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ゆうていみやおうきむ

●俺のターン
 前回までのあらすじ。
 神のメンコを追い求めるフィクサード集団、五天王との戦い。そしてその影に潜む真の邪悪七七七英雄を全て打ち倒したリベリスタ達。
 しかし、それは最終皇帝ロンギヌス加藤を復活させるための罠であった。
 ロンギヌス加藤の再臨によりメンコ王界は再び恐怖の混沌へと叩き込まれる。
 横行する賭博ルール。敗者への一方的な暴力。そんな惨状を覆すべく再び立ち上がった戦士たちであったが、先の戦いで勝ち得た三種の神メンコ。神座龍テンペスト・世界王エクソダス・ストロングホールドの原典を奪われてしまう。
 今や敵となった神の力の前に屈するかに思われたリベリスタ。しかし、ひとりひとりの思いがなんやかんやあって結託の力を取り戻し、かくかくしかじかあって先代のメンコを受け継いだりなんかして。
 今、最後の決戦が幕開けようとしていた!

「皇帝! やつらに、リベリスタ共にこのアジトが見つかりました!」
「構わぬ」
「し、しかしこのままでは奴らが!」
「うろたえるでない!」
 皇帝と呼ばれた男が部下を一声で怯ませる。
「やつらに見つかった? それが何だというのだ。来るのなら来ればよい! 神のメンコを持つ余を倒せるというのならな!」
「おお! 皇帝! 皇帝!」
「クハハハハハハ! ところで、今回の激レアもう出たか?」
「いえ、今回封入率悪く無いです?」
「だよなあ、せっかく並んで大人買いしたってのに……」
 
●俺のターン
「さあ、これが最後の決戦だぜ、デュエリスト共!」
『運命オペレーター』天原和泉(nBNE000024)のその姿は、最早馴染み深い。もみじ型に逆立った髪、上着を肩に引っ掛け、腰にはデッキケースホルスター。いつもどおりだ。この2年。彼女の助けがなかったら、途中で挫折してしまったかもしれない。
 最早説明の必要もなかろうが、これも定型句の一種。販促の必要もあるし、一応注釈を加えておこう。
 メンコ王。
 それは、特殊能力をもつメンコ達を操り、同じデュエリストと戦い鎬を削る巷で流行りのよくあるトレーディングメンコゲームである。
 このメンコ王が通常のものと異なる点は、実際に印刷されたメンコの中に特殊なアーティファクトが含まれていることだ。
 それを悪用しようとするフィクサードは数知れず、これまで長きに渡り、リベリスタ達は彼奴らの思惑を打倒すべく日夜戦ってきたのである。
 しかし、その戦いもひとつの終わりを迎えようとしていた。
 最終皇帝。ロンギヌス加藤。
 奴のアジトをついに割り出したのである。
「もう、説明の必要はねえな。これがアジトの地図だ! 絶対に神のメンコを奪い返してくるんだゼ!」
 ゼ!


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:yakigote  
■難易度:EASY ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2014年02月06日(木)22:39
皆様如何お過ごしでしょう、yakigoteです。

ちまたで流行りのメンコ王、というゲームでフィクサードと勝負してきてください。
メンコ王は非常にアバウトなルールと自己解釈のゲーム展開で人気を博している玩具です。
公式大会に置いてもエターナルなんとか系でもなければ大抵の無茶は審判がOKを出します。
その発想があった者勝ち、より気迫があって自分の世界に入り込んだ方が認められることは多いようです。
細かいルールなどございません、何をしようと相手のメンコをひっくり返したら勝者なのです。

※エネミーデータ
・ロンギヌス加藤
最終皇帝。リベリスタから卑劣な罠で神のメンコを奪い、メンコ王界を牛耳ったフィクサード。全ての神のメンコをデッキに投入し、最強のデュエリストを自称している。
参加NPC
 


■メイン参加者 5人■
メタルフレームデュランダル
鯨塚 モヨタ(BNE000872)
サイバーアダムインヤンマスター
焦燥院 ”Buddha” フツ(BNE001054)
ハイジーニアススターサジタリー
百舌鳥 九十九(BNE001407)
ヴァンパイアプロアデプト
ロッテ・バックハウス(BNE002454)
フライエンジェミステラン
鯨塚 ナユタ(BNE004485)
   

