● Sphere 1 突然変なオブジェが現れた。大学の中に。 見た目球体。グレーのボールみたいなの。材質は、石っぽい。 かなりデカイ。いや、デカくないかも。人が十人ぐらい手ぇ繋いで輪っかを作ったら、囲めるぐらいの直径。やっぱデカイ。 なんじゃこれ、って、顔をしかめる。皆、首を傾げる。 あまりに気になって、大学の事務室に訊きに行く。「わからない」って返ってくる。わからないってなんだ、わからないって、なんて思うけど、まあ、大学なんてこんなもんか。 ● Sphere 2 中秋の名月。月に綺麗も醜いもねーよ、年中一緒だよ。 とか思って寝た。深夜二時、目が覚めた。寝付けない。 深夜に学生寮を飛び出して学内を散歩。田舎の山ん中にある単科大学だし、人気無し。 歩き回って、月を見る。綺麗。何時だって綺麗。 メインの中庭。あの変な石が出来た所。 ぽつねんとデカイ球体。かなり異様。 そんで、吃驚する。なんか、赤い。 なんか朱い。人が潰れたみたいに。 何故か体が震えて、走って寮に帰った。 ● Sphere 3 あの球体を見に来た。普通。普通に灰色。 事務室にも一回聞きに行く。ずっとあんな感じ。らしい。 見間違いか。 事務室のある棟を出て、まん前の中庭を突っ切る。 やっぱ無表情で、でも我が物顔であいつは居座ってる。 ● Spheres 夜。どうしても気になる。 疑心暗鬼しながら寮を出た。ちょっと肌寒い。こんな季節なのに。 相変わらず人気のない構内。 そんでまた吃驚する。 なんか増えてる。 十個くらいある。球体が。 かなり中庭を圧迫してる。なにあれ。 そんで、その中の半分位。 やっぱ、朱い。 そんで、黒い。 そんな色にやっと心当たりが見つかって、また震える。 震えて、帰ろうと思ったら。 まだ赤く染まってない一個が、こっちに向かって転がってきた。 ●ブリーフィング 「よく分からないアザーバイド」 開口一番、『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)は無表情でそう言った。 「もともとアザーバイドってよく分からない存在なのだけれど、このコード『スフィア』は本当に分からないわ。理由も、目的も、正体も」 「別に無害なら放っておいてもいいんじゃ? 駅前とか県庁とか、ありそうだぜ、こういう無意味なオブジェ」 「ただ眺めるだけなのなら、私も嫌いな形状ではないけど」 イヴはまじまじとブリーフィング資料に印刷されたその球体を眺めた。 「どうやら澄ました顔して、こちらの世界の住人は気に食わないみたいね」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:いかるが | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年10月14日(月)23:42 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●エンターテイメントは時に物悲しく。 ふぎゃ、という声が響いた。 ぼん、と吹き飛んでいく『息抜きの合間に人生を』文珠四郎 寿々貴(BNE003936)の姿がスローモーションのようにリベリスタ達の網膜に焼き付いた。 「……ボーリングのピンな気分を実感できるとは思わなんだよー」 ●月夜のSpheres 「なんだかオーパーツみたいで、わくわくしますね」 「朱く染まった巨大な球体……。いつかの決戦の際に、空に妖しく浮かんでいた血のように赤い月を思い出しますね」 「……おい、オーパーツ」 「い、いいじゃないですか比喩が凡人並でも!」 『痛みを分かち合う者』街多米 生佐目(BNE004013)の決して間違いではない素直な感想に、しかし、『ライトニング・フェミニーヌ』大御堂 彩花(BNE000609)の一層リベリスタ然とした例えが冷徹に被せられ、思わず『やる気のない男』上沢 翔太(BNE000943)の呟きが漏れ出た。 確かに、実際『ソレ』は何かこの世界との調和を感じさせない違和感を醸し出す『球体』であった。 得てして大学や研究所などの中庭には謎のオブジェやらが配置されているのがお決まりになっている感もあり、そういう意味では、彼らが腰を下ろす場所としては悪くはなかった。 「そういえば今日はお嬢様とご一緒ですね。断っておきますが大御堂のメインキャラはお嬢様ではなく私なのでよろしく」 「モニカ、それどういう意味かしら……」 「まあメイドの立場を崩す事はしませんがね」 「メタに不穏ですねえー」 「メタに不穏であるな」 『デストロイド・メイド』モニカ・アウステルハム・大御堂(BNE001150)と彩花の不思議な主従関係を垣間見せる会話に、『ピンクの変獣』シィン・アーパーウィル(BNE004479)と『紅蓮の意思』焔 優希(BNE002561)が苦笑した。 