●(´・ω・`)を叩くだけの簡単(?)なお仕事です。 「但し、難易度はNormalですよ! ココ重要!」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:YAMIDEITEI | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 10人 | ■サポーター参加人数制限: 4人 |
■シナリオ終了日時 2013年06月17日(月)23:41 |
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■メイン参加者 10人■ | |||||
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■サポート参加者 4人■ | |||||
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●風呂南 「う、うわあぁ……すでにめっちゃ居る……!」 思わず反射的に上がった『銀狼のオクルス』草臥 木蓮(BNE002229)の声を端的に表現するならば『素』と言う他は無い。 「あ、相変わらず……元気そう(?)で何より……だぜ……」 (´・ω・`) (´・ω・`)(´・ω・`) (´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`) (´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)…… 恐らく人はそれを『悪夢的壮観』と称するのだろう。 プロンテ……じゃなかった。 適当で雑で風光明媚な草原はリベリスタが到着した時、まさに信じられない様相を呈していた。 「拙者って(´・ω・`)ほぼはじめてなのでござるが……」 『家族想いの破壊者』鬼蔭 虎鐵(BNE000034)の呟きは呆れ半分、感心半分といった所。 「いや、それにしても恐ろしいアザーバイドでござるな。全く……」 虎鐵の言及したアザーバイド、その名は(´・ω・`)。 アザーバイドがこの世界の崩界を加速させる以上。 言うまでも無く今日ここを訪れた十四人の臨時パーティがたいらげるべき『敵』であるのだが…… ?(´・ω・`)? 見るからにそれは弱そうで、見るからにそれは愛らしかった。 「またか。無駄に縁が出来てる気がするが……ただ駆逐し蹂躙するのみ」 「これが可愛い? よく分からないけれど、ええ。任務なので殲滅するのみよ」 普通の少女にしては些か大分物騒な『普通の少女』ユーヌ・プロメース(BNE001086)はマイペースのままで。ドがつく程の堅物の――『ネメシスの熾火』高原 恵梨香(BNE000234)は首を傾げるばかりだが…… (((´・ω・`)))←かわいい 何ぞの庇護欲ばかりを徒に刺激する直径三十センチ弱の白っぽい物体は概ねもぞもぞ動く事と、概ね増える事しか能が無い非常に脆弱な存在である。革醒者は愚かその辺の小学生にさえ大きく劣る戦闘能力はまさに『殆どどうでもいい』と称するに相応しい。しかし、(´・ω・`)はそんな風でいて歴戦のリベリスタに確かに「恐ろしい」と言わしめるだけの存在であるのも又事実なのである。 「戦いは数か、正に其の通りだよね。そして其処に突っ込まなきゃならない俺は今、凄くゲンナリしている!」 「ほんっとアークの下っ端は地獄だぜぇー」そう呟いた『終極粉砕機構』富永・喜平(BNE000939)の見つめる光景は『風光明媚な草原』の本来の姿を残していない。 恐ろしい程の数、数、数…… 見渡す限りの地面をうんざりする位の(´・ω・`)が埋め尽くしている。 そう、(´・ω・`)の問題は増える事。一に増える事、二に増える事、三四がなくても五に増える事。 数え切れない程の(´・ω・`)は全てが鼠算式に増殖する能力を備えている。 草原のあちこちには(´・ω・`)が通過してきたバグホールの存在も確認されていた。 かくて総ゆるアザーバイドの中でも最も弱いと思われる(´・ω・`)はしかして飛び抜けて異常なまでの存在感と、酷く激しい自己主張を平和なボトム・チャンネルの風景の中に表しているのである。 「無敗を誇るアザーバイド……ドリンですか。とてもそうは見えないのですが。 そう何度も、同じ相手に負けて居てはアークとしての沽券に関わると言う物ですね」 「弱い弱いと言われながらも過去において依頼の失敗が物語っています。 