年忘れ、性別忘れ、恥忘れ。同じアホなら踊らにゃソンソン！ ２０１３
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● 「厄落とし」 『リンク・カレイド』真白イヴ（nBNE000001）は、端的にそう言った。 「馬鹿騒ぎして、大笑いして、今年一年の厄を祓うのは大事なこと」 神秘界隈に生きるリベリスタは特にね。 無用な恨みだの買ってるだろうし。 「ただ」 イヴは無表情。 「未成年も結構いる。飲酒喫煙などもってのほか。理性を失うような嗜好品も許さない。そんな中で本気で馬鹿をやるとしたら、それなりのお膳立てが必要」 モニターの全画面を贅沢に使った相撲文字。 『どき！ 年末年忘れ大仮装大会。ついでに性別も変えちゃおう！ ポロリはぎりぎりラインでね！』 「とりかへばやの鏡を使おうと思う」 『とりかへばやの鏡』 怪しい光線を照射し、対象の性別を反転。 本体を破壊しない限り、戦闘終了後五日間そのままという強効果。 その容姿は、本人の願望・恐れ等々を体現させ、外見年齢すら超越させる。 心に住まう人物に似通ってしまう事例まであり、あなたの心のひだお見通しになってしまうのだ。 現物は既に破壊されているが、そういうモンまで再現しました。 過去数回、VTSでの性能実験が有り、ちょっと人生変わったリベリスタがいたりいなかったり。 ドアに殺到するリベリスタ。 残念。ここは通称「要塞ブリーフィングルーム」 鍵はあかないよ。お約束だね。 「今回はお楽しみだから、任意。嫌ならしなくてもいい」 何だぁ。それを先に言ってよ。 「ただし、いちいち処理分けるのめんどくさいから、処理は一括でする。変化したくなければ心を強く持って」 ひどい。 「それで、みんなで同じことをして連帯感を上げるの大事だと思う。仮装投票はしょっちゅうしてるし」 仮装や性別反転が目的じゃなくて、あくまでも盛り上げ要素の一つということですね。 「そう、みんなでマイムマイムを踊る」 それは、フォークダンスのアレですか。 どっかのライブハウスで調子に乗った連中が店を破壊してから、全国のクラブで禁じられた遊びになったという。 大勢でやると、なぜか高速回転、暴徒化するという。 自分の身は自分で守らないと危険なほどの極度の興奮状態に陥ってしまうという。 「そう。前横後ろポン×４、前進×４、溜、から、前キック、後退×４、左進×４、片足ジャンプ×４、足変えてその場片足ジャンプ×４、以下繰り返し。の、マイムマイム」 旋風脚四回、移動攻撃からの斬風脚、全力離脱からの左右への空手チョップ及びローキック。という解釈でよろしいか。 「――リベリスタの良心に期待している」 まあ、VTSだし。 心に怪我はしても、死にはしない。 でも、心の傷って、回復詠唱じゃ治らないよね。 |
| ■シナリオの詳細■ | ||||
| ■ストーリーテラー：田奈アガサ | ||||
| ■難易度：VERY EASY | ■ イベントシナリオ | |||
| ■参加人数制限： なし | ■サポーター参加人数制限： 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年01月12日(日)23:01 |
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| ■メイン参加者 14人■ | |||||
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● 「――VTS、次の段階に移行いたします。とりかえばや処理を開始します。性別変換を希望しない方は気をしっかり持ってください」 なにそれ、ひどい。 「去年は、ミラーボールだったわよぉ」 今年はどう来るかな～。と、七緒がのんびり言うのも右から左。 湊は、どうやったら七緒と手がつなげるかな。と、思案している。 下を向きつつ、そろそろと手を伸ばす。 直立する虹が全てを呑み込んだ。ウィニング・ザ・レインボー。 そんな中で必死に湊は隣の手をつかむ。 ああ、白魚のような細い指。 やったぜ、七緒さんとおててつなぐをクリアしたぜ！ 七緒さんがゆるふわ系に甘いという話を聞きつけて、ふわふわドレスを選択した甲斐があった！ そして、全てが変わっていた。 「な、なんだ貴様、その目は？ 見るな、触るな！ 近寄るなぁ～！」 （心なしか体が細くなったような、それに胸が重い） 小雷は混乱中。初とりかへばやでは、無理もない。 