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上上下下左右左右BA

●俺のターン
 メンコ。
 その歴史は、古代ローマの時代にまで逆上るような気もする伝説のゲーム。古代の王族は己の魂をそこに賭け、闇のゲームに興じていたという。
 メンコ学会の権威なんとかかんとか博士は古代遺跡において神のメンコを発見。それと共に封印は解かれ世界中に悪魔が解き放たれてしまった。
 この驚異に立ち上がるべくなんちゃらかんちゃら博士は日本の玩具業界と結束。メンコ大国である日本にブームメント起こし、悪魔を打ち倒す戦士を育て始めた。
 しかし、その大量生産が仇となり、魂の篭らぬメンコには悪魔がうんたらしてばーんってなって結構大変な事になっているのだ。
 もうなんかとにかく頑張れ決闘者達よ!
 次のエキスパンションは第三木曜日に発売だぞ!!

●俺のターン
 我々はまだ『運命オペレーター』天原和泉(nBNE000024)のことをよく知らない。しかし、少なくとも髪は三色ではなかったし椛型に逆立ってもいなかったと思うのだ。アーク職員服の上着を肩に羽織ってもなかったと思うし、腰にカードゲームのデッキホルダーをつけてもなかったと思う。
 その日、少なくとも彼女だけは異常だった。
「フッ、待ってたぜデュエリスト共!」
 リベリスタです。
「この場にデュエリストがこんなにも集まるとはな……やはり惹かれあうものなのか」
 いえ、仕事で呼ばれたんです。
「貴様らの任務はこの…………やっぱり無理があると思うんですよこれ」
 えらく挑戦的で偉そうな顔をしていた彼女は急にいつもの温和なそれに戻り、インカムに向かって話しだす。
「コスプレまでは百歩譲っていいとして、これはちょっと……はい。はい。いえですから……」
 なにやら立て込んでいるようだ。出直すべきだろうか。
 そんなリベリスタ達の視線に気づいたのだろう。彼女はとにかくオーヴァと通信をカットするとこちらに向き直った。心なしか、顔が赤い。
「こほん……えーっと、今回の任務はアーティファクトの回収です。現地に赴き、対象を確保してください」
 そう言うと和泉は各々に一枚の資料を配り、腰のデッキケースを開く。そこから現れたのは名刺大のメンコ束であった。
 嫌な予感だけを感じながら、配られた資料に目を通す。それはチラシであった。
『来たれ決闘者、大メンコ大会!! 優勝賞品は神のメンコ!』
 神のメンコだそうである。なんだろうこの頭の悪そうな名詞。
「メンコ王ってご存知ですか? 最近流行ってるそうで、アバウトなルールと自己解釈のゲーム展開が売りなんだそうです」
 それ、競技としてどうなんだ。
「この大会に優勝して賞品を持ち帰ってください。この『神のメンコ』が目標アーティファクトです。なんでも、フィクサードの手に渡ると世界が滅ぶらしくて」
 そりゃやべえ。
 いまいち信憑性がないながらも、もう一度チラシに目を通す。スポンサー枠に『冥時牛乳』とある当たりが不安を掻き立てた。


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:yakigote  
■難易度:EASY ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2011年07月05日(火)23:14
皆様如何お過ごしでしょう、yakigoteです。
ちょっと闇のゲームやってきてください。
メンコ王は非常にアバウトなルールと自己解釈のゲーム展開で人気を博している玩具です。
公式大会に置いてもエターナルなんとか系でもなければ大抵の無茶は審判がOKを出します。
その発想があった者勝ち、あとより気迫があって自分の世界に入り込んだ方が認められることは多いようです。
細かいルールなどございません、何をしようと相手のメンコをひっくり返したら勝者なのです。
参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
デュランダル
鯨塚 モヨタ(BNE000872)
プロアデプト
阿野 弐升(BNE001158)
デュランダル
歪崎 行方(BNE001422)
ナイトクリーク
クリス・ハーシェル(BNE001882)
スターサジタリー
夜刀神 真弓(BNE002064)
ソードミラージュ
レイライン・エレアニック(BNE002137)
マグメイガス
エリザ・レヴィナス(BNE002305)
ソードミラージュ
新堂 愁平(BNE002430)

