●理不尽な義憤の為に 「世界を守るために」。そんな理不尽な一言の元に、我々はどれほどの犠牲を強いられた? ――自身を囲む世界のすべてを。そこにあった感情の全てを。 「ヒト」の条理を逸した彼らの掲げる正義を壊せ。彼らを虐げよ。そうして我々は新たな一歩を踏み出せる。 ――正義など無し。尊厳など無し。我ら怒りのみを糧とした。 「それ」が何であるかは問題ではない。「そう」ある全てを駆逐せよ。 ――大義など無し。全ては利己の為に在り! 石棺が並ぶカタコンベ。揃える骸は数えてよっつ。 彼らの利己を満たすため、きっと彼らは無茶をする。 ●善など無し、悪罵は飽いた 「フィクサード組織『ツァラトゥストラ』……ごく最近に活動が活発化した組織で、未だ全容が掴めていません。皆さんには今回、この組織の一派による事件を阻止して頂きます」 集まったリベリスタ達を前にして、『運命オペレーター』天原和泉(nBNE000024)は緊張の残る表情でそう告げた。幾つかの事件を予見し、リベリスタ達に提供したとはいえ、その表情には硬さが残る。気遣うような仕草を見せるリベリスタの一人を前に、和泉は大丈夫です、と小さく首を振る。 「現在、分かっている情報は三つ。一つは、『ツァラトゥストラ』はジーニアスのみで構成された組織であること。二つ目、彼らの犯行はアザーバイドやエリューション――これにはリベリスタやフィクサードなど、フェイトを獲得した存在も含みます――の中で、人形を象り、人外の特性を持った存在のみを襲撃し、一般人への攻撃は極力行わないとのこと」 つまりは、ジーニアスと一般人、完全に別種のアザーバイド以外は無秩序に襲撃する組織、ということだろう。それにしては情報が無い、というのは不自然だが……、新興組織である以上、情報収集は難しいということの表れなのかも知れない。 「そして、三つ目。これが最重要項目ですが――『ツァラトゥストラ』の構成員は四部門に分かれており、それぞれヴァンパイア・ビーストハーフ・メタルフレーム・フライエンジェに類する対象への切り札といえる対抗手段を持っている、ということです。今回皆さんに対処して頂くのは、そのなかでヴァンパイア系統を専門とする『トゥート・ヴァンピア』の一団の阻止。護衛対象は、アザーバイドの少女です。……彼女を守り通すこと。それさえ出来れば問題ありません。相手の能力は未知数。無理に倒せとは言いません」 言葉を噛み締めるようにゆっくりと告げると、和泉は再びリベリスタ達に視線を向ける。その瞳は、強い意思を秘めていた。 ●万華鏡にて 「はぁっ、はっ、は……!」 少女は、走っていた。 ただ一心に、ただ逃げる為だけに。片方だけ欠けた牙が、彼女が条理の外の存在だと知らしめる。 それを追う一団もまた、ヒトの姿をしながら条理を外れた存在感を持って、少女を追う。手に手に構えた物々しい得物が、ただ「狩り」を意図した物だと素人目にだってわかる。だが、彼らは見咎められない。他愛のない追いかけっこ。一般人の目を騙すには、十分すぎるロジックがそこにはある――。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:風見鶏 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 2人 |
■シナリオ終了日時 2011年07月08日(金)22:24 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■サポート参加者 2人■ | |||||
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●心ある故に「こころなく」 ――助けて。誰か、誰でも構わない。生きたい、還りたい、やりたいことはたくさんあるの。 ――許されない。「あれ」は殺す。殺スコロス、細切れにして殺す。 ――個人的な恨みじゃねェよ、殺してェんだ。子どもでも大人でもエリューションでもリベリスタでもアザーバイドでも、あんなナリされちゃ許せねえ。 ――返せよ。お前だろう、お前が母さんを姉さんを父さんを。 ――Kill? Yes 少女の叫びを覆い尽くすような殺意の波。恨みを怒りを喜悦を本能をして殺到する男達の声。こんな下種な、だがそれは本能であるゆえに強靭な硬度を以て少女に迫る。彼らなりの主張であり彼らなりの矜持。それこそが吸血鬼殺しを成し遂げる者たちの主張であり、異邦の少女の救いを求める叫びである。その感情の奔流を受け止めるに足る能力者二人は、一体何を思ったものか。 「そも。