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<三高平学園祭>嵐を呼ぶ学園祭 ~B-Party~

●この手のタイトルってすでに5.6回は見たことあるよね
「せっかくお弁当作ってあげたんだから喜びなさいよ」
「そんなこと言ってもよ……正直毎回べらぼーにまずい」
 ――突然で申し訳ないが今回初っ端からこんな感じ。
「仕方ないでしょ、10年幽閉されてて料理なんてしたことなかったんだから。……それでも昨日よりはマシでしょ」
「普通、料理が上手になってから人に作らないか?」
 ――どんな感情を抱いてもらっても構わない。
「……少しずつでも」
「あん?」
 ――大丈夫だよ。
「少しずつでも、上達してるってアンタに思われたいんだもの」
「……」
 ――その芽生えた気持ちを否定する気はない。
「……まずいんでしょ? 無理して食べなくたっていいわよ」
「オレは身体が頑丈でな」
 ――ワタシも同じ気持ちデースから。
「え?」
「いくら食っても腹壊したりしないから。上手くなるまで付き合ってやるよ」

「あー青春って感じだね」
「日の当たらない場所に沈んで二度と浮かび上がるなって気持ちになりますね」
 モニターに映るカップルの様子。それに対するコメントを求められた結果である。
「えっ」
「えっ」
 お互い顔を見合わせる。が、「ハーイ注目」と講師が視線を集めてから。
「まずMr.悠樹。Youは実にワンダホー。物事を正しく認識する力がありマース」
 講師は勿論『廃テンション↑↑Girl』ロイヤー・東谷山(nBNE000227)。フライエンジェの少年を朗らかになでなで。
「で、Mr.秋葉」
 ロイヤーは笑顔を強めて学生服に身を包んだメタルフレームの高校生に向き直り。
「お前はなんなの? バカなの? 死ぬの? お前ただでさえ地味キャラなのにその感想とかどうなの? 突っ込みだけじゃ生きていけないよ? 地味が特徴になる時代は遥か過去だよ?」
「待って! 待って待って! 青春って口にしただけで存在全否定!?」
 一色秋葉。神野悠樹。モニターに映った姫野美玖と永田英人を含めアークに所属するリベリスタであり、今は三高平大学付属の学園に通う生徒でもある。
「……それで、何の呼び出しです? 前の事件の後であの2人が付き合い始めたことくらい知ってますけど」
「こんな2人はドーでもよろしい」
 ばっさり叩き切ってモニター画面を切り替える。学園の様子だ。生徒達がひしめき合い常になく賑わっている。
「ああ三高平大学だね。リベリスタの数も増えて、今年からいよいよ学園祭が行われるって文字通りお祭騒ぎしてるね」
「そう、学園中浮かれ放題。こんな空気が浸透してさっきみたいなバカップル急増中」
 嫌な予感に秋葉の顔が引き攣る。
「学園生活に彼氏彼女が必要か? きゃっきゃはしゃぎながら出し物考えたり屋台作ったり違うデショ。学校ってのはもっとこう殺伐としたものだろうヨ」
「あんた学園祭に何の恨みがあるんだ」
「コチトラこんなナイスバディなのに男いない歴年齢だぞコラ『なんか、思ってたより重い』ってうるせぇよおめでとうと口にした回数だけ涙も呑んでるよ」
「もう学園祭関係ないよ!?」
 咳払い。死んだ魚の目をきらりと光らせて「つまりー」と可愛く語尾を跳ね上げて。バックにはモニターに映った『三高平学園祭いよいよ開催!』の文字。
「もうぶっ壊しちゃいまショー学園祭♪」

「三高平市民の義務を遂行する!」
 秋葉は過激思想の持ち主を通報せんとAFを取り出して……後ろからひょいっと取り上げられた。
「アナタたちだけでは手が足りないと思いましてゲストをコールしました。代々リベリスタを輩出してきた名門中の名門、『キングオブフィクサード』の呼び名でお馴染みのリベリスタの名家、夜渡家の皆さんデース」
「なんてもの召還しちゃったんだあんたはぁ!」
 どういう人たちかは呼び名でお察しください。リベリスタです。
「報酬はわかっておろうな?」
「ロンモチ。前渡し分はこれね。娘の瑠香と孫のすだちちゃんの写真デースよ」
「なんで実の娘と孫の隠し撮り写真に釣られるの!?」
 絶叫も虚しく「学園内だから武器はダメよ」とかスプリンクラーの場所とか調べ始めたロイヤーたちの後ろで頭を抱える秋葉に。
「まぁいいじゃないですかお祭ですし。面白ければいいんですよ」
 ――僕たちが。
 悠樹の無邪気な笑顔に余計に頭を抱え。


