● ハーフアンドハーフ。 表と裏。 陰と陽。 まあ、そういうものってあるじゃないですか。 ねえ。 良いものがあれば悪いものがある。 えへへ……ねえ、そういうものじゃ、ないですか。 あ、いやだな。 私を睨まないで下さい。 私を恨まないで下さいよ。う、ふふ。 私は悪くないんですから。 私は……ふふ、ふ。 こつん、と足が当たりました……。 駅でぼうっと突っ立っているだけだった私は、その感触に少し首を傾げるのです。 少し大きなこの駅は、概ね人も多くあります。そんなわけで、大きな荷物を背負って背中を丸める私にぶつかる人も多くて、ですね…… 「……チッ」 「あ、んだコラ」 こういう風に絡まれることも、多いわけですね。 やだやだ。 「おい、テメ今舌打ちしたか? あ?」 ぐいっと服が引っ張られて、お気に入りの服が……ああ、勿体無い。伸びてしまう。 「触らないでください汚い……」 「ッんだと?!」 それでも尚も口汚く罵ってこようとした彼は……その時“偶然”足を滑らせました。そして“運悪く”顔面を強かに地面にぶつけ、“不運にも”前歯を折ってしまいました。 まあ、よくあることなんですけどね。 「ふが、オ、テメ……」 「おい、そのくらいにしとけ」 と、そこで私の傍に……今まで周囲の風景にすっかり溶け込んでいた方々が現れて、若いお兄さんを連れて行ってしまいます。ちらりとこちらを見ると、怯えた目で去っていってしまいました。 どうしてでしょう? 私は、何も悪くないのに。 だと言うのに、私の周りには色々な人たちが現れます。ふふ。誰も彼もが私を利用して翻弄して、その挙句に忌み嫌って去っていきます。 そうしてついた渾名が、「疫魔(パンデミック)」「大喰らい(ディザスター)」「逆さ五芳(デモンシンボル」そして…… 「疫病神……ああ、とっても心外ですね」 それでも良いのです。 私にだって、幸せに生きる権利はあるに違いない。 他人の為に、自分の幸せを逃すなんて間違っている。 簡単で単純で明快な理屈によって、私はフィクサードという組織に存在する。 子供でもわかる単純な方程式。 私が他人を不幸にするなら、他人の不幸が金になる場所にいれば良いのです。 とても単純明快な理屈です。 そう、私は悪くない。 今にしたって、ちょっとここに立っているだけで……<恐山>に敵対することを選んだどこかの鉄道会社の沿線で、おそらくはたまたま事故や事件が多くなるだけ。 たったそれだけ。 受け取っていくのは皆さんの力。 だから私は悪くない。 悪くない。 ● 「フィクサード……恐山派の犯行を予知したわ」 『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)が淡々と告げる。よくある話。とはいえ看過も出来ぬ話。なぜならこれは、普通の人間には裁けない犯罪だから。 「勿論、能力的にも一般人じゃ太刀打ちできないけど……これを見て。 恐山派フィクサード組織『幸福を追求する会』。その中核を担う人物の一人が、これ。名前はフェリータ・ステートス。ダークナイト、種族はフライエンジェ。戦闘力は構成員も含めて皆で十分対処出来るくらいだけど……ひとつ、問題。 フェリータ・ステートスの持つアーティファクトは、皆を不幸にする」 それは、比喩の意味ではない。 「文字通り、神秘的意味での不運を撒き散らすのよ。鼠のように、蚊のように、死骸のように、ただそこに居るだけで……正直、あんなモノを持っていて平気な彼女の精神にぞっとするわ」 ただそこにいるだけで、周囲を不幸にする存在。 だからだろうか。 彼女が繰り返していた言葉。 何度も何度も、幾度も幾度も。 折り重なる無意識のミルフィーユ。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:夕陽 紅 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年07月10日(火)22:55 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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● うざっ。 「おぅおぅ でけぇ荷物背負いあげて カッペ臭ぇクソ餓鬼だぁ」 声をかけられて、それが一番の感想だった。どうにも何か、目の前の存在の言葉が何語かわからず一瞬頭にはてなマークを浮かべて、少しした後に、恐る恐る相手の言葉にチューニングした。通じればいいのだが。 「ええと、あなたの方がイモ臭いですよ……」 「何ぃ?!」 