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水着美少女を調理したい。

●ダイジェストでお送りします。
 ねばねば。
 べとべと。
 ぐちゃぐちゃ。
 ぬるぬる。
 ぺとぺと。
 ぐにゃぐにゃ。
 きゃー、いやー、やめてー!


●プール開き
「そういう訳で仕事」
『リンク・カレイド』真白・イヴ(nBNE000001)の言葉に集まったリベリスタ達は微妙な顔をした。それもその筈彼女が示したモニターの中には何処かで見たようなスライムが雄々しく佇んでいたからだ。
「今回の任務はある県立高校のプールに現れたアザーバイドを処理する事。放っておくとプール開きのシーズンだから被害が出る」
「……またコレか……」
 モニターの中の映像はイヴの未来視であると言う。
 きゃーきゃーと黄色い声を上げる少女達がスライムにべたべたと絡みつかれている。見るからにして碌でもない光景は運命を悪趣味に来る指揮者(コンダクター)の仕業なのか。
 ……え? おされに言ってもダメ?
「都合よく創立記念日だから学校に人は居ない。
 皆にはプールへ急行してもらってアザーバイドを排除して貰いたい。あと、プールの掃除。終わったら水を入れるから泳ぐ事も出来るよ」
 イヴはプールを壊さない事、と念を押した。
 何故掃除を仰せつかったかは兎も角、やる事は単純である。
「他に注意は? 聞きたくないけど」
「まず、スライムの特徴は基本的にこの報告書(えっちっち)に共通する。
 唯、この個体は前回とは別のものだから……別の特徴も持っているの」
「……はいはい、えろスライム、子供には紳士的、男には攻撃十倍……別の特徴?」
「水着を着ていない人には攻撃力十倍」
 まさかの百倍発生チャンスにリベリスタは物凄く嫌な顔をした。
「水着は購買部に用意しておくから……気をつけてね」
 幼女は淡々と言った。
「これは世界の危機なの」
 言っちゃらめぇ。
「舞台は『高校』よ? 主に法律とか社会情勢とか――」
 ――らめぇ!


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:YAMIDEITEI  
■難易度:NORMAL ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 4人 ■シナリオ終了日時
 2011年07月04日(月)23:15
 YAMIDEITEIです。
 プロテクター『水着』販売記念シナリオ。
 以下詳細。

●任務達成条件
 ・えっちっち(海兵隊仕様)の撃破

●プール
 県立高校のプール。
 プール開き前です。掃除もします。
 戦場としてはまぁそれなりです。
 えっちっち(海兵隊仕様)はプールの排水溝の底から現れます。
 アークも協力していますので人気とかは気にしなくて良いです。

●えっちっち(海兵隊仕様)
 恐るべきアザーバイド。
 全長三メートル程。不定形の巨大なスライムのような形状で触手やら液体やら色々飛ばしたり伸ばしたり犠牲者を捕まえて取り込んだりします。
 おかしな特徴を持っています。

・男に対しての攻撃力が十倍になり、しかも獰猛です。殺る気で来ます。
・水着を着ていない対象への攻撃力が十倍になります。守備範囲内の女子はひん剥かれる確率がアップします。
・(外見が)若く綺麗なおねーちゃんが大好きです。
・十二歳以下の少女には倫理的、紳士的に行動します。
・女子のみ直接触れると心拍数が上がり、気分がどきどきして、身体が熱くなります。

 以下攻撃能力等詳細。

・高速再生
・体もあつくなりますよ。
・健康的な肌にぺとぺとからみつきますよ。
・濡れると軽くすけたりするかもしれないよ。
・水着の紐が外れちゃうかも。
・EX 水辺の妖精さん達と僕の夏。或いは八つ当たり。