●第一回三高平学園祭終了のお知らせ
「とまぁ、タレコミがあってな。三高平大学の学園祭を潰そうとしてる連中がいるわけだ」
 哀しいことだねと『駆ける黒猫』将門伸暁(nBNE000006)が伏せ目がちに髪をかきあげる。
 三高平大学。小中高の付属校を持つ一貫教育機関であり、三高平市に住むリベリスタたちのための学び舎だ。教育機関である以上、今までにもいくつか小規模のイベントが開催されてきた。だがこのたびの大イベントは今までの規模とは大きく違う。企画ありイベントありのお祭で、生徒のみならず一般参加者も多く、皆が楽しみにしているのだ。
「それを中止にするわけにもいかず、勿論壊されるわけにもいかない。こいつらをとっ捕まえて隔離するしかないんだが」
 ここで一区切り。
「暴力沙汰で学園祭のイメージを潰すわけにもいかないだろ? あくまで出し物の一環のように印象付けて動く必要がある」
 自由にコスプレしていいぞとウィンク。一般参加もののようにターゲットの場所を聞いたり利用するのもいいだろう。
「ドタバタ捕り物活劇の始まりってな?」
 せっかくの学園祭、楽しんでなと指を振り。


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:BRN-D  
■難易度:VERY EASY ■ イベントシナリオ
■参加人数制限: なし ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2013年07月07日(日)22:13
 イベシナだよ! 学園祭だよ! KSK祭だよ!

●何すればいいの?
 三高平大学の学園祭です! 生徒達はもちろん一般の方も自由参加! 超大きなお祭です!
 しかしダメな人たちがぶっ壊してやる! って動き出しました! 校内のあちこちでスプリンクラーを発動させてびちゃびちゃにして文字通り水をさすつもりです! 上手いこといったね!

 主だったやれること

①三高平学園学園祭特別安全対策本部付治安維持委員会(通称サントク)としてダメな人たちを取り押さえる。
 バトルはダメ。お祭のイメージを損なわないように演劇の一環っぽく捕り物をしなくてはいけません。参加者から情報を得たり上手く利用するのもありです。

②ダメな人たちに混じる。
 学園祭に恨みを持つ人はこちら。上手くやられろよ?

③学園祭を楽しむ。
 なんでもありのお祭です。イベント企画も出店も盛りだくさん。賑やかに皆で楽しみましょう。情報を与える役としてアシストもあり。

●参加NPC
 今までブレンディの作品に出ていたNPCたちが学園祭にたくさん来ています。どの依頼に出てたかは割愛。他にも呼べばいるかも。

【ダメな人たち】
 ロイヤー・東谷山 (nBNE000227):諸悪の根源。走り回っています。

 一色秋葉:虚ろな目で「僕は悪くない……」とか昔の感じに戻ってしまっています。校庭担当。

 神野悠樹:基本的に腹黒。体育館担当。

 夜渡礼門:ダメな脳筋父。1F担当。

 夜渡利史:ダメな脳筋長男。2F担当。

 夜渡玖也:ダメな脳筋次男。3F担当。

 夜渡房雄:ダメな脳筋三男。4F担当。

【通常参加者】
 宮田鈴音:7歳になりました。三高平でリベリスタとしての教育を受けています。まだ上手く話すのは苦手な様子。両親とお祭を見物に来ています。

 姫野美玖と永田英人:喫茶店をやっています。自炊歴が長く居酒屋でバイト中の料理の上手い男子大学生と、可愛い小学生の女の子(実年齢21)のマズい料理を選択できるというオプション付き。

 瀬戸家継、瑠香、すだち:親子で学園祭を見に来たようです。

 アフロデンジャラス:カップル撲滅を掲げていた元フィクサードのリベリスタ。その割にロイヤーに声を掛けられなかったのはロイヤー曰く「あいつワタシとキャラかぶってる」から。いい男物色中。

 アフロレインボー:実は三高平の大学生。レインボーたい焼き売ってます。

 アフロパンダー:キャバクラに通いすぎてお金がありません。

 真那・羅威:賢者の学院学長。卒業生の顔を見に来ました。

 ウッカリウッカゲ:?

●イベントシナリオのルール
・参加料金は50LPです。
・予約期間と参加者制限数はありません。参加ボタンを押した時点で参加が確定します。
・イベントシナリオでは全員のキャラクター描写が行なわれない可能性があります。
・誰かとご一緒の場合は『時村沙織(nBNE000500)』と言った風にIDと名前を表記してください。
【グループ名】タグで一括でも大丈夫です(タグ表記の場合はID、フルネーム表記は必要ありません)
・NPCと絡む場合はID、フルネームは必要ありません。名前をお呼びください。