●俺のターン
 実はマシンガンシャッフルはアレじゃない。

 メンコ王。今やメンコゲームと言えばプレイヤーでなくともこれが頭に思い浮かぶほどメジャーとなったこれであるが。あらゆるメディア、思想、果ては政界にまで入り込んだこれらの全体を知るものは数少ない。ましてそれが、世界征服などと大それた野望に利用されているとは思いもよらぬであろう。
 しかし、戦いは確かにあったのだ。否、あったという表現は正しくない。今もまだそれは続いているのだから。光と闇の対立とすら言えるこの闘争。だが、嗚呼だが。ついに終わりの時を迎えようとしていた。それは互いにとっても悲願である。果たして、勝つのは光か、それとも闇か。どちらにせよ、決着の時は近い。
「ついに最終決戦の時が来たのか……」
 リベリスタ側として最初期から参加していた『輝鋼戦機』鯨塚 モヨタ(BNE000872)の言葉は、短いながらもどこか重みのあるものだった。開いた己の掌に視線を落とす。幾重にも刻まれたメンコダコにメンコ傷。全て、戦いと修行の日々でついたものだ。そのどれもを思い出として覚えている。失ったものは多かったが、同時に得難いものを手に入れたのだと思う。信じている。実感している。
「オイラもこの2年間、メンコの腕を磨いて待ってたんだぜ」
 拳を握りしめる。熱いのは錯覚か、それとも血潮の流れであるのか。いいや、そうではない。魂が滾るのだ。この2年間で培った全てを解き放つべく。今、何もかもを取り返すのだ。さあ戦いの時は来た。仲間を振り返り、握ったそれを天高く突き上げる。
「ここまできたら絶対勝って平和なメンコ界を取り戻してやろうぜ!!」
「4人のメンコファイターが揃ったか……」
 彼らより離れ、マジで現代日本のどこにあんだこれと言いたくなるような崖の上。びゅうびゅうと寒空に強風の吹き荒れる中、4人を見守るひとつの影があった。そう、『てるてる坊主』焦燥院 "Buddha" フツ(BNE001054)である。否、それは最早フツではない。自分で書いてて接続詞がおかしいのは重々承知しているが、フツではないのである。いかにもなマント。腰のデッキホルスターには年季の入ったメンコ達。そして、メンコ型の仮面。顔面を覆う大きな一枚板で顔を隠す彼は間違いなく蛮ぞ……謎の仮面戦士、その名も『オメンコボウズ』である。
「区切り位置はオメン・コボウズでもいいし、オメンコ・ボウズでもどっちでも!」
 それに応える声はない。しかしキメポーズは美しく様になっていた。
「ふっ、お困りのようですな」
 颯爽と現れるその姿。はじめこそ驚いていたものの、こと最終決戦たるこの段階に至っては居て当然。むしろ居なければサイドストーリーで倒れていてもおかしくはない。それくらいの認識として『またも』デュエリスト達の前に現れた彼。『怪人Q』百舌鳥 九十九(BNE001407)こと謎の助っ人『Q』である。最終回目前のこの状況でいまだ素顔の知れぬこの怪人物。しかし九十九もの怪人メンコを使用したデッキを操るその実力は確かなものであった。実際、彼には何度助けられたかわからない。心強い味方が現れたものだ。
「という夢を見たのさ」
 夢だったらしい。よく考えたら怪人なのも仮面なのもいつもどおりである。
「メンコ王、懐かしさと同時に浪漫も感じる名前ですな。ナイス・メンキングですぞ」
 いつか、敵役で一本書いてみたいものだ。
「メンコと出会ってから全てを捨て、修業の日々でした……」
 今思い起こされる『白雪姫』ロッテ・バックハウス(BNE002454)の苦渋の記憶。毎日食べていたおやつを週1に減らして、空腹との戦い(お小遣い残してメンコ買わないといけないので)。急な停電で何も見えない中では、懐中電灯の灯りだけで休むことなく練習を積み重ねてきたものだった(良い子は素直にやめましょう)。
「師匠である祖父母に勝利を伝える為、絶対に負けるわけにはいかんのですぅ!」
 やってたのか、じいさんばあさんが。メンコ王を。なにそれすげえ見たい。
「卑怯の加藤この野郎! 人のメンコパクったらダメだって教わらなかったのか! アホ! ハゲ! お前の母ちゃん出ベソ!」
 およそ淑女が口にしてはいけないものばかりであったが。彼女は挑発は十全とばかりにほくそ笑む。ドヤァ。
「モヨタ兄ちゃんに教えてもらって一緒に遊んだメンコ王、それがいつのまにかこんなことになってたなんて……」
『蒼翼のデュエリスト』鯨塚 ナユタ(BNE004485)が自分のメンコデッキを握りしめる。師であり友人でもあった兄。その彼が長きに渡る戦いの日々に身を投じていたと知ったのはつい最近のことだ。一枚一枚、新しいメンコを手にする度目を輝かせた。レアメンコが出れば興奮に思わずはしゃぎ回ったものだ。そのメンコが、メンコ王が。まさか世界を揺るがす大事件につながっていただなんて。ナユタは許せない。楽しい日々があったからこそ、それを悪用する者を許せはしない。
「兄ちゃんと鍛えたメンコ技で皇帝を倒して、もう一度楽しく遊べるメンコ王を取り戻すよ!」
 もう一度それを見上げる。夜闇にそびえ立つ摩天楼。ここにいるのだ。あの男が。最終皇帝ロンギヌス加藤が。
 最早後には退けない。基、元より退くという選択肢などはじめから持ってはいない。であるならば。であるからには。確固たる勝利のみを思う決意を噛み締め、彼らは行くのだ。
 いざ、決戦の舞台へと。

