●新作アトラクション公開! ――ヴァーチャルアドベンチャーとちおとめん 10月21日先行体験モニター100名募集! 締切は9月30日―― ● 「とちおとめ! この世のいちごはあたしのものです! 締切過ぎてるです! おのれ、東海ウォーク(雑誌)めぇ……もっと早く教えるといいのです!」 とある美容室で店員さんが適当に置いていった雑誌に目を通すピンク頭。 『とちおとめん』を完全に『とちおとめ(いちご)』と勘違いし、よからぬことを思いついた。 「ふっふっふ……あたしすっごく良い事を思いついたのです。こんなかんぺきなさくせんはお釈迦様でも思いつかないのです!」 ●ブリーフィングにて 「すでに知ってるやつもいるかもしれないが、近日発表予定の俺が作った新作のアトラクション『ヴァーチャルアドベンチャーとちおとめん』が公開されることになった。」 「もしかして誰よりも早くあそばせてくれるとか?」 嬉しそうな声を上げるリベリスタに反して真白 智親(nBNE000501)は難しい顔で返した。 「いや、残念ながら違う。今回は一般向けにモニター募集をかけて広告展開をしていたんだが……。困った事に公開前に勝手に入り込んだやつがいる。お前らも良く知ってるピンク頭のストロベリー・キューティ・ベリーズ(nBNE000602)だ。」 「追い出せばいいんじゃ?」 「それがな、夜中に時村ランドに忍び込んでわけもわからずプログラムを起動し、いじくり倒した挙句、無理やり入り込んだせいでプログラムが壊れてしまったみたいでな。その上あいつ自身の精神が3つに分かれてプログラムの狭間にはまってゴミになっちまってるようだ。さらにその影響で中のモンスターデータがバグを起こして凶暴化、とても一般人に公開できる状態じゃぁなくなってしまった。壊れたプログラムは治せる限り治したんだが、狭間にはまったストロベリーがログアウトできない状態のせいでその部分だけが治せない。」 やれやれといった顔つきで智親を見るリベリスタ。 「このままじゃぁ俺の傑作が公開できねぇうえにストロベリー自身の命も危ない可能性がある。それと開園以来好調な時村ランドで死人がでたら評判もだだ下がりになっちまうしな。そこでだ、お前らが中に入ってストロベリーを見つけて連れ出してほしい。10月21日のモニター公開に間に合うようによろしく頼む。」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:ちょころっぷ | ||||
■難易度:VERY EASY | ■ イベントシナリオ | |||
■参加人数制限: なし | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年10月24日(水)22:14 |
||
|
||||
|
●ヴァーチャルアドベンチャーとちおとめん・エリアC 「ストロベリーさんを笑えません……だってわたしもそんなアトラクションだと思ってたのに……!」 私も騙されましたといわんばかりの望美だが、このように今回の事件は勘違いから始まったわけである。 時村ランドの新作アトラクション『とちおとめん』のモニター募集を雑誌に掲載した所、それをたまたまピンク頭のフィクサード、ストロベリー・キューティ・ベリーズ が目にしてしまい『とちおとめ(いちご)』と勘違いしてしまった。 ノリノリで食いついたのにモニター募集の締切日が過ぎていた為、よからぬことを思いついたことから始まった。 どうしても参加したかったストロベリーは時村ランドに侵入し、わけもわからずいじくり倒して無理やり入り込んだものだから、自身が3つに分裂し、ABCと三箇所あるエリアにそれぞれ散らばりプログラムのゴミとなり、それが原因でゲーム内にバグを引き起こしてしまった。 ここに集まったメンバーはエリアCの海辺の倉庫にてゴミプログラムになったストロベリーを探す任務の為に集まった者達だ。 「ATSに入り込んで、精神が分裂したから――などと簡単に言ってましたが、そもそもそんな事になって大丈夫なものなのですか?」 悠月の疑問は尤もだ。生身の人間の精神が分裂し、あまつさえゲームの中でバグになるなど考えもしなかったのだろう。 「全く、一体何をやっているのやら」 何度か彼女を助けた事はあるが……いい加減反省と言う物を…と拓真が少々説教くさくなってしまうのも無理は無く実際これまでも色々とストロベリーには迷惑をかけられているのである。 