●雨の日に ――雨が降る。突然に降ってきたようで、夕立だろうか。 道行く人々の反応は様々。 走る者、大丈夫と思って歩き続ける者、折り畳み傘を広げて雨を凌ぐ者、コンビニに入り雨宿りを行う者。 反応は様々にして思いは一つ。面倒な雨だ、という事である。 しかしその時。 「……ん?」 傘が無く、雨に濡れながら駅へと急ぐ男が何かに気付いた。 男の視線は地面。既に水浸しとなっており、いくつかの場所では水溜りも出来ている。 そんな中で、地面の一角が何か妙だ。なんというか、まるで水がせり上がっているような―― 「おっと、まずいまずい!」 雨が強くなってきた。男は視線を駅方面へと戻し、歩を進める。 正解だった。後もう少しでもそれを見続けていたら、嫌でも目を離せなかっただろう。 なぜなら先程、男の視線が集中していた場所には、 「――」 人が居た。否、訂正しよう。――人型の“水”が立っていた。 比喩表現ではなく、まさしくそのままの意味で。人型の形をしている間違いなく“水”がその場所に立っていた。それも、二体もだ。 周囲の水が集まり、その姿は瞬く間に大きくなる。そして暫くもすれば成人男性程の大きさへと変化した。 成長するように、水を溜めこむように。 やがて動き出すその“水”。意思を持つかのように歩き始めたそれが目に付けたのは傘を持つ女性。 背後より近付き、その手を口へと覆い被せれば―― 後日、とある新聞の見出しはこうだった。 “地上で溺死する集団死体発生”と。 ●晴れの日に 「――ていう事件が発生しそうなの」 雲一つない、まさしく晴天の日に『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)が雨の日の話を始めた。 「敵はアザーバイド。水の体で出来た奴。E・エレメントかと思ったけど、その形状を色々変化させるみたいだから、アザーバイドだと判明した」 「変化って?」 「水って色々なるよね。気体・液体・固体――化学の授業で習ったでしょ? 今回のアザーバイドは水をベースにして気体と液体と固体に変化するの」 「変化したら……なんかあんのか?」 「かなり色々。詳しくは後で資料を渡すからよく目を通しておいてね」 それと、とイヴは言葉を続ける。 「このアザーバイド達、水があればそれを吸っていくらでも回復するみたいだから、結構厄介だよ。どのタイミングで攻勢を仕掛けるかが鍵になりそう」 「それなら雨が降り終わるまで待てば――」 「それだと確実に犠牲者が出る」 イヴは言い放つ。 厳しい口調で、それは絶対だと。放っておいては駄目だと。 「雨が降ってる最中に倒すのは結構難しい。でも、止めないとアザーバイドは駅に向かうみたいなの」 「……成程」 「難しい事を言ってるのは分かってる。正直、かなり危険な任務。……でも」 一息。 「やってほしいの――貴方達リベリスタに。悲劇を、止めて欲しいの」 見据える目は、願いの目。 そして、対するリベリスタ達の目に宿るは応答の意だった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:茶零四 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年06月11日(土)22:49 |
||
|
||||
|
■メイン参加者 8人■ | |||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
●雨が来る さて、本日の天候は曇りなり……と言った所だ。 つい先程まで晴れていたと言うのに、今はもう太陽が見えなくなっている。それはなんらおかしい事では無い。天気が変わるなど日常的な事だ。気に留める必要も無い。 ただしそれは理由を知らぬ一般人にとっては――の話だが。 「そろそろ雨が降りそうだね……急ごう」 空が急激に変わる様子を見上げながら『いつも元気な』ウェスティア・ウォルカニス(BNE000360)は走っていた。 もうすぐ雨が来る。唯の気象現象ではない雲が集まる“本当の理由”を知っている自分達にとっては緊張感が増してきている。 雨は好きだ。雨が木や葉を叩く音は聞いていて悪い気分はしない。その後に出てくる虹を運良く見る事の出来た時など最高だろう。 だが、今回だけはそう楽観してはいられない。 「この先か。敵さんが来る前に乾燥材撒いておきたいところだな。出来れば結界もだが……」 「ならそれは私がやりましょうか。