●襲う暴力 その男は悶々としていた。心が生み出している葛藤がその原因である。 「あー……くそっ。嫌なもん見せやがって」 男は武道を学んでおり、それなりに実力があると確信している。だからこそ、目の前で女性を泣かしているこの男が許せなかった。 だけど、どこから見てもその男と女はカップルであって、聞けば別れ話のようだ。だからこそ頭にくるのかもしれないが、それはそれとして他人がどうこう言う雰囲気ではなかった。 「……っ! 我慢だ、我慢。一般人に武を振るってはいけない……」 しかし、男の言葉はエスカレートしていく。人が見ているというのに、ヒートアップした心は止められないらしい。だが、それ故に見ている男もヒートアップしてしまう。 「うっ……。あいつ……!」 女性は泣いているではないか! それなのに、まだ強く言うカップルの男を咎めるのに言葉も思いつかないし、割って入るほど度胸もない。だからといって暴力に訴えかけるのは……。 そう考えながら、腕を抑えて悶々としていたのである。 「駄目だ、駄目だ。こんなことで暴力を振るっては!」 そんなことを呟いている男の心に、囁きかけてくる声。 「やってしまえば、いいんじゃない?」 男はその声を不思議がったが、やがて気にならなくなり……。どこか心地良いその声に従うことにした。 男は、カップルの男を殴り飛ばしたのである。しかも、数十m吹き飛ばすほどの怪力で! そして――次に、男は戸惑うカップルの女を殴り飛ばした。 なぜか? 「イライラするんだよ!」 理由など、ない。 ●エリューション“殴打” 画面に映った警察官を殴りつける男の姿を見ながら、リベリスタたちはこの男の説明を聞いていた。 「この男の人は今、エリューションに取り憑かれているのよ……。だから、異常なまでの腕力が発揮されているし、同時に凶暴性も増しているわ」 説明をしていたのは、『運命演算者』天凛・乃亜(nBNE000214)。前かがみになり、その豊満な胸を無意味にアピールしながらのエントリーである。手には指揮棒。 「厄介なのは、エリューションがこの人に取り憑いているということよ。精神に寄生している、と考えるといいかもしれないわね」 続いて配られた資料には、今回のエリューションについてが書かれていた。エリューション・フォースであり、人の精神が実体化したエリューション……のはずなのだが、どこかで“精神に引っかかり”中途半端に顕現してしまったらしい。 「だから、まずは取り憑いているエリューションをこの男の人から引き剥がして、その後に実体化したエリューションを叩かないといけないんだけど……」 手元の資料によるとその方法は、説得をしなければならないという。説得や行動によって男性――橘佑吾というそうだが、彼の精神を安定させることで精神に憑依したエリューションを追い出す……という作戦らしい。 「彼――橘佑吾は、今彼女に振られたショックで落ち込んでいたらしいわね。それに、厄介なぐらい正義感が強くて、やりすぎちゃう性格のようだわ」 だから、狙うのはカップルが多い。 「……資料はこれだけね。あと、場所は公園よ。カップルが多い場所だから、フラリと現れるらしいのよ」 はぁ、とため息をついてから、乃亜は腕を組んで豊満な胸を無意味に強調しながら続ける。 「ともかく、厄介な相手だけどよろしくお願いね。一般人を傷つけずに倒すことができれば一番いいわ」 そう言って、乃亜はリベリスタたちを見て教鞭を振るうように、指揮棒をくるりと回した。 彼女なりの、鼓舞なのかもしれない。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:nozoki | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年05月31日(金)00:51 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●イライラ リベリスタたちは件の公園に到着しながら、辺りを見渡していた。 