さんが寄ってきたんだ」 かわいい猫だったんだよ。それで……。と、言葉を切る遥に、未明とお嬢さんは息を呑む。 この手の話の場合、その猫に軽トラックが突っ込んでくるのが定石である。 「すんすん、ころんっってするんだよ!」 ちなみに、すんすんが、買ってきたお惣菜を嗅ぎつけた仕草。ころんっがおなかを見せて服従の姿勢をとる――ぶっちゃけ、それくれのポーズである。 「――身悶えちゃったよ」 ふっと、遥が弱弱しい笑みをこぼした。 「分かるわ」 「辛かったですね」 猫好きたる者、日々この苦行と戦っている。 あげちゃダメだあげちゃダメだあげちゃダメだあげちゃダメだあげちゃダメだあげちゃダメだ。そう、あげちゃダメだ。 「あげるとクセになって次も寄ってくるから」 「そもそも、人間の味付けは猫には濃すぎるわ」 「ちゃんと最後まで面倒を見る覚悟がないならあげちゃダメだよね」 「まったくです」 責任感のある猫好きの団結力が高まった。 お嬢さんと鶏焼きチームはサムズアップで互いの瞳に運命を見た。 ● 「猫は大好き……なんだけど、あまり懐いて貰えたコト無いんだよね」 ひろ子さんは、大人だった。 防水シートにくるまれたアーク特製お布団六点セットを、小町のいる辺りを中心に敷き詰める。 万が一おっこってきても、これならOK。 今まで、お布団は何度もリベリスタの危機を救ってきた。詳しくは、WEBで。 「――夫。智夫!」 『ニケー(勝利の翼齎す者)』内薙・智夫(BNE001581)、またの名をミラクルナイチンゲール。 最近、作戦中はナイチンゲールって言われてるから、自分の名前呼ばれてると思わなかったのは秘密でござるYo! 胴でもいいが、首の辺りがやけに寒そうだ。 裸エプロンとかと同じカテゴリで、裸作業着と言うジャンルがある。あるったら、ある。 「え? その下はどうなっているのかって? 実はここだけの――」 おっと、そこまでだ。 作業服の下にテクノ系魔法少女のコスチュームを着た男の娘みたいだろ、でも思考回路は惰弱系男子(ちょっとぷに気味、でも細い)なんて、ターゲットをどこに絞ったらいいのか、母さん全然わからないわよ。 ああ、なんてニッチ。これもインビジブル・ストーカーの陰謀か。 「寝てないでござるYo!?」 「焼けたから、屋根の上に持っていって頂戴」 「へ」 「あ、猫用の鳥はよく冷まして下さーい!」 屋根の上から、猫舌への配慮が素晴らしいです。犬吠埼さん。 「今ほぐしたから、これ持って屋根の上へデリバリー」 未明のほぐしたお肉に内輪ではたはたと風を送る陽菜。 冷めると冷えるは、違うのよ。 うっかり焼き鳥が焼ける飯テロに釣られて逃げるタイミングを逃したでござる。脱走王、絶体絶命! というか、いつも絶命している。 「幸運を祈る!」 ここで逃げても、未明さんが飛んでくる。文字通り鶏印のバッソ持ってエアリアルって来る。彼女は空中を歩くように飛んだ。 智夫、視線に気づく。 (おうちのお嬢さんがみてる……っ) 「あのっ、ちょっとお時間を頂戴してもよろシーでしょうか!?」 怪訝そうに見上げる未明。あんど、首を傾げるお嬢さん。 「違うの。拙者逃げるわけじゃないの。力不足なので魔法少女を連れて来るだけでござる!」 ひゅるりらり~。 午後の風が冷たく吹き過ぎた。 陽菜は仰ぐのをやめてしまった。せっかく焼けた鳥は固まってしまうではないか。 魔法少女と言う言葉の持つ意味が、三高平と世間ではかなりの相違がある。 そんな日常の断崖絶壁。 「――お肉がいい感じになる前に、何とかしなさい」 頭痛をこらえつつ、未明が言った。 ● 「焼き鳥さん、おいしくな~れ・萌え萌えキュン☆」 そんな、ピンクと白のコスチュームの智夫じゃなかった、マギテックさんのデリバリーにも慌てることなく冷静な屋根組です。 小町さんのかわいさ、半端ない。ヤバイ。 キミは、瓦屋根の上でごろごろ転がる猫と女子を見たことがあるか。 『楽しい。すごく楽しいわ』 小町さん、ご満悦。 一般人的に、いつごろごろ転がり落ちてくるか気が気じゃない。 「あの……」 「猫ちゃんにはフレンドリーに接するのがモットーです」 「そうなんですか……」 自信満々に言い放つ未明と遥に何も言えなくなるクライアントだった。 「だがマテ、すぐには捕まえない。まだだ、まだ終わらんよ。それではあまりにも空気嫁てないってやつだ」 とら、手段と目的がコンフュージョン。 「焼き鳥とか焼いてるみたいっすけど、どうでつか? ちゃんとほぐしてありますよ、先生?」 鳥の骨は喉に刺さると危険だから、ちゃんと取り除いてあるから安心だよ! 「少しお腹すきませんか? わたしお腹ペコペコですぅ……」 『そうですね。おなかすいたかもしれません』 小町さん、はずかしそう。普段うにゃにゃんとかしないおしとやかさんなんですね、分かります。 ロッテ、仕事はきっちりこなす女。遊びと仕事のバランスがいいね! 