「ふふふ……ストロベリーを見つけたら……怪我してたら救急箱で手当てしつつ、服を透過して素直に反省文を書かないとあなたの体のこんな事やそんな事を言いふらすよって脅迫するよ……」 アンジェリカは薄い笑みを浮かべつつ見つけた時のお仕置きを考えている。 「ストロベリーや~い!おしりペンペンですぅ~!出てきやがれですぅ~!出てこないとお前の髪の毛を毟り倒すのです……」 ロッテはすでに捕まえた気になっているようでシュッシュッとおしりペンペンの予行練習中だ。そしてそんな様子を見てまぁまぁと諌めるのはたい焼き屋の宗助だ。 「怪盗さんにお説教する子もおるやろうけど、彼女も怖い思いしたやろうし、程ほどのところでね。」 「まったく…。何で私がこんな面倒な事を…。それもこれも。あのバカな妹を家に連れ戻すためなんだから。」 そういうシュスタイナの目的はまったく別である。しかしリベリスタとなったからには任務は遂行しなければならないという事は肌で感じているのだろう。文句を言いながらもこの依頼に参加している。 「勘違いから面倒事を起こす、か……悪意より無邪気の方が厄介というのは良くある話だが。規模が規模だ。自覚と反省は促さねばなるまい。」 よく見ると黒狼の持つ袋からは苺特有の甘酸っぱい匂いが。ストロベリー確保の際は反省のご褒美として渡すつもりなのだろう。 自分を悪党の中の悪党と語るは大輔だ。同じアウトロー(?)の苺メロー、ストロベリーを誰より早く見つけてこっそり脱出させる事を目論んでいる。 各々の意気込みも十分に、準備が整った所で170名のメンバーはヴァーチャル空間にログインしていった。 ●とちおとめん ログインして早速聞こえてきたのはとちおとめんのテーマソングらしき何か。 目の前には兎の耳と雉の羽を生やしたヒーローっぽい格好をした姿の青年がいる。 間髪居れずいきなりとちおとめんにヘビースマッシュをかまそうとした茂蔵を必死に小鳥が抑えている。 「迷子はどこ?」 綾兎はとちおとめんに尋ねた。 『きこえる……悪党に脅かされる人々の叫びが きこえる……愛を奪われ恐怖に襲われる人々の嘆きが 正義の使者!とちおとめん!只今参上! やぁ、君達が新しいエージェントだね。 僕と一緒に悪の組織、スネークベリーをやっつけよう! まずは目の前の『ベリークラッシャー』について説明するね――』 話しかけてみたものの予想通りのお決まりのセリフしか言わないとちおとめんに綾兎は深いため息。 「常識なんて下らないもの、打ち破ったら?あの天才……というか鬼才が作り上げた『人格』なんでしょ?」 そう語りかけてみるもとちおとめんは同じ表情で言葉を繰り返すだけだ。 「なんつーか、怪盗も十分にアレだがイヴ嬢ちゃんの感性もまた個性的だな。」 小鳥がそういうのも無理は無い。イヴの考えたというこの世界、そしてこのとちおとめんというヒーローはおおよそイヴと同年代が考えうるであろうヒーローものの世界観をあまりにも凌駕していたからだ。 「く、クソメンドクセーな、オイ。」 ぶっきらぼうにそうは言いつつも霧也はしっかりと探索する方法を模索している。なんやかんやと言いつつも真白室長には世話になっているという気持ちがそうさせるのだろう。 「とりあえずとちおとめんがキーパソンだと思うし、一緒に行動してみよう」 小鳥がそういうと皆頷いて歩き出す。唯一人茂蔵だけは隙あらば一撃入れてやろうとぎらぎらした目をしているのだが。 「お騒がせ嬢ちゃんを見つけて、頭引っつかんでさっさと帰るかね。」 とちおとめんと一緒に移動を始めた一行の影より、すぅっと登場したのはふくろうお婆ちゃん、紅葉だ。実は一行がとちおとめんに接触する前からすでに影潜みでとちおとめんの周りをマークしていたのである。 「同じ考えの子達も居るみたいだねぇ……。まぁあたしゃしばらくは影の中でゆっくり見物させてもらおうかねぇ。」 そういうとまた紅葉は影の中へと身を潜めるのであった。 ●周辺探索 「相変わらず楽しいな、アークは!このアトラクション、オープンしたら来よう、な!」 チーム【狸狐馬鹿】の団十郎はこの空間に入れたことが楽しくて仕方が無い。 「海や!ばーちゃるとは言え海や!凄いやんばーちゃる!」 「バーチャル!科学とはかくも恐ろしきものなのか!さぁ、イチゴ君を探しに行こう!」 魁やウェルニッケも同じくあまりのリアルさに驚きを隠せない。そんな中、暖簾は一人どうやってストロベリーを探すか思案していた。 「取り合えず、そうだな。何かに挟まって動けない感情を探して…ん、それってどんなだ。焦ってる様な感情があればそれかね?」 悩む暖簾を尻目に他のメンバーはヴァーチャル世界を堪能するのであった。 