● 「ヤだよ、もう眠りたいよ! 誰だよ、こんなスケジュール立てたの! 8月の俺のバカー!」 草木も眠る丑三つ時。 しかし、同人作家のケイスケは室内でキーボードを必死で叩きながら悲鳴を上げていた。 月末にとある同人誌のイベントに参加予定で、そのための原稿を書いているのである。もちろん、何度か参加経験があるので、スケジュールだってそれなりに余裕を持たせてある。そして、そんな余裕は大抵、ギリギリになるのだって知っている。 しかし、作業途中にパソコンが壊れて一度データが失われ、やり直して進めたら記録媒体行方不明。泣きながら進めて、ようやく作業進行度半分である。オマケに深夜にマウスが壊れるという不具合に遭遇。しかも、そんな時に限って、行方不明になってた記録媒体がひょっこり姿を現わすから心が折れる。あ、当然バックアップも取ってましたけど、バックアップ用のメモリには零したコーヒーがかかってオシャカです。ガッデム! 既に平均睡眠時間は平時の50%を割っている。 それに反比例してコーヒーの消費量は普段の200%増しである。 正直、何かに呪われているとしか思えない。 そんな状況であっても、やれることは1つしかない。書くのだ。書くしかない。あの同人イベントへのサークル参加権を得られる確率は決して高くない。自分が権利を得た陰には、数多くの戦士達の涙がある。だから、新刊を落すなどあってはいけないのだ。 「アレ……おかしいな? 目が……霞んで……」 意識が薄れてくる。 まずい。 今日はこんなこともあろうかと、カフェインドリンクを飲んでおいたというのに……。 キーボードを打つ手が鈍る。 頭が盛大に揺れて、船を漕ぎそうになる。 そして、せめて保存をしようとした時に……。 ● 年の瀬も迫る12月のある日。リベリスタ達はアークのブリーフィングルームに集められる。そして、リベリスタ達に対して、『運命嫌いのフォーチュナ』高城・守生(nBNE000219)は事件の説明を始めた。 「これで全員だな。それじゃ、説明を始めるか。あんたらにお願いしたいのは、エリューション・フォースの討伐だ」 守生が端末を操作すると、スクリーンには黒い皮膚に包まれ翼を持つ人型の生き物が姿を現わす。一番イメージに近いのは「悪魔」という言葉だろうか? と言っても、小悪魔とか使い魔といった単語を想起させるものではあるが。 「現れたのはフェイズ2、戦士級のエリューション・フォース。識別名『マーフィーズ・ゴースト』、名前からお察しって感じの奴だな」 マーフィーの法則、「失敗する余地があるなら失敗する」というものを具現化したようなエリューションと言うことだ。相手に対して強烈な不運をもたらすのだという。それは神秘の世界でも十分に敵対者を追いつめ得るものであるし、一般人であればそもそも相対している必要すらないのだという。 「しかも、性質の悪いことに、この能力で人に不運をもたらすことに躊躇を持っていない。正直、普通に暴れ回るようなエリューションよりもある意味で危険性は高い。確実に倒してくれ」 たしかに、都市部で活動を行ったらどんな被害が起きるか想像もつかない。 そして、守生は端末を操作すると、スクリーンに地図を表示させる。 「エリューションは現在、とある同人作家に取り憑いている。年末に大型のイベントがあるんだっけか? その追い込みの奴を能力で追い詰めている。このまま放っておくと、このギリギリの状況で原稿のデータが消える羽目になる。そうなる前に倒してやってくれ」 エリューションは被害者の家の近くにある駐車場から能力を行使しているのだという。そこで戦闘を行えば、人に見られる可能性も低いだろう。 もっとも、増殖性革醒現象によって、似た方向性の眷属が生まれているのだという。相手はそれなりに手強いので注意した方が良いだろう。 「説明はこんな所だ」 説明を終えた少年は、その鋭い瞳で睨むように、リベリスタ達に送り出しの声をかける。 「あんた達に任せる。無事に帰って来いよ」 ● 闇の底で悪魔達が嗤う。 必死になって戦う人間が不運に呑み込まれていく様、これ程面白い見世物はそうそう転がっていない。 そろそろコイツも終わる頃か。 中々に楽しい3か月だった。 エリューションは、最後の不運を送るべく、念を凝らすのだった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:KSK | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2013年01月11日(金)22:47 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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● 「カーッカッカッカ!」 