一瞬素に戻った男が『消せない炎』宮部乃宮 火車(ID:BNE001845)という名だということを、この時点でフェリータ・ステートスは気付いていなかった。 「っ、まあいい。金持ってんだろぉ? 施してくれよぉ」 とっても不愉快。 じろりと睨み付けた目に、たじろぐことこそ無いものの、火車は密かに違和感を抱く。陰鬱というか卑屈というか、とにかく目に影があるのだが、何もないうちから随分な目つきをされたものだ。しばらくその目で睨みつけてから、火車の言うままに、背中を見せてすたすたと歩いていく。背中を丸めて、俯いて、ふと立ち止まるとうーん、と首を傾げる。 「あんだ?」 「殺気が消えてないですよ」 「……へっ」 感付いた理由は、ほんの少しの単純な理由。 先ほどから発動させていたタリスマンの力で、不幸が“起こらなかった”からだ。 「経験則なんですけどぉ……良いにしろ、悪いにしろ、運の力……神秘の影響は、やっぱり同じ神秘の側に属する人間に強く出るんですね。一般人では……この私の不幸に、対抗する力なんてないんです……ねえ」 それを聞いて唇の端で笑うと、火車はアスファルトをだんと踏み付けた。結界が張られると同時に、少女を囲むように4人の人影が現れる。今迄隠れるわけでもないが、周囲に気取られぬ範囲で付いていたのが、改めて臨戦態勢に入ったのだ。と、そこで火車の後ろに追いすがるように、『普通の少女』ユーヌ・プロメース(ID:BNE001086)が現れる。絶妙のタイミングで少女の『危機』を吹き込んだらしく、構成員の幾人かの顔は怒っている。 怒り? 怒りではある。 しかしそれは、『仲間』の危機にではない。 有用な道具、否、不安定な爆発物、取り扱い注意の劇物、そういうモノを不用意に扱われたような、そんな顔だ。そんな表情に気付いているのかいないのか、フェリータは俯いたまま薄く笑っている。 「あぁ、もう。何で邪魔するんですかね。お仕事は大事なのに。社会人の義務ですよ、これ。約束を守れないと、信用を失うんですよ……?」 「話だけ聞きゃァ筋通ってる様に聞こえるがな」 火車とユーヌと正対し、フィクサード達を挟むように、『Scratched hero』ユート・ノーマン(ID:BNE000829)が姿を現す。頭をがしがしと掻いて、小さく溜息を吐いた。 「薄ら笑い浮かべながら言ってる時点で人間が知れるッてンだよ。 根性、叩き直してやらァ」 「……あぁァ」 すん、と鼻から小さく息を吸った。 大きく、溜息を吐く。 「もう、言葉の通じない人って困りますね……言葉を持ってるなら話し合わなきゃいけないのに……仕様がないから、押し通しますね」 背中の大きな鞄から、ずるりと取り出したのは、湾曲した刃だ。隣の男から長い柄を受け取ると、ぎゅるんと刃に差し込む。 所謂ハルバードと、そう言われる武器を一瞬で組み上げると、 「だから、恨まないでくださいね。道を塞いだのは貴方達ですから。私は……悪くない」 とても楽しそうに、自身の免責を宣言した。 黒髪を乱して刃を振り回すと、刃が黒い靄を纏って、カルナ、ユート、ユーヌ、火車を襲う。厄介ではあるものの、良く見る暗黒のスキル。しかし同時に、少女が指で軽く胸にぶらさげたタリスマンをなぞると、靄は瞬時にこってりと赤黒い輝きの刃となる。 カラーコーンを置いて角を曲がり、飛び出した風見 七花(ID:BNE003013)の視界にも、赤黒い刃が伸びていた。一撃で都度に5つの閃光、それを喰らい血を流しながらも、七花がホーリーメイガス目掛けて打ち込んだマジックミサイルが――突然、制御を失って明後日の方向に飛んでいく。 「っ?!」 「やや、もう効果が……」 くすり、と俯き前髪で目を隠して、少女が笑う。 「異能のヒト相手なら、これでも上手く行くかは3割程度ってところなのに……貴女、相当、運が悪いんですね」 その言葉を皮切りに、ジーニアスの男が折り畳んであった槍を片手に走り寄る。怒りを見せた瞳は、雷光を纏った突きをユーヌに放つ。その後ろから現れたヴァンパイアがハイアンドロウを植え付け、爆ぜる。 「……ふん、コメディアンが使った方が映えそうな道具だ」 しかしユーヌは、爆炎から鼻で笑って生還した。先の突きを避けたのは実力だが、それを十全にさせない為のこの敵の特性のはずだ。 つまり、どういうことか。彼女に不幸は通じない。 「もっともそれも、一発屋にしかなれないだろうがな。何が言いたいかと言えば、私には通じんのだ馬鹿め!」 「不愉快です、貴女。かっこつけの鈍感女め」 ダンボールから飛び出す音に反応して、『破壊の魔女』シェリー・D・モーガン(ID:BNE003862)のチェインライトニングをくるりと回って避ける。 「人の気持ちも知らないで、ああもう、ああもう……私は、悪くないのに!」 