●まだまだ暑いからね ブリーフィングルームに集まったリベリスタたちを迎えたのは、夏に使われていたであろう水着たちであった。 「これがなにか気になるわよね。でも、まだまだ暑いから使えるのよ」 現れたのは大きな胸。もとい『運命演算者』天凛・乃亜(nBNE000214)である。どうも、この水着は研究者でもある彼女の作品らしく、夏用に作ったものらしい。 「水中戦闘用の試作品なんだけど、私がこういうの好きだからってちょっとデザインが大胆すぎたわね」 確かに言われてみれば大胆なデザインの水着が多い気がする。スタイルの良い乃亜が付けて試していたからそうなったらしい。 それはともかく、 「せっかく水着があるのだから、活かさない手はないわよね? ということで、事件よ」 ウインクしてみせる乃亜。なぜだかイラッとするリベリスタであった。 「場所は山奥にある屋敷……。前にもエリューション事件の舞台になったところね。神秘的なパワースポットなのかもしれないわ」 地図を広げて、山奥にある屋敷の場所を示す乃亜。何度もピンが刺さった跡が見えるのは、そういう事情があるからだろう。 「さて、今回の敵はエリューションね。この屋敷の中にあったプールに現れたみたい」 そう言ってモニターを付けると、そこには不可思議な物体が居た。水着を繋ぎ合わせて人型にしたような、そんなものだ。しかも人のように動いて、泳いでいる。不思議だ。 「神秘ってこういうものもアリなのよね……。と、そんな感傷に浸っている場合でもないわね。これはエリューション・ゴーレム。フェーズは2よ」 資料をリベリスタたちに配り、乃亜は更に解説を加えていく。真面目に解説しているが、どうも不可解な相手であった。 「まず、このエリューションにダメージを与えるには水着を着ていないとダメみたいね。これは私がさっき用意したものがあるか問題無いわね」 いきなりよく分からないことを言っているが、そういうものだから仕方ないと乃亜は言う。 「そして、次の能力だけれど。どうやら接近しての攻撃以外はダメージをかなり軽減しちゃうみたい。接近戦になるわね」 かなり特殊なエリューションらしく、特殊な力をいくつも持っているようである。先ほどまで乃亜が言っていたことを真に受ければ、かなり防御が硬いようだ。そんな相手と接近戦をしなければならないのだから、厄介である。 「……最後に。このエリューションは一つの特性を持っているのよ」 神妙な顔で、リベリスタたちの顔を覗き込む乃亜。そんな乃亜の口元はもったいぶってゆっくりと開き……、 「水着を剥がしてくるわ」 ひどいことを言った。 ●水着エリューションの野望 そのエリューションは屋敷の片隅にあるプールの中で待ち構えていた。犠牲者が来ることを願って。 「……」 犠牲者とは、何者でもいい。このプールに近寄ってきたものだ。 「……」 エリューションははずかしめる。 方法は? 簡単だ。犠牲者の水着を剥げばいい。水着を剥いでしまえば人間という生き物は恥ずかしがって動かなくなるのをこのエリューションは知っている。だから、剥がす。 ……そういうことだ。このエリューションは人が嫌がることを率先してやろうというのである。なんて相手だ。 「……」 水中の中で、エリューションはずっと待っていた。自らの力を高め、剥がすのにふさわしい相手が現れるのを。 だから、力も付けてきている。エリューションであるし、危険な存在であることには変わりないだろう。 リベリスタはこういうのも相手にしなければならないのだ。大変だね。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:nozoki | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 2人 |
■シナリオ終了日時 2012年09月30日(日)22:26 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■サポート参加者 2人■ | |||||