睡魔の名を冠するエリューションが不気味な笑い声を上げる。あと一息であの人間は眠りにつくだろう。親分格であるマーフィーの能力下で、ただの人間が抗えるはずも無い。そして、最後の一押しをしようとした、まさにその時だった。 「努力して、頑張って、そうして作り上げたモノを横から崩してほくそ笑む……まるで賽の河原の石積みだな」 「カカッ!?」 現れた影に対して、誰何のように声を上げるとエリューションは呪いのエナジーを飛ばす。 すると、その小柄な影――『糾える縄』禍原・福松(BNE003517)は弾丸でそれを撃ち落とし、ストールをなびかせる。 「罪無き者にそれをやるとは良い趣味とは言えん。お前が望む最後の楽しみ、オレ達が潰させて貰う」 そして、見得を切って帽子のズレを直す。エリューションは突然現れた敵に対して、驚きを隠せない。しかし、福松はそんなことお構いなしに突っ込んでいく。 「啖呵くらい切らせろや!」 走る福松の背中を見ながら、『SCAVENGER』茜日・暁(BNE004041)はツインテールに纏めた髪をかき上げる。 「災難だねぇ、ケースケ君とやらも」 「アレ? ケイスケじゃなかったっけ、可哀想な人ってのは」 「ん? ケイスケ君? どっちでもいいじゃない」 腐れ縁の友人、『Le blanc diable』恋宮寺・ゐろは(BNE003809)のツッコミをさらっと流すと、暁はすらっと妖しく輝く剣を抜き放つ。ゐろはもゐろはで、別にツッコミもさして重要なものではない。そんなことよりも、目の前の厄介な連中を倒す方が重要なのだ。そして、ぞろっとしたドレスの何処かから、神秘の閃光弾を取り出した。 「今回は運を扱う相手なのかな……? あまり聞かないタイプだけに油断大敵だね……。気を引き締めていかないとだね!」 「余地があれば確実に失敗するって、場合によっては直接的被害よりも性質が悪いよね」 同様に魔道書を取り出して、『ゲーマー人生』アーリィ・フラン・ベルジュ(BNE003082)はごくりと息を呑む。細身の杖と古びた盾を浮かばせながら、四条・理央(BNE000319)もため息をついた。 エリューションがもたらす被害は大きなものから小さなものまで多岐に渡る。その中には当然、大規模な破壊活動を行うものだっているだろう。しかし、このエリューションの場合は違う。本人が直接手を下す訳ではない。しかし、『失敗させる』のだ。 例えば偶然、電話が繋がらなくなるのかも知れない。 例えば偶然、トラックの運転手が人の通行を見逃すのかも知れない。 例えば偶然、サーバの管理者が誤ったプログラムを動かすのかも知れない。 一つ一つが些細なことであったとしても、それが重なることで大惨事の呼び水となり得る。あるいは、致命的な何かの引き金になるのかも知れない。そんな危険な可能性を秘めたエリューションなのだ。 「その能力を『楽団』に向けてくれたら少しは楽になりそうなんだけど、世の中そう甘くはないか」 理央は先日の『楽団』――バロックナイツの1人、ケイオス・“コンダクター”・カントーリオの私兵だ――のことを思い出す。完璧を目指す彼らにとって、このエリューションの持つ能力は、さぞかし不愉快に働いてくれることだろう。 もっとも、フィクサードは原則、積極的にエリューションを狩ることは無い。 そして、そうした「リベリスタに都合良いことが起きない」可能性がある以上、都合良いことは起きてくれないのだ。 しかし、そんな相手にもハイディ・アレンス(BNE000603)は恐れる事無く、いつものように腕を組んで悠然と戦場を見渡していた。その心の余裕はいったいどこから来るのであろうか。 「うまく行かなくなり得るものは何でもうまく行かなくなる、だったか? 厄介な相手である……だが!」 なにか思い出したくないものを思い出すかのように力強く。 「以前体験した執事メイド館のファンブル地獄に比べればまだやりようがある。全力を尽くし奴らを打倒する」 ハイディが思い返していたのは、以前戦った同種の、そしてマーフィー一行以上の能力を持つエリューション達のことだった。純粋な戦闘力の話をすれば、マーフィー達の方が上なのだろうが、真剣にどうやって倒したのか分からなくなるレベルの相手である。それを思えば、この程度の相手はどうということは無い。 ハイディの臆さぬ表情にただならぬものを感じるエリューション達。 そんな彼らの焦燥を感じ取ったのか。『BlessOfFireArms』エナーシア・ガトリング(BNE000422)は拳銃を片手にくすりと笑う。 「マーフィーズゴースト? それはまた不吉な名前ねぇ、そちらにとって」 美学主義者に恐れは無い。失敗を失敗として笑うものには分かるまい。