日は落ち、まるで天秤のように満月が昇っていた。構内を照らす電灯が無くても見渡せるくらいに、明るい夜である。 「細かい事は気にせずに、丸い岩壊し放題か。人質を取られてる訳でもないし、自分達が潰されなければいいんだから、攻撃に専念できて、気が楽だな」 『輝く蜜色の毛並』虎 牙緑(BNE002333)の嬉しそうな声に続き、彼の腕が鳴った。 視界には、巨大な球体『スフィア』が十体鎮座している。 「なるほど、お嬢様を狙うタマを順々に潰していけばいいわけですね」 「そうそう。いつもの有象無象を追い払う時みたいに……じゃないわよ!」 「……すみません、今のはやっぱりナシでお願いします」 「……恥ずかしがるぐらいなら最初から言わなきゃいいのに」 「面白いオブジェのようだが、一般人には脅威だからな。しっかりと排除しようか」 作戦以前にあからさまに士気を下げている主従とあくまで飄々とした翔太を尻目に、けらけらと寿々貴が笑った。 (この、なんだこれ感。いやぁ、たまらない、変な笑いでそう) 「ナニコレー! なんてね。ふふふ」 「寿々貴よ」 「んー?」 翔太が前方を指差した。 「転がってきたぞ、あれ」 ●月夜のSpheres 2 転がってきた、と思っていたら、何時の間にか、目の前にあった。 凡そこの世界の物質では有り得ない動きだった。質量も密度も無視したかのような瞬間的なスフィアの動きが、不意にリベリスタ達を襲った。 最初にそのスフィアの動きを察知した翔太が気怠そうな様相から一転、瞬間に跳躍し、一閃した剣戟がその軌道を外す。しかし、球体の数が多すぎた。 前衛のリベリスタ達は後衛を庇う形でスフィアの動きを受けた。特に、陣地作成を行っている最中である寿々貴への攻撃を防ぐような体勢となり、その結果、固まって位置していたリベリスタ達は分散した。寿々貴の付近に位置する前衛を中心にして、シィンが手繰り寄せる不可視のエネルギーが傷を癒す。 「面白い敵であるな。思う存分破壊し尽くしてくれる!」 優希の闘気が振動となり、大気を揺らした。彼の心底で激しく燃える闘志が、かのアザーバイドへと曲がりなく突きつけられた。 一体のスフィアが、背後に寿々貴を置く優希の元へと転がり、先程と同様に瞬時に間合いを詰めた。 これを認めた優希は、軽やかに、しかし、限りなく堅く芯の通った拳を振ると、その闘志とは真逆の波動がスフィアを襲った。 その衝突音は真に奇妙な音色となってリベリスタの鼓膜を揺らした。金属なのか岩石なのか、はたまた有機物であるのか、皆目見当の付かないような、そんな音であった。 その動きは一瞬停止したように映った。しかし、その熱運動を減少させているようには見えない。 「素直に氷漬けにはなってくれんか」 優希はふむとその姿を認めると特に気に介した様子も見せずに「それでは」と次の闘技の構えに入った。 そしてそれを契機に、まるでスイッチが入ったかのように残りの全てのスフィアが動き始めた。そこに恰も知性や意思が見受けられるような、統率された動きであった。不気味な動きであった。 生佐目は、寿々貴への射線を塞ぐように、自らの後方に位置している翔太へ向かうスフィアに咄嗟に黒霧を放った。 四方から絡みつき、纏わりつく有色の気体がスフィアを襲うと、その球体を確かに囲んだ。 そして、その結果を視認する前に、生佐目は自分へと間近に迫っていたスフィアへと目を向けた。 (うーん、これは厳しい) 一か八か飛びますか、と生佐目が脚に力を入れた刹那、文字通りスフィアが横へと吹き飛んで行った。 「飛んでったから気を付けてくれ!」 牙緑の声が生佐目の近くで響いた。スフィアは八メートル程宙を舞い、しゃりん、と奇妙な衝突音を残し着地した。 「それにしても、苦しい表情とかうめき声とか。傷から血が止まらないとか、分かりやすいダメージがないから、攻撃が効いてるんだか、分かんないな」 あくまでその吹き飛んだ球体を視界に収めながら、牙緑が小さく頭を掻いた。 (こんだけでかければ外す事も無いだろ) 思いっきりぶっ叩く。両椀の拳を突き合わせ、がちんと音が鳴った。 牙緑に助かれる形となった生佐目は「ありがとうございます」と一瞬だけ笑みを浮かべて、視線を戻した。 そしてほぼ同時に二人は跳躍し、それぞれスフィア上部へ飛び乗ろうと試みた。 「所詮は球体、乗ってころころされるが必定!」 