●俺のターン
 腕にゴツい機械。

 海岸地域に在する商業街、恵観区。地域一帯には個人所有の土地は無く、区の境界から一部海域に到るまで全て冥時牛乳の所有物である。
 本大会は当区全域を一時的に開放して行われるのだ
「神のメンコ? すっげ、アニメ版のお話はほんとだったんだ!」
『爆炎赤熱デュエリスト』鯨塚 モヨタ(BNE000872)が目を輝かせている。コミカライズ、アニメ化、グッズ等、多重展開を見せるメンコ王の中で、神のメンコはオリジナルアニメの最重要アイテムである。その伝説が実在した。しかもフィクサードの手に渡れば世界が滅ぶほどの超強力メンコ、心踊らぬ筈がない。
「つかゲットできたらオイラ最強デュエリスト? クラスで自慢できるな……マジ欲しい。持って帰っちゃダメ?」
 ダメ。
「……スポンサーの『冥時牛乳』って、以前巨乳になる牛乳作ってませんでしたっけ」
 そんなこともあったようななかったような。少なくともアレの製品化はまだのようだが。
 何にせよ楽しみで仕方がない。大惨事と悪ノリと大惨事的な意味で。大惨事は大事なことなので二回思ってみる、みたらしい。
「メンコ…懐かしいのぅ」
『巻戻りし運命』レイライン・エレアニック(BNE002137)が思い出に浸っている。札の感触、手首のスナップ、弾ける音。実に懐かしい。幼少時代、よくこれで遊んだものだ――ひとりで。遊び相手いなかったし。悲しい過去に目元から汗が滲む。はーい二人組つくって。
 ともあれ、昔取った杵柄のある自分に負けは無い。老練の手管を見せてくれよう。
「む? メンコの絵柄が随分派手じゃな……最近のは凝っておるのぅ」
 それは一昔前にはなかったもの。アレンジを重ねたピラミッド。レイラインは解説書に目を通し、分からないながらも支給された自分のデッキを注視した。これと、これと……なかなか使えそうだ、たぶん。今ひとつわからないままに猫耳初老はほくそ笑む。嗚呼、還暦前。
「メンコ勝負だなんて、うずうずして負けられないよね!」
 こっちだけずるして無敵モードなんて曰いそうなコマンドを心に刻み、『パティシエ修行中』新堂 愁平(BNE002430)が立っている。でけぇ襟を立たせ、風もないのに頑張って裾ばっさばっさいわせている。
「メンコと言えばオレ、オレと言えばメンコ!」
 意味が分からない。だがそのアンノウンがここでは輝いている。かっこいいぞ、たぶん。
 そして、同じようなのがもう一人。
 青いジーンズに赤ベルト、白袖が破れた赤いシャツにジャケットを羽織り、極めつけは赤いサンバイザー。どう見てもミニ四ファイ(雑音)か何かだが、これが『ゴッド・ウインド』夜刀神 真弓(BNE002064)である。なんだこのガン(雑音)カラー。木製のデッキケース(お前の湿気でメンコがヤバい)を腰に下げ、颯爽と登場した。
「メンコ闘士に馴れ合いは無用! 全力でいく!」
 気合を入れる。情熱を注ぐ。闘志を込める。魂を燃やす。それらは確かに有効と言えよう。メンコ王には必要不可欠であり奥義とも言える技だ。だが、それだけではまだまだ甘い。『影使い』クリス・ハーシェル(BNE001882)は己のデッキを広げ眺める。それらの統一性に満足したのか、ケースへと納めなおした。しかと見るがいい、己の秘術を焼き付けてくれる。
『炎獄の魔女』エリザ・レヴィナス(BNE002305)が区の境界線たるアーチを見上げる。手にはレースの日傘。例年悪意を増す猛暑への必需品である。此処から先は血を血で洗う戦場。魂が魂を喰らいあう地獄。奈落の淵へと、リベリスタ達は足を踏み入れた。
「闇のゲームの……始まりね」