可愛いは正義って話なのにね。全くもって無粋な話さ」 「全くで御座る。迷子は早く親元に帰してあげるが情けというものに御座るよ」 少女の背に届こうとした刃を打ち据えたのは、『人間失格』紅涙・りりす(BNE001018)と『ニューエイジニンジャ』黒部 幸成(BNE002032)、二人の得物である。一気呵成と弾き返された刃――狗堂 葵の大太刀は、打ち上げられつつも彼の許へ引き戻され、次の一撃を打ち込まんと構えられた。僅かに背後に視線を向けた少女――エレノイアは、次の瞬間、重力から切り離された感覚を味わっていた。 「どうも弱いものいじめをしているのを見ると助けたくなるよな、おじさんとしては」 そう言って笑うのは、『酔いどれ獣戦車』ディートリッヒ・ファーレンハイト(BNE002610)。背負ったグレートソードが物々しいが、それを差し引いても、彼女に向けられた笑顔には毒気や害意が感じられない。困惑した表情を返す彼女に沿うように、『Silver bullet』不動峰 杏樹(BNE000062)と『臆病強靭』設楽 悠里(BNE001610)が並走し、互いに僅かに口角を上げた。そこから覗く存在は、エレノイアをして全てを理解させるに足る要素だった。 「大丈夫、君は絶対に元の世界に返す。……一人ぼっちは、寂しいものな」 「大丈夫だよ。僕たちは君を助けに来たんだ」 口々に安心させようと言葉を紡ぐ二人に戸惑いの表情を向けつつも、『同類』の言葉ほど説得力のあるものはなく、力強い表情で、エレノイアは頷いた。 「オイオイ、割り込んできて獲物横取りってかァ!? 駄目だぜクソガキ共ォ! そいつらウチの獲物なんっ」 「放っておいても異世界に帰る小娘より、こちらと遊んでもらおうか。それとも、俺達相手じゃ不満か?」 威圧するように叫ぶ明道に言葉を返すのは『燻る灰』御津代 鉅(BNE001657)。ダガーを構え、厳然とその行く手を阻もうとする彼を、明道の背後から闇を渦巻いて突き出すのは黒井――だが、その一撃を真正面から受け止め、流す影が割って入る。 「邪魔をするなよ……! そいつは、ッ!?」 「キミはその子じゃなくてもいいんだよね? こっちにおいでよ――理由ごと喰らい尽くしてあげるから」 影を傍らに落とし、『みす・いーたー』心刃 シキ(BNE001730)は不敵に笑う。威圧の為の軽口とは言え、その口元から覗く牙は、『トゥート・ヴァンピア』の面々をいきり立たせるには十分すぎた。その感情を探るシキもまた、そのありったけの憎悪を受け止め、楽しんですらいるように見えた。或いは。彼女にとっては、その憎悪を受け止めることすらも「食事」の一環として捉えているのかもしれない。 「Leader」 無機質な声を伴って、屈強な男がアームキャノンを持ち上げる。鈴上、と応じた葵へ、彼は空いた左手でエレノイア、そして彼女をだきかかえて逃げるディートリッヒを指している。 「……」 「話がわかるヤツだ。そういうところ、嫌いじゃない」 次の一撃を放たず、前進に切り替えた葵へ返す鈴上の表情は、見たところ大きくは変わらない。ただ、誇らしげなものがみえるようにも。 「やらせませんよ、それは」 混戦にはいろうかという状況を抜け、護衛へと進もうとする葵は、『A-coupler』讀鳴・凛麗(BNE002155)にその行く手を阻まれた。右手に懐中時計を、左手からはブレイクフィアーによる復調の光を向け、その場に淡く光を刻んだ。 「どけよ、手前ェらに構ってる暇は――無ェんだ!」 黒井の叫びと同期して、夜はより深い闇に染まる。それでも、人工の光を飲み込むほどの密度は存在せず、足止め班が用意した懐中時計が、幾筋かの光を刻み込む。黒井の舌打ちを受け、足止めを担うリベリスタたちは僅かに勝利へと近づいた、と理解した。 ●意思と命を繋いで 「この先を、左……そこから暫くは直進で大丈夫な筈だ、急ぐぞ!」 地図を片手に、杏樹が先導しつつ護衛を担う面々は闇の間を駆け抜ける。足止めに残ったりりすや幸成、護衛として動く杏樹などは、事前に地図を持ち寄ることで周囲の地理を最低限ながら把握することに成功している。葵との接敵位置にしても、りりすの誘導により繁華街から随分と離れた位置からのスタートが可能だった、というのは大きいだろう。 「……、ぃ」 「大丈夫だ、迷子の子猫ちゃんを助けるのもリベリスタの仕事だからな」 「リベリ、すタ?」 「貴女のお友達ですよ。絶対に、帰してあげますからね」 ディートリッヒの言葉を反芻し、よくわからない風でオウム返しをしたエレノイアの言葉を継いだのは、『フィーリングベル』鈴宮・慧架(BNE000666)の声だ。