そのまましなやかに着地すると、スフィアはそれを認識しているのか不規則な動きを始めたが、両者とも絶妙な平衡感覚で体勢を維持した。 「これで、どうさ!」 牙緑の体心に込められた声ならぬ鋭い気迫が満ちた。そしてその臨界点を違わずに、まさに爆発的な拳が超至近距離で、スフィアへと浴びせられた。 ぎりん、と不愉快な衝突音が響き、そのまま轟音が続いた。 「モニカ、行くわよ」 もはや各個撃破の様相を呈している状況を双眼に収めながら、彩花は特に感情の籠らない声で呟いた。 言われなくとも。そう言わんばかりにモニカは銃器を構えた。 表情も持たず、物言わぬ球状物質が二体、無感情に彩花へと飛んだ。凡そこの世の物理法則を無視した軽やかな動きが、彼女らの視線よりも速く距離を詰めた。 堕ちなさい。 そんな声が響いたような気がした。彩花の表情は相変わらず無表情で、そこから窺い知ることは出来なかった。 その身に幻想の闘衣を身に纏い、彩花の腕が優雅に振るわれた。 瞬間、その艶やかさからは想像の付かない凄絶な斬撃が、しかも二度連続し、目の前のスフィアを襲い、耳障りな衝突音を響かせ球体は後方へ弾かれた。 同時に、残るもう一体のスフィアも真横へ吹き飛んだ。 数多の弾丸がスフィアの側面を凄まじい勢いで着弾していた。 ●月夜のSpheres 3 雨が降ると、水滴と言うだけあって、水は丸くなって落ちてくる。もちろん、そこにはある種の抵抗力が存在するのであって、完全な球形ばかりではない。しかし、水は丸くなろうとする。球体を目指す。 何故球体なのだろう。そこに必然性はあるのだろうか。 きっと、それが『安定』であり、自然な姿だから、なのだろう。 衝撃分散能に優れたその形状を持つアザーバイドは、本質的な強度以上に、攻撃に対する耐性が高いのも、そのためであるかもしれない。少なくとも、人間然とした感覚は持っていないように見受けられるスフィアには、熱さや冷たさといった部分の効果も極めて薄いようであった。 「うん、球と球が弾きあってるこれは、やっぱりビリヤードっぽいですねぇ」 シィンのそんな呟きも、未だにそのアザーバイドを全滅できていないことを暗に示した。 確実にリベリスタ達の攻撃は直撃している。しているのだが、スフィアは、その威力を受け流し、分散している。 そこでリベリスタ達は、牙緑の提案で、ある程度攻撃を集約する方向へと転換した。さらに、モニカと優希の意見で球体中心部の芯を狙って攻撃することにした。 陣地作成を終えている寿々貴は全体への回復に努めていた。ただ、隙があれば、あの不可解な丸い球体の本質を見てみたい、そんな欲求が彼女の中に蠢いていたが、今の所その機会には恵まれていなかった。 翔太は自らの剣を正面に構えた。 その斬撃は、この世を統べる『時』をも切り刻む、無二の斬撃である。 常時怠惰そうなその眼が一瞬変わる。 何をも寄せ付けない剣戟に、ついてこれるというのなら……。 「受け流してみなよ、俺の剣」 刹那、その剣筋が紛れもなく消えた。代わりに、周囲を濃霧が覆う。 その攻撃に、スフィアの動きが止まった。一方向の攻撃ならば受け流すのは容易である。しかし、空間的に攻撃されれれば、話は別であった。 「貴様達全てを粉砕してくれる。一気呵成に撃ち貫く!」 そして、圧倒的な火力を誇る優希が楽しげに笑った。正真正銘、腹の底から愉しかった。 俺は一歩も引きはしない。――――我が拳、その身に刻め。 また空気が変わった。喉が焦げるような空気だった。ギアが切り替わる音が響いた。 「零式羅刹」 その数、三体。三体のスフィアの芯を目指すその無数の拳が、無数の剣戟と相乗した。 そして次の瞬間、その球体を丁度二分するかのような、美しく引かれた直線が、スフィアの表面に出現し、そのまま、スフィアは活動を停止した。 「自分が動きを止めますよ!」 シィンのその可愛らしい容姿であるが、彼女の真剣な眼差しは、決して不似合ではなかった。むしろ普段の彼女からは推し量れない凛然とした心底が一瞬の内に露呈したかのような美しさがあった。 その眼差しが瞼に隠され、シィンの精神がある基準点に達した時、空間から数多の光弾が現れ、スフィアに降り注いだ。複数のスフィアの動きをある程度囲い込み、より威力のある攻撃への布石とするための巧妙な精度であった。 牙緑はその様子を見て、口の端を歪めた。丁度良い『獲物』が、そこに居る。 「それじゃあ、私から行かせてもらいましょうか」 そう言うとまず生佐目が跳躍した。球体の上部へ。その最奥部。その芯へ。 その太刀に。その刀身に、数多の呪いを込めて。 太刀を握りしめたその彼女の姿は、到底『普通』などと形容できるものではなく、確実に敵を葬ってきた一己のリベリスタであった。 