私は結界を持っていますので」 片手に様々な種類の乾燥材を持つ『一人鳥人間コンテスト』鳳 天斗(BNE000789)は、視線を『特異点』アイシア・レヴィナス(BNE002307)へと移す。 路地裏ではあるが人が来る可能性はある。付近に駅があるのだ――尚更可能性は高まっている。故にこそ、今の内に結界を張っておけば一般人が来る確率は大分減らせるだろう。 そう思った矢先、 「皆用心しろ……来るぞ」 『Dr.Tricks』オーウェン・ロザイク(BNE000638)が叫ぶ。彼が見たのは、空より降り注ぐ一つの水滴。 だがそれは直ぐに一つでは無くなる。最初の一滴がアスファルトの染みとなった直後、本降りが始まったのだ。 それなりに強い雨の様で、数秒足らずで各地に水溜りが出来始める。中々のスピードだ。 だからこそ早かった。 ――敵が、出てくるのも。 「さて、それじゃあ頑張りましょうか」 ウォーターが人の形を成して行くのを視界内に収めながら、雪白 桐(BNE000185)は己が体に闘気を纏う。 戦闘は直ぐに始まる。なればこそ、今の内に出来る準備をしておくべきだ。 「やれやれ、砂漠などに出現すればまだ役に立つアザーバイドであったろうに――な」 そしてそれは他の皆も同様。自らの力を強化出来る者は一斉に行動を開始していた。オーウェン自身もまた、集中力を高めながら言葉を紡ぐ。視線は真っすぐに敵へと向けて。 「まぁそれは言っても仕方ないね。それより……向こうも準備完了みたいだね」 『エネミーズ・エネミー』神島 姉妹(BNE002436)が武器であるバズーカを構えたと同時、ウォーター達の形成が完了したようだ。顔をリベリスタ達へと向け、目は無いが視線を向けている様子が窺える。まるで“のっぺらぼう”に見つめられている気分だ。――なんとも気味が悪い。 さてしかし、雨降る中で一つの闘いが始まろうとしていた。天候は良くならず、むしろ雨脚は強くなっている。 雨が降る。強く、強く、激しくと。 ●雨が来た ――雨の日はすき。雨にぬれているとせかいに包まれてる気分になる 「……でも、すきなのはこのせかいの雨なの」 『原罪の羊』ルカルカ・アンダーテイカー(BNE002495)は前方に立ち塞がっているウォーターに狙いを付けた。口元にマスクを付け、攻撃対策を施しながら背後へ回り込もうと。 「ま、どっちが前かはわからないけどね」 そしてそのまま鉄球を振るう。ウォーターの腰部分から胸へと斜めに振りあげる形で円弧を描いた。 防御するそぶりすら見せない液体状態のウォーターに穴が開く。想像以上にウォーター自身は脆いようだ。水で出来ているためにある意味当たり前ではあるが―― 「傷が……!」 ライダースーツを身に纏った『素兎』天月・光(BNE000490)が思わず声を洩らす。彼女の視線の先にあるは、先程負った傷を瞬時に癒して行くウォーターの姿。 防御力は低いようだが、やはり回復力が高いようだ。これは一筋縄で行きそうに無い。 「ではひとまず目印を付けときましょうか」 透明のゴーグルを付けた桐が何かを投げつけた。――食紅だ。 容器が割れ、地面に赤い染みが広がる。そしてそれを吸い上げるかのようにウォーターの体の色が、薄く赤みを伴った色へと変化した。 片方は透明、また片方は薄い赤色に染まれば見分けは簡単。 「んじゃあこれも効くのかね?」 言うは天斗。用意していた各種乾燥剤の類を、ウォーターに対してぶちまけるかのように投げつける。上手く行けば水を吸ってくれるだろう……が、 「――」 ウォーターは僅かに顔をしかめたようだが、それだけだった。地面の水はそれなりに吸うようだが、ウォーター自身にはさほど効果が無いように見受けられる。水自体は唯の水とはいえ、アザーバイドと一体化しているからだろうか。 「流石にそう上手くはいかねぇか……」 「仕方ないね。とりあえず、Aから集中して倒そう!」 乾燥剤の効力を確認すれば、ウェスティアが叫ぶ。目標は色のついたウォーター。二体居るので便宜上Aと区別して彼女は魔法陣を展開し――矢を放つ。 直線的な軌道を描き、光弾の矢が飛ぶ。矢が水の体を穿てば、簡単に水が飛び散った。Aの体に複数の穴が開き――そしてまた回復する。穴を埋めるように周囲の水を吸い取っているのだ。 「やっぱり厄介だねぇ……でも」 光が剣を構え、地を蹴る。Aとの距離を一気に詰めて、狙うは首。 薙ぐ様に刃を振り抜けば手に薄い感触が伝わった。水を斬る感覚だ。なんとも手応えの無い感覚。 Aの首から上が地面に落ち、ただの水と成り果てた。 