近寄ってくるものは、皆敵だ。 辺り構わず飛んでいく風の刃。本日、攻撃スキルの威力は最小限にとどめております。 「あぁあ、そこの青少年。多少胸が腫れたからって取り乱すなぁ。巨乳に設定したのは君の潜在願望だぁ」 口にメガホン当てて、歩み去っていく三つ揃いのイケメン・七緒。 女子の七緒さんは男に変わってるに決まってるじゃないの。湊子のうっかりやさん。 湊の心に鎧が走る。 え、じゃあ、この黒ロングパンツに前開きボタンシャツ、黒いジャケットにアクセサリーをつけた、気だるげなお姉さんは、誰！？ 「司馬、鷲子。わしこなの」 神速がかったるくなってるぜ。 「最近ハードだったので軽い依頼で休憩なの。歓談してのんびりしたい鷲子なの」 というか、話すのもダルネス。 「アイスランドやローマや倫敦見てきたの。その分相応にフェイトもぶっ飛んでお疲れの鷲子なの。なんだかわからないけど、疲労がたまってるの。そんな鷲子なの。ね、おじょうちゃん、聞いてる？」 （あ、七緒さんじゃない） と、湊は思った。 おっぱいに空気抵抗がなさ過ぎる。神速の潜在意識。 アルバロンは、中指に神経が入っていた。 「ヒューッ！」 （俺はアルバロン、女になった） なんとなく、言いたいことは分かる気がする。 （男は黙ってネクタイを締めていれば紳士だが、女はそうはいかない。この露出度では淑女とは言えないらしい） 淑女度と露出度は比例しない。そんな常識は、アルバロンには届いていない。 （神よ、俺は選ぶぜ、淑女に相応しい衣装をよお） そして選んだのが、さながら全身タイツというか８０年代セクシーを髣髴させるレオタードにハイヒール！ なんか、怪盗って感じだ！ ● ロアン兄様はおっしゃった。 「今年1年色々な事があったよね。皆、本当お疲れ様。踊って笑い飛ばそう」 毒食らわば皿まで。トラウマ打開のショック療法。 ええい、毒を喰らわば皿までお嬢様モテワンピをお召しの長身の美女。 （……うん、やっぱり可愛いな。リリのお兄さんの僕が、可愛くならない訳がない） ストレートすぎて清々しいシスコンのロアン。お嫁さんはそこらへんがわかってる人に来てもらおう。 「こうして会うのは初めてですね、ロアンさん。今日はよろしくお願いします」 180cmほどのスラリとしたクール青年の彩香の微笑みは爆弾。 （ロアンさんをとことんお姫様扱いして反応を楽しむ。追加でリリさんの反応も楽しむ） 終わったあとの反応もあわせて二度美味しい悪戯を力の限り楽しむ気でいる彩香、かなり悪い人だ。 だが、男の子って少し悪い方がいいの。 「お嬢さん、良ければ私と一曲踊ってもらえませんか？」 「こ、困ったな」 ぽっと染まる頬。 ロアンの中で何かが目覚めちゃっても、当方は責任をとらないのでそのつもりで。 「……喜んで」 ダンスのお誘いってむねきゅん？ 差し出された手に指を預けて、マイムマイムが鳴り響く中ワルツで踊る。 （これって乙女のときめきとか、そういうやつなの？） 二人のバックにバラとか高価な花が飛ぶ。 「私がリードします、あなたは身を任せて……」 そんな絵になる二人を複雑な気持ちで見ていたのは誰だい。リリさんだよ！ 美青年神父が切なげに楽しげに踊るカップルの女性を凝視している図って言うのはドラマだね。 「女性になった兄様がすごく、私よりもずっと……お綺麗で」 そんなことない。泣かないでリリちゃん。 「月姫様とのワルツも普通に絵になって……何でしょう、この気持ちは」 やめて下さいよ。いくら二挺拳銃だからって、ヤンデレブラコンＮＴＲ妹はアークに一人で十分ですよ！？ 「敗北感、というのでしょうか」 鏡よ鏡、鏡さん。お兄様と私、どっちがきれい？ 答えは聞いてない。 「一曲、私に付き合ってくれるか？」 今のリリの父と言っても通じそうな年回りの神父。 茶目っ気を宿した瞳には覚えがある。 「え、不動峰……様？」 首肯する杏樹に、リリはぱちくりと瞬きをする。 「随分変わるもので……故郷の父を思い出しました」 「ふむ。イメージ曖昧だったのもあるか」 呟く声に、眉をしかめる。 「――声が変わると違和感も大きいな。もう何度か経験しているから慣れてきたものだが」 その全てが、ほぼ同一人物の写し身という辺り、杏樹も業が深い。 「はい、此方は此方で踊りましょうか」 差し出された手をとって踊りの輪に加わるのはいいが。 （あっ、これって男性同士……？） リリの顔に浮かんだ疑問に、杏樹は笑う。 「ダンスの作法は忘れてしまったが、要は、とりあえず蹴り飛ばせばいいんだろう。