「なわけあるか、馬鹿野郎」 攻撃を外したデュランダルの男が、舌打ちをしてもう一歩踏み込もうとした。その目の前に『逆襲者』カルラ・シュトロゼック(ID:BNE003655)が立ちはだかり、その身に武具を纏う。相も変わらない主張に、少しいらだっているのが見て取れる。同時にマグメイガスがフレアバーストを唱える。火車の変装のサングラスが吹き飛び、その間にホーリーメイガスが敵を回復させた。 「悪くないのに、といいますが……不運をばらまくのがわかってる物を持ち歩いているのですから故意ですよねー?」 アゼル ランカード(ID:BNE001806)も、言わんとするところは同じだ。ただし、苛立ちや怒りでなく、純粋にきょとんとした風情。聖人の息吹を唱えると、味方の身に纏われた不幸が吹き払われていく。その風の余波を身に受けながら、薄く、うすぅく。少女が笑った。 「不運を? ばらまく? ふふ……うん、わかってない、わかってないですね。あなた達はわかってない」 「わかっていようがわかっていまいがよ」 火の粉を打ち払う。 「……オメェ、自分の意思で、使ったよな? 他人に力ぁ使ったよなぁ?」 火車が、一語一語、含めるように言う。 「他人に力を押し付ける、オレ達のやり方が悪ぃなら、同じ事するアンタは何が違うんだ?」 「何が違う? 簡単ですよ……親しい人間が生まれない。孤独であるのに善人である必要なんてありません。悪人であれば、心を痛める必要なんてないでしょ。どうせ、いなくなってしまう親しい人間なんて……貴方なら判るでしょう、“宮部乃宮 火車”!」 叫ぶ。 突然の豹変だった。顔を歪めて、唇を歪めて、いびつないびつな笑いを浮かべる。 フェリータ・ステートスが名を思い出せたのは、界隈のちょっとした知名度と、そして、この少女にとって重要なある一点について、この男が琴線に引っかかったからだ。 「何を偉そうに。貴方は、女を死なせたでしょう。ああ、殺されたと言えば良いですか。どれだけ貴方が強い言葉で心を鎧おうとも変わらない事実がある。“貴方は守れなかった”!! “その場に居合わせられなかった”!! 自身の力の及ばないところで大事な人間が死ぬ気分はどうですか? 自分の努力が根こそぎ役に立たない瞬間を感じる気分はどうですか? 心配しなくていいですよ。どんな痛みも後悔も怒りも、いずれ慣れて風化して過去になって――」 「……もう黙れ」 「腐敗して肉になって骨になって、思い出という名の過去になって、貴方はそうして自分を許すのでしょう。全ては過去だと自分を許すのでしょう。それが私とどう違う、何が違う!」 「黙れ!!」 決して消えない炎を握り込んで、アスファルトを渾身の力で蹴りつける。火車は、もうこれ以上の一言も、自分の大事だった人間のことがこの女の口から出るのが我慢ならなかった。 「どいてろぉ! 木っ端がぁっ!」 弾丸のような突撃を留めようとするナイトクリークの腹に工夫も遠慮もない炎の拳が突き刺さる。爆音に一瞬足を止め、燃える腕を掴む、此方も敵の腕を掴む、互いに膠着、その直後に『シスター』カルナ・ラレンティーナ(ID:BNE000562)の天使の歌が残った瑕を癒しつつ、真っ直ぐフィクサードを見据えた。 「そうかも知れない。人の心に、理由は必要です。自分を肯定する理由が。だとしても……貴方が、貴方の意思でもって多数の方を不幸にしている事を否定などさせません」 「で、翻るところ貴様はどうだ」 陰陽・星儀。 フェリータの不運が、形となって本人を締め付け、蝕む。しかし、身体を僅かに捩じらせると攻撃は霧散してしまった。 「おや、悪くなる運もなかったか。安定の大凶だ、占う甲斐がない」 唇をひん曲げて、いかにも意地悪く笑う。 「貴様らもだ。鈍いからお供に選ばれたのか? 神経質では不運に耐えられないだろう?」 「……好きで付き合っていると思っているのか!!」 デュランダルが叫ぶ。今まで大して感情を見せなかったが、それに釣られるように、抑えていた感情を解放するように、他のフィクサード達も次々と声を上げ始めた。 「そうだ、上の命令でなければ、誰がこんな女と!」 「触れたくも無い、気持ちの悪い!」 次々と、黒々と、怨嗟の声がつらつらと。そんな全てが、少女が首から提げたタリスマンに触れるだけで、ぴたりと静まる。何かを恐れるような顔。否、その何かは、目の前で確かな実行力を持って佇んでいる。恐らく、寄せ集めで使い捨ての練度も低い面子なのだろう。既に実力差に顔を歪めていた上にこの仕打ちで、戦意を喪いつつあった。 「……ね? だから、私は一人でいい。この力で、私は幸せになるんです。いけないですか?」 