●老兵、立つ 「そろそろ、か」 片目だけの視線を動かした。 明かりのない部屋、暗闇。暗闇だけが広がっている。 眼帯をつけた、壮年の男だった。顔の傷と相まって、人生の壮絶さを物語っている。 「まさかまた、武器を取ることになるとはな」 懐かしい。そのすべてが懐かしい。あの怒号も、錆びた臭いも、死線の隙間さえも。 この身体が、再び暴力を欲している。この心が、再び逃走を望んでいる。 「楽しい。きっと楽しい戦争になる」 争おう。もう決めたことだ。理由は覆らず、心持ちは微動だにしない。その為の瞑想だ。これまではその準備期間に過ぎなかったのだ。 腕を伸ばす。筋肉量。血圧。俊敏性。反応速度。全盛期と比べれば雀の涙も等しい。貧弱、だ。それでも、未だ成長しきらぬ彼らにはまだ対抗しうるだろう。 「これ以上はもう間に合わぬ」 ならば、立ち上がらねばならない。今こそ、旧時代の尖兵が強さ。若い世代に知ろしめねばならんのだ。 男は腰掛けていた車椅子から離れ、己の足で久しい大地を踏みしめた。 ●クソ猫、慌てる 「おめーら、てーへんだ! まさぬきさんが来るぞ!」 その日、ブリーフィングルームに遅刻してきた『SchranzC』キャドラ・タドラ(nBNE000205)は、いつもの余裕はどこへやら、慌てた様子で切り出した。 まさぬきさん。とやらが来るらしい。というかそれしかわからない。誰なんだろうまさぬきさん。なんかお偉いさんだろうか。 「ばっかてめーら、まさぬきさんだよあのまさぬきさん! フィクサードのまさぬきさんが動き出しちまったんだ!」 ちょっとだけ情報が増えた。どうやらまさぬきさんというのはフィクサードらしい。つまり、そいつと戦ってこいとかそういうことなんだろうが。 「くっ、危機感が伝わってねーニャ。いいかニャ。まさぬきさん言うたらな―――」 以下、まさぬきさんプロフィール。 ●老兵、まさぬきさん まさぬきさんは旧時代の傭兵だ。一世代で生み出した自称最強の拳法『車椅子神拳』を使うフィクサードだぞ。 車椅子神拳とは2つの車椅子を極太のチェーンでひっつけた『車椅子ヌンチャク』を使って戦う殺人術だ。特に、まさぬきさんは二刀流をも使いこなす達人だぞ。こいつしか使い手いないけどな! まさぬきさんの持っているアーティファクト『カーチョイス』は、車椅子を無限に生み出すことのできる効果があるんだ。まさぬきさんはこれとチェーンをひっつけることでいつでも車椅子ヌンチャクを作ることが出来るぞ。 まさぬきさんは奥義『車椅子キャノン』を発動させ、車椅子をキャノン砲に作り変えることが出来るぞ。このキャノン砲は車椅子を砲弾代わりに吐き出すんだ! 調子がいいとガトリングも作れるらしいぞ! 「こんな感じだニャ。有名人だから知ってる人も居るかもしれないニャ」 いねえよ。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:yakigote | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年12月22日(土)22:43 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●誰かに似ている彼を僕たちはまだ知らない 太陽が登る前に起床する。若い頃はこれが何よりの苦痛だったものだが、最近では目覚ましも必要ないものだ。年を取ったのだろう。良いことだととらえ、朝食前に日課をこなすことにする。車椅子ダンベルでのトレーニング、20セット。 ドッペルゲンガー。名前としては知られているものの、心霊写真などと比べて報告例は極めて稀な類の超常現象である。これがそれに類するものなのかと言われれば明確にNOと告げられるのだが。ともかくとして、これにあたった彼らも同じような気持ちではあった。もしくは、狐か狸などと。 「いや、まさぬきをどうにかすればいいのでござるよな?」 『ただ【家族】の為に』鬼蔭 虎鐵(BNE000034)が今回の任務内容を再度確認している。某人に何故か似ていると噂の御仁、まさぬきさん。フィクサードには違いないのだが、どうやら今回は殺しはなしでとのことだ。とりあえず、精神的に殺す方向で行こう。余計に酷い気もするが。 「さて、覚悟してもらおうではないかでござる逆ぬ……おっとまさぬき!」 「まさか、一世代で拳法を生み出す者がいるとは……驚きました」 『リジェネーター』ベルベット・ロールシャッハ(BNE000948)は素直な感想を口にする。極めて実戦的かつ理論的に対象を殺害する技術。