浮かない顔よりは、楽しく笑っていた方がいい」 ● マイムマイムは小学校で習う簡単なフォークダンス。 しかし、それなりの年になれば、そうそう覚えているものでもない。 空中に浮かび上がるお人形さんの不利にあわせて、リベリスタは見よう見まねで輪を連ね始める。 「や あ 」 三高平VTSとりかえばやファンの皆さん、おまっとさんでした。 人差し指中指を揃えて、カメラ目線でウインク。 あでやかな着流しの黒髪サラスト美丈夫は、このVTSでしか拝めない。 「俺がいない間、寂しい思いをしていなかったかい。子猫ちゃんたち」 ご参加のお嬢さんたちが次々と失神しております。 ゆめをさまコールが巻き起こる。 「夢生か。その響き、イエスだね。中村夢生。ここに推参☆」 夢乃のVTS変換は、吹っ切れている。 （まあ、自分の女性化がどうなるかが、もはや勝手知ったるなんとやら、というのはいいのか悪いのか） 初回は泣きながら帰して戻してと叫んでいた初々しさもどこへやら。 アーク制服の良く似合うセミロングの女性に変貌した快には、すでにお局の気配がする。 （度重なる経験でとりかえばや後の服のサイズも把握してるし、アーク制服ならイメージもし易いしね。 さあ開き直って楽しもう） ワルツに興じる彩香とロアンに手を振り、中のいい親子に見えるリリと杏樹を二度見する。 踊りの輪に加わって二拍目で気がついた。 （……ってしまった、アーク制服って女性用はタイトスカートだから――） サイドステップが辛い。タイトスカートずり上がる。 （脚が自由に動かせない） 「あ、ちょ、ご、ごめんなさい！」 「ああ！すまない、俺の足が君に触れたくておいたをしてしまったようだよ」 隣、まさかの夢乃、じゃなかった、夢生。 「だが、どうせならもっと触れ合いたいと思わないか？ ほら、冬の風に冷やされた俺の冷たい足（メタフレ）が、君の体温を奪いたいと囁いているんdrghjk！？」 「メタルな彼女は間に合ってますぅ！」 快は、何も間違ってはいない。 「キャー！」 どっしーん！ 「何をされてもいいさ、今日の俺は君のオモチャだよ……」 安産型の快のおしりの下で、夢生は完璧な決め顔だった。 （事前におといれちゃんとすませるわたしせーじゅんはです） 用意は大事だ。誰とはいわないが、去年大変な目にあった美少女がいる。 マイムの本場、イスラム圏の衣装・カンドーラ着用した少年王のような旭はどきどきしている。 （ランディさんの女性化ってどんなかんじだろ……想像つかない） ちなみに、以前は、赤毛のちびっ子破壊天使だった。 さて、今回のランディさんは。 どーんばーんどーん。どこ触っても気持ちよさそうな、ダイナマイトバディである。 薄いベールで顔と脚を隠して、胴を露出する衣装。 （女性化しても図体の大きさは変わらない） というのは、きわめて散文的な本人のご意見だ。 「迫力のある美人さんだ～」 多々たっと駆け寄ってくる旭は嬉しそうだ。目の光がいつもと違う。スイッチ入ってる。 （喜多川は男になっても快活で元気そうな印象は変わらんな） 少年君主は麗しの踊り子の前にひざを付き、その手をとった。 「美しい人。神への礼拝と同じ数だけ、貴女に跪く許しを得られるなら、僕は誰より幸福であると確信する事だろう」 (わたしのなかのおたんびがめざめちゃう) 参考文献・ロマンス小説のシーク系――砂漠の君主系、エキゾチック＆お金持ち＆強引さを兼ね備えたハーレムの世界だ。 旭王子は割りと紳士的だが、こういうタイプはめげずに延々と砂漠の果てどころか海を越えて追っかけてくる。専用ジェットで。 「ならば踊りましょう、この一時の間の熱情と律動を共に」 ランディ姐さんには、スルタンも黄金を積みそうだ。 「……幾らそれっぽくしても俺には似合わんな」 「おたんびないない」 えへへぇと笑うと、いつもの旭だ。 「踊るとしよう、折角女になったんだからリードしてくれよ？ 可愛い王子様」 「ま、マイムでリードってむずかしーねぇ……！ でもがんばるもん」 ● 「ヒューっ！」 （アルバロン先生のダンスレッスンここで大きく足を上げてー！ 腰を振ってー！ ほらこの動き、エアロビクスの要素も入ってるからダイエットにもいいのよ） 小雷は、半ばやけ気味だ。 こんな馬鹿みたいにでっかいのが、俺の潜在欲求の訳があるか。ふざけんな。 服のデータを入れていなかったばっかりに、ずり上がった上着からかわいいおへそがちら見えである。 ぶっちゃけ下乳も危ないが、そこらへんは見ないことにする。 「……あぁあ、やめてっ！ 斬風脚はやめてぇ！」 赤毛サイドテール振袖女子・四門が叫んでる。 