●水っぽいエリューションが現れた。 「三ッ池公園にエリューションが現れた。フェーズは2」 『リンク・カレイド』真白・イヴ(nBNE000001)はそう言ってスクリーンに公園の地図を表示させた。 公園の一角、中の池の西側方面が拡大される。 「池の水がE・エレメント化したのだと思う。5体が確認されている」 スクリーンの一部に、水を大まかに人型にしたという感じの存在が表示された。 「エリューションたちは岸辺近くの水上を徘徊してる。皆が近付けば向こうから攻撃を仕掛けてくると思う」 大体岸から10~20mくらいの距離を動いていて、水を飛ばすという遠距離攻撃を行ってくる。 基本的に岸には上がってこないので、近距離攻撃を行いたい者は何らかの手段を講じる必要があるだろう。 「水撃の威力は中くらいだけど、直撃されると内側に侵食されてダメージを与えてくる」 毒っぽい効果だと思って問題ないと思う。 イヴはそう言ってから、もうひとつ水で包みこんで動きを封じるという攻撃も行ってくると説明した。 「強力ではないけどダメージも受けるし、それによって相手はダメージを回復できるみたい」 その2つの攻撃を使用してエリューションは戦闘を行うようだ。 「あと、このE・エレメントは定期的に1体に合体して攻撃を行ってくる」 イヴが端末を操作すると、造りは水っぽいものの、巨大な……水上に半身を出したようなE・エレメントが表示された。 「1回攻撃をすると元に戻るけど、合体している間は全ての能力が高くなる」 攻撃の方は威力が高くなる上に複数を巻き込む事が可能になる。侵食、毒的効果も強力になるようだ。 加えて元の姿に分裂する時に、ダメージを均等に分散させる。 「1体だけ大きく傷付いてても、5体が少しずつとかにされるから、注意」 攻撃のタイミング等にも注意が必要かもしれない。 「能力そのものは、異常攻撃が効き難い以外は突出して優れているものはないと思う」 そう言ってからイヴは、思い出したように付け加えた。 「液体みたいな体のせいか分からないけど、物理攻撃が効き難いみたい」 ただ、体が一部でも凍結したりすればその防御力も効果を発揮しにくくなるようだ。 「フェーズ2が5体……強力な相手だけど、今の皆なら大丈夫だと思う」 気を付けて、いってきて。 イヴはそう言って、リベリスタたちを送りだした。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:メロス | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年09月03日(月)22:41 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●中の池、西岸へ 「水場に現れたE・エレメントですか」 『戦士』水無瀬・佳恋(BNE003740)はそう口にしてから、言葉を続けた。 「この季節ですし、水中に落ちてもそう酷いことにはならないでしょうが……それでも厄介ですね」 その言葉に『蒼銀』リセリア・フォルン(BNE002511)は同意を示す。 (エリューション化した水の一欠けら) 「まるで水の精霊……ですね、その風情だけで言うなら」 もっとも、戦うとなれば話は別だ。 足場をうまく確保しなければ、此方の数を活かせない。 「水上での戦いか」 望む所だと、ヒルデガルド・クレセント・アークセント(BNE003356)は強き意志を籠めた言を発した。 「確実に滅しようぞ」 その言葉に、リセリアは頷いた。 「厳しい場ですが……やり遂げて見せましょう、皆で」 「ここって何だかんだ起こるよね」 ちらと辺りを見回してから、『極黒の翼』フランシスカ・バーナード・ヘリックス(BNE003537)が口にした。 (初めて来るけど……んー、折角公園に来たのに遊べないのはなぁ) 「まあいっか。