まぁ結果は同じだ。再びウォーターは周囲の水を吸い上げ、損傷個所を回復する。これだけ見ると全く意味が無いように見える――が。 「ダメージが全く無いってわけじゃなさそうだね……! ハハッ、雨の怪異は梅雨が明ける前に明けてしまえっ!」 回復が遅い。いや、あくまでも先程よりは、と言う意味だが。とにかく瞬時に回復とまでは言えないスピードだった。どうやら重ねていた攻撃は無駄ではないらしい。 さりとて、ウォーターもいつまでも守勢にいる程愚かでは無い。リベリスタ達に向けて大きく腕を広げれば、周囲に変化があった。水溜りが震えている。 「これは――!」 トンファーを持ち、攻撃を仕掛けていたアイシアが気付く。が、遅かった。周囲の震える水溜りからいくつもの水滴――否、水弾が発射されたのだ。ほぼ360度全域から襲ってくる水弾は、全てのリベリスタに襲いかかった。 「ふむ、しかしこれならば……!」 しかしそれは幸いと言うべきだろうか。狙いが分散したが故に一人一人のダメージは少なかった。そして水弾の嵐が止んだとほぼ同時に、オーウェンが後方にいるウォーター――前方にいるのがAならばBだろう、に狙いを付ける。 オーウェンから発せられるは気糸。ウォーターを絡め取ろうとする動きを伴いながら、Bへと向けて伸びていく。そして気糸がBへと届けば、 「――」 Bが反応した。どう反応したか? 回避でも防御でも無い。 反撃だ。 今度は周囲の水を利用した物ではなく、自身の水を利用した物。ウォーターの体が僅かに震え、一瞬の後に石つぶての様な水弾がオーウェンへと向かう。 「むっ!」 腕を畳み、衝撃に備える構えを取るオーウェン。同時、水弾が着弾する。 「ぐっ……流石に攻撃を透過するのは無理か……!」 水弾が無機物である事から物質透過を試みたオーウェンだったが、無機物とはいえ攻撃をすり抜けるのは無理だったようだ。防御し直撃は避けたものの、ダメージは決して軽く無い。 そして、ウォーター達自身に変化が訪れた。 「敵の体が……」 呟くように桐が言葉を。Aの体が指先から固体、氷の物へと変質していく。Bは気体へと変化したようだ。 と、その時。変化するのを見計らったかのようにしてAの右肩に爆発が生じる。氷の一部が溶け、バランスが実に取りにくくなっているようだ。 「お水の人痛がってなくてつまんなーい、命乞いの一言でも言ってくれるなら面白いのにー」 声の主は姉妹。頬を膨れさせながら、不満げな様子だ。 確かにウォーターはダメージが通っているような様子は見せるが、痛がっている様子は見せていない。 感情が無いだけなのか、こちらが分かっていないだけなのか。それは定かではないが、 「……?」 ウェスティアが気付いた。Aの後ろにいる気体状態と成ったBの様子がおかしい事を。 うっすらとしか見えないBだが、なんだか妙だ。そう、まるでBは空を見つめているかのような―― 「……まさか!? 皆、気を付けて――来るよ!」 何を、とは言わなかった。しかし自分の直感が告げていた。何かが来ると。 そして周囲もその一言で理解した。これから来る物を。 「ぅ、お!」 天斗が思わず息を呑む。彼の目に映ったのは、彼の視界を覆い尽くす勢いを持った、雨の襲来。 本来ならば亜熱帯の地方でしか見られない現象――スコールの襲来である。 ●雨が去るが、 「――っ、これ、は!」 ルカルカは走っていた。雨宿り出来る場所へとだ。 横降りで降り注ぐ大量の雨は視界を塞ぐ。発動前に気付けた為になんとかダメージも少なく、雨を凌げそうな場所へ移動出来たがこれは激しい。激しすぎる雨だ。 「ウェスティアさん、大丈夫、ですか?」 「うん、私は大丈夫! 御免、ちょっとだけ頑張ってね……!」 ウェスティアの前に立ち、スコールの勢いの盾となる桐。 桐の背後からウェスティアは狙いを付けた。激しいスコールの中にある影、Aのウォーターへと。 「いっけぇ!」 掛け声と共に放つは四色に輝く光の渦。 強力な威力を伴ったそれをAに向けて放つ。四色の光はスコールの中へと存在する影へと真っすぐ向かう――が、 「駄目だ、外れる……!」 バックラーを掲げ、スコールに対処していた光がその顛末を見ていた。 僅かに直撃コースから軌道が逸れていたようだ。Aの左腕を掠めるものの、対してダメージは通ってはいないだろう。惜しい事だ。 「ならばこちらが!」 「うん、今から攻撃するよー!」 もう一つ。スコールからの盾と成っているアイシアの言葉に、姉妹がバズーカを構えながら返事を返す。 