●補足
 学園内にいるのは三高平の住民なので神秘は気にしないでOK。
 カオスに遊べばいいと思うよ。
 それでは皆様のご参加をお待ちしております。
参加NPC
 


■メイン参加者 22人■
覇界闘士
御厨・夏栖斗(BNE000004)
デュランダル
結城 ”Dragon” 竜一(BNE000210)
ソードミラージュ
ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)
デュランダル
阪上 竜一(BNE000335)
クロスイージス
新田・快(BNE000439)
スターサジタリー
リリ・シュヴァイヤー(BNE000742)
デュランダル
楠神 風斗(BNE001434)
クロスイージス
ツァイン・ウォーレス(BNE001520)
覇界闘士
祭雅・疾風(BNE001656)
覇界闘士
宮部乃宮 火車(BNE001845)
インヤンマスター
石 瑛(BNE002528)
覇界闘士
焔 優希(BNE002561)
スターサジタリー
白雪 陽菜(BNE002652)
ホーリーメイガス
桜咲・珠緒(BNE002928)
インヤンマスター
小雪・綺沙羅(BNE003284)
プロアデプト
離宮院 三郎太(BNE003381)
スターサジタリー
靖邦・Z・翔護(BNE003820)
覇界闘士
喜多川・旭(BNE004015)
ソードミラージュ
紅涙・いりす(BNE004136)
クロスイージス
ミルト・レーヴェ(BNE004277)
ナイトクリーク
纏向 瑞樹(BNE004308)
ソードミラージュ
テトラ・テトラ(nBNE000003)

●願いのお時間
 少女は怯えていた。
 後ずさりする少女の眼前に黒尽くめの青年が迫っている。見かけたら即通報するレベル。ただし少女の足はダンベルだった。
「ウッカリウッカゲー! 俺だー! 願いをかなえてくれー!」
 少女は願いを叶える力持つアザーバイド。迫る青年、竜一はかつての続きと叫び抱きついて。もふもふと猫可愛がりされれば、思わずパンジャンドラムを召還仕掛け――
「待った! それ阿鼻叫喚なことになるから! 皆の学園祭壊しちゃいけない! なっ!」
 必死だ。こくんと頷いたウッカリウッカゲに竜一は早速願いを口にする。
「皆の学園祭を守るために、コレしか方法が無かったんだ! ねっ!」
 竜一を覗き込み、暫し考えて――サムズアップ! 腕を振り上げていつもの呪文!
『うっかりうっかりうっかげ!』
 世界を光が包み込む――


●歓迎のお時間
「三高平大学学園祭! はっじまっるよ~♪」
 訪れた客が足を止める。見上げれば紙吹雪が人々を出迎えた。
 沸き立つ歓声、笑顔。それらを満足げに眺め……陽菜の後頭部が強かに打たれた。
「痛っ! 酷っ!」
「あなたね。こんなに散らかして一体誰が片付けると思ってるのよ」
 頭を抑えて涙目の抗議に、より剣呑な表情でソラ先生が睨みつける。
「えっと……誰?」
「さあ? 少なくとも私じゃない」
 2人とも真顔だった。
「とにかく、罰として私が指示出すからあなた働きなさい」
「えー! アタシ盛り上げようと超頑張ったのにー」
 ずるずると引っ張られた先、『三高平学園学園祭特別安全対策本部』と銘打たれた放送室に陣取った。
 いよいよ始まった学園祭。けれどあちこちに散らばったダメな人たちがぶっ壊そうと動き回っているわけで。
 ――教員として放っておくわけにはいかないもの。面倒くさいけど、放っておいて問題が起こるともっと面倒くさくなるじゃない?
「フフフッ……アタシを倒しても、まだこの学園にはロイヤー・東谷山を初めとする複数の刺客が潜入しているのだ……君たちに見つけ出せるかな?」
 ソラの独白の裏で陽菜のナレーションが放送室から流れ出す。演劇の一環として演出すれば、騒動もちょっとした捕り物劇に変換されるだろう。
 委員会からの情報を纏めさせながら、ソラは冷たいソーダを口に含んだ。
 ――実働は他の人に任せて、私は指示だけ頑張る!


「そこまでだ! 両手を上げろ。さもないと撃つぞ!」
 コーヒーなんか飲みながら、快が軽い気持ちでロイヤーの居所を尋ねればさくっと出てきた目撃証言。まぁウェスタン衣装とか目立つし。
 そうして始まった捕り物劇。実行委員会の腕章を付けた保安官風の衣装が今日の快の格好だ。モデルガンを腰に差して捕縛用のロープを手にして走れば、校内で開催された西部劇に客は沸き立って。
「君には黙秘権がある。供述は法定であなたに不利な証拠として用いられる事がある。以下略!」
「No! ワタシまだナニもしてないデースよ!」
 そもそも身体能力がまるで違う。あっさり壁に追い詰めモデルガンを構える快に恨みがましく抗議の声。
「じゃあ何故逃げる!」
「じゃあ何故追う!」
 ぎゃーぎゃー喚くその奥で。