さくっと倒しちゃおう」 気持ちを切り替えて、そう呟く。 ―三ツ池公園― 「嘗ての化け物との決戦の地であり、閉じない大穴が開いちまった場所っすか」 『LowGear』フラウ・リード(BNE003909)が確認するように言葉を紡いだ。 バロックナイツとの戦い以降この公園はアークの管理下に置かれ、現在もエリューションやアザーバイドが出現し続ける日常とはかけ離れた空間となっている。 「水のエレメントと戦えるってのはまだ助かるかな」 『持たざる者』伊吹 マコト(BNE003900)は能力を使いながら、そう誰かに語りかけた。 「……いや、ほら。こんな夏の日に炎のエレメントか水のエレメントかって言ったら水だよね」 脳内に存在する誰かからの返事を聞いて、頷いてみせる。 「そうそう。まぁ、だからと言って手を抜くつもりも攻撃に当たりに行くつもりもないけどね」 ……このレールガン、水掛かっても大丈夫だと思うけど、何か怖いしね。 呟きながら自身の武器を確認する。 一行は警戒しつつ、告げられた中の池の西岸へと近付いていく。 「やれやれ、幾らお給料が足りないからって、同じ場所でやる仕事に出張るもんじゃないわね」 少しくたびれた様子で『重金属姫』雲野 杏(BNE000582)は口にした。 (お仕事があるのはありがたいけど、流石にくたびれちゃうわ) 「でも、これで今日のお仕事は終わりよ。さっさと片付けて帰りましょ」 (家でキンキンに冷えたビールが待ってるわ!) そう想像するだけで、少し力が湧くような気持ちになれる。 そして8人は西岸付近へと到着し、池の上に存在する人型の何かを確認した。 (ふむ、3種類のE・エレメントが同時に出現したのかぇ?) 『陰陽狂』宵咲 瑠琵(BNE000129)は何か違和感を感じつつ、先ずはと自身に言い聞かせた。 「何か関連性があるのか無いのか気になるところじゃが、とりあえず、フェーズが上がる前に始末しておかねばのぅ」 呟きながら、天元・七星公主に憑代としての弾丸を装填する。 「まっ、どうでもイイっすけどね」 フラウも公園について呟きながら、神秘によって強化された二刃を確認するように構え直した。 「今必要な認識は厄介なヤツを吐き出す場所ってー事ですし?」 (敵が現れたんならぶっ飛ばす、ソレだけっすから) 後……そうっすね。 言ってフラウは……少しだけ考えこんでから、付け加えた。 「イヴの姉さんに大丈夫って言われたんなら、下手な格好見せられないじゃねーっすか」 ●水上へ 「うちに水上歩行なんて上等なモノは無いっすから」 (うちはうちのやり方で戦うしかないっすね) フラウは呟きながら自身のギアを最高速へと切り替える。 リセリアも仲間の足場とする為に、ある程度接近した処でAFからゴムボートを展開させた。 接近してきたリベリスタたちに対するように水のE・エレメントたちも行動を開始する。 エリューションたちの前に集まった水の塊が脈動するかのように動くと、リベリスタたちへと放たれた。 リセリアは影すら絶やす超高速の動きで一射を完全に回避し、もう一方の攻撃も直撃を回避する。 一方でフラウ、ヒルデガルド、佳恋の3人は直撃した水の浸食を受け始めた。 フランシスカは待機しながら様子を窺い、杏は自身を中心に複数の魔方陣を展開する事で魔力を爆発的に増大させる。 「では、水上の舞踏会を始めようか」 水の痛みを物ともせず、ヒルデガルドは能力を活かして池の水面へと歩を進めた。 (まずは当てねば話にならないのでな) 前進しながら集中によって脳の伝達処理能力を向上させる。 佳恋もゴムボートを利用してE・エレメントたちへと接近しながら全身に破壊の闘気を漲らせた。 水上へと向かう前衛たちを確認しながら、瑠琵は式符を用いて戦いを補助させる使役の小鬼を創成する。 彼女が位置するのは池西岸。