 一人忘れてる? ちげぇよ、えらい本気出したのが居たんだよ。

●俺のターン
 超飛躍。

 かつてない速度で承の部位が走り過ぎていく。メンコ大会はバトルロワイヤルかつ個人戦かつ団体競技かつ一対多数の形式で行われる。意味不明の開会式とルール説明。不似合いに巨乳な司会者が開会の音頭を取り、この日区内全体が熱狂に包まれた。

●俺のターン
 以下ダイジェストでお送りします。

「オレのスイーツデッキに、甘く溶かされたいのは誰かな?」
 愁平のターン。彼のメンコが光り、フィールド属性がお菓子の家に塗り替わる。この属性下では使用者に対し審判の判定が非常に甘くなるのだ。元からだだ甘だが。
「まずはこのメンコだ! チョコレートラップ!」
 叩きつけられたメンコが相手のそれを裏返す。メンコ周辺をチョコレートのように滑らせ、対戦相手が積み重ねたコンボ群を纏めて弾き飛ばした。
「さくさくっきーの盾!!」
 柵のように立ち並ぶクッキーが使い手に完璧な守りを齎せる。パッと見すげぇ不安な盾だが完璧ったら完璧なのだ。
「ヘンゼルナッツとグレーテミルクを特殊召喚!」
 お菓子の家に兄妹騎士が迷いこむ。愁平の強固な防衛デッキを更に強靭なものへと変貌させた。平凡なメンコ共では彼に掠り傷すら与えられない。これで準備は整った。
「いっくぜええ!! くらえ!」
 レモネードとサイダーがグルグルと巻きつき伸びていっては固まり、それは剣となった。これまでの防衛とはうって変わり、攻撃性を顕にした必殺の幻影。これが愁平の切り札。レモネードサイダーキャンディーソード。
 叩きつけられたメンコは祝福されし完成により効力を倍増、対戦相手のメンコを軒並み裏返してライフポイントを根こそぎにした。
「はっはっはっはー! スイーツデッキに敵う者なし、なのだー!」
 なお、全て食べられるもので出来ている。味まで考慮してこそのスイーツデッキ、お子様が口にしても安心です。

 それは遙か昔、黎明期に存在した古のルール。生贄、リリース、コスト。強力メンコを制限するための規則など存在せず、どのようなメンコでも呵責なく使用できた時代。今、その禁が紐解かれる。
「俺はそのルールを復活させるぞ、デュエリストー!」
 弐升のターン。俺ルールにより旧ルールの適用を宣言。審判への反則報告。首を横に振るジャッジ。掲げられる一本指、一ターンのみ旧時代の復活が認められた。そのコストの重さにより使われることのなかったファッティメンコが姿を現す。
「来い、真紅眼の金ゾンビ! 強靭、無敵、最強ー! 力こそパワー! フゥハハー!」
 英訳して本当に正しいのかもよく分からないカタカナルビのモンスター。黄金に輝く爛れた肉体。某国女神程もある巨体が腕を振り下ろした。
「粉砕、玉砕、大喝采ー! 俺のメンコが真っ赤に燃える、貴様を倒せと昂ぶり叫ぶぅ!」
 安心していい。燃えてないし叫んでもいない。これはデュエリストの魂を持つ者だけが見ることのできる幻影なのだ。しかしそれ故にそれは現実以上のリアルをもったうんたらかんたら。
 狂戦士の魂を宿した弐升は止まらない。1回という攻撃制限も彼を止められない。
「1枚目、アタック! 2枚目、アタック! 3枚目、アタック!」
 流石にジャッジが止めに入る。羽交い締めにされた弐升がこれまたどこかで聴いたような台詞で抵抗していた。お前どっちの役がやりたいんだ。