 高等部の制服に身を包んで歩く男女が一組。優希と瑞樹は出店並ぶ学園内を見て回っていた。
 瑞樹の視界を埋めるのは、その手を引いて1歩先を歩く優希の背中。どこかぎこちなく、なかなか振り返らない彼の態度に、不器用な好意を感じられてつい口元に笑みが浮かんでしまう。
 それを横目に捉えて疑問を浮かべれば、瑞樹は慌てて手を振って。
「最近は制服より戦装束を着る機会の方が多かったから、なんだか嬉しいよ」
 その表情は柔らかく、年相応で……だからこそ、少女が日々身を置いている戦いの過酷さが思い返されて。
 ――こうしてただ共に歩き、学生の気分に浸るだけでも価値があるというものだ。
「思えば辛い非日常の毎日だったな。こんな時だからこそ、日常を振り返るのが大切。……そうなのだよな?」
 優希は振り返り――言葉を詰まらせた。
「うん! 今日は目一杯楽しもうね!」
 笑顔が視界を埋め尽くす。優希と過ごす何気ない日々、それが楽しくて幸せで。貴方との思い出が力になるのだと、胸に実感すれば自然に零れた最上の笑顔に。
「……あぁ、良い表情だ。……か……可愛いものだな」
 言葉が零れた。跳ね上がる鼓動にせっつかれて。それでも、普段の自分ならば死力を尽くして食い止めたであろう、自然に浮き出た言葉に逆らわなかった。
「……へ? あ、わ、えっと」
 狼狽し上気する頬を自覚して、「あは」と誤魔化して俯いた。ただ、零れる。優希の言葉が染み込んで、頬が緩み自然に零れる。
 その笑顔を見れば後悔もない。今日だけは特別だと自然に笑顔を返した。
「今日は時間の許す限り歩くとするか」
 優希は照れた表情を隠すように前を向く。引いた手を強く握り。
 ――不意打ちすぎなんだから……もう。
 その背に少しだけ恨みがましい目を向けて。それから、引かれた手に身を任せ。
 この手は、繋いだ手だけは決して離さない。
 ――いっぱい、いっぱい見て歩こうね。
 歩み続けるこれからを。

 ……
「なんだよあれ2人揃って可愛い度マッハでもうあれだ唐辛子噛みきれほむほむ」
「落ち着け」
 まだやってた。
「だから学園祭とかもうあれだぶっ壊そうというかもうぶっ殺そう」
「誰が後始末すると思ってんだよ! 学園祭の準備で寝不足な上、テロリスト掃討に駆り出されて自由時間も減ってんだよ!」
 逃げ出すロイヤー目掛け、ため息と共に快が投げ縄を振りかざし。


「学園祭かぁー。うんうん、皆楽しんでるね」
 通り過ぎる人たちの生き生きとした表情。それを眺めて歩くミルトの表情も自然に優しく柔らかくなって。
 ――事件がこれから起こるなんて思えないくらいだよ。
 しかめた表情は話を聞いてしまったから。お祭を壊そうとする人たちがいると知らなければ、きっと純粋にこのお祭を楽しめただろう。
 でも、まぁ。
「聞いちゃったからには阻止しないとね」
 とりあえず2Fからと、その瞳に神秘の光を宿し遥か先を見る力に変えて。もっとも人ごみはなかなか目当てのものを探らせてはくれないが。
「ん、上階が騒がしいかな」
 応援に向かおうと走り出すミルトを周囲の人間がじろじろと見ていく。
「……とっつかまえてもおかしくないだろうからこの衣装にしたんだけど……うん、この年でコレは恥ずかしいね」
 顔から火が出る思いに堪えて走るミルト。その姿は……ふりっ☆きらっ☆な魔法少女であったとか。

「サントクです! みなさん騒ぎを起こしちゃダメですよっ」
 三高平学園学園祭特別安全対策本部付治安維持委員会――通称サントクの一員として。秩序を護るため、三郎太は今日も走る!
「みなさんが楽しみにしている年に一度の学園祭! みんなが楽しめるようにご協力をおねがいしますっ!」
 三郎太の視界の先で逃げる1人の大男。夜渡家の次男玖也が豪快に笑いながら先を行く。
「バトルもいいが、本気の追いかけごっこもいいものだなぁ。修行になるし楽しいぞ!」
 最早というか初めから目的を見失っていた脳筋です。
 走りながら三郎太が周囲を眺めれば、そこかしこで見受けられる笑顔、笑顔、笑顔。
 学園祭を楽しんでいる人たちがいる。楽しめる人が来る……それが、誇らしい。
 守ってきた場所に、日々に、人に。
 ――これからもボクはこの地を守る為に頑張りたい。そしていつか第一線で戦う人たちに負けない活躍が出来るように……
「その為にはこれからももっともっと頑張らなければっ」
 その手始めにと、この日々を守るのだと速度を上げる三郎太。その視線の先で。
「そこまでだ! とっつかまってもらうぞ!」
 魔法少女が進路を塞ぎ。始まる魔法少女の大捕り物に客が沸き立った。