敵を射程に捉えられるようにと出来る限りの位置を選ぶ。 待機し様子を窺っていたマコトは、先ずはと味方の間に防御のネットワークを構築し、効率的な防御行動を共有させることで継戦能力を向上させた。 染み込んだ水の痛みを堪え、フラウは勢いを付けて岸から跳躍する。 「まさか、リアル八艘飛びする事になる何て夢にも思わなかったっすね」 AFから取り出したスワンボートに能力を活かして着地しながら、フラウは更に次の地点を見定めた。 ハイバランサーと面接着の能力を利用しているお陰で、多少足場は不安定ではあるものの戦闘行動そのものには大きな支障はなさそうである。 もっとも、全く支障がないという訳にはいかない。 再びエレメントたちから水撃が放たれる。今回は岸辺へと接近していた後衛たちも標的になった。 瑠琵はエリューションらの動きを先読みしつつ、残像を伴う高速の移動でそれを回避しながら機を窺う。 魔力を高めた杏が薙ぎ払うように強力な雷を拡散させ、ヒルデガルドはE・エレメントの一体の周囲に動きを封じるように気糸の罠を作り上げた。 佳恋は大太刀に全身の闘気を収束させE・エレメントの一体へと攻撃を開始する。 味方の様子を確認しながら、瑠琵は結印を終え紡いだ呪力を周囲に放った。 「さて、お主の力量、測らせて貰うのじゃ!」 ●嵐の前 全員を範囲に含めるようにと岸辺ギリギリから術を放った瑠琵に続くようにして、機を窺っていた者達が一斉に動いた。 「先手必勝、やられる前に動きを封じる、コレに限るっすね」 スワンボートからナイフを構えながら跳躍したフラウは、そのまま水面に仲間達が浮かべたボート等も利用して距離を詰めた。 (水属性には氷属性、効果は抜群ってートコっすか?) 「んじゃ、今のうちに切り刻むとするっすよ! ……ん?」 ドッチかってーと壊す? (ま、些細な事っすね) 速度を刃に乗せるようにして高速の連続斬撃を一体のエレメントへと放つ。 水面を駆けながら距離を詰めたリセリアも、魔力によって鍛えられた細身の片手半剣に力を籠めた。 狙いは纏まって、同時に狙えるくらいに近付いているエレメント達である。 速度を上げ、そこから急速な方向転換を含め残像が生まれる程に加速した動きでセインディールを振るい、彼女はエレメントたちの凍りついた一部を切り裂いた。 「まあ、水に効果があるかはわからないけど。氷になら効果あるよね」 フランシスカは己の生命力を暗黒の瘴気へと変換し、エレメント達を覆い尽くす。 「状態異常攻撃が入り辛いってのなら、入りやすくすればいいだけさ」 射程を活かし敵から狙われ難い位置を取ると、マコトはレールガンαから魔力によって造り出した呪いの弾丸を発射した。 弾丸はエレメントを捕え傷付けはしたものの、直撃ではなかったようでその効果を完全には発揮せず消滅する。 様子を確認しつつマコトは能力を利用して各場所の戦況を素早く流し見した。 少なくとも現状、リベリスタたちは互角かそれ以上の戦いをE・エレメント相手に繰り広げているように見える。 とはいえ油断はできない。 一行の頼る回復は瑠琵の符のみである。 対してE・エレメントたちは、水で包み込む事でリベリスタたちを傷付け生命力を奪い取るという攻撃を行う事ができる。 そもそも前衛たち、特に水上歩行を持たぬ者たちは文字通りの綱渡り的な戦いを余儀なくされていた。 もっとも、そのギリギリの戦いは時にして数十秒ほどである。 8人はその時が来たのを悟り、互いに警戒を呼びかけあった。 水のE・エレメントたちが1体の基へと集まり、混ざり合い始めたのである。 ●エレメントたちの力 敵が素早く行動に移る事を警戒し、一行は防御態勢を整えた。 もっとも、ただ攻撃を耐えるというだけではない。 敵の攻撃後に反撃に転じようと態勢を整える者もいるし、仲間たちと離れた位置へと移動する事で敵が狙いを定めにくい状況を作ろうと画策する者もいる。 