●俺のターン
 即席でチームを組むと普通は足を引っ張り合います。

 流石は敵の総本山というべきか。
 最後の砦にふさわしく、途中で勝負を仕掛けてきた面々も全て驚異的な才能を持ったデュエリスト達であった。
 強い。なんの条件もなくそう言える。
 ある者はラミネート加工したメンコ手裏剣でプレイヤーキルを狙ってきたし、ある者は自らの寿命を削ってまでメンコの力を引き出しもしてきた。また、ある者はこことは違うメンコ界からのエネルギーを利用したりもした。
 皆、強敵だった。すでにリベリスタ達も限界が近い。だが、もうすぐだ。この長い廊下に入ってから、敵の襲撃がない。
 敵の本拠地。場所は最上階。ここまで来て襲撃が途絶えたという理由は、ふた通りしか考えられない。
 一方は、一網打尽にすべくひとところに戦力を固めたか。もう一方は、
「よくぞここまで辿り着いたものだ。だが、君らはここで終わるのだよ」
 最早残存戦力が存在しないのか、だ。
「あれだけ居た部下を全て撃退したか。まったく、忌々しい連中だよ。だが、まあいい。未来は私の勝利で終わるのだと決定している。さあ、始めるぞ。これが最後の戦いだ!!」
 君たちの前に、最終皇帝ロンギヌス加藤が現れた。

