●欠け落ちた生 その男を一言で喩えてしまうならば、『どうしようもなく落ちぶれたクズ』であった、と言わざるを得ない。 舵伏 久良(かじふし くろう)なる男は、凡そ失えるものは全て失って久しい。 地位も財産も名誉も温かな家庭も、掌に残すべき全てを失ってしまった。何をどうすれば、という話でもない。人生にはそういう『転落劇』が必ず、存在する。 大抵はフィクションに於けるコメディチックなそれは、本人からすれば悲劇でしかなかろう。 だが、彼に対してはその転落劇が逆に、何かのスイッチになっていたのかもしれない。 失いかけていた彼が、『たまたま』指を伸ばしたその不動産こそが、彼の再興を促し、同時に破滅への片道切符を掴ませたなどと。 「ただいま!」 『おかえりなさい、あなた』 『おかえり、おとぉさん!』 ふらふらで、くたくただった彼は、しかし『妻子』の姿に笑みを深くする。 懐から取り出した封筒を、ポスト状のスリットに押し込んだ彼に、しかし数ヶ月前までの憂いはない。 今はただ、幸せなのだと自分に言い聞かせて、男はその世界を享受した。 ●尽生劇場 「あの封筒……ありゃ給料袋か?」 「ええ。アーティファクト『尽生劇場』。住宅型のかなり大掛かりなもので、恐らくは過去に制作されて、起動されず永らく放置されていたものと見られます。だからアーティファクトとしての発覚が遅れた……と考えれば。 能力は、言ってしまえば突っ込んだ金額に応じてその『幻想』がグレードアップする仕組みになっていて、現状では理想の……まあ、過去に失った妻子の幻覚を見ているに等しい状況です」 そんなものが存在する事自体、フィクション性の強いものだと思いつつも、リベリスタは『無貌の予見士』月ヶ瀬 夜倉(nBNE000202)の次の言葉を待つ。 彼の男の当たり前過ぎる転落劇は、既にリベリスタ達の知るところとなっている。 妻子、両親、その他諸々を事故や不幸で次々と失い、天涯孤独且つ人生終焉間近だった、どうにもならない一人の男。 だが、『尽生劇場』の取得後は徐々に再就職など、順調に人生をやり直しつつある、という話は流れている。……同時に、いなくなった妻子を話題に載せることから、少し精神的には立ち直っておるまい、という評価もある。 何しろ、彼は……順調に、その人生を削っている。 「『尽生劇場』は貪欲です。彼の求める人生のあり方が、その対価に満たないのであれば奪うものは一つしかありません。烏が鳴けば利子が増えるような悪徳金融でもこうはいかない……彼が稼いだ分に合わせ幸せになる家庭。『それ以上』を目指す彼の努力。正しい循環行為はしかし、効率を度外視した無謀だったということでもある」 「……つまり?」 「彼、このまま行けばひと月持たず死ぬでしょうね。人生も消費し続けて、妻子を苦しませるであろう『下のクオリティ』にグレードを落とすことを頑なに拒んでいる。だからこそ命を削るのでしょうから」 「まあ、分からないでもねーけど……どうやって?」 至極当然の質問が、リベリスタから発せられる。 「はい。皆さんには夕刻、彼『等』が団欒を楽しんでいる状態で乗り込んで頂きます。無論、時間帯としては人目につく可能性が非常に高く、目立つ時間帯です。打破すべきは彼の『妻子』ですが……『尽生劇場』の自衛プログラム上、本人もある程度の強化を受けて妨害に来るでしょう。無論、一般人ですので殺さないことが最上かと」 「納得させる方法は?」 「そんなの、君達が考えることでしょう……ただ」 「ただ?」 「彼に『二度目』を見せるなら、それはとても、取り戻すべくを取り戻しても、哀しい話なんでしょうね……」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:風見鶏 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年06月12日(水)23:41 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●白砂茫漠と在りて さらさらと崩れ落ちた砂は、室内の空調に合わせてざりざりと形を変えていく。 そこに幸福は無く不幸はなく。 そこに過去は無く栄華も無く団欒も無く。 ただ茫漠たる未来に倒れ込んだ男が居ただけである。 幻想への倍賭け(ダブルダウン)を日々繰り返した挙句、それは自らの人生すらも喪失(バスト)へ追い込まんとしていた、というただ、それだけの話である。 