マコトは視野を広げ認識を戦場全体に拡大させつつ、更に距離を取った。 その目の前で、巨大な……水中から人型の上半身だけを出したような外見を取った E・エレメントが、水面から盛り上がらせた無数の水の柱を操ってリベリスタたちへと叩きつける。 「さすがにそんな水は浴びたくない!」 「マグメの神秘防御力をなめないで頂きたいわね!」 防御の態勢を取った一行を殴りつけるように、叩きのめすように、渦を巻く水の柱が襲いかかった。 「……凄いな。巻き込まれたら溜まったもんじゃないね」 洪水を思わせる圧倒的な攻撃を務めて冷静に観察しながら、マコトが呟く。 6人が狙われ、直撃を避ける事ができたのは瑠琵とリセリアの2人だけだった。 その2人にしても、無視できない傷を負わされている。 しかも、傷だけではないのだ。直撃を受けた者を更に、水の浸食が苦しめる。 だが、その合体すらも好機としてリベリスタたちは攻撃を再開した。 杏は属性の事なる魔術を連続で組み上げ四色の魔光を創り上げると、その力を複合させ巨大エレメントへと照射する。 光は巨大エレメントを捕え、その身を激しく蝕んだ。 佳恋も波立つ水面に浮かぶボートを利用して距離を詰め、白の長剣に闘気を籠め一閃させた。 敵の動きを確認したリセリアもエリューションへと距離を詰め、決して止まらぬ高速の斬撃で巨大エレメントを攻撃していく。 瑠琵はそれを岸から観察していた。 じっくり確認する余裕もないので超直観を使用する。 リセリアの斬撃は巨大エレメントを捕えたように見えたが、相手の動きは鈍らなかった。 少なくとも通常のエレメントと似た効き難さがあるのかもしれない。 攻撃を終えたエレメントは、再び5体に分裂する。 各所に分かれた戦闘が再開された。 もっとも先程までとは違い、リベリスタたちの多くが傷付いている。 対してE・エレメントたちは全員がダメージを受けた状態となってはいたが、その損耗は平均化されていた。 負傷の軽いヒルデガルドは気の糸を操って動きを阻害しようと試み、瑠琵は氷雨を降り続けさせる事でE・エレメントを攻撃しながら味方の物理攻撃を援護する。 回復は最後の手段だった。 一々回復しようとすればジリ貧である。 敵の攻撃力を考えれば、絶対に追い付かない事は火を見るより明らかだ。 倒れる前に、倒す。 その為に彼女ができる事が、冷たき魔の雨でエリューションたちを攻撃し続ける事なのである。 前衛ではリセリアが纏まったエレメントたちへと攻撃する事でダメージを蓄積させ、フラウと佳恋が幾つものボートを利用しながらエレメントたちに攻撃を続けていた。 後衛ではフランシスカが反動を厭わず瘴気を放ち続け、杏も続けざまに雷でエレメントたちを攻撃する。 再び前進したマコトは最も近くにいるエリューションを射程丁度程度の位置に捉え、カースブリッドを発射した。 全場全体を確認できる程に拡大された視野のお陰もあって、弾丸はエリューションを直撃する。 呪いと麻痺等の効果はエレメント達に対して不確実ではあったが、敵の動きを鈍らせるという点において無視できない効果を発揮していた。 負傷は確実に蓄積されていたのである。 だが、それは……リベリスタたちも同じだった。 まるで糸が張り詰めていくようだった。 限界を超えた時……一気に戦局は傾く。 口にはせずとも、皆がそれを予感していた。 ●水の天秤 嵐のような濁流が、巨大なエリューションの力によって操られた液体が、再びリベリスタたちに襲いかかった。 どれだけ守りを固めても、限度がある。 重さと速度を持ったそれの直撃を受けた幾人かの体が限界を迎えた。 「アタシが敵を一掃しないで、何のためのチェインライトニングよ!」 そんな叫びと共に、杏は運命を手繰り寄せ倒れかけた身を踏みとどまらせる。 フラウやフランシスカらも、何とか運命の加護によって戦いを続行した。 