油断大敵と言うよりは……全力全開で気合を入れていかないとダメそうですね……」 『朔ノ月』風宮 紫月(BNE003411)、『鉄壁の艶乙女』大石・きなこ(BNE001812)の言う通り過去非常にどうでもいい事件で非常にどうでもよく幾人ものリベリスタに苦杯を舐めさせた(´・ω・`)はその存在よりは幾ばくか――割と真剣に難敵の類と認識されている。二人の言葉に「その通りなのです!」と応えたのは『ぴゅあわんこ』悠木 そあら(BNE000020)その人だった。 「一つ一つは弱いくせに一度も攻略できていないのです。今度こそ(´・ω・`)に勝つのです!」 「この度の戦い、必ず勝利させて頂きます」 「きなこさんがんばっちゃいますよー!」 「その意気なのです!」 紫月やきなこに意気軒昂たるそあらの顔は言うまでもなく愛らしく、言うまでもなく(`・ω・´)となっている。 「とりあえず、ゴキブリ並に繁殖する(´・ω・`)退治ね。おっけおっけー」 「(´・ω・`)」 へらりと笑った『√3』一条・玄弥(BNE003422)は舌を出し、そあらは何となく(´・ω・`)としている。特に意味はないのです。 「長丁場になりそうですし、食料の準備も此方に。『いも』とか『牛乳』があれば万全ですね。 お任せ下さい、何時間でも狩りは続行出来ますよ!」 「出来ればそう長くしたくは無いんだけどね!!!」 リベリスタからすればリンディル・ルイネール(BNE004531)の言葉は心強くもあり、不安材料でもある。やや虚ろな目をした喜平が数時間後もまるで減っていない(´・ω・`)の姿を連想したのは言うまでも無い。 「兎に角、これ以上増える前にせっせか狩るでござる! 本気でいくでござるよ!」 虎鐵の声に頷いたリベリスタ達は不安を抑えて頷いた。 目の前の敵と呼ぶのも微妙な敵の全てを駆逐する作業は――大掃除めいている。 しかし、(´・ω・`)とは一体何なのだと。そんな疑問に答えられる者は無く。 「さ、さて、何はともあれ……早く殴って野原を綺麗にしないとな!」 木蓮の言葉がやや空元気を感じさせるものになったのは如何ともし難い現実だった。 ●いんふぃ(´・ω・`)にてぃ 「狩りの時間だひゃっはー!」 車のハンドルを握る玄弥のテンションは無力な(´・ω・`)の無慈悲な殺戮に最初から極めてアッパーだった。 「神々の黄昏? なんぞそれ。し↓ら↑ん↓な↑ぁ↓」 ハンドルキーパーたる彼は実に縦横無尽にぷちぷちと(´・ω・`)を潰れたアンパンに変えている。 「バグホールを早く見つけないと……しかし、轢き潰すだけでは足が止まるかも知れませんね」 千里眼を備える紫月はリベリスタパーティの目の一つである。 密集する(´・ω・`)が車の馬力を超えれば敵(?)の只中で足を止める事態にもなりかねない。「お? じゃあ頼むわ、姉ちゃん!」と返した玄弥に紫月は「皆まで言われずとも」と静かに応じる。 「これ以上、増える前に一気に行きましょう。……ごめんなさいね、倒されて下さい」 相手が如何な無力な存在かと考えれば幾らかは凛然とした少女も思う所はあるのかも知れない。珍しく少しだけ罰が悪そうに「ごめんなさい」を付け足した彼女は、しかし車から身を乗り出して力強くカムロミの弓を引き絞る。 赤い鏃を燃え盛らせる裁きの矢が前方の空間に突き刺さる。 生み出された焦熱の地獄にローストされた(´・ω・`)達が(´・ω;`)ている。 「うむ、潰れているな?」 ユーヌの玄武招来は最早大人気ない領域で唯の数十秒で消滅したドリンは軽く数百以上を数えたのは固い所。 幾度か(´・ω・`)と対決しているパーティはその脅威を良く理解していると言えた。合計十四人の戦力を概ね三班に分けた彼等は捜索範囲と攻撃範囲を分担すると共に互いの情報を共有し、早期に発見したバグホールを戦力集中で破壊するという作戦を用意したのである。 パーティがその機動力に車を用意したのは移動そのものが破壊に繋がるからである。 通常のエリューションやアザーバイドに通用するやり方では無いが(´・ω・`)ならば話は別だ。 兎に角、猫の手でも借りたい位の状況なのだ。 風景を埋め尽くす(´・ω・`)に簡単にバグホールは見つからない。 兎に角、適当に雑に少しでもぶっ潰さなければ此の世が(´・ω・`)に沈んでしまう! 「ハハッ、アレだな。 