 秋葉の瞳に色が戻る。
「騎――ツァインさん!」
「なんで今騎士って言おうとした」
 軽く小突いて気さくに笑う。ツァインは、かつて掴む糸を誤った秋葉を力強く手繰り寄せた恩人だ。
「そうか、戦う道を選んだんだな」
 リベリスタとなった秋葉をツァインは笑って迎え入れる。
「お前が覚悟を決めたなら、俺は全力でそれを応援するぜっ?」
 そのツァインの表情が、その笑顔があまりにも強くて綺麗だったから。じわりと熱くなった目頭を慌てて拭う。
 バカだなと笑ったこの人こそ、自分がここにいる、その理由だった。
 太陽が見えない時もある。そうして道に迷ってしまう時でも、この笑顔を見ればきっと迷わない。嗚呼――この人は『太陽の騎士』なんだと、笑って。
「さぁ、いつまでもこんな所に突っ立ってちゃダメだ。俺達の力は守る為のもの、そうだろ?」
 向けられたその手を、掴んで――
「行こうぜ――“俺達の心の平穏”を守る為、学園祭をぶっ壊しにッ!」
「――えっ」
 ツァイン、サムズアップ。
「アークの激務を乗り切る為の素晴らしい格言を教えよう。もうどうにでもな~れっ☆」
 バカやった方が勝ちなんだよと笑って駆け出したツァインに、敵わないなと微笑んで。


●アフロのお時間
「お祭りの平和はわたしたち正義のヒーローが守りますよ!」
 力強く腕を伸ばし、石瑛は今日もドヤッとヒーローサムズアップ。グリーンの猫耳アフロにグリーンのチャイナドレスを着用すれば、チャーミングな愛らしさに大人の魅力もゲットして。
「本日のゲストのデンジャラスさんと、一緒に逆ナンパしに行こうと思います」
「うぇーい」
 赤とピンクをふんだんに使った衣装とアフロのデンジャラスが、いい男ゲットだぜーと横並び。
「わたしは女優ですから、かわいいアニメ声で萌えキャラを演じてみせますよ。それにデンジャラスさんの大人の色気が加われば、ナンパくらい容易いものです」
 妙に強気に笑った石瑛、ウィンクを見せて手元の資料をぺらぺらめくり。
「先ずは四階の夜渡家の三男さんからいきましょーか」
 石瑛、それ一番あかんやつや。


「あれ? ちーっすアフロちゃん。なんで息切らしてんの」
 出店を見て回っていた夏栖斗がレインボーたい焼きを齧りながら声を掛ける。
「あらリベレッド。……グリーンと一緒にナンパしたら相手に追い掛け回されてはぐれたって言ったら理解できる?」
「今日は僕アフロじゃないし。あと、できない」
 ですよねー。
「さっきレインボーも見たけど。リベ堕で三高平に住んでるの?」
「あたしはアークに所属して引っ越してきたけど他のは違うわよ。そもフィクサードなんてちゃんとした組織じゃなければ区分は微妙だしね。アフロ戦隊はカップル撲滅活動としてはフィクサードに分類されたけど、普段はご当地ヒーローみたいなもんよ」
「へー。納得できるようなできないような?」
 2人してメール交換したり、本名は「国籍ばれちゃうから」「国籍!?」とか言ったり。
「暇なら一緒に学園祭の出店まわってみない? おねえさんをエスコートできるのは男子としては嬉しいもんだぜ、相手が美人ならなおさらね」
「相変わらずねぇ」
 苦笑して並び歩く。鼻歌混じりの夏栖斗に。
「お祭がそんなに嬉しいの?」
「んーというか……日常が、嬉しいよ」
 なんとなく、わかった。この年若い少年は――力と行動の重みを知ってる。その痛みも。
「あんたは強いね」
 少し黙って。
「何かおごるよ」
 男を魅せたいからねと笑った夏栖斗に。
「――奢られてあげましょ」
 振り返るかもわからない、ただ愛しいこの日々を。


「大学生だったんだねぇ」
「俺『優男な二十歳』って紹介だからね」
 出店で聞き込みなんかしていた疾風のAFに通信が入る。
「姉さんしかいない姉さんしかいらない姉さんはアフロじゃない姉さんは――」
「こちら石瑛、ナンパに失敗したのでそちらに合流します」
 どたばた走る音と病んだ夜渡家三男房雄の発言をバックに聞いて、了解と応え通信を切る。口にしたレインボーたい焼きの七色の中身も気になったが、今は優先することがある。
「お祭りを潰される訳にはいかない。楽しみにしている人達だっているんだ」
 くるりと横を向き何故かカメラ目線で呟いて。疾風は戦隊風のヒーロー衣装にそっとブルーアフロを装着した。後は通路に『ヒーローショー』の看板を置けば万事OK。
 何事かと集まる観客に、近づいてくる足音に。
「そこまでだ! 学園の平和はサントクが守る! 蒼きアフロ、リベブルー!」
「緑に萌える正義のアフロ、リベグリーン!」
 疾風の口上に飛び込んだ石瑛もアニメ声で掛け合って。カンフーアクションの準備はOK? 勢い任せのヒーローショーが始まった!