 参考までに。全員『男』で水着なしだった時の難易度は計測不能となります。
 はいはい、シリアスシリアスでございます。
 宜しければご参加下さいませませ。
参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
覇界闘士
御厨・夏栖斗(BNE000004)
デュランダル
神楽坂・斬乃(BNE000072)
ソードミラージュ
ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)
クロスイージス
★MVP
新田・快(BNE000439)
ナイトクリーク
マーシャ・ヘールズ(BNE000817)
ナイトクリーク
五十嵐 真独楽(BNE000967)
ホーリーメイガス
臼間井 美月(BNE001362)
ホーリーメイガス
大石・きなこ(BNE001812)
■サポート参加者 4人■
ホーリーメイガス
悠木 そあら(BNE000020)
ソードミラージュ
戦場ヶ原・ブリュンヒルデ・舞姫(BNE000932)
覇界闘士
宮部乃宮 火車(BNE001845)
インヤンマスター
イルゼ・ユングフラウ(BNE002261)

●僕が守る(笑)
「大地征く風よ。此処に集いて悪を切り裂くちか……へぶっ!?」
 衝撃はスローモーション。
 あっさりと天と地がひっくり返り、
(……ああ……)
 まさに、見上げた空に堕ちて逝く――
 初夏の日差し差すプールサイドに赤い血の線を引きながら。
 しなやかな少年の体はまるで何かの冗談であるかのように宙を舞う。
(分かってた。分かってたんだ……)
 走馬灯の勢いは彼の僅か十五年ばかりの人生を振り返るに十分過ぎた。
(でも……仕方ないよな)
 猛烈な勢いで錐揉みしながら少年は思う。
 男の子の役割は何時だって決まっている。強い女子の多い三高平市では笑われてしまう事なのかも知れないけれど。

 ――いいか? 僕が居る限りまこみゃん含め女の子には絶対に手をださせない!

 女の子を守るのは男の子の役目です。
 DNAレベルで少年に刻まれたその矜持は今日だって一分たりとも揺らぐ事は無かったのだ。目の前にどれ程の絶望が広がっていようと変わらない。
(だって、僕は……)
 僕は男の子。それは絶対に変わらない!

 ずどん!

 ……ヤバイ角度でプールサイドに突き刺さったのは『イケメンヴァンパイア』御厨・夏栖斗(BNE000004)その人だった。
「えろすな男子は殺す、敵も殺す」
「手間が省けたわね」
 空を飛び、自由落下に身を任せた甲斐も無く。『神斬りゼノサイド』神楽坂・斬乃(BNE000072)に『私は私の味方』ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)の反応は冷淡そのもの。
「頑張れ男子……ってもう撃墜? 二人の男子が三十秒も持たずにか? ……使えないですねぇ」
『適当人生』マーシャ・ヘールズ(BNE000817)が溜息を吐く。「そのままサービスシーンになる前に倒してしまっていいですよ」かけたエールは期待と労力の無駄だった様子である。
「……使えないですねぇ……」
 しみじみと繰り返された言葉に夏栖斗の首ががくりと落ちる。
(ぽろり、ぽろれば、ぽろるとき、ぽろろう、ぽろれ……)

●アークの守護神(笑)
 俺は『アークの守護神(笑)』新田・快(BNE000439)。
 今はリベリスタをやってる。リベリスタって言うのは神秘世界に身を置き、総ゆる異変を除く者ね。
 実家は酒屋。俺自身は平凡で……普通に高校を出た後、紆余曲折を経て革醒して……今は三高平の大学に編入した所。
 皆はわざと俺を持ち上げて守護神なんて呼ぶ事もあるけど……冗談みたいで居心地が悪いかな。(笑)位で丁度いい。
 そうそう。今日俺が何でこの場所に居るかって言うとね。それは勿論、本部である仕事を請けたからなんだ。
 学校のプールにアザーバイドが現れたなんて事例、とても放置しておける筈も無いからね。頼りになる皆と一緒にその討伐に来たって訳だ。
 今回の敵は恐ろしい奴だ。何でも女の子ばかりを優先的に襲うらしい。
 そういうのは何て言うか……男としてちょっと許せない。
 水着を着ていない対象に対して獰猛になるって言うけど……俺は味方を守るクロスイージスだからね。
 水着一枚で敵の前に立つなんて需要も無いし……じゃなかった、ナンセンスだ。だからきっちりヘビーガードで武装済み。
 大丈夫かって? はは、防御には自信があるんだ。皆の壁になるのが俺の役目だからね。今日だって、しっかりと――
「シュゴシンッ!?」←断末魔