「足場無くなったらソレこそ足手纏いにしかなんねーじゃないっすか!」 ボート毎薙ぎ払うような水撃に辟易するかのように口にしながらフラウが跳躍して別のボートに移ると、ナイフを構え攻撃に転ずる。 リセリアが高速の斬撃を繰り出す一方で、フランシスカは水面ぎりぎりを飛行するようにして前進した。 大太刀を構えエレメントへと距離を詰める。 「負けるかあ!」 杏が気合の声と共に展開した魔方陣を使って4色の光を創り出す。 組み上げられた四重術式が、再び巨大エレメントを打ち据えた。 ヒルデガルドは周囲を確認しながらAFからゴムボートを取り出し味方の足場を作り出す。 消耗はまだ何とかなったが、負傷の方は流石に蓄積していた。 そろそろ吸血行動に移るべきだろうか? (液体が本体の貴様等はどのような味わいがあるのかな?) 巨大なエレメントを見上げながら、小さく呟く。 用意された足場を利用して佳恋は距離を詰めると、白鳥の羽々を振るって真空波を生みだした。 瑠琵も倒れそうな者たちを支える為に、岸から跳躍しハイバランサーを活かして前衛たちへと近付いていく。 マコトも気を練りながら自身の位置を調整した。 ネットワークの更新時間が近付いている。 その前に、巨大エレメントが再び5体のE・エレメントへと分裂した。 そのエレメントに、フラウとリセリアが攻撃を仕掛ける。 瑠琵の術を受けぬエレメントの体は液体のままだった。 だが……ふたりの攻撃を受けたエリューションの体は、吹き飛ばされるように形を崩し……そのまま流れ落ちるようにして、池の水へと混じり合った。 残ったエレメントから攻撃を受け限界に近付いたヒルデガルドも、運命の加護を得て踏み止まった。 フランシスカが一体に斬りかかり、杏が雷を拡散させる。 それによって、更に一体が形を失い池水へと戻る。 此処を機とみたヒルデガルドも、気の糸を攻撃に用いてエレメントを精確に狙い撃つ。 エレメントへと接近した佳恋は闘気を籠めた太刀で直接エリューションへと斬撃を浴びせ、瑠琵は先ずはとフラウに癒しの符を使用した。 マコトの狙撃に続くフラウの斬撃で、更に1体が形を失う。 E・エレメントたちは傷を癒すべく前衛たちを攻撃したが、攻撃力が弱まったことで前衛たちはその場を凌ぐことに成功した。 斬撃が、雷が、気の糸が、エリューションたちを水へと還していく。 (あと一息、全力で押し切るのみ) 「――その水面に刻め、蒼の銀閃」 言葉と共に放たれたリセリアの斬撃によって……最後のエレメントが力を失い、池の水へと形を戻した。 ●決着と模索 「今回出現したのは土・水・風で火だけ居ないのじゃよなぁ」 (炎帝竜とやらが原因で火のE・エレメントが出現するのなら、○帝竜シリーズとか居たりしてのぅ?) 知っている者が戦ったアザーバイドの事を考えながら、瑠琵がそんな事を口にする。 「雷のエレメントって出ないのかしら」 水と風が合わさると発生しそうよねと杏が含み笑いを続けるのを見て、そう考えると他にも色々出そうとも考えつつ。 「にしても……」 へくし、と……くしゃみをしてから。 「このままだと風邪引いちまいそうっすね」 フラウが自然と、当り前の……日常的な一言を呟いた。 長い戦いというほどではなかったが、多くの者が傷付き、全員が激しく消耗していた。 それでも、何とか全てのエリューションを倒す事には成功したのである。 「んー、疲れたぁ」 早く帰ってゆっくり休もうと、フランシスカが痛みと疲れをにじませた表情で呟く。 それに皆が同意を示して。 リベリスタたちは日常を……一時的にではあっても取り戻した、中の池を後にした。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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