武術とは突き詰めればその集大成だが、それを一世一代で完成させたというのなら驚嘆に値する。 「ここで車椅子神拳とやらが失われてしまうのは惜しいものです。一兵器として、一技術としてその保全に努力してみることとしましょう」 『肉混じりのメタルフィリア』ステイシー・スペイシー(BNE001776)の建前。 「残念だけどぉ、まさぬきんはぁフィクサードなのよねぇん。だから自分達リベリスタは戦って止めなくちゃいけないのよぉん。ちょっと手荒くなるけどぉ、お相手宜しくねぇん♪」 本音。 「殺る気の視線貰っただけでも自分きゅんきゅん。嬲って罵って自分を痛めつけて憎んで愛して貰って間違えた振りして攻守交代して踏んだり苦痛に―――」 以下略。 「捕まえる? 倒す? 悪を改心させるには『もうしたくない』と思わせるのが一番だよね」 『すもーる くらっしゃー』羽柴 壱也(BNE002639)の言葉に、書き手自身にも今から嫌な予感でいっぱいです。なんというかこう、「ああこのリプレイどっかでみたぞそうだあの人のうんたらかんたら」的な。的な。否、メタに走りすぎるのはよそう。 「よし、双葉がんばろーね!」 まさぬきちょー逃げて。 「どう見てもNUKINUK……や、逆貫さんなんだけど親戚とかかな?」 聞いてみたい気もすると、『魔法少女マジカル☆ふたば』羽柴 双葉(BNE003837)。おっさんに酷い愛称をつけてやるな。 「それにフィクサードで悪い人って感じでもないんだけど……先輩の胸を借りる感じでいけば良いのかな?」 車椅子を扱うフィクサード。ただ、現状で何か悪事を働いたという話は聞いていない。 「とりあえずお姉ちゃんはなんとかしておかないと……」 「『車椅子神拳』の使い手、まさぬきさんか……」 知識倉庫、つまりは脳内記憶を働かせ、『ヤクザの用心棒』藤倉 隆明(BNE003933)は唸る。 「ただの噂だと思っていたが実在したとは……」 嗚呼、あれぞ正しく伝説の存在。彼の功績の数々。それらは英雄と呼ぶことすら可能だと思えるものばかりだ。戦中に流れた嘘八百の類とばかり受け取っていたのだが、まさか敵になろうとは。 「キャドラが焦るのも分かるってもんだぜ」 「よ、世の中は広いのです……!」 『娘一徹』稲葉・徹子(BNE004110)は感動に目を輝かせている。 「まさか、車椅子を武器にする武術家の方がおられるとは!」 車椅子神拳。武器とは程遠い筈の車椅子。それを得物とすることはおろか、まさかいち武術体系として完成させてしまうとは。きっと、口にするも恐ろしい鍛錬の賜物に違いない。 「こんな武術を見るのは一生に一度だと思うのです! しかと目に焼き付けます!」 「さまぬき……違うわね。まかぬき……日本語は難しいわ」 口の中でもごもごと、『鷹の目』アリッサ・オートン(BNE004183)は繰り返す。生まれ育った祖国以外の言語となると、習得は難しいものだ。それでも、コミュニケーションが取れるレベルであればかなり高度なものなのだが。しかしこの場合、どちらかと言えば間違い探しに近い。 「トンデモ大国だとは聞いてたけれども、車椅子を武器にするとは、さすがに驚いたわ」 それぞれが思う。それぞれが口にする。探索、捜索といった行程への余念は存在しない。だって、顔を見ればわかるはずだ。それが全員の見解であった。面識は一切ない。それでもきっと、彼にそっくりなんだろう。 少なくともそう、信じている。 ●身体はきっと、無限の車椅子でできていた。 昼食を採るために野山へと登る。常に自給自足。結婚はしていない。若い時分は、明日も知れぬ生活をしていたものだ。その過酷な生活に、誰かと生涯付き合わせることなど出来ようはずもない。おっと、熊発見。今日はご馳走だ。 こんな場合もお誂え向き、というのだろうか。彼の用意したその場所は、此度の戦場として実に相応しいものだった。 大きな広場。罠の類は見当たらない。見えなかったとして、きっと何もないだろう。ただ、あちらこちらに散在する車椅子だけが目についた。 車椅子でできた無限の園。そんなわけのわからない言葉が浮かぶ。 「来たか、リベリスタ。要件はわかっているだろう」 そう言って、男は構えるのだ。 武器は車椅子でできたヌンチャク。雄々しい肉体。初老とは思えない瑞々しさ。 戦争を。男が獰猛に笑う。 ●機動戦士まさぬき 鍛錬の休憩中。昼食の最中。本を読んでいる時。風呂。そうした際に、ふと思うことがある。ただ、それを叶えるには時間がない。残された時間が足りない。今でも遅すぎるくらいだろう。これを逃せば、機会は二度と回ってこないに違いない。 