「……敢えて貴方にはまやかしを打ち破り、まともな人として、陽の当たる道を歩んで頂きとうございます」 それが運命を手放してしまった家族への手向けであると、『ヴリルの魔導師』レオポルト・フォン・ミュンヒハウゼン(BNE004096)は静かに諭す。だらしなく涎を垂らす男の唇からは、未だ喪った存在への謝罪と嘆きが溢れ続け止む気配を見せていない。 「死んじまえばソコで終わりなンだ」 だから生きろと、『デンジャラス・ラビット』ヘキサ・ティリテス(BNE003891)の力強い声が響く。 男が――舵伏 久良が真に幻から目覚める前に、彼にとっての過去が何であったのか、未来をどう築くべきかをリベリスタ達は再度思い返す必要があった。 ●救済の言葉は甘く 「……!」 「どうした、カナミ。食事中に立つなんて行儀が悪い。ケイタの教育によくないぞ?」 その日、食卓を囲んだ舵伏家は平和だった。 嫁の、そして息子の他愛のない話を聞くのが彼の幸福だった。 愛という、余りに濃いバイアスがかかっていない限りは、その会話の節々に散りばめられた違和感に気付いただろう。 だが久良にはそれが出来ない。だから、その瞬間まで気づかなかったけれど。 己の嫁は、そんなに冷酷な目ができただろうか、と。 「おとおさんは、いいの。すわってて、それで、いいから」 「ケイタもか、一体」 己の息子はここまで強い言葉を発することができただろうか、と。 解らない。そんなことを理解することは出来はしない。 だから、二人の制止なんて聞くつもりはなかった……けれど。 「貴方様を夢から連れ出しに参りました」 そう言って恭しく頭を下げた女、『レディースメイド』リコル・ツァーネ(BNE004260)が、久良が状況を理解するより早く彼の間合いに踏み込み。 ケイタが悲鳴を上げ、忍び込む男女へカナミが包丁を振りかざしたところで彼はやっと理解した。 ……強盗か、それとも快楽殺人者グループか? 神秘という言葉に無縁なこの男に、正当な理由として神秘を教えこむのは至難である。 「舵伏さん、貴方と貴方の家族を助けに来ました」 「何を、言ってるんだ……カナミは、ケイタは……!」 「初めまして、ソレと最初に言っておくよ。――御免ね」 長大な剣、はしばぶれーどと『すもーる くらっしゃー』羽柴 壱也(BNE002639)当人が呼び習わすそれは、そうと知らぬ者にとっては慮外な殺戮兵器にしか見えないだろう。 『月奏』ルナ・グランツ(BNE004339)が何に対し謝っているのかすらも解らない。 剣を銃をと構えた集団は、それだけで破滅的な威圧感を備えている。喉奥から苦鳴しか漏れなかったが、久良は何をすべきか、何をしたいのかを理解する。 助けないと。 そう決断した彼に、しかし現実とは斯くも非情に覆い被さるものなのだ。 ケイタの悲鳴が、レオポルドとルナ、『青い目のヤマトナデシコ』リサリサ・J・丸田(BNE002558)の三名の耳朶を打ち、肉体のコントロールを大きく損なわせようとする。 だが、それは致命的と言うには足らぬものだ。肉体的重圧としては重いが、死線を潜った彼らにとって一、二撃がどうこうすべきものではない。 「今ある幸せは全て幻想、この幻想をまずは打ち破りましょう……」 「幻想なんかじゃない! 現実だ、だからケイタとカナミはこうして俺を」 「――離すまいと、してるんだろう?」 優美な装いから腕を引き、鮪斬を抜き放つ義衛郎は、カナミの眼光に笑いたくなるほどの狂気を感じ取っていた。 それが『尽生劇場』本来の能力からくる狂気の発現なのか、彼女らを求め続けた久良自身が裡に抱え続けて狂気として孵化したそれなのかは、解らない。 けれど、離すまい、最後まで絞り尽くそうとしているのは事実なのだ。 義衛郎にはそれが解らない。何故なら背負うべき家族も与えるべき愛の器も己にはないからだ。 分かる日が来るのだろうかと考えながら、振り上げられた包丁を鎌形がすらりと流し、更なる間合いの接近を許す。 確実に殺すための動きだということが、久良にははっきりと分かる。 「うぁァあ゛あアぁッ!」 「……消えちまえよ。テメェらは、所詮幻なンだ」 悲鳴を繰り返すその姿は、嗚呼、なるほど歳相応の幼さと狂気を孕んでいるようにも思えようか。それを誰が求め望んだかは別としても、だ。 音の反響を悠然と躱し、ヘキサは己の名を冠した脚甲を起動させる。瞬間的な加速は、下手を打てば自らが無様に踊ってしまおうが……それももう慣れた。 加速に任せた蹴りがケイタの側頭部を揺らし、それでも踏みとどまるその幻影に小さく舌打ちを漏らすが……それがその者の『意地』ならば、己も相対せねばと思う。 「……テメェらの父親を立ち直らせたコトだけは、サンキュ」 おそらくは互いにしか聞こえない声で、感謝を告げる。 