「キャッシュがない? そんな時こそ学園祭さ。具体的にはそう、チア部のメイドカフェさ!
 ただの出店? その通り。風営法上、メイドカフェでは接待は禁止だ。
 でもね……遊び半分の女子学生ちゃん達には、そもそも給仕と接待の区別なんかつかないんだよ!
 そんな状況で、狼藉者を捕まえた噂のヒーローが来店したらどうなるか?
 大変! ケーキセット800円を頼むだけで、今日は女の子に囲まれ放題!
 でも、オレはこの権利をあえてパンダーさんに譲るよ。
 それが俺たちの友情(YU-JO)……! じゃ、頑張って☆」
 SHOGOのマシンガン的パトストークが終われば感涙と共に雄叫びあげて突進するアフロパンダー。キャッシュ以上に大切なものを知った彼はダメな人たちの捕獲に勤しむだろう。
 その背をうんうんと頷いて見送ってから――SHOGOはキャッシュを取り出して。やがてその姿はチア部のメイドカフェへと消えていった。
 あ、台詞100%純パニッシュです。


●捕り物のお時間
「ガクエンサイといえば出店! おいしいものが食べ放題なのダ~~っ!」
 学園の中心でテトラの咆哮が響き渡る。横並びの出店に全て並べば、そのたびに手いっぱい口いっぱい。
 なお今回のテトラには『サクセン』があるそうで。
「お持ち帰り用超巨大ふ~ろ~し~き~」
 声はお好みで。
「おいしかったものは更にゴニンマエ注文してこれにいれてゼンブもってかえるのだっ!」
「わたしの花のジョシコーセー生活最後の文化祭なんだもん。絶対に潰させたりなんかしないってゆーかむしろわたしがつぶすもん!」
 元気いっぱいの声は重なって。旭は力強く腕を振り上げ決意を叫ぶ!
「みたかだいらがくえんがくえんさいとくべつあんぜんたいさぎゅ――っ!」
 あ、噛んだ。
 暫く口を押さえ肩を震わせてから、キッと涙混じりの目を吊り上げて。
「通称さんとく! それの一員としてがんばる!」
 そんなわけでパトロール中の旭が見て回れば、人ごみと出店の熱気で暑さ効果増し増しの、夏の日差しで更に倍。
「暑い~」
 こんなところを回るのはへばれと言ってる様なものだ。
「んー狙いはスプリンクラーなんだよね」
 良いこと考えたと手を打って。笑顔を振りまいて走っていった。


「ご案内、有難うございます……お気遣い、凄く嬉しいです」
 リリの微笑みはけれど弱弱しく、パンフレット片手に案内する風斗の内心を焦らせていた。
 ――何やら落ち込んでいるらしいからな。
 ならばこそ、彼女を楽しませることに全力を尽くそう。それが誘った者の責務なのだから。
 そう決めたなら後は行動。企画を見て、出店を回り――アツアツのお好み焼きを手渡した。
「熱いですから気をつけて」
「はい。すごく、美味しいです」
 ――やはり、お優しい方。
 気を回してくれているのがわかる。器用な人じゃないのに、いやだからこそ真っ直ぐな気遣いを向けて。
 その気持ちが、素直に嬉しい。
「どうしました?」
「あ……いえ、いつもの校舎がこんなに賑やかに……学園祭って凄いのですね」
 初めての学園祭はとても盛況で、目新しい楽しさがいっぱいで。
「人ごみを歩くのも大変ですね。はぐれないように気をつけて」
 言って差し出された手に戸惑って。疑問を浮かべた表情に、リリは慌ててどきまぎしながら手を繋いだ。
 ――異性との接触。いえ、考えすぎです。
「シュバイヤーさん」
「えっ?」
 風斗と向き合って、見せられたその笑顔に。
「楽しそうで良かった」
 言葉を失う。
 楽しい。そうかもしれない。この時間は私にとって――
「……はい、とても楽しい、です」
 手を繋いだまま、リリは自然に微笑んだ。