「デュエル!」
 真弓のターン。取り出したメンコが風を呼ぶ。元来防御用補助メンコである『風の護り』、それをあえて攻撃に使う。
「私のメンコはご神木から作り上げた神の祝福を受けたメンコ! 風の効果を増幅する!」
 素材から自由であってこそ真のデュエリストなのだ、きっと。
「いくぞ『ヨリミツ』! 必殺! サイクロンッ! スプラァァァッシュ!」
 攻撃補助魔法メンコ『烈風』が発動。相手メンコにより宙空を舞う真弓のメンコを風が包みこむと、それは裏返ることなく地に戻る。
「この攻防自在の風の技が私がゴッドウィンドと呼ばれた由縁! そして――これが私の最強メンコ、『神風』!」
 御神木より彫り出されたデッキケースの中でチャージされたメンコは本来の力を超越し、およそ十倍の効力を持つ。
「これが私の奥義! ドリルドリッガァァァァァァ!!」
 驚異的な風の力は対戦相手のメンコではなく、決戦場――土台そのものを削り全てを奈落に突き落とす。釘で打たれたメンコも、超重量のメンコも彼女の前では一切が無意味。しかし、
「全員倒して私が頂点に立つ!」
 あーた目的を忘れてやせんかね。

「ドローなのじゃッ……って言わなければ減点? 良く分からんのぅ……」
 レイラインのターン。未だによく理解できないまま、彼女はメンコを叩きつける。
「手札より『俊敏なる猫』を召還、このメンコで勝負じゃ!」
 ハイスピードエッジ。このターン中に相手のメンコを裏返すことができたならばダメージを倍増させる効果。
「さらに手札より魔法メンコオープン! 『ババ倍ン』発動!」
 手札のメンコを捨て、その枚数分さらに火力を倍増させる。レイラインは三枚の手札を捨て、三倍の効果を得た。しかし、彼女はルールに疎い。自分のメンコにもだ。
「にゃははは♪ 最速にて最強! まさにわらわにふさわしいコンボじゃわい……あれ?」
 叩きつけたものの、メンコは相手のそれを裏返すことなく乾いた音を立てた。そして、効果は裏返る。返すことのできなかった代償に『俊敏なる猫』は本体へと反旗を翻す。さらに『ババ倍ン』によって強化された猫は、主人のライフポイントを容易に削り切る。
 猫。猫。巨大な猫。六倍の猫。大きな大きな口を開けるそれに、レイラインは涙目になりながらマm……かぶりつかれた。

 エリザのターン。彼女は窮地に追いやられていた。しかしそれこそが作戦通り。
「勝った……とお思いでしょうか?」
 場札はたった六枚しか残されていない。しかし、それらの配置は見事に六芒星を描いていた。
「この六枚こそ死地へと続く門(あびすげぇと)。そしてこの七枚目のメンコ(かぎ)によってあなたは冥府の王の庭に入門せざるをえない!」
 最後のメンコが不可能に思われたコンボを発動させる。
「自敵逆転魔法面子陣(しゅらのにわ)!! 場に存在する全てのメンコはその所有者を逆転する!」
 それから数ターン後。彼女はまたもピンチの只中にあった。
「北ヨーロッパのメンコ女王と呼ばれた私をここまで追い込むとは……闇のカードには及ばずとも、四界を統べる王のカードを使わざるを得ない……!」
 流行ってんのか北ヨーロッパで、メンコ。
「喰らいなさい、遊戯者撃滅顔面子砲(はおうしょうk……青龍王の咆哮)! このカードを顔面に叩きつけられた者はその場で敗北宣言をしなければならない!!」
 エリザは大仰にメンコを構えじりじりと相手に近寄ると、全力でその横っ面を引っぱたいた。成金が札束でぺちぺちやるやつみたい。
 またまた数ターン後。エターナルなんとか系を審判が認める訳も無く、彼女は未だ窮地から脱出できずにいた。ライフも残り1000ポイント。この戦いを勝ち抜けるにはこのメンコを使うしかない。
「エネミーメンコントローラー!! 手札のメンコを10枚使ってコマンド入力! 上上下下左右左右BA!! このコマンドによって! ライフを1000払うコトができるーーー!!! ……あれ?」
 ライフも残り1000ポイント。そいや、ナンバリング次第では自爆コマンドだったよね。