「いや、てめェの才覚でなんとかしようってェ考えは別に良い」 ユートが首をこきり、と鳴らす。 The RedFlash Ⅱが鮮烈な赤い輝きを放つ。浅黒い肌が伸びて伸びて黒い影になって速度を保ったまま懐に飛び込む、空を飛ぶフェリータの足元から飛び上がり、刃を受け止められる勢いを利用して一回転、もう一撃に後退させられる。 「その手段が他人傷付ける事だってェのも、良かァねェがしようがねェ時もある。タダな……てめェ、笑っていやがるな? それがダメだ。楽しんでンじゃねェよ糞餓鬼」 「楽しんで何が悪い!!」 ハルバードが深い漆黒の輝きを帯びて、タリスマンを指で撫でると赤黒く煌く。着地直後のユートにハルバードを振り抜き、壁に叩き付けると、フェリータは初めて、その場から動いた。飛ぶ。振る。飛ぶ。振る。その場の全員に、常闇の刃を振り下ろすフェリータの姿は小さな身体を極限まで動かして刻んで叩いて刻んで叩いて、しかし先ほどまでの余裕など微塵も見受けられない。足を止めた一瞬に、チェインライトニングの電撃が貫く。 「ふん、妾のポジティブの前では、おぬしの不幸など幸福のスパイスにすぎない」 ハルバードんの長柄に強か身体を打たれつつも突き出した杖と共に、優越感に満ちた顔でシェリーが笑い、構えた杖をくるりと回す。ポジティブも何も神秘的な接触による不幸には関係がないのだが、その強い気持ちはフェリータを苛つかせた。 「もう、やめませんか。フェリータ・ステートスさん」 爆炎が敵を包む。フェリータの振る舞いに凍り付いていたフィクサード諸共、七花がフレアバーストを放ったのだ。 「過程はどうであれ自分が招いてしまった凶事は受け止めなければならない、と思うのです」 「それでも……」 震える。引く様子は、見られない。 「――貴方達、何をしている。死にたいならば、行け!」 その声にはっとしたデュランダルが足を動かそうとする、その眼前には既にカルラが迫っている。フェリータの斬撃を喰らい、不運を喰らい、それでも尚 「ダークナイトが不運や怪我程度で潰れるとは思わねぇよな? お互い慣れたもんだろ!」 漆黒のランスが突き出された。突き刺された腹から精神とでも言うべき力が抜けていく。その隙を付いて再び、アゼルの聖神の息吹。不幸が、祓われる。 「ああ、だから、これだから革醒者は……っ!?」 ほんの一瞬、激昂した隙。 カルナの神気閃光がフィクサード達の身体に浸徹する一撃を放ち、同時に一瞬、その目を灼いた。 目を開く。 眼前には、男が居た。 拳を握り締め、力の限りに弓引いている。 「オメェの言いたいことも、オメェのことも、俺は何にも知らねぇが……ただ! オメェが幸せになれねぇのは、他者に悪意振りまくのみの……オメェが悪い!」 炎が勢い良く燃え盛る。工夫もない。器用さもない。ただただ、愚直な炎が燃え上がる。 「や、やめ……」 「受け取れよぉおっ!」 そして、振り抜いた。 バギン、という甲高い音と共に少女が吹き飛ばされ、ビルの壁に叩き付けられ、ずるずると下に落ちる。 げふ、と口から血を吐くフェリータは、胸元のタリスマンが砕けているのを見て、途端に青ざめた。 「……ぁ、あ、あああぁぁ……!! だ、ダメ、ダメです。これ、コレがないと、わた、わたし、わた……!!!」 一番の手練がやられたことで大人しく投降して来たフィクサード達を手早く縛り上げながら、リベリスタ達はふと疑問に思う。役に立つとはいえ、アーティファクトひとつで何をそんなに…… 少女は、落ち着きなくせわしなく、きょろきょろとあちらこちらを見回す。自身の怪我のことなど知らず、むしろ怪我より怖いことでもあるかのように。 「ね、ねえ、た、助けてください。つかまえるなら、つかまえてください。ひとりにしないでください。あやまるなら、いくらでもあやまるから。お願い、おねが……」 「……やれやれ。最後に、自ら招いた結末をどう捉えるか聞きたかったものだがな。これでは当分無理か」 シェリーが、ひとつ肩を竦めた。 後に映像を見直し、少女の独白を見直した。 リベリスタ達は、ひとつの違和感に気付く。 “誰も彼もが私を利用して翻弄して、その挙句に忌み嫌って去っていきます”。 確かに、あのタリスマンを見ればそれも納得だろう。しかし、言ってしまえばたかがアーティファクトだ。それが嫌なら、捨ててしまえば良かったのだ。 では、彼女は、何故忌み嫌われたのか。 それを知りたくとも、今は、彼女の回復を待つしか方法はない。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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