狙いを定め、引き金を絞りあげれば――スコールの中で、爆発音が響いた。 「今の音は……当たったか!?」 天斗もルカルカとは別の場所で雨を凌ぎながら、戦場の様子を窺っていた。 スコールの所為で目も耳もアテに出来ないが、流石に爆発音は聞こえた。とはいえ、当たったかどうかはまた別問題だが。 「どうでしょう……恐らく命中したとは思いますが――っ!」 アイシアが息を呑む。彼女の眼前に現れたのは氷の塊。詰まる所、ウォーターAだ。 命中はしていた。だがまだ奴は倒れなかった。それだけの事ではあるが、接近に気付かなかったのはまずかった。――Aは、その氷の腕を既に振り上げている体勢なのだ。 「くっ!」 アイシアは腕を交差させる形で防御の姿勢を取る。だが、一歩遅かった。ウォーターの氷の腕がアイシアの頭部に向かって振り下ろされ、鈍い音が響く。 「金髪のおねーさん……!?」 姉妹の声が飛ぶ。アイシアは何とか意識は保ったものの、足元がふらついている。下手をすれば倒れるかもしれない。 「まずいね、援護に――」 バックラーを構えた光がアイシアの方へ駆け寄ろうとするが、それをある衝撃が邪魔した。 水弾だ。周囲の水溜りから発せられたそれは、光を集中的に狙っている。 「なら、私がいく」 動けぬ光の様子を見てか、ルカルカがスコールの中に跳び出した。 ダメージがあるのは承知の上。それでも、行く。鉄球を振りあげ、再び円弧の形を伴いながらAへと振るう。 響く激突音。だが、響く音は二つあった。一つは鉄球。もう一つは、 「う、ぐ――!」 ルカルカの脇腹にめり込んでいる氷の腕からだった。所謂カウンターだ。 ウォーターにもダメージはあったが、骨の折れる音が嫌でも耳に入り込んでくる。 「ルカルカさん! っ、雨さえ無くなれば……!」 ウェスティアが愚痴の様に呟くその言葉。そう、晴れさえすればまだ何とかなるかも知れない。そう心から願ったその時、 ――まさしく文字通り、光明が差した瞬間だった。 「雨が……」 桐が前を見据える。雨が徐々にだが弱くなっているのだ。 先程よりも明らかに、そして―― 「止んだ! 今がチャンスだよ!」 姉妹の声が飛び、影から飛び出す天斗。スコールの止んだ今が最大のチャンスだ。 ナイフを構え、桐が火炎放射器の銃口を向け、ウェスティアが魔方陣を展開させる。 狙いは唯一つ、氷のAだ。Aは危険を感じ取ってか防御の構えを見せたが、 「隙ありだ……!」 突如としてAの右足首に衝撃が加わった。地面に潜り込んでスコールをやり過ごそうとしたオーウェンが、地上に出て気糸で足首を狙い撃ったのだ。氷が僅かに崩れる。 思わぬ攻撃にバランスの崩れるウォーター。そこに浴びせられるは雨ではなく攻撃の嵐で―― 「――」 氷が崩れた。悲鳴も無く、静かに体が崩れ始める。 再生する予兆すら無い。地面へと崩れ落ち、氷の体はやがてただの水となったのだ。 さてしかし、これでリベリスタが有利になった訳ではなかった。 「ぐぅ!?」 オーウェンが悲痛な声を。彼に与えられたのは攻撃。水の弾丸によるもの。 そう、敵はまだもう一体いるのだ。 「っ、桐ぽん!」 「ええ、行きます」 光と桐が顔を見合わせ、同時に攻撃を仕掛けた。火炎放射器を鈍器に見立て、ソードを構えて液体状態となったウォーターに対し攻勢を仕掛ける。 今しかない。雨の降っていない今しかない――と言うのに、 「削りきれませんか……!」 「後もう少しなのに……!」 負傷個所を押さえながらアイシアが呟く。ウェスティアもまた、ウォーターの近くに魔炎を放っているのだが――ダメージ軽減により中々致命傷を与える事が出来ない。回避される事もあるので尚更だ。 その上、ウォーターも慎重になったのか水弾を使うよりも窒息攻撃を使う様になってきた。口の中に入ってきたらリベリスタ達は噛み千切っているが。 雨は降っていない。だがウォーターは水溜りや先程ただの水となった物を吸って、体を回復している。無論、それの限界も近いのだが、 「くそったれえぇぇ!」 天斗が吠える。乾燥剤を用いて妨害しているが、回復を止めるには至らない。 先に来たのは、リベリスタ達の限界だった。 「雨が……」 攻撃を受けたが、なんとか踏みとどまったオーウェンが空を見上げながら言葉を紡ぐ。 それは無念の一言。これ以上戦闘を続ける事が出来ないと悟った悔しさ。 万感の思いを込めて、姉妹が事実を言葉に繋いだ。雨が、 「来る――!」 |
■シナリオ結果■ | |||
|
|||
■あとがき■ | |||
|