そして、失敗があるからこそ成功が輝くのだ。 「それでは身を持って知って頂きませうか。人を呪わば穴二つ、と」 何故か古風な口調と共に銃口を向けるエナーシア。 そして、逃げ場が無いことを悟ったエリューション達は、牙を剥いて戦いの構えを取る。今度は既に本気の構え。しかし、それは遅きに失した。何故なら『覇界闘士-アンブレイカブル-』御厨・夏栖斗(BNE000004)は来る前から既に、戦う準備を済ませている。 「まじほんと、締切前の作家とか大変なんだって! モカとか飲みすぎて急性膵炎で入院するくらい大変なんだって!」 力説する夏栖斗。やけに実感がこもった発言である。 幸い、今回の犠牲者はその境地に至ったことは無いが、同人誌作る人たちは大変なのだ。だからこそ、その苦労を聞いたことのある夏栖斗は、このエリューション達を許せない。 夏栖斗が大地を蹴ると、彼の身体が虚空に舞う。 「一発痛いのいくぜー!」 掛け声と共に少年はエリューション達に向かって突っ込んでいった。 ● そして、リベリスタとエリューションの血沸き肉躍る熱い戦いが即座に始まるのか……と言うと、そういう訳にも行かなかった。 行動を起こそうとすると、何かしらの不都合が起きて上手く行かないのだ。 1つ、拳を大きく振りかぶると突風が吹いて飛んできたチラシが顔に張り付いて邪魔をする。 1つ、蹴りを放とうとすると、足元に空き缶が転がっていて十分に踏み込めない。 1つ、閃光弾を投げようとするとくしゃみをして、あらぬ方向に飛んで行ってしまう。 現時点でもこれだけのことを起こせるのだから、厄介なエリューションである。成長していたら取り返しのつかないことになっていたであろう。しかし、相手が悪かった。この場にやって来たのは、失敗に対して無理だと諦められるような素直な人種では無い。極東の神秘界隈でのし上がってきた、運命なんてすぺぺのぺと言ってしまえる連中なのだ。 この程度のこと、彼らにとっては苦行でもなんでもない。 「やって来ることが分かっていれば、対処しようもあるよね」 負の因果が渦巻く戦場を神の光が包みこむ。 理央の祈りが呼び起こした光が、その場を包んでいた悪い運気を消し飛ばしてしまう。 驚いたエリューションは夏栖斗と福松に爪を振り下ろす。悪しき因果を味方につけて、「思いもしない大怪我」を負わせる呪いの爪だ。しかし、それもリベリスタ達の計算の内。 「それじゃー回復いくよー!」 アーリィの声と共に福音が鳴り響く。すると、傷ついていた2人の怪我が回復していく。『傷つき倒れる』可能性があるのなら、そもそも傷が無ければいい。それだけの単純な話である。 そして、ここからがリベリスタ達の反撃の時間だ。 「さっきのはムカついたから、もう一発いこっか」 ゐろはは閃光弾を取り出すと前線を見る。 そこにはエリューションと殴り合っている2人がいた。 逡巡したのはほんの一瞬。 「まあ巻き込んでもいいや、避けられんでしょ。つか避けろ」 容赦無く投げ込まれた閃光弾が光を放ち、エリューション達は目を抑えて苦しんでいる。 「うっし、オッケー。満足。あと、任せっから」 「じゃ、これいこっか。目には目を、歯には歯を、不吉には不吉を」 暁が謳うようにして剣を掲げると、彼の周囲に黒い霧が立ち込めて行く。 「まだ脆くて弱い箱だけど、遊びたい盛りなんだ。お相手……してくれるよね?」 暁が剣を向けると黒い霧は睡魔の身体を押し包み、あらゆる苦痛を体現した拷問具に姿を変える。 そして、当然親分格のマーフィーだけが無事に済むという理屈も存在しない。ハイディが鉄甲に魔力を蓄え、その無防備な体の前に立っていたからだ。 「氷結し粉砕されるべし、深夜に這い寄る侵略者!」 ハイディの拳を包む魔力が凍てつく冷気へと形を変える。敵対者を氷の棺へと閉じ込める、強烈な冷気だ。 「今、ボクが持つ最大の技を以て殴り倒すべし!」 ハイディの拳が突き刺さると、エリューションは氷に包まれていく。 そこへリベリスタ達は集中攻撃を行い、まず睡魔が砕け散る。如何に強力な能力を持とうが、発動しなければ意味は無い。 「失敗する可能性があることは失敗する」のが法則だというのなら、失敗しない精度まで自分達の作戦を研ぎ澄ます。リベリスタ達の動きは、その「言うだけなら苦労しない理想」を体現するものだった。 しかし、エリューション達とて、いつまでも動きを封じられている訳ではない。黒き箱を破り、エリューションは最後の力を振り絞って混沌をばら撒く。リベリスタ達の安定基盤を奪えば、せめて逃げる隙位は作れるかも知れない、という策だ。 だが、それも不発に終わる。 広がる混沌の念という神秘を、エナーシアの「普通の弾丸」が精密無比に撃ち落し、理央に危害が及ぶのを庇う。 「パンは常にバターを塗った側を下にして落ちる……全く真理よね」 失敗する道筋があれば、「誰か」がそこを通る。