「何をしに来たんだ、君達は!」

 奇抜な断末魔と共にだくだくと大量の血を流しながら水の無いプールに突き刺さっている快に悲鳴めいた『From dreamland』臼間井 美月(BNE001362)の声が降りかかる。
 十二人のリベリスタの内、立っているのは既に十人である。
(こ、こここここここのままじゃ、まままままままままた僕は、やややややややつの毒牙に馬鹿な! まさか!)
「まかせとけ! 女子は僕が守る!」と豪語した夏栖斗と「言い訳の効かない立場だってことは理解してるよ。俺は結果で――意味を示す」とか何とかキリっとしていた快が早晩枕を並べて討ち死にしては狼狽する彼女の気持ちも良く分かる。
(快、お前だけにいい格好はさせなかったぜ……)←過去形
(どんな絶望の前でも……理想を追い求めることが、俺の在り方なんだ)←逃避
 薄れ行く意識のまるで使えねぇ男子二人は置いといて。
 改めて状況を説明するならば今日この学園のプールに現れたアザーバイド――目前で蠢く巨大なスライムは、『実に分かり易い習性を持つ難敵』だった。この世界の通常法則に支配されないそれは『男に対して滅法強い』という能力と、『兎に角女の子が大好き(性的な意味で)』という厄介な性質を兼ね備える至極傍迷惑な存在だ。
「こりゃひでぇな」
 二人を死地へ突き飛ばしたのはこの『清掃員』宮部乃宮 火車(BNE001845)である。尤も「俺が十秒稼ぐ」「僕は二十秒止めるわ」と口々に志の低い目標を口にしていた彼等の場合、放っておいても運命が変わらなかったのは間違い無いが。
 男子共がぶっ飛ぶ隙を突いてパーティは必死の先制攻撃を図ったのだが……スライムのでかい図体は大して堪えた様子も無い。
「ははは、見ろ、男どもがゴミのようだ!」
 滅び行く男共の生き様を確かに見届け、何故か勝ち誇るレジェンダリーおっぱいさん。
 胸を大きく張る、きりのんスペシャルは相変わらずの存在感を見せている。
「あ、明らかにパワーアップしてるじゃないか! ひ、非常識だとは思わないのか、君は!」
 スライムは火車の後ろに回りこみ、指を差してキャンキャン吠える美月の心に深刻なトラウマを残した敵なのだ。
 識別名えっちっちは過日、美月等の活躍(笑)で撃破に到ったのだが、これも殆ど大差ねぇ。
「男子勢は放置として……スライム退治とプール掃除をすれば遊べるんです! さくっと終わらせてプール遊びを堪能しちゃいますよー!」
 早くも浮き足立つリベリスタ陣営に活を入れるように元気な声を上げたのは『鉄壁の乙女』大石・きなこ(BNE001812)その人だった。事情から今日は水着での戦闘を余儀なくされている面々ではあるが彼女が違和感無く堂に入った風なのは常日頃から『可愛娘娘』で布地の少ない日々を送っているからであろうか。下着と水着ならば後者の方が露出が少ないのは当然で、モデルの彼女は実に大いに慣れている。麦藁帽子に絆創膏、準備は元より万全だ。

 おおおおおおお……!

 アザーバイドの発する威圧が強くなる。
「正直、相手にするのは嫌な予感がするのですけどねぇ……」
「女の子にだけ悪さするアザーバイド……」
 青いビキニに身を包んだマーシャの一方で『ビタースイート ビースト』五十嵐 真独楽(BNE000967)の表情は場に不似合いな位に真剣なものだった。
(果たしてまこは、紳士的対応してもらえるのだろうか!)
 白のビキニトップス、ショートパンツ型ボトムズ……何処からどう見ても女の子にしか見えない真独楽は心の中もまごう事無い女の子である。
 しかして、現実とは厳しく……何だ。そう、彼女は彼で彼は彼女だ。
「……やっぱり女の子扱いの方が嬉しいもん」
『乙女』心は微妙である。
 スライムに女の子扱いされればアレでソレ。男扱いされればコレでドレ。
 心の天秤が二十一世紀で新時代、ジェンダーに囚われない明るい未来に向くのは当然であろう。うん、多分。