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●水着へ至る場所 件の洋館は不気味な雰囲気で包まれていた場所であった。沈黙が場を支配し、人目を避けてひっそりと存在する。そんな場所だから、神秘が潜んでいそうな場所とも言える。 「又あの屋敷でエリューションが発生したか 監視装置でも取り付けて、新米リベリスタの訓練箇所にでもしたらどうだ?」 皮肉を言うのは何度目かこの場所にやってきているヒルデガルド・クレセント・アークセント(BNE003356)だ。 「まずは着替えようか」 ヒルデガルドは、性格を表しているような真面目な私服……要するにビジネス的な服の首元をゆっくりと緩めてはらりと脱いでいく。その姿はある意味扇情的なのだが、当のヒルデガルドはたぶん気付いていない。だから、カメラを構えている『合縁奇縁』結城 竜一(BNE000210)とワクワクしながら見ている『百花乱舞』桜乃 彩音(BNE003884)がいても仕方ない。 「ワンピースを頼んだはずなのだがな……」 乃亜に水着をチョイスしてもらったヒルデガルドであるが、そのワンピースタイプの水着を着ている自分を見てため息をつく。肩紐もなく、ハイグレな構造になっており油断すれば見えていけない部分が見えてしまいそうで怖い。 それ以上に、それをじっと見ている小鳥遊・茉莉(BNE002647)も怖い。 密かに『碧海の忍』瀬戸崎 沙霧(BNE004044)や『ヤク中サキュバス』アリシア・ミスティ・リターナ(BNE004031)もハイグレで巨乳なヒルデガルドの水着姿を堪能していた。 「ということで第一発目からでかい! 大きいは暴力! いやぁ今回は期待できますね。……今回も、か」 真剣な顔でカメラを回し、解説をする竜一。何の解説かといえば、当然水着のことだ。 「お前は何を言っているんだ……」 呆れながら、自分の体をじろじろと見る竜一の頭をコツンと叩くヒルデガルド。しかし、それでも竜一はまったく悪びれた様子はなく。 「参加できなかった男たちのために、俺は記録し続けなければならないのだ。それが観測者としての役目……。ゆこう! 桃源郷(パラダイス)へ!」 てへへと笑いながらそう言っていた。それに頷く彩音もいたし、今は許そうと思う。 「だが、着替えは覗くなよ」 と言って、他の皆を守るように剣を取るヒルデガルド。服の下に着てきた自分とは違い、皆はここで着替えるのだから守らなければ、と思っている。 (一緒に着替えられなくて残念ね) と、思っている沙霧がいたりするのはつゆ知らず。 ●着替えちゅうー そんなわけで、着替えである。 「水着じゃないとマトモに戦ってくれないだなんて水着好き過ぎだよね」 子供のような体躯に似合う水着を探しつつも、『おこたから出ると死んじゃう』ティセ・パルミエ(BNE000151)は悩んでいる。耳と尻尾をぴこぴこと揺らしつつ、猫背で持ってきた水着を見渡す。年頃の女の子らしく楽しそうな光景だが、一応は戦うためだ。水着じゃないと攻撃を軽減させるという妙なエリューションと戦うのだから、仕方ない。 「ワンピース系なら脱がされづらいけど着直すの大変かも。ビキニ系なら脱がされやすいけど着直しやすいかも」 脱がしてくる相手だから、脱がされた時のことを考えなければならない。その辺りで悩んでどうだろうなーと思うティセは、周りを見て聞いてみた。 「やはり、こういうのがいいと私は思う」 「そうそう、パルミエさんにはこれよね。ビキニだけど、可愛らしいわよ」 それに嬉々として答えたのはアリシアと沙霧だ。ちょっとあやしい目付きな二人が見せたのは、ほとんど面積がないマイクロなビキニ。膨み始めているティセの胸には、ちょっときついサイズ。 「え、なんかこれ、布地ないとこ多くない?」 「私も同じだ」 「ほんとだ……」 ということで、アリシアは白の三角ビキニだ。こちらも布地が少なく、青少年的に見えてはいけないものが見えてしまいそうな大胆なものだ。 「なんで?」 「変態退治だからな。夏だから変なのも湧くだろう。