「一人でいいんですわ!わたくしは一人でも出来る子!ストロベリーを探せば良いのですわね!だいじょうぶわたくしもスイカバーみたいって言われますしおすし。」 撫那は一人である正当性を必死に自分に言い聞かせつつ、走ってエリア内を探し回っていた。 「別に友達いないとかそういう訳ではありませんの。い、今から声をかけるのも気が引けますし!」 誰に聞かせるでもない撫那のつぶやきはどこからか聞こえてくるとちおとめんのテーマソングにかき消されたのだった。そしてその何かをつぶやきながら走り去っていく撫那を尻目に周辺をくまなく探索していたのは真澄、セオドア、レイニードの3人。 「いたずらっ子…にしては些かレベルが高すぎるね。反省させるなら早いほうが良い。急いで探そうか」 「ふむ、ふむ。シミュレータの暴走、かあ。」 「ヴァーチャルゲームか…公開なったら俺も遊んでみてぇな」 考えることはばらばらだが三者三様に状況を分析し、ストロベリーの居そうな場所として海側が(も)怪しいと見た3人は海沿いをしらみつぶしに探していく。停泊した船、テトラポッドの陰、ボートの積荷…。 「見つけたらもう面倒だからアーク監視下に……」 「いやいや、ここはお尻ペンペンとゲンコツ、どっちかだろう」 「原稿用紙10枚以上反省文書かせればいいんじゃね?」 ストロベリーを見つけたときの反省のさせ方も三者三様のようだ。まぁストロベリーにとってはどれも泣くほど嫌がるのだろうけど。 その近くをバイクで爆走しているのは葬識、甚内のコンビだ。二人とも口調はゆるいがその内容は、真面目に怖い。そんな二人がコンビを組んでしまったこの刹那。甚内のバイクの後ろに葬識が乗り、2ケツで爆走、現れたかぼたんをことごとく破壊して回っていた。 「あっはー♪弾けて砕けてスープになーれ♪たのしーねー殺人鬼ちゃん♪」 「苺っぽい芸人の子、でてこないかなぁ~?というか出てきてもカボチャと間違えてあの子も狩っちゃうかもぉ~?」 「ちょっと待って、殺人鬼ちゃーん。あの子は殺したらアカン奴やー」 「あはは~☆」 二人の爆走はもう誰にも止められない。……どうかこの二人にストロベリーが見つかりませんように。 面識が無いけどどうやって探そうか。そんな出だしで悩んでしまったのは日鍼と日響の兄妹だった。 「とりあえずピンク色ん髪と怪盗っぽい服装を目印にすればええかな?」 そういう兄にひとつの作戦を告げる妹の日響。その作戦とはこうだ。ひとつ目立つ倉庫に目星をつけて、そこにババーンッと「いちごあります」って張り紙。そして猟犬や集音装置を使い、常に周りの状況を意識しつつ待ち伏せ。 ストロベリーがある程度この世界の中で動き回れることを想定しての待ち伏せ作戦だった。 待ち伏せ中何度かかぼたんが現れ迎撃する場面もあったものの、待ち伏せを始めて数時間、とうとうその時は訪れる。ピンク色の髪、怪盗っぽい服装をした女の子がこそこそと移動しながら現れたのだ。 「ストロベリーと思われる女の子を発見!!!!!!!応援求む!!」 すぐさま日鍼はアクセスファンタズムで仲間のリベリスタへ連絡をする。 「ッ!?」 いきなりの発見宣言に驚いたのか女の子はきびすを返して倉庫を後にし、一目散に逃げ出した。 「あっ!待てっ!!誰かー!!」 その声を聞いたのは付近で探索を行っていた陸駆、アリアの天才コンビだ。天才の名を欲しいままにわが道を行く二人。その二人が今回の探索の秘密兵器として使ったのがダウジング棒だった。しかもなぜか一本ずつ持参。…これどちらかしか持ってなかったらどうするつもりだったの?ねぇ? そして二人のダウジング棒が示した先は埠頭に止まる大型客船。ダウジング棒を勝利への指揮棒にかえ、楽しげに振りながら向かう途中の出来事だった。 「我が盟友よっ!!(二人同時に)」 「聞いたか?」 「聞いたっ!」 声のした方向へ二人が振り返った瞬間 どーんっ!!! 逃げてきた何者かと正面衝突する二人。 「イタタタ……。ってお前!そのピンクの髪に服装!ストロベリーだなっ!!」 「違うってば!私は違うんだってば!」 「「観念するんだな!この天才が見つけたからにはもう逃げられないぞ(わ)っ」」 二人とも息ぴったり。二人がかりで押さえつけられてはさすがに手も足も出ない。 「だーかーらー!違うんだってばぁ!…チェンジ解除っ」 ストロベリーと思われたこの人物は怪盗のスキルでストロベリーそっくりの格好になっていた七海だった。その真相はこうだ。ストロベリーを見つけるにはまずはストロベリーの思考になって考えなければ。