何で振袖かって？ フォーチュナ控え室で聞いてください。 ちみっこくてそばかす眼鏡だ。袖は余っていない。 初めてのVTSで、革醒前の体格も色々交じり合ってしまったらしい。 時々、口に運んでいるのはまさしくペッキ。女子だからとツブツブイチゴミルク味とはあざといな四門あざとい。 「モンちゃん、とらだよ！」 軍帽に首かけタイプのベストにホットパンツのレザーロングブーツのお兄ちゃんの突進。 とらは男になると割りといい感じでマッシヴだ。当然声も低い。 にも拘らず、口調がいつもどおりなのでニューハーフくさい。 駆け寄ってハグしようとしてるのに、本能的に逃げを打つフォーチュナ。 「何で逃げるの」 「なんとなくっ」 人間、ミリコス＋ハードゲイっぽい格好してるのが突進してきたら逃げる。 そして、激突。 何でこんなところにアイアンウォールがあるの。 ここは要塞ブリーフィングルームの設定はしていないはず。 角やら何やら仰々しい意匠の漆黒の全身鎧と漆黒のマント。兜のひさしからのぞく目の部分が銀色に光っている。いや、何、このボスキャラ。 剣じゃなくって、両手持ちスタッフってことは魔道士ですね。やですよ、こんなHP高そうなマッチョメイジ。 「ぷえぇぇ。こんな格好でマイムマイムしたら刺さっちゃうじゃないですか。転んだら危ないから脱いでくださいねっ」 駄々っ子パンチ・振袖バージョン。袖細正で連撃がつく。 「姿は変われど本質は変わらぬか。貴殿が男であろうと女であろうと、強きに立ち向かうその覚悟に感服する」 いずれの騎士様ですか。 かぶとを脱ぐと、そこには銀髪の美丈夫。かしこまった口調のバリトンに、四門、目をぱちくり。 「――アーデルハイトさん？ なんか、すごくごついですけど」 フォーチュナとしてよりは、ちゃんと報告書を読んでいる賜物。 「城にあった先祖の肖像画で似たような男性を見たことがある。おそらくは遺伝もあるのだろう」 奥方様はガチムチ因子をお持ちだぜ。 「強さとは恐れぬことではない。恐れてもなお屈さぬことだ。涙をぬぐえ。貴殿には笑顔が似合う」 「は、はいぃ……っ」 「ところでマイムＸ2踊るなら、こっちのが動きやすいよね？」 背後に忍び寄るミリコス。問答無用で帯に手をかける。 よいではないか、よいではないか。 「ひっ！？」 「ハタから見たら男が女の子を襲ってるように見えるかもしれないけどキニスンナ」 「分かってんなら、自重してよぉ！？」 そんな泣き言で止まるほど、訓練されたリベリスタは甘くない。 「ちなみにベビードールにしようかと思ったけどトラウマになるといけないのでやめた」 ねえ、それは優しさ？ 優しさなの？ 「いやぁ、せめてお着替えコーナーに行かせてぇ！」 ● 背中ばっくり開いたミニ丈キャミワンピを着せられた四門はしくしく泣いていた。 うっかり、ロリ巨乳。強調された胸元がいやんである。 「ほら。ミス四門も一緒にどうだ」 杏樹おじ様が涙をぬぐってくれる。 「恥ずかしさもモヤモヤも、踊って忘れてしまえ。私も気恥ずかしいが、一緒なら。ほら、大丈夫だ」 こうして少女は、おじ様趣味に走るのだ。スペインの雨は主に平野に降ります。 「なかなかやるね、シモン君」 ロアンお姉さま、あざと四門の前に立ちふさがる。 「こうなったら、シモンくんと女の子らしさで競争だ」 ロアン姉さまの渾身の悩殺ポーズ。リリはめまいを覚えた。リリのリアクションに彩香のテンションが上がった。 「負けるのは嫌いなの！ ほら、四門君も！」 「いえ、一番おきれいなのはロアンさんでいいです！」 「ランディさんもきれいだよ！」 「王子プッシュ、キタコレ！」 「ん、楽しかったぞ、また機会があれば遊ぶか？」 「豊満系、キタコレ！」 「七緒さん！ よっちゃんといっしょに写真撮って」 「湊っ君！？ うっわ、かわいいふわふわ！」 「おっしゃあ、そこのアイドルユニットに美女軍団、ポーズとれぇ。イケメンはこの後な」 「目元で横ピース！」 ● 「あれ、五日間戻れないって……」 ぺったんこの自分の胸に、文字通り小雷は胸をなでおろす。 VTSのありがたみが身に染みる年末。 「ヒューッ！」 喫茶店のマスターがこの後コーヒーをおごってくれそうな気がする。 「あ、ちょっと気がついた」 四門を泣かせたとらは、にししと笑った。 「自分で着れない男の服は、これからモンちゃんに着てもらうのも手だよね」 首かけベストは着ません。背筋ないもの。 |
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