彼女にとって、種族だとかの問題はさほど重要ではない。相手の意思がどこにあるのか、友好的な関係を築けるのか。何を置いてもそれが主で、彼女にとってエレノイアは守るべき対象足り得た、それだけの話なのだ。 理解できるような、出来ないような――気付けば、自身の牙が思いの外早く修復されていたことに驚きを隠せない。この人達は信頼していいのだろうか、そう考えつつもある。 「信じてもいいんだ。僕達は君とおなじだから」 「血は、もう吸えるな? だったら、早いとこ吸うといい。気にしなくていいんだ」 「……」 「皆、君のことを思っている。大丈夫なんだ」 悠里の口にする「おなじ」の理由は、エレノイアには分かるようで難しい懸案だ。だが、彼手が柄本で小刻みに震ていることも、それでも力強く励ましてくることも、理解していた。信じられる、と直感が応じる。ディートリッヒんの提案も、杏樹の後押しも彼女にとっては心地良い。最終的に、彼女は自分の飢餓に衝き動かされる形で彼の首筋に唇を近づけた。 「厄介な能力で御座るが……」 他方、足止め側に立ったメンバーは、黒井が展開した闇の世界での戦いを余儀なくされていたものの、懐中電灯に加え猟犬、熱感知などを持つメンバーの尽力もあってか、その戦況は極端な不利を呼び込むことはない。もとより、それを想定してかかってきたのは相手方だ。それだけが戦闘の趨勢を決めるわけがないのもまた承知の上。 (対応してないリーダーをその中に押し込めば、少なくとも不利じゃないだろうね) りりすの刃が、葵の大太刀と打ち合い、闇の中を火花が走る。『トゥート・ヴァンピア』のメンバー間で、唯一闇の世界に対応しないことで先行行動型として機能していた彼を的にかけたりりすの判断は、優秀なものと言える。 「効いてねえし聞いてねえ。押し通るに決まってんだろ、クソが」 闇の中で、葵が構える。僅かな閃光が迸ったのに合わせ、一拍早く吹き荒れるのは鈴上による後方射撃。闇の世界の範囲外に陣取った彼は、音による判別のみでの射撃を余儀なくされるが、その分、反撃の可能性を極減するという利点を選んだ。「味方ではない」音を選んで放った弾丸は威嚇にしかならないが、葵の一撃への猶予には十分。 「く……っ!」 「よく保った、と褒めはしない。同じジーニアスでも、道を塞ぐなら除けて進む」 渾身の一撃を受け、よろめく『デモンスリンガー』劉・星龍(BNE002481)に淡々とそう告げると、一息で葵は追撃へと進み出る。闇の世界を目の当たりにし、対処が遅れた星龍を葵が目を付けていたとしても不思議ではない。 「左から来るで御座……ぐゥッ!?」 (表の言葉は真似できても、感情は嘘をつけないものだよね。思う侭に振舞うのなら、こちらもそうするまでだよ) 警句を発した幸成――ではなく、ミスリードを狙った明道の回復の波を遮るように、シキの牙が闇で閃く。上辺の言葉の真似はできても、心理面の高揚を隠すことなど出来はしない。努めて混戦を避ける形で動く、その消極的な行動も彼を容易に判別させるに足る要素だった。 「闇の世界は厄介で御座るからな。一気に決めさせてもらうで御座るよ!」 「そうですね。出来る限り早く、諦めていただきたいです」 「君達は仇じゃないけれど……邪魔をするなら!」 幸成、そして対する黒井のブラックジャックが交差する。互いを強く打ち据えたそこに追い打ちをかけるのは、凛麗の気糸が編みこまれた罠の只中。苦鳴を上げる彼に攻撃が集中するのは必然ながら、それらの情報は鈴上の射撃を容易にする。反して、それは「肉を切らせて骨を断つ」策を取る鉅やりりすへ居場所を明確に伝えるデメリットも存在するということ。混戦の様相を呈しつつも、確実な捕捉と連携を軸に動くリベリスタ達に、今は確実な勝機がみえていた。 ●死を賭して憎しみに吠える 「抜けてきたか……!」 「まだ、余裕はあるね。エレノイアちゃん、調子はどう?」 「だ……いぶ、おちつい、た。怖い人、来る?」 杏樹の緊迫した声を受け、悠里はエレノイアへと声をかける。ディートリッヒ、そして彼の血を幾度か摂取したエレノイアは、当初より大分顔に赤みが戻り、多少は言語会話が出来る程度に回復できていた。しかし、葵の『牙折り』を受け止めて無事に相関できる保証はない。あとは、葵を力づくで止めるしか道はない。 「…………」 遠く、葵が何事か呟く。彼の声は、集音装置を持たないメンバーには届かない。だが、その感情を埋める憎悪は十分すぎるほどに、杏樹の背筋を寒気として駆け抜ける。咄嗟に自己強化を行い、遠距離攻撃に移った杏樹と慧架を背に、悠里は葵へと接近する。