そう思い怪盗のスキルで自らストロベリーの姿になり、行動していた。そして苺に釣られた所をいきなり発見と騒がれ気が動転した末の逃走劇であった。 そして天才二人はさぞかし肩を落としたのかと思いきや…… 「…という事は!!やっぱりストロベリーはダウジング棒の示す船の中って事だな!」 「うむ!やはり我々の予想は正しかったのだ!行くぞ我が盟友!」 「応とも!」 この二人の未来はどこまでも明るい。 「うーーーわーーーなんか変なのに巻き込まれた!そんなのいいからさー羽音、どこか遊びにいこーぜー」 「ダメだよ、俊介。これも、お仕事なんだから…」 別の場所では根が真面目な羽音は気だるそうな俊介を横目にストロベリーを探している。倉庫の周りを一周したり、中には入れそうな倉庫は入ってみたり。 「羽音マダー?(´・ω・`)」 「まだ、だよっ。俊介もちゃんと探そ?あっちの倉庫入れそうだよっ」 羽音が探しに行く様子を後ろでやれやれといった様子で見ている俊介、そして次の瞬間。 「きゃぁぁーーっ!!」 「!?はのーーーーんっ!!!」 突然の悲鳴に倉庫の中へ急ぐ俊介、そこには… 「……ふぅっ。びっくり、したぁ……」 真っ二つになったカボチャとチェーンソーを構える羽音。 「このカボチャもって帰れたらいいのに、ね?」 何事も無かったように探索を続ける羽音を俊介はすごいな、と思った。 ―羽音が気が済むまで付き合うよ、そう、ずっとな。― ●船着場~船 ウラジミールは船着場で波止場の若大将のようなポーズで格好つけるストロベリーがいないか探していた。イーグルアイや暗視を使い付近も探るがこの辺りにはいなかったようだ。 そのままあたりの巡回に入ろうとした彼に問えばきっとこう答えるだろう。ストロベリーを見つける事ももちろんだが、みなの安全を守る事も自分に与えられた使命なのだと。 近道。そういって水上歩行で船を目指すのは天乃だ。どうやらかぼたんは水の上には来ないらしく船までの道をさえぎるものは何も無い。そして船につきさえすればマスタファイヴで五感を総動員した探索が始まるのであろう。…でも気をつけて、履いて無いと水上を歩くのは危険だよ。色々な意味で。 「かくしてシャドウブレイダーは船の煙突に登ったのであった……」 その時影継は船の煙突のてっぺんにいた。なんとかと煙は高いところに登る。きっとココに違いない、と。相方のエルヴィンは別のところを探しているようだが今のところ連絡は無い。 しばらくここから周囲を見渡しておくか。影継は白仮面レプリカを装着しつつストロベリーが現れるのを煙突の上で待つのであった。 「こうしてから始めるのも悪くはないだろう?」 涼乃からの口付けを身を屈めて受けた暖之介。その風景はまるで映画のワンシーンのようだった。元は敵として出会った二人だが今はこうして惹かれ合い、5人の子供達と幸せな家庭を築いている。明神一家にはきっとこれからも幾多のドラマが待ち受けているのだろう。 「ばかやろーっ!……ん~違うな。カエレーッ!!」 と叫ぶカインに、姉よ海はばかやろーとかカエレーとかなのか?と突っ込みを入れる妹のラシャ。 自身の港のイメージを語るラシャの言葉をさえぎるようにカインは叫ぶ。 「てぇえ~い!南瓜がうるさいっ!そも南瓜がブンブン喋るでないわー!」 船へ上手く退避した二人は遠距離からかぼたんを攻撃を開始していた。 ストロベリー探しが本題ではあるものの、倒しても倒しても沸いて出てくるかぼたんに対し二人は攻撃の手を休めることが出来ない。少しでもストロベリー探索に気をとられようものならすぐにかぼたんはぶん!ぶん!と迫ってくる有様だ。 「これじゃキリが無いじゃないかーっ!!」 カインの叫ぶ声が港に響いたところに現れたのはソロ参加のセシルと暁穂、そして壱式迅雷を習得したばかりでノリにのっているジョニーだった。 「うおー!拙者は……拙者は今猛烈に張り切ってゴザッグボァッ!?」 あーぁ、ジョニーさん張り切りすぎてかぼたんに正面から突っ込んでぶん!ぶん!の餌食になってしまいました。かっこよくゴザo(・∀・)oゴザってやるつもりが……残念でゴザルでゴザル。 そんなジョニーを尻目にセシルと暁穂はかぼたんへの攻撃を開始する。 「さーて、派手に暴れましょ!」 「かぼちゃ相手にバウンティショットで早撃ちの練習でもしておくわ」 この二人、いやジョニーの含めれば3人はもともとストロベリーを探す気などさらさら無かった。ATSの世界を堪能し、出てくる敵をなぎ倒す。