事件の影響で人の姿はない。この場所なら、思う存分やれるだろう。 そう思いながら、強結界を『殴りホリメ』霧島 俊介(BNE000082)は張り巡らせる。 「一般人救出か、腕がなる!」 その俊介は両手を合わせて、首を回して音を鳴らしていた。特徴的な眼帯の下から除くのは、ちょっと人懐っこい軟派な瞳。それは性質から来るもので、軽い風に見えたとしても、実際には……、 「よっし、まずは説得から。絶対に助けてみせるからな!!」 助けたい、という気持ちが溢れていた。この爽やかな宣言と同じように、まっすぐに、俊介は爽やかに前を見ている。 「なんといって声を掛ければいいか判らない相手ですね……。どういたしましょうか」 とはいえ、悩むこともある。『大雪崩霧姫』鈴宮・慧架(BNE000666)は、大きな胸に手を当てて考えてみる。いつものようにほわほわとした表情だが、頭の中は色々な考えが巡り巡っているようである。 「……とりあえず、お茶が入りました。まず一杯飲んでから、考えてみましょう」 そう言って、慧架は好物の紅茶を水筒から取り出してカップへと注ぐ。今日は程よく暖かく、外で飲むのも味になるだろう。 「皆さんも、いかがですか?」 にっこりと笑って、皆に振る舞いながら……慧架は武道について考える。自分も武道をある程度やる者だから理解があると言えるだろう。だからこそ、今回はリラックスして挑みたいのだ。 「店長、一つもらいますよ」 そうした慧架の心を汲み取ったのか、汲み取ってないのか、さっぱり分からない無表情で『デストロイド・メイド』モニカ・アウステルハム・大御堂(BNE001150)は紅茶を受け取っていた。 「はい、モニカさん。今日は静かですね?」 それに対して慧架は首を傾げながら問うと、モニカは無表情のまま小さく頷いて続けた。 「まあ私は我ながら性格的にこういうデリケートな説得とかには向かないと分かっているので、他の皆様が説得している時のフォローに回ることにしときます」 だから落ち着いているというのだ。別の言い方をすれば見ているだけということなのだが、ともかく今は紅茶を飲んでゆっくりできるらしい。 「毒吐くのはお嬢様に殴られるか店長に怒られるかがオチなので堪えておきます」 それ以外にも、モニカが動かないのはそういう理由もあるのだとか。それを聞いた慧架は少し呆れて、ため息を一つ。 「おや、これで怒らない。さすが、胸に優しさが詰まっているだけはありますね店長。紅茶飲めば大きくなるんですか」 仕方ないので手近にいる慧架に毒を吐くモニカだった。 それから、モニカは近くに居たお嬢様こと『ライトニング・フェミニーヌ』大御堂 彩花(BNE000609)を見て一言。 「そういえば、お嬢様も紅茶を飲みますね。本当に大きくなる飲み物の気がして来ました」 「何言ってるのよモニカ……」 はあ、とやはり呆れながら紅茶を飲んでいる彩花は、改めて今回の敵に付いて考えてみる。 「腹いせ、としか考えられませんわね」 顎に指を当てて、彩花はそう思う。彼女のに振られたという情報があったから、そこから推測してみたのだ。 だけど、そこに付け入る隙があると彩花は考える。要するに“都合のいい女”を演出して、近寄ってみようと思うのだ。 「健全な精神を持っている方かと思いますので、私が説得をしてみますわ」 「さすがはお嬢様。伊達に男心をくすぐるワガママメカボディではありませんね」 モニカをジト目で見つつ、作戦を遂行するためにおしゃれをして、出来る限り猫をかぶろうと決意する彩花であった。……今以上に。 「でもでも、橘さんが彼女に振られたのもエリューション・フォースのせいかもです?」 