 ――プシュワッ!
 笑顔の2人は笑顔のままびしょ濡れになって。
「ななななんだ!?」
 見上げればスプリンクラーから派手に噴き出す水が周囲を濡らし。ちょうど真下にいた2人は髪も服もずぶ濡れとなっていた。
「つ、冷たいです……楠神様は大丈夫ですか?」
 髪をかきあげたリリの仕草。普段の淑やかな印象に艶やかな色気を重ねて。風斗が慌てて濡れない場所へと引き寄せれば、ずぶ濡れになった風斗に「大変」とハンカチを押し当てた。 一所懸命その額を拭く。懸命過ぎて気付かないのだろう。ずぶ濡れの自身の服が、身体に張り付いてボディラインを浮き立たせていることに。
 透けた胸元から必死で目を逸らす風斗。その態度に自身を顧みて――
「ち、違うのです! 違うのですよ……」
 そんな言葉が空しく響いた。


「やったぁ作戦成功!」
 大量の水を振りまくスプリンクラーの周囲にあって、人々の悲鳴は楽しいを表したもの。
 事前に旭が配り歩いた雨合羽が、水のアトラクションのような涼やかな楽しさを届けていたからだ(2名除く)
「水は毛がぬれてこまるのだっ! でもアマガッパがあればきもちいいのだっ!」
「だって夏だもん! すぐ乾くしこれくらいがきもちいーよね!」
 テトラと2人豪快に笑い。
「そういえばリトラはどこにいったのだっ! ……少しはお土産で取っといてやるのだ。ボクはおねーさんだからしょうがないのだ」
 そう言ってふらりと出店に向かうテトラを微笑ましく眺め。
「あとはー、お掃除!」
 旭がもっぷ片手にきゅっきゅーと口ずさみ。


 ――おかしい。せっかくスプリンクラーを作動させたのに、聞こえるのは楽しげな声だけだ。
 逃げながら後方を確認していた夜渡家長男利史。ならば再び作動させ学園祭をぶち壊すのみと前を向き直り――

 \突然のラリアット!/

 4回転半して錐揉み状に吹き飛んだ。
「あぁん? 何だ碌でも無い話聞こえたな。楽しい学祭ぶっ壊すのか?」
 指を鳴らし迫る火車。その腕に赤く熱い炎が纏い。
「ははぁん心が枯れ果てた哀れ極まりない連中だな。HAPPYそうにやってんの見て幸せお裾分け、それで良いじゃねぇかこんボケェ」
「えっと……もしかして学園祭大好きですか?」
 気付けばマウントポジションとられてました。
「テメェ、棚に上げて、がんばった、連中の、邪魔すんじゃ、ねぇ!」
 殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る。
「今日が学祭で良かっただろ……? なぁ? オイ、言ってる意味解るな?」
「心から同意」
 ようやく開放されて、鼻血を垂れ流しふらふらと歩き出す。
「……ふ、いなくなったな。次のスプリンクラーを目指そう」
 まるで反省していない。
 と、拡声器の呼び掛けが聞こえてきた。
「こーしてアフロリベレンジャーは見事勝利を収めたってわけや。拍手!」
 大勢の拍手はショーの風景だろうか。
「でもまだまだみんなの祭りを壊すダメな人たちはいっぱいいるんや。放っといちゃいかんねんて、引き続き情報提供をお願いするで!」
 途中途中「あっちで見かけたよ」「あそこのスプリンクラーが作動してた」と声がするたび、かき鳴らすギター音が近づいてくる。
 やがて、一般大衆を引き連れて姿を現したのは珠緒。ギターを引く手を一旦止めて。
「そもそもやで。うちがどんだけこの学園祭楽しみにしてたと思っとんねん。あちこち要望出して、いろんな方々に『よろしくおねがいしまぁぁぁぁす!』って呼びかけてやな」
 ギター片手に近づいてくる。その目が――据わっていた。
 ――わかるか?
 ――わかってんのか?
 ――わかれやぁぁぁぁ!

「あっれおかしいなアイツ何処行ったんだあっるぇ? オレより年上なのに迷子とかマジどうなってんだよ天然かマジか」
 後方の悲鳴もどこ吹く風。頭をかきながら火車は学祭を練り歩く。


「家継君一家は、元気そうで何よりだ」
 学園祭を見て回る瀬戸一家に会って、この人がお前の名付け親だよと紹介されれば少しむず痒く。いりすはベビーカーで眠る赤ん坊を覗き込んで。
「すだち君は、大きくなったら、お父さんとお母さんを守れる強い男になるのだよ」
 ――それまでは、とりあえず小生ができる限り守るよ。
 微笑み頭を下げる夫婦に、健やかに眠る赤ん坊に内心で言葉を告げて。
 さて、一家と別れたいりす。その手にはデジカメが2台。絵葉書のお礼に現像して贈るよと瀬戸一家を写したもの。
 一家を守るために。
 ――それをしなければならないのがこの子の身内というのが、頭の悪い、もとい頭の痛い話であるがね。
 夜渡家当主礼門。提示された隠し撮り写真のためなら、家継どころか息子の首の2つや3つ差し出しかねない男であった。
 その男が座っていた。正座していた。目はキラキラしていた。気持ち悪かった。
 眼前のいりすがデジカメを投げ渡す。
「現像するのも、加工するのも自由だぞ。隠し撮りと違って正面からの映像もばっちりだ」
 2台目のデジカメ。家継を除いて撮影されたもの。代わりに言うことを聞けと投げかければ当たり前のように平伏した。