●俺のターン
 インクは今年の製造で、紙も工場の機械製。それでも古代の魂がここに宿る。

 さすがは最終皇帝、というべきか。
 リベリスタ達がこれまで戦ってきた数々の強豪よりも遥かに上の実力を持つロンギヌス加藤。そのメンコ力の前に、彼らはピンチに陥っていた。
 特に苦戦を強いられていたのは九十九である。戦闘技術としては百戦錬磨を誇る彼だが、メンコデュエリストとしての実力は素人のそれに近い。これまで戦ってこれたのは、ひとえにその戦闘技術より培われた正確性に頼ったテクニックからくるものが大きかった。
「まあ、メンコにはテクニックも必要です。特殊効果に頼ってばかりでは、いけませんよなあ」
 そう言って、九十九はメンコを振るう。叩きつけるのではない。優しくそっと、包み込むように。味方のメンコに覆いかぶさったのだ。こうしていれば、仲間のメンコを守ることもできる。
「身を挺して仲間を守る。これも一つの戦略ですぞ」
「だが、能力もステータスも兼ね備えた神の前には無力だ!!」
 叩きつけられた神冠のそれ。いとも容易く九十九のメンコをひっくり返した。
「確かに素晴らしいですが。それで勝って楽しいんですかな?」
「なんだと?」
「圧倒的な力に溺れて、本当にゲームを楽しむと言う事を忘れてしまったんではないですかのう。勝つことだけがゲームの楽しさではないんですぞ?」
「ふん、馬鹿め。そんなものは敗者の戯言だ。勝てぬ以上は意味が無い!」
「私の手持ちは全てただのメンコです。数は多めですけどな。九十九回負けたとしても、百回目を挑む。それが私の戦い方です」

 そして、ピンチの時に助っ人は颯爽と現れるものだ……助っ人率多いな。
「メンコファイター達よ! お前達の力はそんなものなのか! いいやそんなことはない!」
 反語表現である。メンコ王は小さいお友達のお勉強ケアも視野に入れているのだ。
 陰ながら投擲されるメンコ。そして熱い声と共にオメンコボウズは現れる。
「メンコ勝負とは、魂と魂のぶつかりあい! 叩きつけるのは、己の魂だ! あの厳しい修業の日々を思い出せ!」
 そして流れる回想シーン。本編でも流れたことのない過去映像。
「私が時間を稼ぐ! その間に、メンコ王の弱点を掴んでくれ!」
 そう言って、オメンコボウズは特殊なスナップを効かせ、メンコを叩きつける。そしてどこからともなく現れた解説役の少年が、その技の凄さを語る。
「あ、あの技は! メンコを地面に叩きつける時に、メンコと地面の間の空気を弾き飛ばし真空状態を作り、メンコを地面に接着させる技!

 ありがとう解説少年。
「これでどうだ、メンコ王。このメンコは簡単に外れないぜ。これでお前を倒すことはできないが、お前もオレのメンコを返すことは……ば、馬鹿なっ!? オレのメンコが、王のメンコに、引き寄せられていく……さながら、『表を上げよ』と言われた下手人のようではないか……」
「神とは、王とはこういうものだ。何人も我が命令には逆らえぬ!」
「すまない、若きメンコファイター達よ。そう長く時間は稼げないだろう……後は、頼む! ぐああああああ!」
 お、オメンコウボウズー!