こんな長閑な風景の中で、(´・ω・`)みたいな雑魚をプチプチ潰すて……こう、なんだ。ゲームみたいだな! 初心者が最初レベル上げするみたいな! いや、コレ以上はアカンな(確信) ……せや、真面目にやろう! バロナイトオンラインは遊びじゃない!」 ……実に正鵠を射抜いている気がする『パニッシュメント』神城・涼(BNE001343)のレベルは実に36を数えている。ド臨公平がbaseLV36ならばまだ十分有効なのは周知の事実だが、成る程。『勇者を目指す少女』真雁 光(BNE002532)ではないが、RPGの基本は顔のついたスライムを殴る事なのかも知れない。唯、案外TRPGではスライムは洒落にならない敵として扱われていたりもするから要注意だぞ! 玄弥、紫月、ユーヌ等の一方でそれぞれチームを組むのは、そあら、恵梨香、木蓮、『おとこの娘くのいち』北条 真(BNE003646)、『月奏』ルナ・グランツ(BNE004339)の五人と、虎鐵、きなこ、リンディル、喜平の四人。それぞれハンドルキーパーはそあらと虎鐵が担当する格好である。 「実は免許を持っているのです。普段さおりんが運転してくれてるから、ペーパードライバー状態なのですが、教習所では何となくやってみたらそれなりに出来て合格してたのです! 安心するといいですよ!」 何処も安心出来ない言葉を(`・ω・´)と口走るそあらさんに愛しのさおりんが愛車のハンドルを預けた事は無い。きっとこの先も無いのだろう(確信) 「毎度毎度増えすぎなのです。物を投げたら集まってきたりしないかしら?」 そあらさんはボールを投げたら取って来てくれるの? 「いぬちくしょうではないのです(´・ω・`)」 (´・ω・`)を潰しながら快走するそあらをサポートする同乗の仲間達が次々と攻撃を繰り出している。 「ああ、もう。多いわね」 恵梨香のマジックブラスト(まりょくのほうげき)はこんな時に格別に役に立つ。 彼方まで(´・ω・`)を薙ぎ払いながら突き進む光はまさに海を割るモーゼの如しである。 「えー、あー、もう! 纏めて巻き込みまくってやるぜ!」 スナイパーラヴァーズの片割れ(もくれん)は今日は狙撃よりも薙ぎ払う役である。 無数の咆哮を吐き出すMuemosyune Breakが次々と(´・ω・`)を木っ端微塵に散らしていく。 「Reload!」 御代わりとばかりに撃ち放たれた弾幕はオーバーキルも過ぎる程に(´・ω・`)の残骸を積み上げた。 「二次何とかの特権? 何を言ってるのかちょっと分かんないね!」 ルナの放ったフュリエの火弾が(´・ω・`)達を赤く染めた。 尚、参考ながら彼女が試みた感情探査で得られた情報は『(´・ω・`)』である。やっぱりな! 戦いは続く。どんどん続く。ひたすら(´・ω・`)を叩く時間は続く。 猛烈な勢いで(´・ω・`)達を駆逐するのは残る班――虎鐵一行も同じであった。 「この車、馬力が違うでござるな!」 「うん、悪路踏破の4WDは馬力が違う。違うってもん」 喜平が用意した4WDは快調なペースで(´・ω・`)の野を駆けていた。 車の荷台に陣取った喜平は(´・ω・`)を相手に破壊の戦神のオーラを纏っていた。大人気無いと言う勿れ。デュランダルに驚異的な継戦能力を保持する切り札はこの戦いに重要な意味を持っている。 ぴょんぴょんと跳ねる(´・ω・`)。 (´・ω・`)三(´・ω・`) 存在をアピールする(´・ω・`)。 「行くぜぇ――ッ!」 些か不必要な程に気合たっぷりに喜平の繰り出した烈風が(´・ω・`)を跳ね上げ宙へ舞わせた。 「持っててよかった範囲攻撃!」 「あ、じゃああたしも――」 きなこやリンディルの操る雷撃は『一線級の敵を相手取るには命中精度が低いもの』だが、(´・ω・`)の場合それは大いに関係ない。面白い程簡単に、面白い程愉快に(´・ω・`)で埋め尽くされた草原にぽこちゃかと穴が開いていく。しかして、周囲からもぞもぞと寄り集まり、良く見れば無数に分身している(´・ω・`)共はちっとも堪えた風では無かったりもしている。 「うわぁ、合わせれば軽く数千は倒している筈なんですが……」 まるで野に沸き続ける(´・ω・`)は特別仕様のプログラムのようである。 ド臨公平が最高効率と言わしめた――凄まじいまでの状況がまさに再現されているかのように。 「ええっと、兎に角早くバグホールを……バグホールは、あれ?」 リンディルの言葉に虎鐵が「いよいよでござるな!」と声を上げた。 