夏物処分セールと行こうじゃないか」 アリシアが自信満々にそう言うのは、自分の価値が自分の体にあると感じているからだろう。元々服装が奇抜だからこういう大胆な格好も気にしていない節もあるが、それはそれとして。 「後でドラゴンにモデル料として自分の写真を焼き増ししてもらうか」 スタイルの良い体に似合う大きな胸を張り、誘うように体をくねらせる。本人が意識してやっているわけじゃないが、恐らく体に染み付いている癖なのだろう。 「過ぎゆく夏、来年までしまわれるであろう水着たちの最期の執念とか、そういう感じの何かと思うべきなのかしら。まあ単純に染みついた怨念的なものなのかもしれないけれど」 いつも着ている和装の帯を紐解くと、『月光花』イルゼ・ユングフラウ(BNE002261)の巨乳が顕になってぶるんと揺れる。そんなイルゼは今回のエリューションを思って、不思議な気分になっているが。 「……とりあえず、これで今年最後にしておきたいところね」 その上で水着に着替えようと、AFから乃亜の水着を取り出すわけだが……。 「前回ひどい目にあったから、今回はさすがに。ね」 可能な限り布面積が多い、ワンピースタイプのものを選んできた。デザイン的にはなぜか白いスクール水着に似ているが。 「……これはこれで」 項垂れて、これは仕方ないと諦めるイルゼ。胸のところをきつきつに詰めないといけないけど、露出度自体は低いから安心……かもしれない。 「なんだか、嫌な予感がするわ……」 頬に手を当てて、ため息を一つ。 しかし、イルゼは気付いていなかった。背中から同性の強い視線を感じることを。 イルゼは気付いていなかった。その水着は背中が大きく開いており、やや白い肌を大きく露出させていることに。 「ぐぬぬ……。周りのみんながスタイルが良くて、ちんまい妾はなんだか悲しくなってくるのじゃ……」 そんなイルゼを見る視線の一つ。『緋月の幻影』瀬伊庭 玲(BNE000094)は、大きな胸がさっきから揺れまくっているこの更衣室を眺めつつ、歯を噛み締めていた。 イルゼと外のヒルデガルドを筆頭に、彩音・アリシア・沙霧・茉莉も大きく、乳軍団が質量で迫ってくるように見える。ティセも大きくなり始めているので、仲間は『おとなこども』石動 麻衣(BNE003692)ぐらいだ。 試しに自分の胸を触ってみるが、凹凸が感じられる部位がない。悲しい。麻衣も似たようなことをやって、悲しみを増やしている。 「こうなったら水着ー……貰ったけど自分のを持ってきたのじゃ! 学校の水着じゃがの!」 自分で言っていて更に悲しくなる玲だ。しかし、そのスクール水着は年齢的にもとても良く似合っており、正統派なロリイメージをアピールしている。アンバランスさでセクシーを見せているイルゼとは違うのだ。 「……」 でも、悲しいものは悲しい。似合って可愛らしくても、胸はない。ワンピースでかわいらしく纏まった麻衣も、かわいいのだが胸はない。 「えぇーい! このどうしようもない怒りを敵にぶつけてやるわー!」 腕を振り上げて、やるしかないと涙を流す。意地っ張りな玲らしい無理の仕方である。 「さーて、ちゃちゃっと倒しちゃいましょ。あんな変態はいないほうが平和だわ」 さて、自前のえっちな水着で胸を強調する沙霧は、更に腕を背中に回し前屈みのポーズも決めている。というのも、どうせ撮影されるのだからポーズや笑顔も完璧にしようという心意気だからだ。さすがに、戦闘中にやっていたら怒るが。 「それに、まだまだ暑いものね。プールで遊ぶのもいいわ。けど、その前にやる事はやっておかなくちゃ」 大胆なデザインの水着……乃亜製のスリングショットを着こなして、彩音はヴァンパイアの牙を剥く。今回はヴァンパイアが多いのであまり特徴にはならないが、それでも彩音の牙は獲物を見つけた獣のようで、ちょっと怖い。 「……ふふふっ、みんなで遊びましょうね」 笑いも妖しい。 今回の敵はエリューション・ゴーレムだけに人型じゃない。なので、彩音の興味は薄い。だから、味方に期待しているのである。 なぜかといえば、どっちもいけるから。 「そうだな。ふふふ」 同じくどっちも行けるアリシアと女性好きの茉莉も同調する。 