それを避けることは出来ない。しかし、人に失敗の道筋を歩ませる能力を持つエリューションは、1つ大事なことを忘れていた。 「では、貴方は何故自分はその法則から外れてるだなんて思い上がっているのかしら? 貴方のその確率変動、それだって失敗する確率があるなら失敗するのだわ……今みたいに」 そう、このエリューション達もまた、「誰か」なのだ。 エナーシアはそれを気付かせ、エリューション達は自分達が狩られる側に回った事実に恐怖する。 「あら? 諦めるの? 随分と豆腐メンタルな悪魔様ねぇ。確率の悪魔様の御力を見せては頂けないのかしら?」 「そこは追い詰めようとして転ぶところじゃないの!?」 「お黙りなさい! 今の私は精神的動揺によるミスは決してない!」 「せっかくのサービスタイムだと思ったのに!」 「そんなこと言う女の敵にはマジックブラストぶち込むよ。さっさと倒してきて」 「へーい」 理央に叱られて渋々といった表情で構えを取る夏栖斗。 実際、ファンブル値150という夢の数字とか、その際に発生するサービスシーンに興味があったのは夏栖斗だけでもなかったが、発生し得ないものは発生しないのだ。世の中の不条理を感じないではないが、ここはそこまで作戦を準備したリベリスタ達の功績を讃えるべきだろう。 「おい、そろそろトドメの時間だ、行くぜ?」 「あぁ、大丈夫。のるかそるかの大勝負、決めてやろうぜ!」 福松の言葉に夏栖斗は頷くと、2人して拳を握り締める。 かたや技巧も何も無い、ひたすらに真っ直ぐな拳。 かたや研鑽の果てに辿り着いた、達人の拳。 エリューションは逃げようとするが、逃げ場などありはしない。 そして、拳は解き放たれ、避ける確率がエリューションに発することは一切無く、消滅の時を迎えるのだった。 ● 「ダメだ。眠い、もう死ぬ。……外の自販機でコーヒー買って来るか」 ケイスケは意を決して立ち上がる。 幸い先ほどから続いている異常なまでの眠気は幸い収まっている。多少の気分転換を測れば、もう少し頑張れるかもしれない。 そう思って上着を着込み、アパートから出かけようとした時だった。 「アレ? 何だこれ?」 玄関先に小包が置かれている。 不審に思いながらも開けてみると、中には栄養ドリンクが1ダース。そして、「ファンより」と簡単な手紙が添えられていた。 「ウォォォォォォォォォォ! どなたか知らんけど、ありがとうございますー!」 歓喜の声を上げると、そのまま家の中に戻って作業を再開するケイスケ。 ファンの声援が、物作りの際には大きな力になるのである。 ● 「努力が報われるとは限らんが、せめて応援くらいはな」 栄養ドリンクを差し入れして福松はアパートから戻ってくる。自分達に出来るのはここまで。後は本人次第だ。 「冬の聖戦に向かう戦士の力になれれば、ね。フェイトを使ってでも間に合わせたいものね」 「素直に寝た方が効率は良いんだろうけど、時間が無いもんね」 直接乗り込んで手伝おうかとも思ったが、あの様子なら本人にやらせた方が良いだろう。締切直前は焦っているから、必然的にペースも上がる訳だし。 そんな元被害者の様子を遠くで見ながら、ゐろはは遠い目をする。 「やーでもホント、期限ってマジギリギリにならないと着手する気起きないよね、わかるー。作業する時間を作っても締め切りまで日数あるじゃんとか思った瞬間、やる気失せるっていう。で遊んじゃうみたいな」 「作業に必要な時間は締切までの日数+1日」、良く言われる話だが、人間の怠惰な側面を的確に捉えた言葉だろう。暁も苦笑を浮かべながら、それに同意する。 「後々泣く事になるとわかっててもつい後回しにしてしまう……人の性だね。あ、アレお勧めだよ……自宅外でやるの。長居出来るお店とかさ。他にやることが無くなる分、集中できるんだよねぇ」 「ま、一番良いのは熱が冷めない内、予定立ててからの超短期間で一気に仕上げる事だけどね。締め切り間際のスピードが出るんなら出来ないはずないし、実際出来るしね」 ケイスケの耳に入ったら、痛さの余りに悶絶し、勢い余って柱に頭をぶつけそうな会話をしながらリベリスタ達は帰路に着く。 人は弱く、過ちを犯す。 マーフィーの法則は、それを戒める訓戒としての側面も有する。 だから、常に囁かれ、今後もこのような話は尽きることは無いのだろう。それに思い至って、ハイディは唸る。 「むぅ、ヤツらとはもう戦いたくないものだな」 しかし、今日もどこかで人は過ちを犯し、そこからエリューションフォースは忍び寄ってくる……。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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