加勢するわ、とアーノルド姉妹へ告げると楽しげにかぼたんとの戦闘に勤しんでいる。セシルはリアルさながらのATSの性能のすばらしさを実感しながら、そして暁穂はギガクラッシュ、壱式迅雷、チャインライトニングを交えながらもこのカボチャが仮想世界のもので食べられないことを憂いていた。ぶん!ぶん!に吹っ飛ばされてしまったジョニーは未だ帰らず。 どうしたジョニー!がんばれジョニー!まだ壱式迅雷を使ってないぞ! 「なんだか上が騒がしいな」 その頃船の中ではすでに捜索が始まっていた。船が有力候補と見たソウル、虎吾郎、カイ、樹奈子、クルトの面々は各々が気になる場所を探している。破壊の限りを尽くすもの、そあらさんを探すもの、船長室など目立つ場所を探すもの、自らの勘に託すもの、様々だ。中でもソウルはストロベリーを見つけた時の演出のための爆破装置の設置に余念が無い。 ロアン、黄泉路のコンビも船内を探索していた。アクセスファンタズムで連絡を取り合いながら探索する二人。その時黄泉路の超直感が冴え渡った。 「此方は特にこれと言って……ん?アレはなんだろうか?」 黄泉路が何気なく入った客室のひとつにそれはいた。ピンクの髪、怪盗の様な服装。聞いていたストロベリーと特徴は似ている。だが更に超直感は告げていた。これは違う、これはあまりにも大きすぎる、と。 「オーゥ!見ツカッテシマイマシター!ソウデス、私ガストロペリーデェース!」 黄泉路は何も言わず扉を閉めた。 「どうした?急に黙り込んで……何かあったのか!?」 ロアンはこのあと黄泉路が見てしまったものの話をとつとつと聞くこととなる。 終わりの見えない探索は、続く。 ●VSかぼたん ※お知らせ。このイベシナはストロベリー探索がメインであったため、VSかぼたんシーンは尺の都合で大幅に割愛されています。あしからずご了承ください。 それぞれの探索が各所で行われている中、チーム【いちご狩り(仮)】のメンバーはかぼたんとの戦闘に突入していた。 出来る限りは戦闘を回避していたメンバーではあったが運悪く囲まれる形になってしまった。 「しょうがないね。出来る限り戦闘は避けたかったのだが。」 零二はそうつぶやく。このヴァーチャル空間では敵は倒しても他にまた出現するだけだ。その出現した先にストロベリーがいたら・・・、そう考え零二は戦闘を避けていた。 「アンタの考えは百も承知だけどこうも囲まれちゃねぇ!」 ハハハ、と笑いながら威勢のいい声を上げるのは富子だ。 「さてと、じゃぁアタシも前で押さえようかねぇ。後ろの子達も攻撃は頼んだよっ。さぁ行くよ!」 疾風と零二の背中をバンとたたくと富子は笑った。本来は回復サポートを考えていたが体力自慢の富子は後衛よりのメンバーを確認し前で抑える役を買って出た。その背中にはリベリスタたちへの大きな愛が詰まっている。 「ま、このままにしておけないしね」 疾風も攻撃の態勢に入る。その後ろには美雪と遥香の神宮寺姉妹。姉妹らしく息のあったそのコンビネーションで後衛からの射撃を行い、かぼたんを確実に消去していく。 船着場では【チーム・デストロイ熱海】のメンバーも交戦を交え終わったところだった。 「ところで……どうです京子さん?同じピンク頭として、恥ずかしくないですか?ウィルモフさんもビックリだよきっと中学生にもなって、ぱんつもイチゴ柄ですよえー、まじイチゴぱんつー?イチゴぱんつが許されるのは、小学生までだよねー!キャハハハ」 しゃべらなければ美少女、舞姫は京子も巻き込む形で挑発(アッパー)を繰り返していた。 「……戦場ヶ原先輩、それってストロベリーに言ってるんですよね?なんか私もアッパーの怒り効果を受けそうな気がするんですが気の所為ですか?一応ですね、私はいちごぱんつじゃないですから」 え、違うんですか。そういえば京子さん途中から髪の毛ピンクになりましたよね?あれってそういう…。 と、そんないつものやりとりを終と五月は楽しそうに眺めている。 「舞と京と終せんせいが大暴走なのだな……」 「え、オレも入ってるのっ!?」 先の戦闘では魔氷拳で冷凍南瓜に沢山作った終だったが暴走というほどのものではない。それでも五月にとってこの3人はとても興味深い存在のようだ。 「サーチ・アンド・デストロイ!」 五月がそういうと一同は楽しそうに探索に戻るのであった。 えー【アーネストと愉快な仲間たち】のメンバーは…メンバーは……どうなってんだこのチームは。 「かぼちゃ相手に遠慮はしない。」 唯一の人っぽいメンバーであるクウガ(人)はそういうと手当たり次第にかぼたんを業炎撃でシバキ倒す。