●ヤミー、いっきまーす♪
 目の前に――夏と戯れる妖精さん達による楽園が広がっていた。
「水着は良いわ。素晴らしいわ!
 露出度の高いビキニタイプのものはもちろんスクール水着とかも素敵よね。水着の上から見る体のライン!
 そうそう、男子なんて半裸じゃない? ひゃっほー!
 男性用ビキニ水着なんてもうね。そそるわ。たまんない。
 貧乳から巨乳、そして男の娘要素までよりどりみどり。
 男子も顔は悪くないし。しょうもないプライドさえ捨ててしまえば私得――!」
 狂喜の声を上げる聖職者。部顧問の言葉にドン引く火車。
 ソラ先生の目の前にはまさに阿鼻叫喚なる少女達の競演が展開されていた。
 さあ、その様子をじっくりたっぷり心行くまで御覧下さい!

 Ch1、きりのんの場合。

「……んっ、くっ……この……っ……」
 些か発育の良過ぎる健康的な彼女の肢体を包む薄い布は太陽の下に映える赤と白のボーダービキニ。
 青少年には目の毒な、いやいやどうして眼福な彼女のデンジャーバストを支え切るには水着ばかりでは頼りない。
「っ、ッ……んっ……」
 押し殺したような短い嗚咽を何度も漏らし、絡みつく粘体の触手に身を捩るこの状況ならば尚の事。
(か、身体が熱くなっても、我慢だー……)
 分かり易い。分かり易く耐える、爆砕戦気の熱気でお前なんぞぶっ飛ばす――きりのんの決意は浅はかである。

 べたべたぺとぺとぐにゃんぐにょん。

「……ぅぁんっ……」

 Ch2、マーシャの場合。

「だから嫌だと言っ……うわっ、うわー水着が溶かされ、食われた……!」
 適当な人生にも試練というものは降りかかるものである。
 如何に楽な方に転げようとしても、時に運命はそれを許さない。
「水着食われる事と何の関係がありますか!」
 シリアスに言えば何とかなるものです。
 元々申し訳程度にしか白い肌を隠していなかった青いビキニは肝心な場所だけは辛うじて覆っていたが、かえって扇情的とも言える魅力をマーシャ・へールズ(夏のオブジェ)に彩っていた。
「全身っ、どろどろのぬるぬるで……っ……ッ……」
 べっとりと絡みつかれればその異能に体は熱くなる。酷く動悸は早くなる。
「く、癖になる前に誰か助けて~」

 Ch3、きなこの場合。

「ぁんっ……♪」
 真夏のプールに弾んだような少女の嬌声が響き渡る。
 元より望んだ事では無い。決して望んでいた事では無い筈なのだが……
「ぅんっ……あっ……はぁ……」
 実に熱っぽく、外気よりも熱っぽく。艶やかな溜息を吐き出すのはきなこだった。
 逃れようにも逃れられない。誰一人例外を認めない運命の魔手は彼女さえも絡め取った。
 べとべとぐちゃぐちゃとあっちこっちややこしい所弄ばれる事幾らか暫し。
「……っ、んっ……」
 思わず胸が高鳴って――ではなく身震いするような執拗な攻撃(笑)にきなこはすっかり捕まっている。
「……ぁあっ、だめ……っ」
 ええのんか。ええのんか。

 Ch4、『戦姫』戦場ヶ原・ブリュンヒルデ・舞姫(BNE000932)の場合。

「健全なる学舎でうっふんあっはんとは言語道断。都知事が許しても、わたしが許しません!」
 おお、勇ましい声は今は昔。
「えっ、な、なんだか身体が火照ってきて……、わたし、もう貴男を……、苛めたくなっちゃうわ」
 降りかかった毒液に火の付いた舞姫は何か俄かにヤバイ方向に目が据わっていた。
「うふふふ、ほらもっと良い声で鳴きなさい?
 踏まれるのが気持ちいいの?
 とんだマゾ豚だわ。……いいわ、ご褒美をあ・げ・る」
 えーと、夏栖斗君そこで寝てるんで御自由に。
「え、何!? 僕!?」