感謝して、倒すのだと。 「幻想ってミンチになるのかしらね?」 ……とは言え、リベリスタ達が横並びに久良の幸せだけを願っているかといえばそういうわけではない。 任務さえ達すれば、謗りを受ける謂れはない……返す返すに、自らの欲求を達することに主眼を置く者とて存在する。 『ヴァイオレット・クラウン』烏頭森・ハガル・エーデルワイス(BNE002939)がその代表例の一つと言えよう。 ケイタの悲鳴をもろに受け、震える指先を何とか制御し弾丸を放つが、彼女が想定したのとは異なり(そしてある意味、彼女が最も望んだ)カナミの頭部へと突き刺さる。 物理法則に基づけば既に熟れた西瓜に等しい惨状を呈すそれは、しかし側頭部で回転を続ける弾丸を鈍い動作で振り払う。ダメージは確かにある。だが、行動に対する成果としてはどうか。 「貴ッ……!」 「久良様ッ!」 その言動を見咎めぬ久良ではない。誠意ある言葉を重ねておきながら、やはり帰結は奪うことなんじゃないか、と激高して当然だ。目を剥く彼に、己へと視線を向けるべくリコルはその視線を遮る。 目を見て、誠意を見せなければ。彼の放つ拳足の何と軽いことか。しかし、それに込められた絶望は何と重いことか。 「どれだけ望んでも夢には終わりがあります。何故なら貴方様は生きておられるからです」 「夢じゃない、終わらないんだ、ずっと、一緒なんだ、幸せな日々を過ごすことの何が悪いんだ、教えてくれよ!」 「赤の他人にあれやこれや言われたからとて、納得なぞ出来ようもありませぬよな……」 悲鳴のように拳を奮う久良を横目に、レオポルドは苦虫を噛み潰すような表情のまま、ケイタへとその魔力を差し向ける。 自らがどうだっただろうか。その手が何もつかめないまま虚無に放り出されたあの日、何も出来ないままだった、などと思えば。 それを自分自身が納得できたか? 誰かの言葉で理解できたか? 理解したのは確かに自分。自らの心が導いた結論だったではないか。 ヘキサの猛攻とレオポルドの魔力を立て続けに受けて吼えるケイタ。 義衛郎へ向けて包丁を突き立て、手を張るカナミ。自分を助けてくれる為に行なっているとして、あれは本当に自分の妻子が為すコトなのだろうか……? 「刮目するのです! これが本当に、貴方の愛した妻なのか、息子なのですか!」 「やめろ、俺は、それでも……!」 家族を信じていたかったんだ。 家族を信じたから、痛かったんだ。 心も、体も。 ●振り上げる拳は冷たく (助けるなんて、わたしたちのエゴでしかないかもしれない) 大上段に振り上げた壱也の刃を、両腕を広げケイタが受け止める。諦めたのではない。受け止めてそのままに、その手に込めたオーラで彼女を締め上げんと迎え撃ったのだ。 骨が軋む。臓物が悲鳴を上げる。それがエゴの代償というやつなのだろうか。 だが、それがどうしたというのだろうか。 久良が受けた責め苦に、どれほど届くというのか。 エゴを振りまく自分達は、今この時は悪魔なのかもしれない。幸せな幻を奪うだけのエゴという悪魔だ。 だが、最後に久良が幻として死んでしまうのだけは許せない。そんな理不尽を許さないというエゴで、彼を『勝手に』救うのだ。 「神聖四文字の韻の下に……我紡ぎしは秘匿の粋、禍つ曲の四重奏!!」 全霊を込め練り上げた魔力を、基礎通りに撃ち放つ。レオポルドが歩んできた道とは、即ち道を徹して研鑽するそれだ。 何のために? 自らのため。それ以外の何物でもない。 理解できなければ飲み込まれる。そんな闇を組み伏せるための。 「貴方が……自分自身で解らなくてはならない物なのでございます! 目をお覚ましなさい、舵伏さん!!」 「……!」 息を呑む久良に、リコルは言葉を継ぐ。 人が生きるということは、それだけ多くに支えられていると言う事なのだ。 気付けなくても、手の届かない場所にいても。その事実は消えないのだ。 「貴方様が生きている。それは誰かの願いです」 その誰かの為に、彼は生きるべきなのだ。 「過去も、しがらみも、纏めて喰い千切れェ―――」 明らかに動きが鈍りつつあるケイタに、ヘキサは大きく足を振り絞る。彼の迷いを、しがらみを、全て。 「―――ウサギの、牙ァァアッ!!」 その意思(きば)で食いちぎる為に。 側方からまともにそれを受けたケイタは、久良に向けて静かに微笑んで、数多の砂と散っていった。 「あのね、久良ちゃん。夢は夢でしかないんだよ。夢は、いつか覚めるもの。違いがあるとすれば覚めるのが、早いか遅いかの違いだけ」 この世界に来て多くを見て知って、ルナは彼に掛けるべき言葉があることを知っていた。夢にすがるその理由すらも、多分彼女は理解できていることだろう。 