大太刀を引き、彼の牙目がけて突き出される憎悪の直突は、二人の攻撃を受けても止まることを知らず、悠里の牙にヒビを入れる。それでも、彼は止まらない。 「忌まわしい牙を見せるな……!」 「みんな元は同じ人間じゃないか!」 牙を折って抜けた得物の脇を抜け、冷気を纏ったナイフは葵の肩口を抉る。利き腕が凍りつく感触に舌打ちしながら、しかし葵の気迫はいや増し、リベリスタ達を睨みつけた。 「抜かせ! 人の姿をしながら人に非ざる所業で人を襲う、そんな貴様らの何を信じろと!? 同士の家族も、私の夢も貴様達ヴァンパイアが潰してきたのだろう……!」 「私もジーニアスですが、メタルフレームにもヴァンパイアにもフライエンジェにもビーストハーフにも大事な友達や仲間がいます。種族で何もかもを決め付けるあなたは、私にとって止めるべき相手です!」 拳に炎を纏い、慧架が葵へと迫る。葵に、『トゥート・ヴァンピア』の面々の過去になにがあろうと、それは画一的な憎悪であり、帯びる熱には真実味がない。大切な仲間を思い、目の前の不条理に義憤を抱き、己の恐怖を天秤にかけて愚直に戦うリベリスタ達を向こうに回し、少女を殺すという目標を掲げ、実現するには力が要る。 「知った――ことか!」 「弱いものいじめするような奴ぁ、見過ごせねえなあ!」 二度目の直突を遮ったのは、ディートリッヒの全力の一撃だ。慧架の炎、悠里の氷撃、そしてディートリッヒの雷鳴。一撃一撃であれば葵も無視できたろうが、全員の意思と連携がひとつの方向を向いた以上、そこに敗北の道理が通るわけがない。 「私たちは、彼女を送り届けなければいけないからな……!」 杏樹のボウガンから打ち出された一撃が、葵の足を正確に撃ち抜く。膝を屈す葵の瞳は、重い濁りを湛えていた。 ●心の歪みは正せずに 「私は私の為に、私が喰らって来たモノと在り続ける為に、自分を投げ出したくない。だから、君たちも喰らって、生きるよ」 「好き勝手言ってんじゃねェぞ……!」 膝を震わせながら、それでも叫ぶ明道に、シキはある種の近親感すら感じていた。自分の目指した方向のために、それを屈せず戦い続ける彼らの姿勢。それは、自身が喰らってきた者たちに大して最大の敬意を表し、生き続ける道理に似ている。 ――こちらは私が請負います、幸成さんは鈴上さんを! ――恩に着るで御座るよ! 葵が護衛隊を追ったことでジャミングの圏外になった戦場は、凛麗のハイテレパスを軸にした連携を可能とする優位性を彼らに与えた。つまり、闇の中にあって、対等に戦う権利を得たことでもある。先行して鈴上を相手取った鉅と、黒井を凛麗に任せ、歩み出た幸成の二人にとって、接近戦に持ち込んだ射手など恐るるに足らず―― 「……先行した護衛班から連絡を頂きました。エレノイア嬢は無事送還。あなた方のリーダー、狗堂 葵は……毒を煽り、命を落としたと」 半ば決着がついた戦場に響いた星龍の言葉により、フィクサード『トゥート・ヴァンピア』の残存勢力は、リベリスタ達に捕縛されるを余儀なくされた。 ここで少し、時間を遡ろう。 狗堂 葵を降し、彼を拘束した悠里達護衛班は、エレノイアの背後に開いたバグホールを観測し、終りが近いことを理解していた。故に、けたたましく鳴り響く携帯電話のコール音が誰のものであるかも、それに対し狂ったように笑い出した葵の意図もつかめずに居た。 「ハハ、滑稽だなぁ……見切りが早過ぎるだろう!」 「……どうしたってんだ、こいつ?」 ディートリッヒが葵の顔を覗き込む。笑ってはいるが、目には光がない。コール音は十三回。途絶えたそれを聞き届けた葵は、拘束された手首を返し、そのまま背に押し付けた。僅かに光る針、その意図にリベリスタ達が気付いたときには既に遅く。 「いっこだけ、教えて、やる。お前ら、人をやめたエリューション、を、狙うのは……俺らだけ、じゃ、な」 糸が切れたように動きを止めた葵には、既に運命と命の炎はなく。 小さく頭を下げて去っていくエレノイアを守りきった快哉とは対照的に、重い感情を彼らに残した。 敵は『トゥート・ヴァンピア』だけではない。無論、『ツァラトゥストラ』だけでもない。 世界の理に背を向けて己の信ずるものだけを信ずる愚者の数、彼らは苦痛を強いられる――それだけの道のりなのだ。 逃げることも避けることも出来ない道でも、彼らにはなんてこと無い日常の一端でしか無いのかもしれない。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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