 クリスのターン。手札で異彩を放つ白紙のメンコ。放り投げたそれをポーズ決めて受け止めると、影が白札に生命を吹きこんでいく。絵柄を、効力を創り出される最強の一枚。カード名は、『影使い』クリス。
「そう、このメンコは私自身!自らの魂を吹き込み、一心同体と化したのがこのメンコ! 言葉だけのメンコとは格が違うと知れ!」
 召喚に応じ彼女の背後に現れる影魔人。クリスはその胸あたりまで一蹴りで跳び上がる、人間技じゃねぇ。
「『終焉の刻告げるイクリプス』!!」
 空中から叩きつけられるメンコ。寸分の違いなく巨体を動かす写し身の影魔人。その所作は周囲のビルを巻き込み、ぶち抜き、倒壊させる。阿鼻叫喚。地獄絵図。おいこれお前のだけ実体じゃねぇか。突きつけられるツッコミに彼女は平然と応えた。
「世界最上位クラスのデュエリストの戦いでは、そのあまりの気迫ゆえ、まるでメンコの内容が具現化したかのような幻覚を周囲に見せる事がある」
 ジャッジがOKを出した。

 お前らのターン。
 順調に勝ち進んでいくモヨタ。楽勝かと思われたその戦いに最強の敵が立ち塞がった。恐怖の都市伝説デッキを操る闇のデュエリスト。仲間であるはずの行方である。
「ボクの操る、社会の闇に潜む都市伝説達に勝つ事は容易いことではないのデス。アハ」
 モヨタのデッキは直接的なパワータイプ。対する行方のコントロールタイプとは相性が悪い。回転を効かせて連続攻撃を行う『スピニングクラッシュ』も、全身のエネルギーをメンコに集中させた『ビッグバンクラッシュ』も彼女の前では本来の力を発揮できない。勝負ありと思われた一戦、しかしモヨタの瞳に諦めの文字は無い。最後のターン、モヨタの手札が光を放つ。
「お前の弱点、見つけたぜ!」
「そんなバカな……伝説の勇者のメンコがその中にあるデスッテ?」
「ピンチでも決して挫けないぜ! いでよ、オイラの切り札『アルティメット・アーク・ドラゴン』! このメンコは今まで倒されたメンコの数だけ攻撃力がプラスされる!」
 炎を纏った機械の龍がモヨタの背後に現れる。それは行方のメンコにより葬られた全モンスターの仇を討つべく力を得る。唸るエンジン。回転するギア。咆哮は観客までもをすくみ上がらせ、偉大なる龍の怒りを轟かせた。
「オイラは絶対に勝ってこの世界を救わなくちゃいけないんだ! くらえ! 魂の一撃ぃぃぃ!!」
 バックにライバル達のサムズアップ。アークドラゴンの放つ轟炎が行方の百鬼夜行を浄化する。都市伝説カードは闇そのもの。聖なる力を宿したモヨタの相棒を前に為す術も無かった。
「認めざるを得ないデスネ、その力。アナタなら神のメンコにも辿り着ける筈デス。その戦い、楽しみに見させてもらうデスヨ」
 そう言い、己の主力たる『路地裏の都市伝説』メンコをモヨタに託す行方。これで光と闇が両方備わり最強にげふんげふん。
 ともあれ心まで現れたかのような面持ちで、行方は禍まg……清々しい笑みを浮かべるのであった。

●俺のターン
 勝者は君達の心の中にいるとかなんとか誤魔化してみる。
 
 神のメンコ。何時の時代から存在したのかは定かでない。しかしそれが強力なアーティファクトであることは事実であり、フィクサードの手に渡れば世界が滅んでしまうことも確かなことだ。
 アーク本部にて厳重に管理されることとなったそれはもう悪の手に渡ることはないだろう。メンコ王の人気は止まらない。しかし神のメンコの実在はデュエリスト達の伝承としてひっそりと消えて行くことになる。まあ、勿論―――
 
 あと二枚あるんだが。

 それはまた別のお話、よって以下略。それではまた次回。
 了。

■シナリオ結果■
大成功
■あとがき■
何回間違ってカードって打鍵したか。