その横でリーダーのアーネスト(オオカミ)はツインストライクさんを連発。勇馬(シマウマ)、勇牛(牛)の兄弟の作戦もわかりやすい。ヘビースマッシュにメガクラッシュ、見事にガチ前衛。そして4人の後ろにはパティーダ(犬)が半ばあきらめ顔で回復役を担当している。その様子はさながらゲームの中の悪の軍団と間違えられて他のリベリスタと戦闘にならないように願うしかない状態だった。 ~その他かぼたんと戦ったり逃げたり潰したり料理したりして頑張ったリベリスタたち(抜粋)~ 犬束・うさぎ ブンo(・∀・)oブンのスライスを沢山作ったよ! 阿野 弐升 ブンo(・∀・)oブンを戦鬼烈風陣で沢山巻き込んだよ! イスカリオテ・ディ・カリオストロ ブンo(・∀・)oブンを灼熱の砂嵐で沢山焼き南瓜にしたよ! 佳倉守 祥司 ブンo(・∀・)oブンを業炎撃で沢山叩いたよ! ステイシー・スペイシー ブンo(・∀・)oブンをジャスティスキャノンで沢山倒したよ! 白ヤギ・メーコ ブンo(・∀・)oブンから逃げながら沢山のリベリスタを天使の歌で癒したよ! 楊・風林・風間 ブンo(・∀・)oブンを魔落の鉄槌で叩き割ってスープを作ったよ! 菅生 菜々美 ブンo(・∀・)oブンをマジックミサイルで沢山排除したよ! 羽柴 壱也 ブンo(・∀・)oブンと一緒に沢山ブンo(・∀・)oブンしたよ! 紅炎寺 遥 ブンo(・∀・)oブンをすべて無頼の拳で叩いたよ! 李 紅香 ブンo(・∀・)oブンを無頼の拳で粉砕したよ! モニカ・グラスパー ブンo(・∀・)oブンにボッコボコに殴られながら「ぶひぃぃぃ!!!!」って言えたよ! 山川 夏海 ブンo(・∀・)oブンで多数相手にした時の立ち回りの仕方の訓練をしたよ! 六・七 ブンo(・∀・)oブンをダンシングリッパーで切り刻んだよ! 西園寺 永遠 ブンo(・∀・)oブンと戦うリベリスタをカンペキでパーフェクトなサポートで助けたよ! 一ノ瀬 すばる ブンo(・∀・)oブンと同じようにブンo(・∀・)oブン言いながら攻撃したよ! 萱野・比留芽 ブンo(・∀・)oブンをコンセントレーションからのJ・エクスプロージョンで数を減らしたよ! 榊場 育海 ブンo(・∀・)oブンをどうしても必要な分だけボールドコンバットでぽかぽかしたよ! ブラン・コラール ブンo(・∀・)oブンをを腹いせでかぼちゃブンo(・∀・)oブンしたよ! 朝町 美伊奈 ブンo(・∀・)oブンを引き付けつつ煙に巻いて逃げたよ! 上沢 翔太 ブンo(・∀・)oブンを優希が攻撃しやすいようにだな。 焔 優希 ブンo(・∀・)oブンを翔太と連携をして効率よく倒したよ! 宵咲 瑠琵 ブンo(・∀・)oブンを式符・影人を大量に召喚にして物量で駆逐したよ! 宵咲 美散 ブンo(・∀・)oブンを通常物理攻撃だけで攻撃したよ! 須賀 義衛郎&銀咲 嶺 ブンo(・∀・)oブンのトラップに引っ掛かって大変だったよ! ●様々な作戦色々メニーメニー 一方、空からの探索を行う者たちがいた。ロズベール、真幌、羽衣、利助。そして恋人の光介を抱えて飛ぶはシエルだ。 「うわー沢山いますね…。でもかぼちゃ達、かわいいですね。ぬいぐるみとして連れてかえりたいです。」 「確かに……マスコットとして売れるかも?」 かわいいというロズベールに対し、お金の為にリベリスタとなった真幌は違う見解のようだ。でも真幌、ここはヴァーチャルの世界だからもって帰れないから、ね? 上空からだとさすがに探索の範囲は広がる。ふと下を見ればコンテナ付近を丁寧に探している吾郎の姿が見える。 「ぶんぶん、ってかわいいけど危ないのは駄目なのよ!」 羽衣はそういいながら上空からひたすらかぼたんに向かってマジックミサイルを連打している。さくさくおかたづけ!なのよ、とやる気十分だ。 「早く見つけないと怪盗様は命の危険があるとの由…早く見つけて差し上げなければ…」 「はい、早く皆で、素敵なアトラクションに戻しましょう!」 ストロベリーの身を案じるシエルにそう言うと、光介は透視や集音装置を駆使して可能な限りの探索を続けている。 「あ、シエルさん、あれ!」 ふと、カボチャに取り囲まれているリベリスタ達が見えた。光介はちらりとシエルの方を見る。 「……もちろん……参りましょう。私と光介様は共に癒し手…傷ついたお味方がいらっしゃれば速やかに回復支援します」 「シエルさんっ」 光介は微笑む。そしてシエルも。二人とも考えることは同じだったようだ。空からの探索組から離脱した二人はリベリスタの元へ急ぐ。