一方で、作戦のために色気のない作業着に着替えてちりとりを持っているのは『メガメガネ』イスタルテ・セイジ(BNE002937)だ。特徴的な翼も折り畳んで、子供っぽい純粋な笑みを浮かべていた。 「一方的に振られたというのも、エリューション・フォースがそう思い込ませただけかもしれません」 それに、信じたいこともある。きっと良い人だろうから、恋愛でもきっと悪い人には引っかかっていないだろうと、イスタルテは感じたのだ。 「……ところで」 ちらりと、彩花と慧架の胸を見てからイスタルテは言う。 「ちなみに彼女の胸って大きいんでしょうか? ……別に気にしているわけではないですよ?」 何故こちらを見て言ったのか分からない、という顔をしている彩花と慧架を見つつ、頬に手を当ててくねくねとするイスタルテであった。 「やーん」 更にくねくね。 「本当なら、彼個人の色恋沙汰ってことで済んだんでしょうけどね」 そんなイスタルテはともかく、華奢で繊細な体に手を当てて『贖いの仔羊』綿谷 光介(BNE003658)は彼……今回の被害者に対して可哀想だなと感じる。もちろん殴られるということは怖いし、それを考えると小さく震えもするけど……光介はそれでも負けないようにと大きく深呼吸をした。 「ちゃんと、お話を聞かないとね」 ゆっくりと空を仰ぎ、小さく拳を握り締める。お話を聞いて、きちんと説得すればうまくいくはずだ。……そう信じたい。 「しかし、何も求めるもののない暴力ってのはつまらねぇよな。生きるか死ぬかの瀬戸際なら楽しまなけりゃ損だぜ」 その一方で、やる気満々で肩を鳴らしているのは、バトルマニアの『影の継承者』斜堂・影継(BNE000955)だ。その手にはインスタントコーヒーが握られている。 「俺も先祖代々のリベリスタ。斜堂流の心得を元に生きている」 その言葉に少し怯えた光介をなだめるように、影継は照れくさそうに笑ってそう言った。 ちなみにこの斜堂流というのは結構いい加減なところがあるのだが、それは余談である。 「武術を修める者として説得に当たり、理性を取り戻させる。きっとだ」 そして決意を胸に、影継は遭遇に備えるのであった。 まず、やることは相手の攻撃に耐えること。だから、決して反撃しないようにと心を落ちつけた。 「いつでも来な、殴打する心」 それから、ニヒルに笑う。これはそんな心に負けないという意思表示だ。 ●まっすぐなモノ やがて、気配と共に橘という男はやって来た。……正確には、リベリスタが倒すべきエリューション・フォースと共にやって来たのだ。 「しばし待たれよ――貴方には迷いの相が露わになっている」 そんな男の前に、立ち塞がるのは一人の女。道着を身に纏った街多米 生佐目(BNE004013)だ。その細身の体に似合わぬ鋭い視線を前に、男も何かを感じて立ち止まる。 「迷い……?」 男はゆらゆらと体を揺らしながら、何か居所が悪いかのように手を振っている。それは、きっと何かに震えている証拠だろうと生佐目は感じた。 「貴方の心が、何に震えるか。私にはわかる、とは言いません。ですが、その心の一端でも、私は受け止める事が出来る」 「ハッ! 女を殴る趣味は……」 そう言って組手のように構えている生佐目の言葉に、驚く男であったが……。やがて、その熱意に押されていく。 そして、感情は少しずつ力へと変換される。 「貴方は、その実力に相応しい心を持っている。事実、貴方は、暴力に訴えようとする己を抑えようとした。どうか、私にそのお手伝いをさせては戴けませんか」 「……イライラするんだよ。そういうの!」 答えは拳。その男の剣幕に少し驚いた生佐目は、小さく「ひゃっ」と漏らしてしまったけれども、改めて構えてその拳を受け止めに行く。 「そして、私に、その拳で、貴方の強さ、その一端でも教えていただけませんか」 拳を拳で受け止める。じんわりとした痛みが拳から全身に伝わっていく。 