スフィアの表面と剣身が一点で交わった。最高圧力が両者にかかる。 生佐目の声は必要なかった。彼女の視線だけで、牙緑は今がその瞬間であると悟った。 さあ、次はどっちだ? 生きるか死ぬかの二択問題。お前はどっちを引き当てる? ふわりと彼女は飛んだ。時が止まったかのような錯覚を齎すほどの婉麗さであった。 「飛ばないお嬢様は、ただのお嬢様、よ」 両椀を水平にしてスフィアの上に立つ彩花は、その口元を美しく歪めた。 「さっきのは至近距離。今度は超至近距離。今度は堕ちるかしら」 尋ねられた従者は肯定する。 例えそれが本来有り得ぬ未来であっとしても、従者は肯定する。 運命を捻じ曲げてでも、肯定する。 ――――それでこそメイドね。 主人と従者、その対極の生き方そのもののように、そして交わらざるを得ないその生き方のように。 死神の確実に死を刈り取るが如くの妙な射撃が、回転するその球体の最も大きな曲率を有するその一箇所を確実に捉えて。 真上と真横。互いに垂直に、銃弾と斬撃が芯を射抜いた。 ● 「前衛職の方みたいに身体が強かったら、サッカー、バスケに玉乗りと、やってみたいスポーツも多かったのですが……」 シィンがはあと溜め息をついた。残念な悩みだった。 「あと、硬そうですから、バランスボールにするのも駄目そうですしねぇ。バリエーションが足りなくて残念です」 「いや、むしろこの硬さで、バランスボール、アリでは?」 「……何に使う気なの生佐目さん」 なんか、こう。なんか、こう。と、生佐目が球体があるという仮定でポージングを繰り出し、シィンが目を点にした。 「全部消えるならば良いけども、そうじゃない場合片付けどうするか。とりあえずアークに要請でもしておく?」 少なくとも現時点ではその姿を残すスフィアを指差して、翔太が訊ねた。 「元々不明点が多いアザーバイドであったからな。そうしておくのが良いだろう」 優希がその問いに頷くと、「わかった」と言って翔太はアークへの連絡を始めた。 粉々に粉砕するでも、中からマトリョーシカよろしく一回り小さな球体が出現するでもなく、ただ中心に縦線が一筋入っただけで停止するその姿を見て、モニカがぽつりと呟いた。 「それにしても、人を轢きたいからこんな形になったのか、こんな形に生まれたから人を轢きたくなったのか。どっちなんでしょうね」 「その手の問題は、どちらが正解か、ではなくて、そもそも問題自体が無意味なのよ」 「なるほど。たまにはお嬢様も気の利いた事を仰いますね」 「……モニカ、貴女ねえ」 そう小言を言い始める美しい主人を眺めながら、モニカはふと思った。 (そういえば私も、メイドだからお嬢様に仕えてるのか、仕えているからメイドなのか。 よくわかりませんね) 「『これの中身は何が出てくるのかな。さらに頑丈な怪獣とか出てきたらどうしよう……』とか、可愛いこと考えてないかい?」 今はもう動かないスフィアを繁々と見つめていた牙緑は、寿々貴のその言葉にびくっと肩を震わせた。 「寿々貴さんよ、俺の心でも読んだのか? なんか一字一句正しいような気がするんだが」 「え? なんとなく? まあ~、いいじゃないか」 「誤魔化されてるな……。少なくとも、神秘の『ナカ』を見ることはできるんだろ? 俺も興味あるから、教えてくれよ」 そう言った牙緑に、寿々貴は「どーしよっかなー」と言ってけらけら笑った。 (深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いている。などというけれど) 一人内心で一人ごちた。結局、戦闘中こそ、残念ながらその隙は無かったのが、それも一段落ついた時、彼女はすぐさま『覗い』てみたのだ。最後のアザーバイドが、『本当』に息絶えるまでに。 (わけのわからないものが、わけのわかるものに変わる。この瞬間の楽しさを思えば、お安いね) 『素敵』な感情、どうも有難う。 ふふ、と寿々貴は微笑んだ。 貴方の身の回り、日本、そして世界各地に点在する『無意味な球体オブジェ』。 一体『彼ら』の内いくつが本当のオブジェで、いくつが『そうでない』のか。 この一件以来『彼ら』は行動を諦めてしまったので、その答えを知る者は、寿々貴を除いて、もう居ない。 始まりから、そして終わりまでもやっぱり良くわからないそんなアザーバイド事件は、こうして幕を閉じた。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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