そして二人が唱えし言葉は ―遍く響け、癒しの歌よ……聖唱、紫苑と白銀の誓約!― 上空を飛ぶ飛行組よりはるか低い位置。 「うなれ、俺の山田ああああああああ!!俺の心の叫び受けてみよっ!」 利助は叫んでいた。なぜ叫びながらダブルピースなのかはわからない。本人尋ねるのも遠慮しておこう。 面接着。「めんせつぎ」ではなく「めんせっちゃく」、このスキルを存分に使って探索を行っているのが牙緑と瑛だ。どこでも貼り付けるその能力を遺憾なく発揮し、建物の天井裏から屋根の上まで隅々まで探す作戦のようだ。 「奢らんぞ」 「楠神さんのおごりと聞いて!って言う前に否定ってどういう事!?」 お前の考えることなんぞお見通しだと言わんばかりに風斗(八股)はウーニャに言い放った。 チーム【食】、風斗(九股)の『苺をモリモリ食ってれば、向こうのほうから寄ってくるんじゃね?』作戦に賛同したメンバーだ。 当初の予定ではイチゴ牛乳、苺のタルト、苺大福を大量に用意し、チーム内で分け合い食べながらあちこち歩く予定だったがエリエリに「行儀悪い」と叱られた風斗(十股)は苺お茶会を開いておびき寄せる作戦に変更せざるを得なかった。 「いちご食べてストロベリーをおびき出すという案はわるくないと思います。単純なものごとほど効果が上がるものです。できるかぎり単純化すべし。おっかむのかみそり?」 実にプロアデプトらしい発言はエリエリだ。チームの中では一番年下ではあるものの考え方は誰よりも合理的であった。 「と言うわけで私はイチゴを食べまくる!練乳も掛けまくる!」 満面の笑みでイチゴ作戦を実行に移していくベルカ。本来の目的を覚えているのか若干不安になるもののその食べっぷりは豪快だ。そんな和気藹々とした雰囲気の中、冬路は考えていた。 (なんか仲良くしてるみたいじゃしお邪魔かのう……。あ、そうじゃ。探さねば。といっても心当たりある訳でもなし、行き当たりばったりじゃなあ。風斗の後ろで見落としがないか、集音装置を使ってカボチャ以外の物音を探すぞ。見つけたら風斗と一緒に捕まえるんじゃ……ひ、ひとりじゃ無理じゃからな!たまたま近くにいたからしょうがないんじゃよ!!) 上手く言葉には出来ないもやもやとした気持ちを自分の中で無理やり納得させつつ、整理できないままに冬路は風斗(十一股)の隣をキープ。集音装置で周りへの探索も怠らない。そんな気の張った(?)状態の冬路に気づいたのか気づかないのか 「ほら、苺大福もおいしいぞ?」 ほら!こういう優しさがアレなんですよ奥さん! 「あ、ありがとうなのじゃ……///」 顔を真っ赤にして満面の笑みを浮かべる冬路にさすがの風斗(十二股)も照れた。 「……あ!カボチャが来た!たたたた倒さないとっ!!みんな行くぞっ!」 いいところに来たといわんばかりに風斗(十三股)は皆へ声をかけてカボチャの群れへと駆け出す。 「ひゃっはああああああああ!!かぼちゃのおりょうりきょうしつぅぅぅ!!」 真っ先に飛び出すウーニャ。その目はまさに料理人だった。BMFで砕き、ダンシングリッパーで刻む、そして刻んだカボチャをエリエリが鍋に入れて煮込む。なんとも絶妙なチームワークだ。風斗(十四股)も一心不乱にカボチャを砕いていた。 「食べ物は粗末にしないっ!砕いた分は全て食べるっ!」 そんな様子を見て、冬路はクスリと笑うとしばらく大事にとっていた苺大福を頬張った。 同じく用意した本物のとちおとめを囮にし、大きな笊籠とつっかい棒を利用した高度な罠()でストロベリーをおびき寄せようとしているのが烏だ。その横にはストロベリーの情報をまったく持たないままログインしてしまったコンレオンも待機している。いや、ほんと近くにいたらかかると思うよ。ストロベリーさん苺があると回り見えなくなるからなぁ。 「ん~皆同じ事を考えてるみてぇだな」 周りを見渡し頭をかきながらランディ(プリンス候補)がつぶやくその横でいちご、いちごムース、いちごゼリー、いちご蒸しパン……いちご尽くし!甘い香り!山盛りスイーツ!目を輝かせながら苺スイーツを並べていくニニギア。 「これは決して私が食べたいからってわけでは…お、おびきだすためですってば。もう!そこっ!なんで笑ってるの、ランディ!」 普段は厳しい表情を浮かべることが多いランディ()ではあるが、ニニギアと一緒のときは違う。その顔は穏やかだ。 「しっかし、いちご頭は何処いやがるんだ……ってもう食べてるのかよ!?」 (もぐもぐ)楽しい苺パーティは続くようだ。 ファミリアにてネズミを使役して情報集めに奔走するのは雷慈慟だ。