「どうか、この私を砕いて下さい」 次に、腹が力いっぱい殴られる。その衝撃で口から血を吐いたが、生佐目は続ける。 「私は死なず、貴方の武を志す心も堕ちることなく、誰も傷付くことなく、我々はこのように、互いの力を知る事が出来る」 まっすぐに男の目を見て、言葉を伝える。それに苛立ちを感じた男……いや、エリューション・フォースが、思い切り力任せに顔を殴り倒す。 それによって、フェイトを使っての復活をしなければならないほどにダメージが入って顔もボコボコになるが、それでも生佐目は立ち上がる。 「……なんだよくっそ!」 男は、やがて恐ろしくなって後に下がった。 「そいつが、アンタの学んだ『武』かよ? 今のアンタが振るってるのは『武』でも何でもねぇ、ただの暴力にしか見えねぇな。『武』とは暴力を律することによって成り立つ。理性なきその振る舞いは、武とはかけ離れたタダの暴力だぜ」 そこに、影継が割り込んで言葉を重ねる。力任せとしか言いようがない動きを指摘しながら、強気に挑発してみせているのだ。 「それでもまだ納得がいかないってんなら、コイツを殴れ! アンタの武の虚しさを教えてくれるだろうぜ」 コイツとは、血まみれになりながらもまだ構えを取っている生佐目のことだ。結果的に女を殴らせているのは、細かい話。 「今の貴方のしていることは八つ当たり以外の何者でもないですね。武とは暴力ではない、振るう貴方が暴力にしているだけです」 そして、影継と同じように割り込んでその動きを指摘するのは慧架だ。青と赤の目がまっすぐとその血塗れの拳に向かっている。 「自分の正義感というものがちゃんとあるなら自分が今行っている事を見返しなさい」 はっきりと言い捨てたその言葉に男は狼狽えて、また一歩下がる。 その背中を、俊介が叩いた。 「なあ、落ち着こうぜ? 恋人と別れたのは確かに気の毒だ。今でも根にもつほど、好きだったんだな」 自身の彼女にもたまに怒られるような、軟派な軽いノリで男の心を落ち着かせる言葉を俊介は紡ぐ。男は狼狽えたまま、その言葉を聞いてしまう。 「でもきっと向こうにも何かしら理由があったんだ、行動にはいつも理由が伴うものさ。彼女の事を思うのなら、別れてそれで幸せになってくれって思うべきじゃないかな。今回は縁が無かったのは残念だが、泣いていいぞ」 そして俊介は別れた彼女のことを責めず、かつ彼も責めずに優しい言葉を重ねた。 それから俊介は男の背を叩いて、次へと送り出す。 「害意はありません。あなたと話がしたいんです」 そうして押された先に居たのは、両腕を脱力させている光介だ。 この気弱そうな羊のような男の子を前にして、男は拳を握ろうとしたが。その脱力した腕の意味を察して、振るおうとした腕の動きは止まる。 「できれば少し、思い出してほしいんです。元々、何にそんなに怒ってらっしゃったんですか?」 その光介は勇気を振り絞るようにして、男の前に立つ。その上で、背伸びをして目線を合わせながら問い始める。 きっと、まっすぐないい人だと思うから。 「以前はそんなに暴力を振るわれる方ではなかったと思うのですが、何かあったのでしょうか?」 清掃員に扮しているイスタルテも同じ気持ちだ。通りすがりを装い、光介と一緒になって問いに回る。 そして、答えを聞いて二人は慰める。 「その後……お相手の方とは、膝をつきあわせてお話されましたか? やっぱり、もう一度語り合うのが良いと思うんです」 その上で光介は相手の気持ちに向き合うことを薦めた。だって、信じているから。 「やっぱり、もう一度語り合うのが良いと思うんです。あなたのまっすぐさを、自制と、相手の本音に傾けて。……ね?」 光介はゆっくりと微笑んだ。心を溶かすかのような、光溢れる笑顔だ。 「出会ったばかりですがその姿を見れば本来は健全な精神と肉体をお持ちの立派な男性だということが私にもよくわかります」 心の中では色々と考えつつも。