「今回はいろんな意味で危険だわ……」 イルゼはそう思うのであった。 ●剥がして付けて エリューション・ゴーレムとの戦いで、最初に剥がされたのは意外にも竜一であった。 「ポロリを撮っていいのは、ポロリを撮られる覚悟のある者だけだ!」 というのも、皆の水着チェックをしていたせいか最前線送りになり、イルゼに背中から密着されつつ背中を押されたということがあって真っ先に食らったのだ。 「べ、別にりゅういちお兄ちゃんの裸が見たいわけじゃ、ちょっとしかないよ」 「デュランダルが敵に斬り込まねば誰が斬り込む」 とは、前に出ることに賛成したティセとヒルデガルドの言。 「記念に記録しておきましょう」 「めっ」 そのポロリをデジカメに撮ってみる麻衣と、そんな麻衣に注意する沙霧。 「だが、甘いぞ! 水着エリューション!」 頭に付けていた予備水着……すごい絵面だったが、それを勢いよく外して正しい位置に装着する。 「いくぜ、俺のデッドオアアライブ!」 そのまま必殺の一撃を構えつつ、横に避ける竜一。装着しなおしたことで行動を使ってしまったからだ。だから念の為に避けた。 「歴戦とは、如何なる相手でも気を抜かない事を言うのさ」 皆への攻撃を誘導させるためではない。きっと。 「にゃーっはっはっはー! お主のようなわけのわからん奴なんかに、妾がやられるわけないじゃろう! 脱がせられるものなら脱がしてみれい!」 それを知らない玲は水上にジャンプをしてからのダンシングリッパーで攻撃を仕掛ける。 「ふん! 水着なんぞの攻撃なぞ受けるものか! 食らえい!」 ダンシングリッパーの刃は見事スタイリッシュに命中し、エリューションの体力を削っていく。その攻撃が自信満々なのは、相手が水着の集合体だからだろう。 「……む?」 そうして自信満々な攻撃が終わったところで、自分の姿を見る。脱げてる。 「にゃあああああああああ!!! さ、流石に無理なのじゃああああ!!!」 スクール水着を握って、飛ぶようにして下がっていく。すぐに着ないと危ないからだ。色々な意味で。 「鬼さんこちら、ってね」 その玲を逃がすため、水忍者らしくに水面で跳ねたり、走ったりしてかく乱に動いているのが沙霧だ。大きなアクションに胸も大きく揺れて、そこも派手だ。 「って、キャアア!?」 そうして横に回ったところで黄色い悲鳴。水着が剥がれ、しかも一撃をまともに食らってしまい、水の中に沈んでいく。 「あ、あんな敵にやられるのって、屈辱だわ」 フェイトを使って浮かび上がりつつ、腕で胸を隠しつつ赤面する。さすがにこういう状況では恥ずかしいし、また剥がされたら嫌だ。 「今、おニューの魔力銃で助ける! 特製徹甲弾を食らえっ!!」 そう言って、アリシアがピアッシングシュートを使い攻撃するがバリアによって大幅に軽減されてしまう。 「やはり情報通り遠距離からではダメか……」 歯ぎしりをして、接近戦をするために短剣を手に近寄る。が、そこを狙ってきたように、エリューションの攻撃が飛んできたのは必然といえよう。 「……分かっていたが。まあ面倒だな」 そして脱がされてしまい、更に大きなダメージで追い込まれるわけだが……隠そうとしない。一応水しぶきなどで隠れてはいるのだが、動かない。 「脱がされるのは……。強引なのはいいけれど、無理矢理はいけないわね」 そういう持論を語りつつ、プールの中で自慢の足で回し蹴りをして攻撃するのは彩音だ。強気に何度も足を振り上げ、水着で隠された箇所がちらちらと見えそうになる。 しかし、エリューション・ゴーレムはダメージを受けながらも冷静に対処する。脱がしてきたのだ。 「もうっ……あれこれ見えちゃうのもしょうがないわね。サービスということにしておきましょ」 彩音はすぐに剥がされた水着を手に取るが、しかし攻撃は続行する。股に力を入れ足を振り回し、魔氷拳を放っているからだ。もし凍ればその間に着なおせばいい。 「仕方ない。私も前に出るか」 ゴムボートに乗って様子を見ていたヒルデガルドも、飛び込みながらアデプトアクションを使ってエリューションに切り込んでいく。