●笑顔のお時間
 綺沙羅は学校に来たことがない。
 フィクサード時代もリベリスタになってからも通った事がない。
 だけど。手にしたものを心なしかほくほくと見つめて。食欲のそそるこの匂い。学園祭は嫌いじゃ、ない。
「あ……おねえちゃん」
 声が聞こえたのは、綺沙羅がベンチでたこ焼きを平らげはじめた時のこと。
「……誰がお姉ちゃん?」
 見れば、幼い少女が身を竦める。
「別に怒ったわけじゃない。……久しぶりだね」
 宮田鈴音。7歳になった彼女は綺沙羅が数年前に救った少女だ。確かめたくない想いから逃げようとした鈴音を綺沙羅の言葉が立ち止まらせた。あの日から、鈴音にとって綺沙羅は憧れの『おねえちゃん』だった。
 鈴音の手に握られたソフトクリームを少し羨ましげに見つめてから。
「訓練中らしいけど慣れた?」
「……うん。今度、適正を見るって」
 表情は乏しく、言葉はたどたどしく。けれど憧れに邁進する響きがそこにあった。
 憧れが綺沙羅のようになりたいだなどと、当の綺沙羅が気付いたかはわからないが。
「……後3年したら、リベリスタになれるって」
「そう」
 懐からメモを取り出して。
「何かあったらすぐに連絡いれなよ」
 手渡された携帯番号を鈴音は大切に握り締めた。
「……じゃあまた」
 あ、と残念そうに零した鈴音をちらりと見て。
「初めて声を聞いた」
 綺沙羅の言葉に恥ずかしそうにして。それから。
「……おねえちゃんの、おかげ」
 鈴が鳴るようにはにかんだ。


「締めくくり? なんのまだまだ終わらないぜ学園祭はよ!」
 派手にギターを掻き鳴らし、体育館ではミュージシャンたちが夢の跡。いや始まり。アフロの竜一がマイクを手にソウルを叫んだ。
「アフロ。それはえらばれし髪型。ROCKでCOOLな髪型に惹かれるものは多いだろう。
 だがしかし! アフロとは修羅のヘアスタイル。
 髪の毛を伸ばし、髪質を維持し、その上で髪を傷めることを覚悟の上で美容院さんにお願いしてまでやる覚悟の証!
 それを知らしめるために俺登場!
 華麗にエレキギターでみなの注目を集めるZE! 聞いてください新曲『マイアフロソウル!』」
 体育館は即席のライブハウス。ヒューマンダイナモの力を派手に活用すれば、ギターと歌にアフロの心も重ね合わせて。
「HEY! YO! 一緒にLIVEしようZE!」
 アフロウェーブにアフロ手拍子、アフロ三三七拍子!
 盛り上がりを見せ付けて――交代し休憩する竜一が学園祭を壊そうとしているはずの悠樹を見つけていた。
 もっとも逃げる素振りも見せず。近づいた竜一に微笑んで。
「皆楽しめたようでなによりですよね」
 こういう騒ぎもいいですよねと、NOBUに繋げっぱなしのAFを解除して。


 自体は収拾したようで。
 放送室で疲れた喉を癒さんとソフトクリームに舌鼓を打っていた陽菜が、窓の外の景色に目を疑った。
「え? 嘘、雪!?」
「ホワイトクリスマスならぬ、ホワイト学園祭――ってそんなわけ」
 ソラが窓を開けると、一面に降り注ぐ白が視界を埋め尽くす。
 眼下では人々が空を見上げて驚嘆の声を口にして。
 こんな奇跡もあるのかと、陽菜がそっと手を伸ばす。その手に重なった優しい手触りに――顔を引き攣らせて。


 その光景を竜一は屋上から見下ろしていた。
 降り注ぐは祝福の白。人々を包み込む温もりの形。
 空を蹴り次の世界へと飛び立ったウッカリウッカゲを見送って――舞い落ちたそれを手に取った。
 この優しい気持ちを、今日は全ての人に伝えたい。そんな想いを胸に抱いて。
 竜一はそっとそれを――純白のパンティーを頭にかぶった。

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
学園祭だよ! KSK祭だよ!

企画のKSKST、他ST方、ご参加いただけた皆様お疲れ様でした。

また次の機会をお楽しみに!