だから、久良がどれだけの悲しみを抱えているか、理解できると言い切れないけど、分かるのだ。 「全ては……舵伏様が次の一歩を踏み出すために……っ!」 それは誓いであり祈りであり願いであり決意である。 リサリサにとって、久良が喪ったものを抱え歩き出すための糧を自らが生み出すことに、何の疑問もない。そうしてこその癒しの力であることを心得ているのだ。 リコルの眼前で、久良が膝から崩れ落ちる。拳は、止めない……既に、誰ともなく何にともなく、力なく叩き付けるだけの駄々にすぎない、足下への打擲であったが。 その姿を視界に収めることも無く、カナミは狂乱の体で義衛郎に襲いかかっている……そうだ。これが現実だ。 優しく、自らを全ての内で第一に慮ってくれた妻はもういない。眼前に居たのは、そんな皮を被ってほくそ笑む悪夢でしかなかった。 消えてしまったケイタは、既に砂となって消えてしまった。あれは自らが見ていた夢が、砂上の楼閣にすら劣るという事実の現れだったのだろうか。 「わたくし共は貴方様に生きて欲しゅうございます」 嬌声にも似た絶叫を上げるエーデルワイスの声が遠い。もう、久良にとってはどうでもいいことで。それが終わりへ向けて転がり続ける運命というものならば、それも仕様のないことなのだろう。 リコルの声には誠意がある。誠意しか、無いのだろう。 砂と崩れるカナミはもう見えない。見ることを忘れてしまったから。 さらさらと崩れていく。消えていく。 運命に対して放棄(サレンダー)を許さなかった己自身に、その膨大な過去が押し潰された瞬間を彼は見ていた。 だからもう、立ち上がる気力は、あろうはずもない。 ●突き立てられた大地は肥沃なままだった ガタン、と玄関先で音がする。 絶え間なく響く音は、恐らくは『尽生劇場』が溜め込んだ彼の過去なのだろう。 エーデルワイスは目を輝かせたが、しかし自らの肉体がそれを許さないことを知っていた。それ以上、彼女が何をやろうとも出来ないことも、知っていた。 「家族が死んじまって全部失ったのも……アンタのせいじゃねェ」 「それでも、俺だけが生き残ったんだ。俺だけが、何も無く」 「これは私が言っていい言葉かは分からないけれど」 ヘキサの言葉に、倒れこんだままうつろな瞳で、久良は応じる。何もなく生き延びてしまった。放り出されてしまったのだ。茫漠たる無色の世界に。 しかし、ルナはそれを否定したいと思う。 前を向いて欲しいと。それを望んでいる、願っている人たちが居るのだと。 だって、彼は……頑張れたのだ。 「もしかすると、この家が貴方様に夢を見せた事も誰かの願いの結果なのかもしれません。貴方様をこの世に留める為に」 そう思えば、世の中捨てたものじゃないとリコルは思う。自らが仕えることが何より喜びである主が居るように。自らを側に置くことに何より安堵してくれる彼女がいるように。 久良を望む世界があるのだと思いたいのだ。 「死んじゃったら、思い出すことも語ることもできなくなる。人が本当に死んじゃうときって、誰からも思い出してもらえなくなるときかなって」 だから、ケイタもカナミも本当には死なないのだ。思い出してくれる久良が居るだけで、彼らは死など遠くにあるのだ。壱也はそう願い、口を開く。 そうであって欲しいと、誰よりも思うから。 「けど幻でもアンタの家族は、しっかりアンタがやり直す土台を作ってくれた。家族が最後に残したソレを、全部無駄にしちまうのかよ?」 「……俺は」 立ち上がって欲しいと願うヘキサの思いの丈は、しかし強すぎて彼には重すぎはしないだろうか。だが、久良の中に叩きつけられ脈打つ言葉は、確かに本物の心の猛りなのだろう。 更に言葉を紡ごうとしたヘキサを、しかしレオポルドが押しとどめる。その瞳は、慮るものではない。一人の、探求者の瞳だ。 「……我々が貴方を救うのは、恐らくはこれが最初で最後。この先貴方が『どうするか』、よくお考え下さいませ」 彼はいち早く踵を返す。 久良が何を求め何を決断するかなど、自らが関知するものではない、と。 そして同時に、求めずとも得られる答えである、と。 「正しいのかなんて、きっと誰にも分からない。分からないから、私は私なりの答えを出し続ける。きっとソレだけの話」 尚も世界が久良への祝福(ジャックポット)を吐き出し続ける中で。 ルナの言葉は、前を向く彼の背中を押した。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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