「食べる時にその首輪、苦しそうですぅ……千切れちゃうと小町様も痛いですし、ゆっくり外しましょうか」 動くなよ。じりりじりりと、白雪姫(自称)が近寄っていく。 『お任せします。どうしてもとれなくて』 「じゃあ抱っこするから、取ってね」 とらも、じりじり。 「怖くない、怖くない」 と、陽菜とにゃんこ三匹も前進。 「せーの」 とら、小町ちゃん保護。 君はどてちん系猫をひざに乗せたことはあるか。 至福だ。 そして横だったものを立てにすると首のお肉が動いて、でぷりとな。 はちきれそうなお首にお数珠が食い込み、小町ちゃんぷぎゅ。 「にゃにゃあ!」 とっさにもがく小町ちゃん、反動、とらごとダイブ。 人目さえなければ飛べば済むのに。 リベリスタ、神秘秘匿は義務です! 未明が地面を蹴る。 「ま、マギテックフライングキャッチ!」 梯子を降りかけていた智夫、横っ飛び。 小町を抱いたままのとらを横抱きにして、布団の上にぼすっ! 「小町ちゃんを無事に助ける、それが世界の選択ですっ」 マギテックは、柔らかくてもクロスイージスでした。 「よぉーしよしよし、大丈夫だよぉ」 小町の目船の舌から手を伸ばして、遥が無事にお数珠を首からはずした。 やばげなアーティファクトもゲットだぜ! 「こちらの首輪なんだけど、これなら、喉の敏感な部分が急激に刺激されることもないし、きっと小町さんにも似合うよ~。サービス期間中でプレゼントしてます」 このトンボ玉のついたのなんかどうかな。と、ひろ子さんフォロー中。 奥さんとお嬢さんの目がそっちに行っているうちに、おうちのご主人とアイコンタクト。 「ちゃんと修理してお返しするのです!」 屋根の上から、ロッテがサムズアップ! ● 「ほんとに、ありがとうございました。すっかり冷えてしまったでしょう。今、お汁粉煮てましたから、どうぞぞうぞ」 「いえ、仕事ですから」 「もうお餅も入れてしまって、この子と私とお父さんでは食べきれませんから、ほんとに遠慮なさらず」 「ですが」 「本当に」 「――それでは、お言葉に甘えて――」 ひろ子さんと犬吠埼さんの見事な受け答えに、子供達はほえ~っとするしかない。 おもてなし。日本の様式美。いいえ、とんでもないことでございます。 こんなとき、日本人は、えびのように腰を曲げ、顔の前で手を横に振ります。 「いやあ、良い縁側ですねえ。春になったら日向ぼっこに最適だ!」 犬吠埼さんは、湯飲み茶碗を手に笑顔で言う。 「掘り炬燵も旧家の風情を感じさせて素晴らしい。わかりました!」 奥さんも満更ではない。クライアントは大事だ。 「こしあんがいいでつ」 とら、おもちはふはふ。 喉越し、さらっとしたおしるこは屋根の上で冷えた体を暖めてくれるのさ。 「あら、嬉しい。お代わりいかが?」 「いただきまふ」 (お酒なんかあったらもっと最高…と、それにはまだちょっぴり時間が早いかな) ひろ子さん、それは、だめな大人です。 (由緒正しいお家はお汁粉の味も由緒正しい気がする!メチャ美味しいー) 外見がエレガントな分、脳内をもらしちゃいけないアラサー女子は大変なのだ。 「ご馳走様です」 大人なので、自分からお代わりと言えないのだ! 「お代わりいかがですか?」 「――喜んで!」 「さあ、小町ちゃん。さっき約束した猫じゃらしよりいいものだよ」 陽菜がポケットから出したのは、レーザーポインター。 そこにあるのに触れない好転が縦横無尽に動き回るのがたまらない、お猫様のハートをガッチリキャッチ。泡を吹いても遊ぶのをやめられないおねこ様狂喜乱舞確実遊戯マッスィーンである。用法、用量は正しくご利用下さい。 ご多分に漏れず、小町ちゃん、チャチャ、オセロ、ちびモニの4匹はヒャッハー・ヘブン状態に突入。 「ぬこたんハァハァ……」 そんなぬこを見てヘブン状態のとら。 「うっかり就職考えちゃいそうだわ……」 しっかりしろ、未明。 就職したら、適正上、君の仕事は全てE・ビースト相手になっちゃうぞ。 「ふふふ……今日は覚悟しておくといいよ。お食事お遊戯シーンをたっぷり堪能した後はなでなでもふもふごろごろにゃーんなんだからっ!」 遥、ここで猫成分充填の意。 「私も小町さんモフモフに挑戦してみようかな」 (ハシャがないように! テンション抑えめで!) ひろ子さんは自分に言い聞かせているが、顔がでろでろです。 「えへへ、可愛い、小町さんメチャ可愛いー」 逃げる小町。傷心のひろ子さん。ぜひ、修行を積んでいただきたい。 「……じゃあ、猫の扱い上手そうな皆を観察して真似してみようかな」 「任せて!」 自称猫マスターたちが名乗りを上げる。 いい午後だ。 後に、きっと今日のことを思い出す。 それが、君らの力にならんことを。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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