当初の予定では竜一を盾にし続けるつもりだったが、予想以上に水着エリューションの動きが良く脱がしにかかっているからだ。 「……っ!」 そして、クロスカウンター気味にヒルデガルドも攻撃を食らってしまい水着を剥がされる。一瞬でワンピースタイプの水着も剥がすのだから、すごいやつだ。 「だが! 隠すものはある!」 ぶるんと飛び出た巨乳を隠すようにマントを展開し、そのまま攻撃を再会する。こちらも脱げたところで引くつもりはない。 「マントのお陰で余計にエロちっくだよね。あ、見えそう」 「私得です。がんばってくださいー!」 ティセと茉莉は、冷静にその状況を解説するのであった。茉莉はどっちを応援しているのか分からないが、とにかく魔曲・四重奏を使って攻撃するのであった。 「胸の無い私にはいつかあんな風に戦えるのでしょうか?」 一方の麻衣は深い溜息と共に聖神の息吹を使い、脱がされつつも傷ついた味方を回復させていく。胸をぺたぺたと触りつつ。 「さて……。後衛として、前衛の男手、頼りにしてるからね?」 ぺたりと竜一の背中を触り、そうした被害が新しく出ないように前に出させる作戦に出たのはイルゼだ。 「よっしゃ!」 そう言いながらデッドオアアライブを使いつつ、絶妙に横にずれる竜一。デッドオアアライブへのカウンター気味に放たれたエリューションの攻撃は竜一の背中を触っていたイルゼに当たって脱げる。 「きゃっ……」 攻撃は掠った程度だったが、それでも一撃で脱がすその手腕はさすがといえよう。イルゼらしいどこか柔らかい黄色い悲鳴と共に、胸を隠す。できるだけ接触を避けていたから、対応が遅れて見えそうになったけど、水しぶきもあるからたぶんセーフ。 「ええい、ここまで来たらメンテナンス費用はアーク持ちだ! くたばれ変態!!」 そんな大暴れに業を煮やし、まだビキニを着てないアリシアがゼロ距離でアーリースナイプを放つ! だが、水着バリアによってそれは軽減され……! 「くっ……! 油断したか!?」 その上で水着を着ない素肌に攻撃が直撃し、戦闘不能になってしまう! 結果、倒れたアリシアは裸のままプールに浮かぶ結果になった。胸が浮きになったのだ。 「ひっとあんどあうぇいします!」 離れてからの斬風脚に効果が薄いことを確認していたティセは、次に業炎撃を使ってダメージを与えている。だが、どうにも竜一が気になって仕方ない。 「むぅ。異性がいなければ恥ずかしくないのに……」 「そうですね」 「そうよね。そうよね」 そんな周りからの声に、ちょっとティセは危機感を感じて、 「……。いえ、同性でもあんまし見られると恥ずかしいです」 ともかく、状況を見てその次は壱式迅雷を使って攻撃を始める。電撃の力がエリューションを感電させた。だが、反撃によってティセは脱がされ、発展途上……いや、マニアックな体を顕にした。 「にゃあ! りゅういちお兄ちゃんさえいなくなれば!」 水着を手にしてすぐに着直そうとする。さすがに恥ずかしい。 「だが、ダメージは確かに与えている! このまま押し切るぞ!」 「そうね、お仕置きの時間と行きましょうか!」 マントや手で胸を隠しながらも、リベリスタの猛攻が行く。裸を恐れない女たちの攻撃と、水着を改めて着てからの攻撃はじわりじわりとダメージを与えていく。そして、ぼいんぼいんと揺れるその姿を複雑な顔で見る麻衣の聖神の息吹もあって、リベリスタは攻撃を続けられた。 そして、 「貴様の血を吸ってやるのじゃー!!」 トドメは大きく口を開けて牙を見せた玲。水着のエリューションにかぶりついて、その血を吸い尽くしてみせた! 「……勝ったのじゃ! だが、何を吸ってたのかは分からぬ……何かヘンな気がするのじゃ……」 漠然とした不安を抱えつつも、ともかく勝利である。エリューションを構成していた水着はただの水着に終わって、プールの上に浮かぶ。 まるで、夏の終わりを表すように。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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