真白室長も大変だな、とつぶやきながらもネズミ特有の広いコミュニティーを利用し徐々にストロベリーのいない範囲の情報を集めつつある。 一方音楽で誘き寄せを狙うは楓と珠緒だ。楓のサックス演奏に珠緒のヴォイスがのる。さながら路上ライブのようなそれはプログラムされたゲームミュージックとは違う、ココロオドル確かなビートを刻んでいた。 「久っ々にデート。違う?いいじゃん。あーちゃん、どこ行く?好きな所でいいぜ」 「りょーちん、頑張ろうにゃー!あーちゃんね、いっぱいいっぱい頑張るのらっ」 ラブラブオーラをかもし出す零と於。とはいっても零は超直観で於に危害が加えられないか常に気を配っている。 「なんだかんだ言って遊園地とかあんま行った事なかったんだよな、オレ」 そんな事を言った零に、於はくるりと振り向いてパーンと銃を撃つポーズ。 ―この銃で貴方のハートも打ち抜いてあ、げ、る☆― ●倉庫、そして発見 一方、倉庫にいるのではとあたりをつけて捜索しているリベリスタたち。 苺が置いてそうな食品倉庫とめぼしをつけたのは孝平、ゲルト、ルドルフ、冴、愛の面々だ。倉庫を最重点と選んだリベリスタはストロベリーといえば苺、苺があるなら食糧倉庫であろうと、実にわかりやすいストロベリーの行動心理をきっちりと分析している。暗視をフル活用して暗がりの隅々まで探す孝平、ルドルフは頭で考えるより体が動くタイプらしい。ひたすら足を使って探している。愛も同じくできる限りくまなく付近を捜しているようだ。ゲルトは熱感知を試みるがもともとここはヴァーチャル世界、なかなか上手く機能しない。冴も超直観でそれらしいところを探すが未だ発見には至らない。 「怪盗さんはプログラムの狭間に挟まったらしいですね……なら、何処かの隙間にでも挟まっているのでしょうか」 別の倉庫では大和が丁寧に荷物と荷物の隙間を見て回っていた。そこに透視を使い付近を捜していたアナスタシアが加わる。 「あたしもここら辺が気になるのよねぃ。一緒に探すよぉ」 そうしましょう、と大和はやさしく微笑みながらこくりと頷いた。 ―かべのなかにいる― 「つーわけで倉庫の壁を破ってくよー」 手当たり次第に倉庫の壁を破壊し始めたのは岬だ。身の丈よりも大きな愛用の武器「アンタレス」を鼻歌を歌いながら振り回している。 「イテテ……らんぼーだなぁ」 それに巻き込まれたのはモヨタ。もしかしたら背景とかのデータにまぎれたかもしれないと変なノイズ等ないか注意して確認していた矢先の岬による破壊活動だった。 「あ!」 崩れた壁のその奥。倉庫の奥の事務室の古びたポスター。その中に、今回のお騒がせの犯人の一部はいた。見事なまでにポスターの一部となっているがあの姿形、間違いようも無い。 「ストロベリー、見つけたっ!!」 モヨタが叫ぶとすぐ近くを探索していた九十九とスケキヨがやってきた。九十九の手には苺カレー。何より九十九もスケキヨも見た目がちょっと怖い。身動きの取れないストロベリーはただその怪人達がフフフ…と笑い近づいてくる恐怖に耐えられず気絶したのである。 ●お仕置き?、そしてログアウト なんとも大掛かりな捜索活動の末、無事発見されたストロベリーではあったがこれは3つに分かれた分身の一つ。このあとはつれて帰った上でもとのひとつの精神に戻す作業が待っている。 本来であればここでお仕置きタイムというところなのだが【なのはな荘】のメンバーのルーメリアがストロベリーにお菓子をあげ、マーガレットや香夏子がアーリィがストロベリーをあやしていた。なにやら見つかった時にそれはそれは恐ろしい体験をしたらしくこれ以上のお仕置きはいらないだろうと判断されたからだ。もちろんその時現場にいたメンバーにそんなつもりはかけらも無かったのだけど。 【なのはな荘】のメンバーの手厚い看護?も功を奏して気持ちの落ち着いてきたストロベリーをつれて皆でログアウトする。 「……思うにあの『ブンo(・∀・)oブン』…近い将来、あれそっくりのアザーバイトかエリューションが出現しそうな予感がヒシヒシとします。妙な確信を持って」 アラストールよ、やめるんだその予感は危険が危ない。 ―……169名のログアウトを確認― ●そしてその頃 高和はとある倉庫を後にしていた。その顔は恍惚としており肌は上気し呼吸も荒い。 「おおおおおっ!とちおとめんッーー!!いいぞっ!気にいったよ!装置買う!装置買ってもいいッーーーー!」 中で何があったのか……知るものは、無い。 fin |
■シナリオ結果■ | |||
|
|||
■あとがき■ | |||
|