「とりあえずこれを見るでござるよ!」 「む? これから死合う相手に……な、なんだこれはっ!?」 虎鐵が見せたもの。それは一冊の薄い本だった。美化されてはいるものの、眼帯をつけた短髪の初老という、自分に似た背格好のキャラクターが潤んだ瞳で見知らぬ青年と見つめ合っている。 内容を詳細には記すまい。というか書いたら発禁になってしまうだろう。 「正貫、おぬしが出てるでござるよ……こんな事をしてたのでござるか。それとこれも受け取るでござる」 「いや、知らん。知らんぞ!? む、ぐおぉ!!」 渡したものは混沌の欠片。所持者を狂気の夢に。落として、落として、落として、落とす。 「夢も拗らせれば現実になるでござる……大丈夫でござる。コワクナイデゴザルヨ」 「馬鹿な……わからぬ。理解が出来ぬ。これが今の若者のとれんでぃとでもいうのかっ」 「ほら、こんな狂気でも慣れればとても心地よいでござるよな?」 寧ろこのおっさんが不気味である。 「まさぬき様、アークに来る気はありませんか? その力、ここで終わらせるには惜しいものです」 「せっかくの誘いだが、お断りしておこう。この年で身の回りを変えるというのも案外、辛いものだ」 ベルベットの言葉を、しかしまさぬきさんはあっさりと跳ね除けた。 「では、その技術を後世に残すのはいかがでしょう。私は貴方の力を高く評価しているのです」 「それは非常に心惹かれる提案だ。自賛にもなるが、ここまで組み上げた技術体系を終わらせてしまうのは実に惜しい。だが、教えるにも才を見極めねば」 どうにも、説得だけでどうにかできる相手ではなさそうだ。それならばと、ベルベットはそこらに転がる車椅子のひとつを手に取った。 「車椅子神拳……それほどの技です。車椅子への愛がなければできない。では、私が車椅子を盾に使ったら貴方は攻撃できますか?」 「それこそありえぬ考えだ。お嬢さん、戦場で自分の兵器を手放す際には何をするね? そう、破壊だよ」 ステイシーの撃ち込んだ一撃を、まさぬきさんは車椅子ヌンチャクで受け止めた。激しい攻防。これを求めていたのだとばかりに、フィクサードの目が強く光る。光る。だが。 「……眼孔ぺろぺろ」 「!!?」 ステイシーの口から不吉なものが漏れた。これはけして、油断を誘ったり恐怖心を煽るためのものではない。単に、戦闘への集中が過ぎてつい本音が前に出ただけである。つまり余計に酷い。 「馬鹿な、こうも不穏の輩が多いのかアークは! これではどちらがフィクサードかわからんぞ!」 両手を合わせ、そこらの車椅子に触れる。それは解かれ、絡み合い、いつしか全く別のものに変化を遂げる。それはキャノン砲。鍛錬の末に組み上げた武術の結晶。 だがその砲口に、迷うこと無く自身を突っ込ませた妖人がひとり。まさかそこまで身を呈した手段に出るとは思っておらず、見失った目標に向けて発射される。 「愛を独り占めぇ! じゃなくてぇ、暴発狙いねぇん♪」 BOMB。 「羽柴壱也だよ。今から貴方を倒す腐女子です」 おそらくは、この上ない最悪である。男にとって、だが。 「貴方はNUKI。あのNUKI。伝説のドリフト車椅子伝道師NUKI。あのライブでの感動、そして快感、お前は忘れられないだろう。NUKI。体も車椅子も覚えてるドリフトの感覚、それに近い達成感。初めて武器をもったあの感触、車椅子に座ったクッションの柔らかさ、ドリフトで駆け巡った血の騒ぐ夜、脈打つ鼓動とNUKIのビート。あいつの熱とNUKIの体を伝う汗(以下略」 多分呪いかなんかである。思わずまんま写してしまったくらいには。 「あ、双葉にはまだ見せられないっ! 双葉は守るよ!」 「ええい、わけのわからないことを……」 そりゃわからんだろう、本人には身に覚えのないことばかりなのだから。 「これうちのコーポで売ってる商品なんだけど持って帰って」 差し出されたのは薄い本。本日2冊め。ぶれない。さすがおくされさまぶれない。 そんな腐りおなごな姉の後ろに、妹の双葉が隠れていた。盾と言うなかれ、これでも空気を読んでいるのだ。何やら、見せたくないものもあるようだと。 それでも、こっそりと見てしまうのだから、好奇心とは愛玩動物すら殺す劇物である。しかし、その表情には恥ずかしさも驚愕も見られない。それもそのはずだろう。 (まさか私もNUKINUKI本、しかも初回限定ストラップ付を持ってるなんて言えないっ!) 悲しきかな。やはり血は災いするようである。 「く、腐ってないよ! 腐ってないんだからねっ!」 新ジャンル、ツンクサレ。 馬鹿なやり取りの間にも戦局は進むものだ。