進行方向における(´・ω・`)の密度は酷く高められていた。 荷台の上で(´・ω・`)をあしらう喜平も、窓から身を乗り出して(´・ω・`)を焼き払うきなこやリンディルの猛烈な攻撃も増える(´・ω・`)に押し返されている感さえある。バグホールから生み出される(´・ω・`)はまるで蛇口を強烈に出しっ放しにしているようなもの。 仲間達のアクセスファンタズムがバグホールの発見と応援要請を告げた。 野を走る車が(´・ω・`)を跳ね飛ばしながら集まってくる。 「やあ、いよいよ本番やな。ひょひょ~皆殺しや。ひゃっは~」 金色夜叉に暗黒を湛える玄弥が露悪的に嗜虐的に飛び掛ってくる(´・ω・`)達を殲滅した。 「車でこれ以上は厳しいでござる! いよいよ拙者が役に立つ時がきたでござるな!」 真打・獅子護兼久を振るう虎鐵は一ターン一匹! と意気込むが…… 「薙ぎ払え!」 姉を彷彿とさせる一声で敵陣を灼く紫月の効率はまぁ、何だ。 「火壁狩りにはマジで勝てないでござるよ…… ぬおおおお! 何かドロップアイテム出さないでござるかな!?」 頑張れ、虎鐵! 「……ドリンカードとかある、のかな?」 「あ、ドリンさんの絵が描いてあるカードとか」 木蓮とリンディルが煮えた頭で考えている。 状況は酷く混沌としていた。 流石に揃ったリベリスタ達の突破力は凄まじく、流石の(´・ω・`)も穴の側へ後退していく。 ジリジリと進む彼等はやがて――蛇口の栓へと手を伸ばしかけていた。 「あれです。時間との勝負です、押している今の内に――」 きなこの声を受け、リベリスタ達はここで強引に前に出た。 無数の(´・ω・`)に揉みくちゃにされながらも何とかバグホールの破壊を試みる。 果たして。死力を尽くしブレイクゲートの力を結集したパーティは遂に敵の蛇口の一つを止めた! 「……はぁ、はぁ、はぁ……」 「ぜえぜえぜえ……」 誰のものか知れない荒い呼吸が事業の大変さを物語る。 「な、なぁ。気のせいかも知れないんだが……」 木蓮は周囲を取り囲む(´・ω・`)を破壊しながらふと思いついたように言った。 「これ、ちゃんと減ってるんだろうか……」 減っているのは多分間違いない。しかしその実感を確かに得るにはまだ大分手応えが無い。 (´・ω・`) (´・ω・`)(´・ω・`) (´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`) (´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)…… 「ようやっと一つ目やけど、かなり長そうやなぁ……」 「やってもやってもきりが無いのは流石に心折れそうで……でも頑張らないとでござる」 玄弥すら苦笑いで頬を掻く。単体攻撃しか持ち得ない虎鐵の目のハイライトがいよいよ怪しい。 「このドリン……上手く行けば何か有用な事に使えないでしょうか」 たかが(´・ω・`)。されど(´・ω・`)。 余りにも増える(´・ω・`)に紫月が呆れた。 倒して、倒して、倒しまくるには覚悟と何より全員が精魂果てる位の労力が必要なのは確実だ。 だってこれ、(´・ω・`)だから仕方ないよね!!! (´・ω・`) (´・ω・`)(´・ω・`) (´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`) (´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`) (´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`) 「う、うわあああああああ! 酷い、これは酷い!」 「さぁて……トンデモない展開になってきました!」 炎を操るリンディルが悲鳴めいた声を上げ、喜平はヤケクソとばかりに声を張る。 どうでもいい雑な草原にぷるぷると震える(´・ω・`)の音色と疲れたリベリスタ達の叫びが木霊する。 「朝日が出るまでに終らせるです! そしてさおりんとモーニングするのです!」 (´・ω・`)の願いが叶う事は多分無い。 「そあらさんは(´・ω・`)ではないのでした(´・ω;`)」 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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