 Ch5、『月光花』イルゼ・ユングフラウ(BNE002261)の場合。

「……水着でっ、乱れさせられるのと……
 普通の服をひんむかれて乱れさせられるの、大して違わない気がするの、うん。それに引ん剥くのも法律とか社会情勢的に……ぁんっ!」
 御託を述べるフェーズは過ぎた。
 まさに不退転の男の決意に翻弄されるのはこれまで必死で敵を逃れていたイルゼだった。
「やっぱり十倍はきついわね……っ!
 あ、脱がせちゃ、駄目ぇ。あっ、押さえてても透けてくるし……染みてくる……んぁ、ぁ、ぁぁっ、あああ……っ」
 声がとろんと溶けて来て、豊満な彼女のラインが透けて見える。よきかな、よきかな。

 ――状況は最悪を極めていた。
 まともに戦えているのは真独楽位のもの。
(えへへ、敵にも話がわかるヤツがいるんだなっ♪)
 惨状は兎も角、大人な雰囲気(笑)に頬を染めながらも紳士的に危ない場所から移された真独楽は満足そうだった。
 果たして彼が彼女が男として扱われたのか女として扱われたのか子供として扱われたのかは定かでは無いが、何はともあれ攻撃対象にならなかったのは事実である。
「なっ、先生にそんな事をするなんて……悪い子ねっ……って、や……っちょ……んんっ……」
 ソラ先生はいっとこう。
「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(;□;)」
 悪は滅びた。「あたしはトロピカルジュースを飲んで見物しているです」等とほざいていたそあら(笑)が触手に捕まって吊り下げられた。
「オス共はあたしを助けるです!」

※オス共。
(うん。あれだ。これは目を閉じたほうがいい。
 ああ、だめだ。音声だけってむしろ破壊力高い……どうすればいいのか)
 快の頭の中で桃子と梅子が鬩ぎ合う。「見ちゃえばいいじゃないですか」と桃子。「そんなの破廉恥なのだわ」と梅子。
「仕方ない。見るわ」
 梅子秒殺で、
「ポロリいぇあ!」
 夏栖斗がガバっと起き上がる。

「さおりん! 助けて!」
 騒がしい白のホルターネックビキニが色気の無い反応を飛ばしている。
 女子達は皆、息も絶え絶え。消耗は隠せないものとなっていたがどさくさに紛れて積み重ねたダメージも小さくない。
 戦いが佳境を迎えているのは誰にも分かる単純な事実であった。
「それ、マジックアローの連射だ! 回復より近づかれる前に倒す事が先決だと思い知ったからね!」
 グリモアールより魔力の矢を紡ぎ、ドヤ顔全開で美月が叫ぶ。
 傷付いたスライムが倒れるまで後僅か。タイムアップまで逃げろ、逃げる時、逃げて、逃げれば!
「あと少し、少しなのに!」
 じわりじわりとスライムの巨体が彼女に迫る。
「みに! 助けて!」
『ヘタレがっ』
 囮にと用意した秘策は鼻で笑って冷たく主を見放した。
 そも身長一メートルでしかないみにはえっちっちの紳士的対応の内なのである。
「や、ちょっ、同じ展開はワンパターンだと思うんだ。話し合おう、冷静に」

 いただきまーす♪

「止めて来ないでおかしいな前と何も変わってない気がするよやめてごめんなさい調子乗りました取り込まないで助けガベゴボボボ……」

●妖精と蓑虫
 壮絶な戦いは終わりを告げた。
 男子共の手を借りプール掃除を済ませた少女達は夏に水と戯れている。
「冷たいですね~」
「やん、胸に触らないで下さいっ」
「どうしたらそんなに育つのか」
「……何故、皆目線が下がっているかな?」
 楽しそうである。酷く楽しそうである。
「……なぁ……」
 フェンスからぷらんぷらんと吊るされながら夏栖斗はしみじみ呟いた。
「僕達は何の為に今日来たんだろう」
「……皆を守り切る為……かな」
 ぷらんぷらんと吊り下がる快はヤケクソ気味にカッコつけた。
「俺は何で吊られてるんだろう……」
 先生にスケープゴートにされた火車が空を見上げた。
 夏の空は嫌味な位に晴れ渡る。
「まこも胸欲しいなぁ……!」

 ――嗚呼、やっぱり楽しそう♪

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
 YAMIDEITEIです。

 MVP? 細けぇ事はいいんだよ!