遂に見せたまさぬきさんの特異スキル。その名も車椅子キャノン。だが、刮目せよ。双葉は今どこにいる。 「いちやバリヤー!」 最低である。 「お姉ちゃんならきっと大丈夫って信じてる! 車椅子ぐらい打ち返してくれるって信じてる! やったね、お姉ちゃん! 今日はホームランだよ!」 車椅子をか。 「まさぬきさん、今更何しに来たんだ。時代は変わったんだぜ、あんたが活動してたときとは違うんだよ……」 「死せずして立ち去り、それでも時として舞い戻らねばならぬのが老兵だ。君にもいずれわかるだろう」 「そうかよ、じゃあ仕方ねえな……死ねよやああああああ!!」 隆明に、余裕のひとつもありはしない。この相手に対し、加減のひとつをする隙間などあるはずもない。 繰り出される車椅子。超重量の武器。 「ぐっ、これが車椅子神拳…縦横無尽に振り回される車椅子が攻防一体の壁となりこちらを寄せ付けないっ! 例えるならば、そう、竜巻っ! 圧倒的な力で全てをなぎ倒しながら進んでいく姿は巨大な竜巻を連想させるぜ……複雑な形状である武器、車椅子をこうまで自在に操るとはっ! やはり車椅子を操らせたらまさぬきさんに勝てる相手はいない!」 割と余裕とも言う。 「しかし、竜巻であるならば中心は弱いはず……車椅子が壊れ、暴風が弱まったその隙を狙うしかないぜ!」 えらく余裕とも言う。 戦闘の最中、徹子は驚愕の連続を味わっていた。 「あ、あの質量を軽々と……まさに達人なのです! まるで生き物のようにのたうつチェーン! 隙あらば頭を砕きに来る車椅子! カラカラ回る車輪! 地面を噛ませてくれないことを嘆いているかのような……! はっ! まさか車椅子さんの無念をも威力に転化して!? な、なんと暗黒な武術なのでしょう……!」 解説役その2である。割りと妄想も加味した感じで。 「車椅子である必然性が微塵も感じられませんけどともかくすごいスピードとパワーです!」 自分で言って、その不自然さに気づいてしまったようだ。表情が驚きから、疑問のそれに変わる。 「あの。なんで普通に立っていらっしゃるのに車椅子なんですか?」 「む?」 「普通に立って歩けるのなら車椅子でなくてもいいと思うんです。でも車椅子でないと武器として車椅子を使う理由がなくなってしまいますし……はれ?」 「……うむ、考えるな。感じろ!」 こっちもよくわからなくなってきた。 アリッサの精密な射撃が、まさぬきさんの持つ車椅子ヌンチャク、そのチェーン部分に命中する。 ヒット。それを確認しては二度、三度と撃ちこんでいく。 なるほど、車椅子は無限に生み出せるのだろう。だがしかし、ならばそれを繋ぐ鎖はどうだろうか。それは有限なのではないか。しかし。 「お嬢さん。狙いは正確だが、先駆者としての忠告だ。こういった戦いで、武器破壊はあまり有効ではない」 なぜならと。 「こちらも当然、想定しているのでな!」 打ち合わせた掌の音に反応し、車椅子が姿を変える。組み代わり、組み上げられた。 射出される車椅子。それを紙一重で躱すと同時、アリッサの反撃がまさぬきさんの頬を掠めていた。 「ほう、なかなかにやるようだ」 「こちらが新兵だと思って、甘く見ているようだけれども、命が懸かるような狩りは、今までにだってしてきた。それくらいの覚悟は出来ているわ」 「それはすまないことをした。ではお嬢さん、私の本気を見せるとしよう」 ●おじいちゃんとぼく ぶっちゃけると、ひとりの老後は割りとキツイ。 結果から言えば、如何に強力とはいえ過去の話である。ピークを過ぎたフィクサードひとり、連携を成したリベリスタ達を前に勝てる道理もなかったのだ。 どうしてこんなことを。そう問われれば、敗者としての矜持か、渋ることもなくまさぬきさんは口を開いた。 「うむ、そろそろ弟子が欲しくてな。若い頃は鍛錬と実戦にばかり身を傾けていたものだが、この年になると跡継ぎのひとつも欲しくなる」 つまるとことこのジジイ、寂しかったのである。はた迷惑な話だが、次に紡いだそれはもっと馬鹿げたものだった。 「それを知人に相談したところ、リベリスタを相手にして素質のある奴を見定めればいいと言われてな」 まさかの黒幕である。一体誰がそんな厄介極まりないことを。 「うむ、あいつはいつもどおり自信満々な表情で、『あちしに任せるニャ』と―――」 あんにゃろう。 了。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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