ここまで来たなら自分も乗らなければと彩花は近づいて、同じように笑う。こちらは猫をかぶった、媚び媚びなものだ。 「そんな貴方を傷付けたくはありません。なのでどうか、お気を確かに持って下さいね?」 その笑みと共に彩花は優しく男の手をとった。自身の柔らかい手を重ねて、ぎゅっと握れば……きっと男はその刺激で好意を持ってくれるだろうと信じて。 ……その企みが成功したかどうかは分からないが、男は頭を抱えた。 「さっさと返ってきやがれ!! お前の力は人を傷つける力なのか思い出せ! お前の武道で鍛えた心は、頭の中の誘惑に負ける程度のものだったのかよ!!」 そこに、俊介の拳が叩きこまれて、男はハッとした。自分がやってきたのは、武の心に反する行為だと改めて気付かされた。 その瞬間に男は倒れて――柔道着姿の“真の敵”は現れたのである。 「よ、お前みたいなのちょっと嫌いだわ」 倒れた男を運ぶイスタルテを庇うように立ちながら、俊介は敵に向かってフランクに手を振る。その表情からは、いつもの軟派な印象は受け取れない。 ●礼の戦い いざ始まった戦闘では、モニカが張り切っていた。原因は、エリューションの殴り飛ばしを食らって、フェイトによる復活まで追い込まれたことと、もう一つ。 「ここまで出番がなかったからですね」 先程からずっと集中を重ねていたNo.13をぶっ放し、火力を持って戦場を制圧していく。武道の構えをとっていたエリューションであったが、これは武道の応用でも避けようもなく直撃した。 「まだですよ」 メイド服から砲を取り出して、更にNo.13を重ねる。重爆撃のような光景がエリューションを包み込み、更にダメージを増やしていった。 「苛立ちの原因、断たせてもらいます」 その爆撃の上に魔閃光を重ねるのが、生佐目だ。顔はまだ腫れているし、口から血は出ているが戦える。 「モニカもさすがですね。それにしても、エリューションが使う拳法とはちょっと気難しく思います」 古武術の構えを取りながら、その爆発と閃光の中を慧架は飛び込んでいく。その時、優しさが詰まった大きな胸が揺れたのをモニカは見逃さなかったという余談。 「徒手空拳が相手なら近接格闘が身上の私も望むところです」 それから、飛び込んだ慧架は同じタイミングで飛び込んできた彩花とアイコンタクトを送り合い、同じタイミングで仕掛ける。 「頭を……」 「冷やしなさい!」 弐式鉄山と魔氷撃が重なり合って、二つの拳がエリューションに直撃! 「うう……すごいですねー」 天使の歌を歌いつつ、イスタルテはその光景にちょっぴり怯えた。でも、イスタルテ自身もフィンガーバレットを構えて足の指を狙い始めているのだから、人のことは言えない。 とはいえ、敵もやられているばかりではない。ジャッジメントを放ってダメージを与えてきた俊介を投げ飛ばす! 「おわっ!? こっちかよ!」 「……術式、迷える羊の博愛!」 しかし、投げ飛ばされた俊介を光介がすぐに回復させる。そして、その攻撃の隙を影継は逃さない。 「俺に憑りついてみな! アンタのお好みの暴力を振るってやるぜ。それすらできないってんなら、アンタの運命、ここで終わりだ!」 挑発するような言葉を重ねつつも懐に潜り込み、ニヤリを笑って攻撃に移る。戦斧を構えてからの――、 「さあ、斜堂流を見せてやるぜ! 止められるもんなら止めてみな!」 斜堂流デッドオアアライブ! 振り回された戦斧による一撃が、エリューションの体を切り裂く! 「ご教授ありがとうございました」 顔をボコボコに腫らしながらも、さわやかな顔で生佐目は礼をする。 武道は礼に始まり礼に終わる。慧架と影継も生佐目に続いて一礼をした。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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