 兄弟の熱い連携を見よ。
「太陽機士ソーラースペリオンと炎帝ザラマンドラでアタック! 更に魔法メンコ『万物変換炉』でブースト! そしてオイラの切札、アルティメット・アーク・ドラゴンを召喚! メンコに全ての闘気を込めたハイメガシュートでアタックするぜ!」
「まずはイガマロン2体でアタック! 裏返されたら罠メンコ発動『魔神が埋めた地雷』で相手ゾーンに大ダメージ! 魔法メンコ『妖精の眠り粉』相手の場に出ているメンコを山札に戻してシャッフル! 氷精フィアフリーズの特殊効果! 1ターンの間相手は墓地・山札からの復活効果を封じられる!」
 モヨタとナユタのデッキはまさに正反対のそれだ。方や攻撃を中心としたアグロ構成。方や罠と魔法、ロック効果を中心としたコントロール構成。この2種を相手取るには非常にシビアな対策が必要となり、それも同時となれば強力な連携プレイであることは疑いようもなかった。
 しかし、それでも神には通じない。
「神に敵う力などない! そして、神に届きうる能力もまた存在せぬのだ!」
「これでも陣形を崩せないなんて。さすが神のメンコ……」
「そんな、オイラのアークドラゴンが……やっぱ3枚揃った神のメンコにゃ勝てないのか?」
 諦めかける兄、モヨタ。しかし、そこには親しい存在。弟の激励が飛ぶ。
「兄ちゃんのメンコ魂はそんなもんなの? オレたちは今まで戦ってきたデュエリストたちの想いも背負って戦ってるんでしょ?」
「そ、そうだ! あきらめてたまるか! どんな逆境だろうとも、オイラたちのメンコ魂はひっくり返せねぇぜ! うおぉぉ!」
 立ち上がるモヨタ。その姿を待っていたとばかりに、ナユタはメンコの効力を発動させる。神に魔法は通じない。しかしそれが己に向けたものならば話は変わる。
「魔法メンコ発動『大天使のおやつ』! 自分のメンコを一定数墓地に送り好きなメンコを手札に戻す! さらにチーム戦の場合、仲間全員に効果が適用される! オレのデッキをギリギリまで削ってみんなの切札を復活させるよ」
「ナユタ! 今こそあの技をぶちこむ時だ! みんなもタイミングを合わせて一気に攻撃するぞ!」
「いくよ兄ちゃん、二人で編み出した必殺技を見せてやろうよ!」
「「グレイテスト・フォール!!」」
 ナユタはモヨタを抱え上げると天井ギリギリの高さまで飛翔する(正直重たいけど我慢だ)と、急降下しながらその勢いに乗せてふたり同時にメンコを叩きつける。
 モヨタは切り札である『アークドラゴン』と、とあるデュエリストより受け継いだ古のメンコ『爆炎の聖機士』を。ナユタも最後の切り札『極光精霊オーリア』を。
「クロス召喚! 合体!! これが究極武装竜、アルティメット・バクエン・ドラゴンだ! 全員の力を合わせた合体攻撃で決めてやるぜ! 見たか、これがオイラたちのメンコ魂だ!」

 まだ終わってないよ。
「いくゼ! メンコ召喚! 来た、ヒーローメンコ……! 勝利を誓う輝く赤で、敵のメンコにダイレクトアタック! 超デカイ体で敵のメンコを捲るのですぅ! いっけ~!」
 ロッテは掛け声と共に自分の巨大なメンコを叩きつける。それ他のデッキと明らかにサイズが違うがそこに突っ込んではならない。あくまでメンコ王とはプレイヤーの発言が優先されるのである。
「続いてドロー! これは……勝てる! ひょっとこ、召喚! 間抜けな顔で敵の注意を惹き、不意打ち攻撃! その口から強い風が巻き起こる気がする! ハイウィンドですぅ!」
 気がする。気がするのだ。気がするのだから仕方がない。それはやはり風が巻き起こるのである。だってそんな気がするし。
「そして仲間の力……これで最後だ! 5人のメンコを合わせることで奇跡を起こすのですぅ! スーパートルネードメンコパワーメイクアップ! とどめですぅ!」
 本日2回めの合体攻撃である。大丈夫だ、おかしいところとかどこにもない。あれだ。最終回で皆がそれぞれの最強技を同時に繰り出す的な奴だ。何人か合体攻撃くらい混じってるさ。
「裁きの力……無限力螺旋覇道捲!!」
 それは神風。信じる力。全てのメンコを捲り上げる一陣のそんな感じのやつ。
「奇跡、そして仲間との絆……それは神ですら超えることのできない力! わたし達が力を合わせれば、全てを無に還すことだって多分出来る!」
 あくまで多分だ。最後まであやふやだ。
「加藤、己を見つめるのですぅ。勝つ為に何が必要かを……」

●俺のターン
 メンコが社会性にまで組み込まれる時代。

 朝日が眩しい。
 それは、この長く続いた暗闇と混沌の時代が明けたことを象徴しているかのようだった。
 満身創痍。今のリベリスタ達を端から見れば、そう表現できるだろう。
 だがそれでも、足取りは軽い。心は浮かれている。
 ここで彼らの任務が完全に終了したわけではない。まだ元凶が倒れただけで、最終皇帝に便乗し悪行を働いた輩は数多く存在する。
 それでも、未来は明るいだろう。
 なぜなら、正義が勝利したのだから。闇は晴れたのだから。
 歩み去る彼らの手に、3枚の神が微笑んでいるかのようだった。
 了。

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
新シリーズは学園モノ。